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 18時半過ぎに佐渡から新潟港に戻り、今夜は新潟泊まり。宿は古町にある某ビジネスホテルです。
 19時半頃に宿を出て、ここに行こうと決めていた「笑美寿亭」へ。担々麺を得意とするラーメン店で、ほかに中華料理系の300円メニューを供することで人気を博しているようです。
 いつも混んでいる店だと聞いていましたが、すんなりとカウンター席に着くことができました。

 名物の10数種類の日替わり300円メニューから何をたのもうかなーとしばし考えて、四川麻婆豆腐(ハーフ)とばか葱鉄板餃子の2品をチョイスし、生ビール500円とともに発注しました。
 ビールに付くお通しのメンマを食べながら待っていると、来ました!麻婆豆腐。

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 しかしこれ、どこがハーフなんだよっ! 熱々の土鍋にたっぷりのマーボー豆腐。300円っていうからちょびっとかと思うじゃん。こんなに食べたら締めのラーメンが食べられなくなっちゃうぞ。
 熱くて辛くて、ボリュームがあって旨い。山椒が効いていい味だ。

 そうこうするうちに鉄板餃子も登場。デカい餃子が4個だけど、普通の量を見てほっとしている自分に気がつく。これはネギがいい感じでそこそこ旨い。

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 この段階で満腹感がいや増します。角ハイボールあたりをもう1杯と行きたいところだけど、ここではラーメンもぜひ食べたい。ということで、飲むのはやめて一休みです。


 旅の3日目は古仁屋に宿泊。
 18時前のまだ日のある時間帯に、夕食はどこで食べようかと町を散歩してみます。狭い町なので簡単に一周できてしまいますが、さっき見かけたお好み焼き屋が開いていたし、お好み焼きを食べたい気分でもあるし、そこで生ビールでも煽って早めに上がることにしようかな。

 というわけで、メインストリートである県道79号線の一本南の通りにあった「お好み焼き一角」という店へ。
 入ったところにいたおじさんが店主なのだろうと思ってあいさつすると、どうやら彼は近所の人のよう。「おーい、お客さーん」と奥に声をかけて行ってしまいました。

 で、奥から登場してきたのは60代ぐらいの苦労人のようなおばさん。
 生ビール400円とミックス焼き650円(いずれも安い!)を所望すると、観光ですか?などといろいろと話しかけてくれました。



 まずは中生とお通し。
 刺身もあるのよ、とのことなので、ではそれもと頼むと、ミックス焼きは後にして先に刺身を持ってきてくれました。
 それがコレ。ブダイとシビ。これで3晩連続のシビだ。ブダイは酢味噌で食べればしみじみ美味い。
 価格1,000円は昨晩の刺身と比較すると格段にコスパはよくないけど、おばさんとの話のタネなのでまあ気にしない。
 徐々に客がやってきますが、知り合いが多いようでなんだかとても家庭的な雰囲気が漂います。これもおばさんのキャラのなせるものなのでしょう。

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 で、忙しくなった合い間にようやく焼いてくれたお好み焼き。(笑)
 十分に火が通って、表面のこんがり感がスバラシイ。つまりは片面焼き過ぎということなのだけれどね。
 これを「れんと」と「里の曙」でおいしく食べました。

 締めて2,900円。
 たっぷり1時間半をここで話をしながら過ごし、途中「エブリワン」という島でよく見かけるコンビニで飲み物などを仕入れてホテルに帰還。まだ20時前だというのに、町はもう、静かになっている。



 奄美大島名瀬の2晩目は、ヤンゴの本通りから通り1本半ほど入ったところにある郷土料理店「味のより道 誇羅司屋(ほこらしや)」にしてみました。
 洒落た店のつくり。昨晩訪問した「脇田丸」よりも一回りハイブローな店でしょうか。

 入ると元気のよい若者が応対してくれて、さっとカウンター席に案内してくれます。ナルホド、一枚上だねえ。
 まずは煮込み、それに昨晩ありつけなかった赤ウルメの唐揚げを所望。あります!とのこと。ほーら、やっぱり一枚上だ。(しつこいって、笑)

 生ビールでお通しと煮込みを味わっているうちに赤ウルメが登場。カリリと揚げられていて、頭のごく一部以外はあらかた食べつくすことができそうです。こうなるとアルコールも進み、黒糖焼酎「れんと」の水割りも頼んでくいくいと。

 締めはやはり黒糖焼酎で刺身でしょ。盛り合わせで度数高めの「長雲」をもう一杯だ。
 嬉しい悲鳴は刺身盛り合わせが質・量ともにゴージャスなこと! 思わず「これで一人前!?」と驚いてしまいました。
 昨晩と同様、ソデイカ、シマダコ、シビ、ハマチ、それにサーモンが加わって、見た目もぐっとグレード感あり。ツマも新鮮でおいしくいただけました。1,200円。

 いやぁ、納得。昨晩よりも少々値が張って4,160円でしたが、満足度は値段相応もしくはそれ以上でした。
 もっとここで寛いでいたいけど、腹も張ったしぼちぼち引き上げるとしようか。
 滞留時間1時間半余。20時半前にはホテルへ。お利口さんな夜だ。



 悪天候のため空路のダイヤが大きく乱れ、奄美大島の名瀬(奄美市)に着いたのは20時過ぎ。
 奄美大島一の大歓楽街、屋仁川通りに至近の宿に荷を下ろし、さあ、さっそくヤンゴで飲むとしようか。

 チョイスしたのは、ヤンゴの繁華街のほぼ中心にある「居酒屋脇田丸」。
 たまたま空いていたとカウンター席に案内されましたが、繁盛しているとみえてなかなか注文を取りに来ません。店員を呼び止めると、ちょっと待っててねと。
 さらにしばらく待って注文を取りに来たのは東南アジアからやってきた風のネーサンで、日本語の要領を得ないヒト。うーむ・・・。

 生ビールとメインの赤ウルメの唐揚げ、それに唐揚げが揚がるまでのつまみにたこわさを注文。
 たこわさとお通しの小魚の南蛮漬けで生ビールをぐびぐび。あー、うめえ。
 BGMは中野律紀がデビューした頃のシマウタ。いいんじゃないか、シマウタ。このCD持っているんだよなあ。

 赤ウルメがなかなか来ないので店員に尋ねると、今日はやっていないとのこと。おいおい、そうなら早く言ってよ、こちらもペース配分というものがあるのだからさ。
 やはりあのアジア人はテキトーだった。ま、おじさんはこんなことでは驚かないけどね。旅する間に太田和彦の著した上質な酒場についての本を読んだりしていただけに、やや落胆。

 しかしこの店、オペレーションがよくない。ホール担当のどの店員も表情が硬く、必要以上に忙しさを装っているという印象だ。名瀬にはあと2泊するけど、まぁ、明日以降の再訪はないだろうな。

 黒糖焼酎「里の曙」を追加し、赤ウルメに代えて注文した刺身盛り合わせをつまめばなかなかグー。ネタはソデイカ、シマダコ、シビ(マグロ)などの4点。ソデイカのねっとり感、シマダコのキュッとした歯応えがステキでした。

 勘定は締めて2,430円。
 今日は朝から、庄内~羽田~鹿児島~喜界島上空~鹿児島~奄美とひたすら飛行機に乗って、空港待合室で過ごした1日だったなぁ。
 酔いにはまだ余裕あり。ヤンゴ周辺をパトロールして、どこかで缶チューハイでも調達してホテルに戻ろうか。

kariyushi 201603

 松本の泊まりは駅近くのビジネスホテル。ホテルを出たところに「花時計公園」があって、そこに面したところに焼きとん屋と沖縄料理店を見つけました。おお、今夜はここに決定だな。

 旧開智学校や松本城、なわて通り、中町通りなど松本の街のメインスポットを一巡りして、呑兵衛にとっていわゆる「いい時間」になってきたのを見計らって、まずは焼きとん屋の「信州ゴールデン新館」にGO。ハイボールと生ビール、豚のカシラ、ハラミ、タン。

 続いてその隣にある「沖縄料理カリユシ」へ。長野で沖縄料理もないのでしょうが、おれはどこでも沖縄料理を食べたいので、これでいいのだ。
 入ると、案内されたのは入口すぐそばの二人掛け席。いわゆる「末席」だなと思いつつ、オリオンの生と豆腐チャンプルーを注文。
 すると、その後店を出るまでにやってきた5~6組はすべて、予約でいっぱいとのことで入店すらできない様子でした。
 てことは、おれはフリの客の最後だったというわけか。これは末席どころかラッキーだったのだな。

 店内は、沖縄民謡ガンガンでもなく、カチャーシーでもなく、三線の爪弾きが静かに流れているといった雰囲気。それは名曲「梅の香り」のスローバラード風だったりして格調が高い。
 沖縄料理店というとウチナーンチュの共和国みたいになっていてヤマトンチュにとっては多少居心地が悪いこともあるのですが、ここはそんな雰囲気ではなく、誰にでも心地よい感じでした。
 だからといって料理まではヤマト風ではなく、この豆腐チャンプルーを見てわかるとおり、本格的な沖縄感が漂っているのでご安心。鰹のダシが出ていて、豆腐も沖縄風の硬いもので美味。器も壺屋焼だし。

 お通し、オリオン生、豆腐チャンプルーで1,740円。
 ああ、飲んだし、食べた。
 店員さんたちのホスピタリティもよく、松本でいい夜を過ごしたなと満足でした。

danmaya 201512

 秋田泊まり。暴風雪警報が発令中の大荒れの夜に、酒を飲もうと駅東口にあるホテルから川反まで歩いて行ったのだけど、雪がシャーベット状になって歩きづらいし、風が強くて冷たい。行くのはいいが、酔ってからの帰りは辛そうだ。
 というわけで、川端の手前で引き返し、駅前に近い中央通りに面した「だんまや水産」という店が海産物をウリにしているようなので、行き当たりばったりで入ってみたところ。

 カウンターもたくさんある、活気のある店、というのが第一印象。
 ビールは控えて、まずははじめの1杯190円のハイボールと鮪の中トロを頼みます。お通しと合わせて撮ったのが掲載の写真。この中トロ、すんげえトロリでちょっと嘘くさいと思えるほどの立派なもの。
 調子が出てきて、秋田大仙市の「刈穂」山廃純米超辛口と〆さばを追加して飲む。

 若い店員さんたちは、こちらがものを頼みたいときにぱっと気づいてくれるなどオペレーションがよく、とても居心地がよかったです。
 冷えた身体もすっかり元に戻ったので1時間ほどで切り上げて、所要額は2,300円あまり。
 飲みながらお品書きなどあちこちを眺めて知りましたが、この店って「養老乃瀧」グループなのですね。

 新潟の泊まりは繁華街の古町のホテル。新潟の楽しみは夜の一人飲みなのだ。
 暗くなってきた17時前、まずは、メインストリートの征谷小路からふるまちモールに入るところにあった「炭火串焼やきとり一番」という店に入って、ビールを。お通し(サービス)のひじきと大豆の煮物、それから豚のシロ、ハラミ(各2本)といっしょに飲んで、870円! 安いなあ。

 エンジンがかかって、次に入ったのはふるまちモールと新堀通りの交差位置付近のビルの2階にある「大助 海鮮問屋」というところ。さて、今度は酒だな。
 東蒲原郡阿賀町の麒麟山(伝辛)と、南魚沼市の雪男(辛口清酒)を各一合。
 合わせるのは、刺身の樽盛り。樽盛りは品書きには2~3人前からとなっていたのですが、一人前の「ミニ」にしてもらいました。そうしたのだけど、下の写真が一人前。全6種。しかもサクが厚くてデカい。刺身をこのぐらい食べれば十分です。

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 しかし、新潟に来たからにはということで、「栃尾油揚げ(納豆)」を所望。
 これもまた、運ばれてきたものを見て少々ゲンナリ。デカいんだよ、これ。
 山形あたりでは食べられない豆腐の揚げ具合が楽しめて、はさんである納豆と乗せられたおろし大根と合わせて醤油をかけて食べれば美味。それにしても量が多いのだ。

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 お通しの「鯵の南蛮漬」を含めた代金は2,750円。もう満腹になったし、満足。
 しばしの間、繁華街を逍遙し、途中でチューハイを買ってホテルへ。

 いやはや、新潟の夜は一晩では足りませんナ。

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 酒田の夜は、名物居酒屋「久村の酒場」に潜入して飲む。ここで飲まんがために、酒田に1泊したようなものですから。

 生ビールでの一品目は自家製コロッケ350円でしたが、あまりに旨そうなので食べてしまい、写真を撮るのを忘れた。
 で、次の品が、長芋明太子チーズ焼680円?(値段失念)
 長芋の角切りがゴーロゴロ。明太子ソースもたっぷりめで、量が多い。ちょうど酒田で暮らしている今夜の相棒がやってきたので、二人でつつく。

kumura2 201310

 この店に来たならこれは欠かせないというメニューが、揚げゲソセット390円?(値段失念)
 酒田では厚揚げのことを油揚げというらしく、その油揚げとイカゲソがセットになりましたという理想的なメニューです。ここではお通しがないので、その代わりといった位置づけでしょうか。
 油揚げの薬味はたっぷりのワサビ。ゲソ揚げは、硬さのある小ぶりのもので、当然揚げたて。
 この頃からコップ酒(290円)に切り替えて、常温をツィーと。やはり日本酒は旨いなぁ。

 ちなみに、煮込みはありません。それに代わるモツの肉じゃがというメニューは、冬季限定なのだそう。
 また、日本海を前にしたこの地にしては刺身のメニューは多くなく、魚は焼き物、汁物などが多かったような気がします。

 締めは、焼きおにぎりの茶漬という一風変わったものをいただきました。(値段失念)
 ホントに焼きおにぎりに永谷園のお茶漬け海苔をかけてしば漬を添えたようなものが登場。ご飯の焦げた部分がなかなかに旨く、目新しかったと思います。

 この店は、「吉田類の酒場放浪記」でも紹介された、昭和の情緒あふれるユニークな店。いつも混んでいるらしいが、この日は台風が通過中で雨風が強かったためか、客が少なめ。それをいいことにゆったりと寛いでしまう。店まで来る間にずいぶん濡れてしまったけど、入ってからは極楽状態でした。

 いやぁ、久村最高! 17時半の開店から閉店時刻と思しき21時近くまで飲み食いをして、二人で7,500円余りでした。
 機会があったらまた寄りたい店です。