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ikeda 201612

 鶴岡市本町の「池田食堂」を7カ月ぶりに再訪。前回はここで「孟宗みそラーメン」というのを食べたのでした。
 「My Bloom」第5弾を使っての8軒目。そのブルームには「食堂 池田屋」と紹介されています。「池田屋」という店はかつて酒田市山居町にもありましたが、おそらく関係はないのだろうな。

 味噌うどん、800円のところ540円。
 「手打ちうどん鶴」で上出来のうどんを食べたのに続いてのうどんチョイスです。

 うどんのデキについては、コシが少し抜けている感じでやわらかく、まあ、ふつう。「鶴」のほうがオリジナリティがあって格上でしょう。
 つゆは味噌味なので、うどん本来のダシの味が得られないことも残念なところです。
 七味をばばっと振って食べれば、やさしい味の味噌ラーメンのスープでうどんを食べているみたいで不思議。

 不思議という点では、トッピングの構成もおもしろい。豚肉4枚はいいとして、白菜、タマネギ、モヤシ、ニンジンの野菜たちにしめじとわらびの山のものが加わるという一風変わった組み合わせです。
 うどんにモヤシ? 山菜に味噌? かな~りユニークなんじゃないかい。

 前回訪問時は塩支那そば、味噌カレーラーメン、味玉海老とろみ麺などの変わりダネメニューに目を奪われたところだし、今回訪問時のウリは台湾ラーメンと台湾まぜそばとなっていました。
 ここの大将はいろいろなメニューをつくって楽しんでいるようです。

tsuru 201612

 余目の「手打ちうどん鶴」を初訪問。
 肉うどん750円。
 格別驚くような第一印象ではありませんが、豚肉の脂分が多くてどうかなあと思ったところ。
 しかし、食べてみなければわからないものです。感動が多かったです。

 透明度のあるダシは、いくぶん塩味がはっきりした感じがするものの、昆布風味があって口当たりがいいもの。うまいなあ。この澄んだ液体に七味を振りかけることに罪悪感、背徳感すら感じてしまう。でもかけたのだけど。

 手打ちを謳ううどんは、色白で透明感を湛えており、手切りされて太さに微妙なばらつきがあり、部分的に平打ち気味の形状になっているところもあって、見ているだけでおいしそう。
 絶妙な弾性を持っており、噛み応え、喉越しともに申し分がありません。

 脂分が多い肉は5枚。きゅっと噛むとじゅーっと豚肉の旨みが染み出てくるのがある意味快感で、おしとやかなものが多いこのどんぶりワールドの構成物の中では異色を放っています。
 適度に煮込まれたネギも美味。

 うまかった。うどんとは、なんてステキな食べ物なのだろうと再認識。
 この一杯ですっかりうどんの魔力に弄落されてしまった感があり、今後しばらくはうどん攻めが繰り広げられることでしょう。

furukawa 201609

 桐生は、産業遺産とひもかわうどんとソースカツ丼の街なのだそう。
 で、「ひもかわうどん」は一般的なうどんと違って2~10cmの幅があり、独特の食感と食べ応えがあるので名物グルメとしてメディアにもしばしば取り上げられているのだそうです。これは食さないわけにはいかぬでしょう。

 11時チョイ前の時間帯、桐生の市街地への道筋。おや、右手のそば屋に行列が。おお、こここそ幅10cmもあるひもかわを出すという「ふる川」ではないか!
 これはこの店に入れという神のお告げ以外のナニモノでもないと判断し、残り少なくなった駐車スペースにも運よく車を滑り込ませることができ、あっさり入店。

 何を頼むか考えたものの、自分の前の客が注文していた「カレー南蛮ひもかわ」970円がうまそうなので、それに決定。紙エプロンを渡されてスタンバイです。

 登場したどんぶりの大きいこと! こんな大きいどんぶりはラーメン店でこそ時折目にすることはあるものの、そば屋では初めてです。

 初のひもかわ体験は、正直びっくりです。これがうどんの仲間とはとうてい思えません。幅10cmはありそうなひもかわをティッシュペーパーのように2つ折りにされたものが8枚。びろんびろんとしているので、箸でつかんで口に入れようとしてもするすると逃げていくし、カレーが熱くて唇がやられそうだしで四苦八苦。でもこれ、楽しいじゃん。もはやこれはカレーワンタンのワンタン超デカバージョンやぁ!と言っていいよな。

 でまた、カレーが美味。厚みのある大豚バラ肉が堂々の5枚。これにタマネギの甘さとカレーのターメリック風味がマッチして絶妙でした。

 桐生に行ったならぜひ食べるべきユニーク麺でした。

okesa 201608

 宿泊地の真野から小木、赤泊、畑野、新穂、両津とドライブしてきて、昼食は軽くいきたいと考えて、加茂湖の西側の秋津にある「手打ちうどんおけさ」でうどんを食べることにしました。
 13時入店で客は自分のほかに2人組のみ。店内はガラガラなのに、店主は一人客と見るや条件反射的にカウンター席にお願いしますと。座敷で寛ぎたいし、窓際の明るいところでいい写真を撮りたいのだけど、こうも杓子定規なのはどうかと思う。

 ぶっかけ820円。
 たのんですぐにサーヴ。ということはこのうどん、茹で上げじゃないよね。
 口に運んでみれば、なにこれ、冷たくないじゃん。ああもう、揚げ玉は湿気っているし。タレも瓶詰のそばつゆそのものです。

 佐渡島ではおいしいものをたんと食べていい思いをしてきただけに、ここに来て少しがっかりです。
 値段のわりに見た目のグレード感も乏しく、量もほどほど。
 佐渡旅の道中「殺したい蕎麦屋」という本を読んでいたのだけど、著者のシーナマコトは4~5箸しか分量がない蕎麦を1,200円で供し、店内にビバルディを流す蕎麦屋を殺したいと評していましたが、自分も似たような気分になってシマッタ。

 こういう店は夜の居酒屋で生き残るかさもなければ淘汰されるのだろうな。少なくとも麺類王国の山形では続けてやっていけない店でしょう。残念でした。

mikamo 201605

 うどん・そばを供する酒田市駅東の「美鴨」を初訪問。住宅地の路地にあり、これはネット情報でもないとなかなかたどり着けないかもなあ。

 ねらいはミニ天丼セット850円。
 わかめそば・うどん(温・冷)、きざみそば・うどん(温・冷)、冷やしおろしそば・うどんのいずれかにミニ天丼をつけたもので、マイチョイスはきざみうどん。
 山形では「きざみ」というネーミングはほとんど見かけませんが、要は油揚げと長ネギを縦長に刻んだものが入っているもののようです。

 なお、「油揚げ」は庄内地方では内陸地方で言う「厚揚げ」を指すそうで、それではいわゆる油揚げは何というの?と尋ねると、それは薄いから「薄揚げ」ですよという答えが返ってきます。ほほう。(笑)
 つまり、うどんに入っていたのは「薄揚げ」デアル、ということになります。

 うどんの麺は、見た感じ稲庭うどんの形状をしており透明感のあるもの。しかし太さは稲庭うどんの太さを2~3倍にしたぐらいのボリュームがあり、県内他店ではあまり見かけない仕上がりになっています。
 麺自体にけっこうな塩味があり、煮込んでおいしくなるようなタイプかなと思いました。
 大阪の有名店「美々卯」の味と自負する「うどんすき」も供しているというので関西風なのかと思って啜ったダシは、けっこう塩辛く醤油の風味もしっかりで、想定外のサプライズ。

 ミニ天丼は、こちらのどんつゆも関東風のしっかりした濃い口。まあそれって、東漢(あずまおとこ)の自分の舌にはとてもしっくりくるのですけど。
 天ぷらは、海老、柏肉、サツマイモ、シイタケ、ナス、タラの芽の6種。立派です。柏肉というのも珍しいと思います。

 朝食を食べていなかったからか、格別多いとは感じず、おいしくいただきました。
 そうそう、セットのだし巻き卵もとてもおいしかったです。

nagomi 201602

 「My Bloom第3弾」の使用期間が3月9日までと迫ってきているので、掲載店の「手打ちそば和み」を初訪問。第3弾の利用回数は、数えてみるとこれで17回目。まあまあ健闘したというところかな。
 勝手に大箱だろうと想像していた店内は、案外にもこぢんまりとしていました。

 ゲソ天付き麦きり540円。
 通常は麦きり680円、ゲソ天単品170円、計850円をセットにしてみましたというもの。
 麦切りは、つるりとして美味い。この店らしい部分というのは格別感じませんが、しっかりとしたコシと艶やかな口当たりが素晴らしく、非の打ちどころはありません。

 ゲソ天は、ゲソの部分は一つだけで、ほかは胴体の部分の輪切り1と、耳の部分が1の都合3個。もちろん揚げ立てでしょりしょり。いずれの部位も柔らかく、これなら歯の弱い高齢者だって楽に行けちゃうだろうなと思わせます。
 太い足をゴリゴリに揚げたゲソ天を食べて育った内陸の村山地方の人間(自分です)にとってはちょっと上品過ぎかも。もっと下品でいいからもう少し量をくださいという感じでしょうか。

 会計時のオバサンの笑顔がグッド。メニュー的には、麦切りまたは蕎麦とミニ天丼のセット1,080円あたりが魅力的でした。

udonnoohi 201512

 旧藤島町内にある「うどんの大井」をとうとう初訪問。
 この店には徹底的に嫌われていて、この2カ月ぐらいの間に4回訪問して悉く休業日なのでアッタ。
 実は昨日の月曜日も訪問したのだけど、どうやら月曜日が定休日らしい。おーし、だったら火曜の今日なら開いているんだよなっ。
 というわけで、半ば自棄になって日参し、どうにかうどんにありつけたところです。

 肉肉うどん+野菜かき揚げ、700+100円。
 卓上の高級七味唐辛子をざざっと振りかけていただきます。
 今どきのうどんはどこで食べてもおいしく、ここも例外ではありません。しょうゆの濃い色をしたつゆは独特の旨みを湛えており、この味やコクを家庭で再現するのは難しいだろうなと思ったところ。
 肉うどんなら600円。肉の枚数が違うのでしょうが、肉肉の場合は豚の味付け三枚肉が9枚でした。

 この店の白眉はむしろ各種の後づけトッピングにあるのではないか。
 今回付けてみたかき揚げは、そのまま食べるには少し硬く、つゆに入れてしばらく置くとぶわりと散開してしまうようなつくり。全部をつゆにどぼりと入れてしまったのは失敗で、いくつかに分けてその都度浸して食べたなら旨かったでしょう。
 ほかにトッピング類として生卵、温泉卵、天ぷらはエビ、ちくわなど多様で盛り合わせもあり。そんなのあり得ないと思うけど、かけうどんにこれらすべてを添えて食べても2千円を切るという格安な料金設定もいい。数量限定のいなりずしを添えて食べていた人もいたのかな。

 うどん文化が残り、麦切りや肉うどんがあちこちで食べられる庄内地方って、ステキだ。
 ここなら味もいいので、また来ることになるでしょう。そのときはトッピングを変えて楽しんでみましょう。

singapore 201511

 新発田市に寄り、新発田城跡などを見ました。
 昼食は、新発田市の中央町にある「シンガポール食堂」。
 地方都市の中心地にシンガポール?!

 店主の父が戦前シンガポールでホテルを経営していたそうで、戦後、母方の実家がある新発田に戻って店を開いたということです。
 で、ここの名物は元祖オッチャホイ。それってナンジャラホイ。
 幼少期にシンガポールで暮らしていた店主は、シンガポールで大好物だった「オッチャホイ」という料理の味を1年がかりで再現し、40年来このメニューを新発田市で供しているというのです。それって、食べておかなければならないでしょう。

 皿オッチャホイ(肉)、850円。
 一言で言えば、シンガポール風の焼うどん。豚バラ肉がたっぷり。ほかにはキャベツ、モヤシ、チンゲン菜などが入っていて、麺は、これはきしめんだろうな。
 開店前の1時間ほどは、きしめんと野菜類の水分をしっかり飛ばすという下ごしらえの手間があるのだそう。というか、調理中も鍋で具材に焦げ目がつくほど焼き飛ばしており、こういうつくり方は極めてアジア風。麺のコシなんてほとんど重要視していないようです。
 ピリ辛の味付けで食欲をそそりますが、日本的な感覚で言うと、このべちゃっとした仕上がりはどうなのだろうな。

 でもまあ、新発田っ子のソウルフードになっているようで、新発田人が大人になって里帰りしたときなどに無性に食べたくなるのだそう。
 自分が食べているときも、帰ってきた子や孫のためにテイクアウトしていったおじいさんがいました。
 年季の入った喫茶店風の外観で、中に入ると昭和の雰囲気たっぷりでした。

mugiya 201506

 初訪問。店の奥では主人がうどんを打っています。
 肉うどん、720円。のところ「My Bloom」提示で540円。
 このうどん、サイコーです。かすかに透明感があり、打ち立て切り立てなので割り箸のように角が立っています。
 ふくよかさが感じられるビジュアルのそれをえいっと持ち上げて啜ってみれば、強いコシ、弾力がありたまりません。

 つゆは、甘さに媚びず、醤油と鰹、昆布などのダシの味で勝負しようとする心意気が感じられ、これもまた極上。
 6枚の豚三枚肉は、よく噛むことによってじんわりと沁み出してくる脂の旨みがステキ。ネギのしんなり具合も二重丸。

 うどん1杯が720円というのは今どき高いのではないかと感じていましたが、食べてみて納得。540円ならかなりお得だと思います。
 美味しい1杯でした。

kadoman 201506

 この日も夕食は「My Bloom」の掲載店から稲生町の「角満(かどまん)」をチョイス。昭和40年創業の老舗大衆食堂です。ということは、今年は創業50周年じゃないの。

 この店の格安提供メニューはカレーうどん。通常850円を540円で。
 おお~、運ばれて来るや、しっかりとカレーのオリエンタリズムが香ってきます。蕎麦屋で供される一般的なカレー南蛮とは異なり、しっかりカレーしています。
 メニューにはカレーライスやカツカレーもあり、おそらくはそれらで使われるものと同じカレーを使っているのでしょう。豚肉、タマネギ、ニンジンなどが入っています。中華そばのスープで仕込んだカレーなのだそうです。

 トッピングされた斜め切りのネギとナルトの彩りもきれい。
 うどんは、細め平打ちの稲庭系。うどんらしい弾力性の高いコシがあってすこぶる美味。そしてまた、嬉しいことにアッツアツ。
 ナイスですなあ、カレーうどん。今度自分でもつくってみようかな。でもまあそのときは、レトルトのカレーパックを使うことになるので、このたびのものからは数段落ちてしまうのだろうけれど。

 会計時には、とてもおいしゅうございましたと申し添えて安くごちそうになったお礼代わりとし、辞去したところ。

sasagawa 201504

 旧羽黒町の中心集落にある「笹川食堂」を初訪問。かつて藤島にあったうどん屋「上鉢(じょうばち)」の流れをくむ店だという事前情報あり。
 実は「上鉢」のうどんは食べたことがありません。かつて上司等からさんざうまいという評判を聞かされただけで、いざ行かんと行動に移した頃にはすでに店を閉めていたのでした。

 ある日、開店の10時過ぎに、一等賞で入店。
 肉うどん中盛り650円を。この店は肉うどんしかメニューがないので、客は「中」とか「大」と注文します。

 近時の冷凍うどんはよくできているので、感覚としては、休日の昼などに家でつくって食べるうどんとそう大きな違いはないように思います。でもね。
 返しに大量のかつお節などを使っているようで、店内にはその香りが漂っています。味付けは、外で食べるものに関して総じて言える甘さを強調したものではなく、むしろ醤油のデキとかつお風味で食べさせる仕上がりです。

 具は、味付けした豚肉が5枚、抜群の茹で具合の半生のネギ、小ぶりのきつね、それに海苔。
 その程度なら家でもつくれるだろうって? そうかもしれません。でも、一度店で食べてみたほうがいいと思いますよ。
 ああ、うまかった。
 庄内は麦切りとラーメンだけではないのです。

kawamura 201503

 職場の人からココはいいと連れて行ってもらった店。JR余目駅と庄内町役場の中間あたりにある大衆食堂です。

 Mスペうどん700円。
 まかないうどんという650円のメニューがあり、それに油揚げを加えたものが賄いのスペシャル版として供されたというシロモノ。庄内地方はうどんが根付いています。

 うどんに入れるべき具材はほとんど入っていると言っていいでしょう。
 牛肉、揚げ玉、ネギ、ワカメ、きつね、かまぼこ、そして真ん中に落とし卵。いいなあ、こういうの。気取りのない家庭的なうどんって感じがして。

 スープは、甘さが強めで鰹と昆布ダシの効いたこっくりした味わい。揚げ玉には海老が入っており、その香りも効果的です。
 うどん自体は細めだけど、弾力とコシを感じるいいデキのものでした。

 さて、ここの麺類。中華そば、ワンタンメンはもちろん、四川ラーメン、広東メン、中国ラーメンなどのラインナップがあり、興味津々。
 また、同行者が言うには、カツ丼などのご飯ものもいいのだそうです。

kotobukiya 201502

 この店は、15年ぶりぐらい。
 ここでは山形のしっぽこ、もしくはすっぽこが食べられるというので、再訪してみたところ。

 すっぽこうどん900円。こちらの店ではそう呼ぶ習わしなのですね。
 去年も2月に「品川家」のしっぽこを食べましたが、それとはルックスが全く異なるものになっていました。

 一面片栗粉どろりの海。すげえなあ!
 で、このスープというか餡がとてもぽってりとしていて、まるでみたらしだんごのしょうゆのような感じ。まあ、そこまでしょっぱくはないけれど、かなりの存在感です。

 そのアチチの餡をしばらく掬っては食べを繰り返すと、中から茹でたうどんが餡と絡みもせず白さを保ったままで見えてくるのが洒脱というか不思議というか。

 具は、味出しの鶏肉が2個、紅白の蒲鉾が2枚、海老1尾、セリが少々とシンプル。
 品川家のしっぽこが京都の「卓袱うどん」の風情を多少は残しているのに比べると、こちらは卓袱本来の豪華さが薄れ、すっかり山形の風土になじんでもったりとした仕上がりになっているのが面白いところ。
 トップに添えられた柚子の皮の香りがほのかに感じられるあたりがわずかに見出せる都の味でしょうか。

 これが900円というのは高いような気がするけど、山形のすっぽこの存在自体の絶滅が危惧されている現在であれば、少々値が張っても今のうちに食べておかなければなりません。
 来年になるかもしれないけど、次は「羽前屋」のしっぽこを食べてみたいと思います。

shinagawaya 201401

 「しっぽこ」をご存知か。
 長崎の卓袱(しっぽく)料理が「一皿に豪華に盛られたもの=卓袱」というニュアンスで京都へと伝わって卓袱うどんが生まれ、それが近江商人によって寒い山形に伝えられると、汁にとろみがつき、「しっぽこ」とか「すっぽこ」とかいう名前で根付いたのではないか?! ということのよう。
 ちなみに京都の卓袱うどんは、汁にとろみがない点以外は、ほとんど山形のそれと近いらしい。

 この店でしっぽこが味わえると聞いていたので、市役所に用事があった日に寄ってみました。
 しっぽこは、おそらく何十年ぶり。高校の頃だったか、祖父が「しっぽこ」もしくは「すっぽこ」と呼んでいたこの食べ物を一度は味わってみたいと考え、旭銀座の入り口にある店に一人で入って食べた記憶があります。その店はとうになくなってしまっていますが、今思えばそのあたりが自分の食べ歩きの始まりだったのかもしれません。

 しっぽこの大盛り、900+100円。
 カマボコ、シイタケ、セリ、タケノコ、鶏肉、海老、ゆば、麩、ナルト……。
 ねっとりとした醤油のつゆが独特。生醤油に椎茸をはじめとしたさまざまな具のうまみがぎゅう詰めになっていて、スープをすするだけで満足感が湧いてきます。
 うどんを掬えば、そのつゆがとろりとまとわりついて美味。うどん自体もきりりとしたコシが感じられ、予想以上に質がいい。
 すする毎に柚子と思われる柑橘系の香りが鼻腔をくすぐり、うっとり。添えられた刻みネギを散らせばさらに味が締まってすばらしい。

 食材もふんだんで、単なる山形うどん界の高級品だろうと思っていた自分のおろかさに気づくことになりました。
 しっぽこ。再度食べたいかと問われれば、大きく縦に首を振らざるを得ません。

 羽前屋、寿屋本店、栄屋本店などでも味わえるそうです。

lawson-police 201310

 旅に出る朝、目的地への到着が昼食時間を大きく過ぎるので、ちょいと腹ふたぎにと寄ってみました。コンビニ内でうどん・そばを食べられるのです。

 カレーうどん420円。
 昨今の冷凍うどんはよくできていて、弾力のある食感はもちろん、箸からつるりと落ちるときの端っこの跳ねっぷりも立派。飛んだ汁で服を汚さないよう注意して食べなきゃ。

 カレーはボンカレー風の味ですが、万人向けという意味では侮れません。豚肉もしっかり入っているし、サイコロ状のジャガイモも。

 ネギの上から風味付けのスパイスがふりかけられており、これがぴりりとした独特の風味を醸し出しています。
 すばらしく旨いというわけではありませんが、小さめの器でちんまりとまとまっている印象。熱々でもないので、急ぎかっ込むには最適です。

zaimokutei 201309

 冷やしたぬきてぶりうどん520円。
 この店はふつうの太いうどんも供しますが、細めのてぶりうどんをチョイスすることもできるのです。

 このメニューも残業時の出前で何十回となく食べていますが、店に行って食べるのは初めてのこと。
 出前と違って、天かすはしょりしょりだし、何よりも茹でたて冷やしたてのてぶりうどんの弾力が強靭で、韓国の冷麺のような噛み応えです。うまいなあ!
 やはり麺類は店に赴いて食べてこそ真の味わいがあるということを再認識。

 ダシは鰹風味の強い澄んだもので、雑味やくどさがなく、秀逸といっていいレベルです。
 これで520円というのはなんともスバラシイ。

marugame 201208

 うどんは嫌いではありません。しかし、外で食べるとなるとどうしてもラーメンのほうに走ってしまいます。
 しかしこの日はあまりがっつりとはいきたくない。では……あぁそうだ、うどんでも食べようか。

 ってなノリで、嶋南にある「丸亀製麺山形店」へ。
 かけ(並)+小海老のかき揚げ、280+130円。

 「釜や本舗」とか「はなまるうどん」とか、ファストフード的なうどん屋が山形にもいくつかありますが、その中からあえて「丸亀製麺」を選んだのは、ズバリ、かき揚げがすごいから。
 画像ではわかりづらいかもしれませんが、円柱状のかき揚げなのですよ、これが。でかくて、揚げたてで、味もよい。ちょっと油っこいけど。(笑)

 うどんにはネギを多めに散らして、ご自由にドウゾの「つゆ」もたっぷりと。そして七味を多めに振りかけて、ずずーっと。
 いつもは天かすもたっぷりとかけるのですが、このかき揚げがあるときだけは天かすは不要です。
 つゆは、関西風ではなく、醤油の味が感じられるこちら風かも。

 食欲がイマイチの時などはこれで十分。油っこさについては十分以上です。



 天気がいい。そして、昨晩の呑みすぎたため、昼は冷たい麺類がいい。
 と考えたときに、おぉ、そうだった!! と思い出したのが、市役所南に新しくできた「丸亀製麺米沢店」でした。たしか、オープンしたてだったはず。おーし、行ってみよう。

 てくてくと歩いて訪問。長袖ワイシャツでちょうどいいぐらいの暖かさです。
 着いてみると、うひゃあ、長蛇の列!
 でもまあ、セルフサービス式のうどん屋だから、列はずんずん処理されていきます。で、後ろにどんどん人が増えていく。

 ぶっかけの並(冷)+小エビのかき揚+いなり寿司、280+130+100円をチョイス。
 さすがにうどんは美味。シコシコした弾力がたまりません。多めの天かすとネギ、そして生姜と炒りゴマ少々をトッピングしてわしわしといきます。
 これを280円で食べられるのなら大満足。1.5玉の大なら380円。もちろん、かけもあるし、釜揚げもあります。

 かき揚も揚げたてでしょりしょり。おいおいマジかよと思わせるデカさあり。これをかけうどんにぶち込んで食べたならさぞかしうまかろうと感じさせるに十分です。
 いなり寿司も、油揚げの甘みと酢めしの香りがミックスされてこれまた美味。

 山形の「花まるうどん」より何段か上を行く味と店の質感。
 こりゃあいいなぁ……。これから何度か通っちゃうかもしれんなぁ。

 なんか、昼は軽くうどんでもと思っていたのに、たくさんかけた天かすと立派なかき揚げを摂取して、今回も高カロリーの食事になってしまいました。大いに反省。