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shinagawaya 201401

 「しっぽこ」をご存知か。
 長崎の卓袱(しっぽく)料理が「一皿に豪華に盛られたもの=卓袱」というニュアンスで京都へと伝わって卓袱うどんが生まれ、それが近江商人によって寒い山形に伝えられると、汁にとろみがつき、「しっぽこ」とか「すっぽこ」とかいう名前で根付いたのではないか?! ということのよう。
 ちなみに京都の卓袱うどんは、汁にとろみがない点以外は、ほとんど山形のそれと近いらしい。

 この店でしっぽこが味わえると聞いていたので、市役所に用事があった日に寄ってみました。
 しっぽこは、おそらく何十年ぶり。高校の頃だったか、祖父が「しっぽこ」もしくは「すっぽこ」と呼んでいたこの食べ物を一度は味わってみたいと考え、旭銀座の入り口にある店に一人で入って食べた記憶があります。その店はとうになくなってしまっていますが、今思えばそのあたりが自分の食べ歩きの始まりだったのかもしれません。

 しっぽこの大盛り、900+100円。
 カマボコ、シイタケ、セリ、タケノコ、鶏肉、海老、ゆば、麩、ナルト……。
 ねっとりとした醤油のつゆが独特。生醤油に椎茸をはじめとしたさまざまな具のうまみがぎゅう詰めになっていて、スープをすするだけで満足感が湧いてきます。
 うどんを掬えば、そのつゆがとろりとまとわりついて美味。うどん自体もきりりとしたコシが感じられ、予想以上に質がいい。
 すする毎に柚子と思われる柑橘系の香りが鼻腔をくすぐり、うっとり。添えられた刻みネギを散らせばさらに味が締まってすばらしい。

 食材もふんだんで、単なる山形うどん界の高級品だろうと思っていた自分のおろかさに気づくことになりました。
 しっぽこ。再度食べたいかと問われれば、大きく縦に首を振らざるを得ません。

 羽前屋、寿屋本店、栄屋本店などでも味わえるそうです。

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