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sankou1 201204

 気仙沼で店を構えていた李さんが、震災以降寒河江に新天地を求めて新規開店したという「山香菜房」。
 本格中華料理が低価格で味わえるというので大人気なのだそうです。

 ならばと初訪問。
 イメージリードメニューは台湾ラーメン280円。
 に、280円?! しかも大盛りサービスだというのです。これは試さなければなりません。

 台湾ラーメン+大盛り+焼き餃子、280+0+280円を。
 まずは台湾ラーメン。
 ラーメンにモヤシ、ニラ、挽肉を豆板醤とニンニクでザザッと炒めたものがかるシンプルなもの。スープもシンプルな醤油味で、辛さはそれほど強くありません。
 麺は、黄色が強いプリプリ系。酒井製麺から市販されているやまぶき麺を連想します。
 ご覧のとおり、煮えたぎった大鍋を回遊してきたものではなく、テボ(小口のざる)で茹でられたものをそのまま盛り付けました~という感じです。これを箸で崩していくと、どんぶりにたっぷりの麺となるという具合。硬めの茹で上げでなかなかいいです。

 これで280円というのは破格以外の何物でもないでしょう。
 なので、これから行くお客さんは豊富なサイドメニューからなにか追加してオーダーすることにしましょう。

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sankou2 201204

 ということで、焼き餃子280円をセットで注文。
 台湾ラーメンをあらかた食べ終える頃に登場しましたが、けっこう大ぶりです。

 食べてみると、皮の部分がパンを食べた時のような味と香り。小麦そのものの味なのか?
 それがおいしさを増長するようなところがあり、アツアツに酢醤油をつけてパクリとやれば、デカハフでグー。これが6回、リピートして楽しめるのですから、280円はこれまた破格だと思います。

 今回は初エントリーなので台湾ラーメンをいきましたが、ここは台湾を発祥とする中華料理店ですから、珍しいメニューがいろいろあります。
 そして、本格中華の定食類が概ね600円台。麻婆も酢豚も600円台!
 また、気になるメニューとして各種の「土鍋飯」というのもあり、これもまた600円台。

 うーむ、スバラシイ…。
 何回か訪問して、これらについても試してみる必要がありそうです。

agetsuma 201205

 この春に就職した長男が、初給料で家族に馳走してくれるという。そうかそうか、お前もいっぱしの給料取りになったのか。
 ということで、市内きっての鰻の老舗「あげつま」へ。

 シラスウナギが不漁らしいなので、値上げしてるんじゃないの……と、少し不安になりながら入店。
 げげっ、やはり! その不安は的中。
 うな重のノーマル形の中串2切れが5,460円ですとっ!
 「上」にあたる3切れが7,823円!!
 仰天です。そんなカネがあったら、あすなろ食堂のあすなろ定食を10回食べてもまだおつりが来るってもんでいっ!

 薄給の息子にそれを所望するのは酷というもの。かといって、あまり安いものをたのむのも息子の矜持を傷つけることになる。
 なので、海老天3尾がついてくる「上」天丼、2,415円をいただくことにしました。
 ご覧のとおりのセットに、食後のサービスドリンクをラフランスジュースにしてみました。

 ふつうの天丼よりも海老天が1本増えて420円高くなるというのが「上」のようです。
 どうも高級店はふざけているなぁというのが率直な感想です。

 この時代、天丼自体はまぁ、店ごとにそう大きな優劣というのは出てこないのではないか。
 揚げ具合や丼つゆは、どこで食べてもそれなりにおいしい。結局は材料の優劣が一定のウエイトを占めることとなりますが、自分はそのことにはあまり興味が湧きません。
 しかしながら、さすが老舗、米についてはいいものを仕入れているようで、なおかつ炊き方がいいです。それが大衆食堂を上回るほどのボリュームで供されることについては、手放しで称賛しなければならないと思います。

 息子よ、どうもごちそうさまでした。

honwaka 201204

 いいラーメンに出会いました。
 中華そば中盛り600+50円。
 どんぶりが小さいなぁというのが第一印象。かけそばや沖縄そばなどでよく使われる程度のもので、これは足りないか…と思いましたが、普通盛りならいざ知らず、中盛りなのでそういうことはなく。
 なお、大盛りなら150円増し。そっちをいくべきだったかなぁ。

 特徴は麺。やや平打ち風のよく手揉みされたチリチリの縮れ麺で、弾力が豊富なスバラシイものでした。備え付けの塗り箸で持ち上げても滑り落ちないほどと言えば、縮れ具合を理解していただけるでしょうか。
 ラーメンはやっぱり麺です。このハイレベルな麺は“かけ”でも“つけ”でも、どんな味で食べてもきっとおいしいことでしょう。

 スープは、ややブシが強いかなといったところですが、醤油の味は生きており、立派。
 塩辛いですが、麺量に比してスープが少ないため、苦になることはそうありません。
 再訪すること確実な店です。

yamatake 201204

 舞鶴山の東の麓にある「ビジネスホテルヤマタケ」のレストラン。先に訪問したことのある「王将ビジネスホテル」のそれと同様、宿泊客以外の方もドウゾという趣向の、天童市内の定食屋さんです。

 日替わりのおふくろ定食680円。
 どうですか。
 この値段では考えられない、充実した内容だとは思いませんか。

 この日のメニューは、煮魚と、豚ロースと玉葱の生姜焼き。それにかぼちゃ煮やら、あさつきの酢味噌和えやらと、あれやこれや。

 煮魚ですよ。手の込んだ料理だと思うのですが、そういうものがさりげなく献立の一角を占めるというのも、厨房がビジネスホテルのレストランを兼ねていればこそ、できることなのでしょう。
 白眉は、ホワイトボードには単に「お汁」としか書かれていなかった、魚のアラたっぷりの潮汁。いいダシが出ていて、ダイコンと豆腐がごろごろ。トッピングに生ネギ。居酒屋ならこれだけで380円ぐらいか。
 ホントに680円でいいの?と恐縮しながらも、うめぇうめぇといただきます。

 一口で食べるにはちと大きいかぼちゃ、漬物、トマト…。
 ごはんも、さすが米どころ東北地方のビジネスホテルだけあって、きちんとした米がふっくらと炊き上げられています。普通盛りなら常識的な量なので、女性でもイケそうです。

 開店後30分経過した正午には、満員状態になっていました。そして、ほとんど全員がおふくろ定食を注文していました。(笑)

taisyo 201204

 天童市北目の「麺や大翔」の中華そば大盛り、580+100円。
 自家製手打ち麺を標榜するだけあって、麺がとても美味。
 中太に手揉みのウェーブがついて、自家製らしい艶やかさがあります。
 金ちゃんラーメンの麺に通じるものがありますが、それともまた別モノで、やはりこの店でなければ醸し出せない風味があります。
 大盛りにすると、その麺がたっぷりで、どうぞ麺を十分に堪能してくださいという店側の気概が感じられ、それもまたいいです。

 トッピングは、ほろほろのチャーシューを除けばシンプル。でも、麺を堪能するつもりで来店した客にとっては、この程度のもので十分です。

 スープは透明で、脂の浮きが極めて少なく、見た目あっさり系。しかしながら、一口すすると、これがまたけっこうなコクがあり、なぜここまでに仕上がるのだろうかと考えさせられるデキでした。
 鶏ガラに加えてブシの味が奥行きを深めており、油分までもどこかに感じられるのですから不思議です。
 黒胡椒を加えてさらに深みを与え、レンゲで何回も啜れば、もう最高!

 最近は山形の中華そばのレベルがさらに高まってきているなと感じていますが、自家製を供するこの店あたりのレベルがスタンダードの位置取りを占めるようになってくると、われわれの舌はますます肥えていきます。
 製麺所の麺を使っている旧来店やスープばかりにこだわる新興勢力などはいよいよ苦戦することになるでしょう。

uchoten-ganso 201204

 めずらしく、くどめのラーメンを食べてみようかという気になりました。
 ならば、あそこかな……ということで、平久保の「有頂天の元祖」へと、久方ぶりに行ってみました。

 ゲソ天ラーメン大盛り700+100円。
 ふつうのラーメンが550円なので、ゲソ天は150円増し。
 ラーメンに天ぷらは合わないだろうという持論がありながら敢えてゲソ天をつけたのは、単に写真を撮ったらこれみよがしに見えるだろうというだけのこと。

 そのゲソ天はたっぷりの量があり、お得感はいや増します。しかし、最初のうちはサクサクでうまいものの、いずれはスープに水没して衣がぶわぶわになり、衣が脱げたゲソは白い肌を晒し恥かしがる、という状況に。

 まぁ、持論どおり、ゲソ天は不要だと思います。天ぷらの油がまわってしまったスープはそのせいで本来のダシの旨みが感じにくくなり、くどくなってしまいます。

 太・細からチョイスした太麺は、この店の従来の太さを踏襲するもので、平打ちの中太縮れ麺。
 はじめのうちは驚くほどに弾力性があり、感動モノでしたが、手打ち風味をもたせた自家製麺の宿命なのか、最後のほうはややダレます。
 なので、大盛りは避けるべきなのかも。いや、これもやはり、合間にゲソ天なんかを咀嚼しているからこうなってしまうのかもしれません。

 脂負けしてか、食後はややぐったり。もう若くはないのだなぁ…。

paris 201205

 市役所に用事があり、昼食は旅籠町の小路にある「パリ食堂」で。
 初訪問。いつもだと「まるごそば」なのだけれど、今回はひねりを入れてみました。(笑)

 ランチタイムのオススメは、ワンコインでいただける本格パリカレー。店の人の「大盛りは100円増しですが……」の一言につられて、大盛り500+100円を。

 食前に玉葱たっぷりのコンソメスープをいただき、しばし間をおいてカレーが登場です。
 ご覧のとおりの本格派。肉はラフテー状の特大が2個。スパイスが効いており、コク、深み、味わいなどの面では文句なしのおいしさです。
 しかし、大盛りにしたためか、ライスの量に比較してカレーが少なめ。ワンコインだからしょうがないのでしょう。

 ライスは、カレーに使うからなのかどうか、水分の少ない仕上がり。一見さほどではない量に見えますが、いやいや、型に入れてぎゅっとして供しているのでライス密度が高く、満腹になりました。

naniwatei 201205

 念願の「浪花亭」。この前はココを目指したのに別の店に入ってしまったので。
 きそばの大盛りと天ぷら、500+100+100円。
 予想どおり、ごっつい田舎そば。喉越しなどは関係なく、噛まないと喉を通りません。(笑)
 あまり大きくないふつうのそば猪口なので、そばつゆが足りない場合はどうするのだろうと思いましたが、店もさるもの、各テーブルには冷えたつゆが大徳利に入れられてスタンバっていました。

 大盛りとはいえほどほどで、苦しくなるほどの量ではありません。
 そばつゆは、醤油と鰹節が効いた一般的なもので、さほど甘さはありません。チューブに入ったわさびを絞り出してつゆに投入。
 天ぷらは、100円にしては小さめ。ゴリゴリとしたものですが、手を使わなければならないほど硬いというわけではありません。
 ネギは、乱雑に切ったものが比較的少量。
 漬物は、甘酢漬けかと思ってしまうような甘~いもの。
 フィニッシュとなる蕎麦湯は、小型のアルミ製の薬缶に入って登場。オモシロイ。

 クセになる人が多いと思われ、次々に配膳されるにもかかわらず狭い店は大繁盛。
 一度は経験しておきたい、田舎そば好きには格好の店だと言えるでしょう。
 第一、このそばをたったの500円で供するという心意気がいいではないですか。

 正直を言うと、トータルコスト700円ならば、自分は山形のまるごそばのほうがいいかなぁ。
 個人差があるでしょうが、まるごそばのあの盛り、あのつゆ、あのゲソ天、そしてあの喉越しと卵サービス……いずれをとっても浪花亭を上回っていると思えてしまったのでした。

yamaichi 201205

 山辺町もなかなか攻め甲斐のある町で、「味工房山一」に行ってみました。
 期待以上にいいものが食べられたなという印象。山形・村山地域は攻めれば攻めるほどその懐の深さを感じざるを得ません。

 ラーメン大盛り600+150円。
 スープは、ダシよりもむしろ醤油が強く感じられる爽やかなもの。かと言ってダシや脂質が少ないわけではなく、このバランスはどうやって生まれるものなのか、しばし考えてみる。そう簡単に答えは出ないのだけれど。

 白眉は麺。これは手打ち麺なのではないか。この鄙にも手打ちを供する店があるとは!
 太めの平打ちをよく揉んで縮れさせたもので、ひちゃひちゃする食感がたまりません。
 これは山形市内でいえば「ひろや」に近く、ひろやの麺をやや細くして平均化したようなつくり。
 褒めすぎになるかもしれませんが、系譜として栃木県佐野の青竹打ちラーメンを思い出します。

 手打ちのため、後半はどうしてもダレる傾向にありますので、そのあたりが気になる人は普通盛りで食しましょう。

 メンマがシャキシャキして好感度高し。
 チャーシューは小ぶり。しかしホロホロ系で味はよく、口の中でとろけます。
 それに溶けるタイプの海苔と、普通量のネギ。

 もっと評価されてもおかしくない、いい店。
 ラーメンとカレーの店だそうなので、いつかカレーを賞味しに伺ってみましょう。

ohgiya 201205

 西寒河江駅の近く、寒河江市六供町にある「扇屋」に行ってみました。
 古い店構えですが、こういうところの中華そばって、きっとおいしいんだろうね~♪

 チャーシュー麺大盛り500+100円。
 前金制です。人手が足りないのだとか。
 中華そばなら350円! いいのか?そんな激安料金で。

 運ばれてきたときの香りは、龍上海。これ、煮干しの香りだよね。
 レンゲがないので、どんぶりのほうに口を持っていってズズー……Oh!美味!!
 テーブル胡椒を振りかけて麺をズルルとひとすくい……あれまあ、これまた美味!!

 麺は、レギュラーな太さのストレート、ほんのりウェーブ。やや茹でが強めですが、それがかえってもっちりとした食感を醸し出していて、なかなかおいしいです。
 スープは、そう変哲のないようなものに見えますが、けっして後から加えたものではない、ダシから出た脂が溶け込んでいて、けっこうコクがあります。これもうまい。

 チャーシューは豚の脂肉をそのまま切り落としましたという風情で、噛みしめるほどに豚の脂がジュワ~。
 このラーメンの真骨頂は、この脂でしょう。もしかしたら好き嫌いが分かれるところかもしれません。

 どんぶりを持ち上げ、うんまいスープを最後の一滴までいただいて、ゴチソウサマ。
 うん、味も値段も気に入った! そのうちまた来ます。

waiwaitei 201205

 鶏竜田揚げ定食780円。
 鶏の唐揚げを主体とする定食を供する店は多く、それぞれが揚げや盛り、味などを主張していますが、ここもまたびっくり! 「大盛り食堂」の名に恥じない、ボリューム満点の店でした。

 ここの場合、名称は「竜田揚げ」であり、薄い醤油味の和風。そのごっついヤツがなんと8個も皿の上に!!
 これまで体験してきた近隣のメジャーどころと比較しても、個数、大きさ、味のいずれにおいてもまったく引けを取りません。むしろライバル店たちを凌駕しているかもしれない。
 ちなみに、「○屋」(山形市)はこれより少し大ぶりのものが4個、以下は同程度の大きさで、「国味」(山形市)は5個、「あたご食堂」(山形市)と「もり達」(天童市)は7個。

 どのくらいすごいかというと、大食いの部類に入るであろう自分が満腹感に満たされてくる頃には竜田揚げがまだ3個まるまる残っており、ひぃひぃ言いながら食べる大盛りライスがやっとなくなってもなお1個残っている、という具合。
 このライスの量にしてはおかずが足りなくってなぁ、などとほざく人間がいたなら名乗り出てもらいたいものデアル。誰がどう見たってこの大きさの8個は多い。(断言)
 ちなみに、ライスも、「国味」よりは多いです。大盛り無料のようですが、自分には無理だな。

 手切りのキャベツがたっぷり、パセリ付き。味噌汁はおいしいが少なめ。お椀が小さいのね。それに作り置きの小鉢と市販の漬物。
 値段は国味よりも100円高いけど、このボリュームを見ればそれはやむを得ないでしょう。
 鶏の唐揚げ定食なんてどこで食べてもそう変わらないという向きもあるでしょうが、実食してみるとそうとも断言できないことがわかります。

toranosuke 201205

 桧町の「麺屋虎之助」を初訪問。
 中華そば(太麺・こってり)の大盛り、550+100円。

 ここはつけ麺がウリの店のようですが、本格的に暑くなる前にきちんとしたラーメンを食べておきたいと考え、基本の中華そば、そして店自慢の「太麺」をチョイス。
 まあそこまではよかったのですが、つい勢い余って「こってり」を選んでしまったのは、ちょっと失敗だったでしょうか。

 でっかいどんぶりに、あっちゃあ!と思えるほどに背脂がびっしり。スープの表面5ミリほどはすべて脂で、レンゲで掬えば脂のみ、それを啜ればたっぷりの脂が口内に。これは体によくないよな。

 あぁ、胸やけ。
 うまいのだが、この脂には辟易。
 麺はいい。海苔もパリッとしたもので、よい。チャーシューも部位の異なる2種類で、これも結構。しかし、全体の見た目もなんだか黄色いだけで彩りがイマイチ。この写真、けっして暗いところで撮ったわけではないのだけどなぁ。

 ま、年齢なり、腹具合なりといった状況をわきまえない選択をしてしまった自分が悪い。
 再度訪問する機会があれば、その時はつけ麺のあっさり系でいってみようと思います。

shimbori1 201205

 先だって、TVヒミツの県民ショーで山形のどんどん焼きが取り上げられていました。それを観ていて、無性にしんぼり食堂のたこ焼きを食べたくなり、矢も盾もたまらず中山町へ。

 たこ焼きだけというのも何なので、中華そば500円を合わせてみました。
 フツーはこっちが主役で、たこ焼きがサイドメニューになるべきなのですが。(笑)

 前回訪問時は旗艦メニューの煮込み定食を食べたので、それと異なるものを、ぐらいのつもりでしたが、これが予想を超えていいセンいっていました。
 スープは、醤油だけでなく塩をうまく使ってまとめられています。牛骨と鶏ガラの両方を使っているのかな?
 テーブル上のブラックペッパーはGABANではなく、あまり見かけないシルバー一色の容器に入ったものでしたが、これがガツン!という感じにスープを引き締め、なかなかよい。

 麺は、色白で、ストレートヘアの美形。しかも餅肌。……って、わけわかりませんが、わかっていただけると思います。
 長くて存在感のあるメンマが3本、小ぶりながら厚みがあってしっかりした味付けのチャーシューが2枚、海苔、蒲鉾。
 ネギは分葱と長葱の2種類がたっぷり。どんぶりに最初にこれらのネギを入れ、その後にスープと麺を盛り付けたと見えて、底のほうからネギが湧き出てくるようでよろしい。

 まずは麺を啜り上げ、途中で運ばれてきたたこ焼きをこのスープとともに味わえば、浮世の雑事も一時ながら忘れられようというものです。

shimbori2 201205

 本命、真打のたこ焼きです。
 1本80円。これこそが山形のたこ焼きだ!って感じ。
 これを今回は3本、いってみました。

 この“てり”がいいですねぇ。ソソるよなぁ。この画像を見てパブロフの犬と化さない山形県民は、よほどの厭世家か、県民となって日が浅いもぐりかだったりするのではないか。
 そして、3個が一串に刺さっているというのも、昭和の時代を髣髴とさせるもの。

 小さい頃にちょっとした贅沢として食べたソウルフードなので、どういうところが旨いとか、そういう話ではないのですね、これは。
 そもそも高級食品じゃないのだから、タコが小さいだの、小麦粉っぽいだのの当たり前の批判は通用しない世界です。
 むしろ、こういうB級モノなのに、たっぷりの刻みネギが入っているのがソースの中に見えた、食後、歯にはさまっていた生姜の切れ端によってしっかり味を調えていることを知った、などに美学を見出すべきでしょう。
 味わい深いものがありますよ、B級には。

kinudeya 201205

 今日はメシがいいと思い、天童市の「絹出屋」へ。

 カツ丼セット800円。
 カツ丼+半ラーメンという組み合わせで、カツ丼単品だと650円なので、プラス150円で半ラーメンが付くというもの。

 しかし、「半」というものはなかなかに曲者で、このラーメン、3箸で麺をすくい終えました。
 一般的に見てどうも「半」は、満足度において一人前の半分を下回るものが多いように思います。
 「半」を「半」と感じさせない充実感を与えることこそがリピーター獲得の近道であるということに、店側は気づかないのでしょうか。
 しかも今回の場合はスープがぬるい。これらにより、この店はセットものの半ラーメンに関して思い入れを持っていないことがわかってしまいます。

 まあいい。では、カツ丼はドウナンダ。
 ……お。こっちはなかなかいいセンいっているのではないか。
 丼こそ小ぶりですが、横長というよりも円形に近いカツが表面全面を覆っています。
 カツは、心もち衣が厚めで脂身が多めですが、部分的にカリカリとしているところがあって、歯ざわりはとてもいいと思う。
 カツに隠れたごはんも予想以上に多く、甘みを帯び、クセになりそうな丼つゆがまんべんなくかけられています。
 青海苔少々と紅生姜のトッピングが彩り的にもいいアクセントになっています。
 玉ネギは含まれておらず、トンカツと卵と丼つゆのみの構成です。

 650円で食べられるカツ丼としてはまぁ上出来なのではないかな。
 それにしても、半ラーメンは……。

doujyo 201205

 和風つけめん700円。
 これを簡潔に説明するならば、温かいつけ汁のざるラーメン+たっぷりの天ぷら、というところで、おふくろの味系と言えるでしょうか。

 ネギが浮かぶつけ汁は、極めてあっさり。醤油の味と香りが中心ですが、隠し味にわずかに酢が入っているのかもしれません。
 麺は、ラーメンで食してみてとてもいいと思った平打ちウェーブが使われており、グッドな食感です。

 価格のわりには天ぷらの量がスバラシイ。
 店の貼り紙には「ゲソ天付き」としか謳われていませんが、その小さめのゲソ天4個に加えて、舞茸、ちくわ、こごみ2、紫蘇、海苔の天ぷらもトッピング。
 さらには彩りに、刻みキュウリとピンクの縁取りの板かまぼこ、小さく四角に切った海苔なども。
 メンマが数本あればなおよかったでしょうが、それは高望みというものでしょう。

 暑い日だったので、つけめんにニゲてしまいましたが、本音を言えば、つけめんはやっぱり中華そばの敵ではないのではないか、と思う。
 ココの場合もやはりラーメン系がお薦めです。

 写真には写っていませんが、店のおばあちゃんが「かいづもくわっしゃい(これも食べてね)」と添えてくれたうるいと油揚げの煮物もまたおいしかったです。
 銘店だと思うけどなぁ、どうじょ。