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tonari1 201207

 少し遅れて登場したタンカラの「タン」のほう。
 これは東京サイズとでも言うのでしょうか、どんぶりは小さめ。しかし野菜炒めはてんこ盛りで、麺が見えません。左上方、丸みをもった物体はきざみ生姜です。

 タンメンというからスープは塩味かと思えば、醤油味だったのが意外。
 そしてさらに意外は、ぶっというどんのような麺で、それを4、5本箸でつまんで啜り上げれば、実に存在感があって美味。

 行列に並んでまで食べる習慣がなく、ラーメンにそこまでしてという気がしないでもないですが、この実力を知ってしまえば、多少ならば並んでもいいから再度味わってみたいと思わせるものでした。

mansyuken 201208

 老野森にある「満州軒」を初訪問。この通りはけっこう多くのラーメン店がひしめいているんですね。
 猛暑だからなのか、厨房の火が強烈すぎるのか、店内は冷房が効いていず、空気が動けばむしろ暑い、という状況。そしてまた、暗く、古く、小ぎれいとは言えず、広くもありません。
 しかし、出前の注文の電話がひっきりなしにかかってくるという不思議な店。女性2人での切り盛りでしたが、それでは手が足りないのでは?

 塩ラーメンがいいと聞いていたので、塩ラーメンの大盛り550+100円を。
 「塩」はほとんど食べることがありませんでした。よく「塩」はスープのごまかしがきかない、ということを耳にしますが、裏を返せば塩そのものに醤油や味噌のような味の深みがないからそういうことになるのだ、というのが自分の考え。

 しかしながら、ここの塩ラーメンは違いました。あっさり、なんていう範疇からは完全に逸脱した旨みたっぷりのものでした。
 スープが澄んでいず、むしろ中の麺が見えないくらいにいろいろなものがたくさん乗っています。それらは多めの刻みネギ、コーン、ワカメ、メンマ、バター、青海苔。
 そして、表面に見えるベージュ色の浮きは、煮出したスープに入っていたダシ類の旨み部分なのではないか。

 ほんのりと胡麻油の香り。加えて、その濁り具合から察して、豚ガラ鶏ガラなどを惜しげもなく大量投入してつくったであろうスープが、荒々しいコクがあってとても美味。

 麺は、はじめのうちは茹でが強すぎなのかなと思って食べていましたが、もしかしたらこういう塩梅を考えて仕立てられた麺なのかもしれません。もったりしていて、食べ進めるほどにそのよさが感じられました。

 このクオリティであれば、550円は良心的料金なのではないか。
 行ってみてよかったか? もちろんYes。
 「塩」も、こういう濃厚な仕上がりのものなら捨てたものではないと再認識しました。

kagetsu 201209

 遠くでもないのになかなか足が向かなかった店。
 ある日帰宅途上に、つれあいから帰りが遅くなるのでなにか食べていてくれとの連絡。はいはい、お安いご用です。
 ではまあ、ちょうど道すがらだし、行ってみっかということで初訪問。

 嵐げんこつらあめんの大盛り620+150円。

 想像はついていたけど、結構濃厚なものでした。
 表面には背脂がびっしり。思い出したのは「麺屋虎之助」の中華そば(太麺・こってり)。あれも強烈なぐらいに背脂が入っていたよなぁ。
 スープ自体はとんこつ醤油でいい味を出していると思うのですが、いかんせん、異常にしょっぱい!
 チェーン展開のどの店でもそうなのでしょうか? このぐらいに味を強くしないと脂に負けてしまうのだろうけど、それにしてもきつ過ぎるのではないか。

 麺は、大阪の「神座(かむくら)」の麺と似ていると言っている人がいましたが、確かにそうかもしれません。
 かつてこのブログで神座の麺を「惜しむらくは、麺。西日本では一般的なストレートの細麺。ボクたち東北の太い縮れ麺と好対照をなしますが、これがどうも東北人にとっては本当でないのです。」と書いたことがありましたが、この麺もそんな感じがします。
 山形ではあまり味わえない麺だと考えれば貴重かもしれないけど……。

 トッピングは、ひらひらのチャーシューが2枚。味はいいです。ほかにこげ茶色のメンマ、ゆで卵1/2、ネギ、海苔。
 大盛りはおそらく2玉のようで、麺量はたっぷりでした。

 若者男性を中心にこういうギト系、濃ゆい系のラーメンを愛する者は山形にもいるのでしょうが、それが多数派かというと疑問。
 期間限定メニューを多数繰り出してがんばっているようですが、苦戦していなければいいと願っています。

menzou 201209

 久々に訪問しての注文は、以前と同様にみそとんこつそば790円を太麺で。
 ずっと同じメニューを作り続けていると、時代の流行トレンドに対してまったくぶれない店と、少しずつ変化していく店があると思いますが、ここはどちらかというと少しだけ後者的なところがあるのかもしれません。
 レシピは同じなのでしょうが、スープが以前よりも味噌の方向に行っているようで、とんこつを象徴する白濁スープの色が少し味噌で茶色っぽくなっているように感じました。
 また、メンマの量、チャーシューの厚さなどに微妙なコストカットを感じました。

 右下のキムチは、ご自由にドウゾの壺から取り出して乗せたものです。
 このキムチがなければ、みそとんこつの醍醐味は味わえないと思っており、たっぷりと。790円にはこのキムチの代金を上乗せしているはずなので、たっぷりでもいいでしょう。

 普通盛りで十分満足。
 太麺がぷりぷりのため滑り落ちやすいので、できれば塗り箸ではなく、割り箸でわしわしといただきたかったなぁ。

dosankotaisho 201210

 阪神尼崎駅前の中央・三和本通り商店街にあったラーメン屋。
 ただのどさん子ラーメンなら入ることはなかったでしょうが、尼崎には“尼チャン”と親しまれている名物の尼崎チャンポンがあり、これを食してみたかったため、入店しました。

 いくつかある尼チャンの店のうち、比較的宿から安易に行けるところを選択しましたが、これは当たりだったかも。
 広くない間口から入店すると、けっこう奥が広く、その一番奥の席に陣取ってサッポロチャンポン930円を。少々高いけれど、これはご祝儀価格だと思いましょう。

 直径28センチだそうですが、表面積のでっかい、どんぶりというよりも平皿にシフトした器に、ご覧のとおりあんかけがたっぷり。
 これはいわゆる五目ラーメンか!?と一瞬思ったものの、さにあらず。味は五目あんなのですが、スープが全くないのです。ぜんぶ五目あん。

 この店だけがそうなのかどうかわかりませんが、茹でた中華麺にたっぷりの五目あんをぶっかけたもの、と考えていただいていいと思います。

 このあんが熱いのなんの。ハフハフ、ヒハヒハで涙を流しながらいただきました。
 麺については、関西はこういうものかという細麺ストレート。本場の道産子が見たらさぞお嘆きになるだろうと思われる麺です。

mentatsu 201301

 1か月ほど前に「麺辰」を訪れて、中華そばのデキの素晴らしさに感激したので、ある土曜日に再訪。
 食べようと思ったとっつぁんラーメンは、土・日・祭日は午後3時からで、訪問時にはなし。ならばと、坦々麺とミニ鶏そぼろ丼をセットにしてみました。780+180円。

 坦々麺は、麺自体は中華そばと同じもの。スープは、スパイスを効かせた近時流行りの坦々スープとは異なり、辛さを抑えた芝麻醤の風味豊かな、甘みのあるもの。これはうまい。

 そして具は、煮玉子1個分と、挽肉を甘辛く炒めたものがたっぷり。素晴しいのはネギで、刻みたてと思われシャキシャキ感があり、噛めばネギの辛さが堪能できます。
 坦々麺なので仕方ありませんが、あの立派なチャーシューや太硬いメンマが入っていないのが惜しい。

 鶏そぼろ丼は、キュートと感じられるぐらいに小ぶりな器ですが、量が少ないわけではなく、ごはんよりも具のほうが多いようなつくり。

 麺そのものを味わいたいなら中華そばが順当でしょうが、麺辰の場合、何種類かある麺メニューは単なる中華そばのバリエーションの域にとどまっていず、それぞれに存在感があって、戦略的に設定されているように思われます。
 麺辰、恐るべしです。

takedaya 201301

 食べログに載っていた天津メンの画像がおいしそうに見えたので、行ってみました。
 ここの手打ち麺はサイコーで、本当はもっと早く再訪したかったのです。

 天津メンの大盛り、630+100円。
 見よ、このおいしそうなビジュアル。レンゲを差し込んでとろみの塩梅を確かめると、ほどよい酸味があってよろし。
 そして、差し込んだところからこれより薄い色の中華本来のスープが滲み出てきて、あんと混じり合います。う~む♪……、そんな様子を眺める楽しみというのは、天津麺ならではなのだろうな。

 玉子の部分は、面積は広いものの、期待したほどの厚みはありません。しかし、たっぷりのシイタケやカニ蒲鉾などが入っており、パフォーマンスはとてもいいです。

 玉子の下に隠れているのは自慢の手打ち麺。
 ……なのですが、今回は開店直後の最初の客だったためか、麺の茹であがりと卵の焼き上がり時間にラグが生じていたようで、麺が少々伸び気味だったのは惜しまれるところ。

 おいしかった。安いし、量も満足できます。
 ほかにカレーラーメンとかネギ味噌ラーメンなんかもおいしそうだし、焼肉、麻婆豆腐などの定食もあるようです。
 次回はこのあたりを攻めるか、基本のラーメンに立ち戻るべきか、悩むところです。

yabukou 201302

 ここの中華そばは旨い。
 2回目となる今回は、前回から気になっていた「ごま味ラーメン」を実食してみました。

 ごま味ラーメン大盛り、700+100円。
 蕎麦屋風にアレンジした坦々麺みたいなものが出てくるのだろうとなんとなく想像していましたが、はぁナルホド、こうきたかって感じ。

 まずはスープの色が赤いのにオドロク。ラー油たっぷりの擂り胡麻ペースト仕込みといった感じ。しかし、その色ほどには刺激は強くなく、和風のマイルドさがあります。
 胡麻の風味はとてもいいのですが、若干味が薄く感じられました。もうひとコクほしいかなぁ。

 スープのやさしさとともに和風テイストを醸し出すのがトッピングの山菜。わらび、ゼンマイや茸類の薄塩漬け?
 そしてその下にあるモヤシは、炒めたものではなく茹でたもの。
 中華そばのトッピングとして用いるチャーシュー、メンマ、カマボコ、ネギはそのまま使われ(海苔はカット)、これらに山菜、モヤシが加わる構造です。

 これで700円はリーズナブル。
 ココの大盛りの麺量が多いことを失念して注文してしまいました。中華の大盛りでも多いぐらいなのに、具だくさんのごま味ラーメンの大盛りはかなり迫力があり、かなり満腹と相なったところ。

kawashimaya 201302

 冬季にラーメンを食べるなら、味噌またはあんかけ系のラーメンがいい。
 ということで、「河島屋食堂」の広東麺の大盛り700+150円をいってみました。

 セットものを注文したときの麺量がそう多くなかったので大盛りにしましたが、これならば必要十分の量です。
 どんぶりは大きくならず、汎用のどんぶりにたっぷり麺を入れて、その分スープが少なくなるタイプ。あんかけ系はスープが少ないほうがいいと考える自分には、そういうのが合っています。

 とろみ豊かなあんは、白菜、キャベツ、モヤシ、ニラ、ニンジン、タケノコ、茸類などがたっぷりで、豚バラ肉の旨みとともに、何尾か入っている干し海老の風味が好バランス。
 トッピングには煮玉子4分の1が2つ、蒲鉾の上に辛味噌、その上方には剥き海老1。
 中華そばに150円プラスしてこのように充実した一品が味わえるのなら、700円も納得です。
 これらの下には、舌ざわりのしっかりした、ストレート寄り、微ウェーヴの中華麺がたっぷり。うまいなぁ!

 チャーシュー、メンマ、刻みネギが入っていないので、中華そばとはまったく別物として仕上がっているようです。

kounanshun 201303

 酸辣湯麺の大盛り、680+100円。
 ココの酸辣湯麺は酸味が強めで爽やか。
 具の材料は、溶き卵の中に短冊様にカットされた豆腐がたっぷり。肉類は豚肉と細切りのボンレスハム。このハムの味が多くの具の中でユニークな位置取りをしているように思います。
 椎茸、キクラゲ、タケノコにホウレン草。ホウレン草は彩りに入れているのでしょうが、特有のえぐみが出ていて味的にはちょっぴりマイナスかも。

 製麺所でつくられた麺のようですが、しっかりした硬さと具に負けない太さを兼ね備えており、他の自家製麺と比べても遜色は感じません。
 大盛りの量も十分だし、具材を主とする中華麺としてかなりのハイレベルと見ました。
 いつぞや食べた「五十番飯店上海厨房」のスーラータンメン840円より、自分的にはこちらのグレードが上。それで大盛り780円ですからね。
 日々の食べものは、味とともに値段も重要。多少の値段差が判断の分かれ目になることだってあるのです。そう、神々は細部に宿るのだから。

hokkai 201303

 ちょうど1年ぶりの「北海」。
 ここは五目焼きそばがピカイチで、カツ丼、カツカレー、中華丼なども豪快でオシですが、ラーメン類はあまり食べたことがなかったなぁと反省。
 で、今回はラーメン類の中からかき玉ラーメン700円をチョイスしてみました。

 とろみたっぷりのかき玉の中にはコーン、豚挽肉、唐辛子などが混じっており、若干の辛みと挽肉のバタ臭さが混在した味。
 メンマ、カマボコ、海苔、ネギなどのラーメン具材は入っていますが、チャーシューはないのが残念。

 自家製と思われる、ダレのこない弾力のある中太麺。ノーマルと言ってしまえばそれまでですが、ここなりの存在感というものはしっかりとあって、なかなかおいしい。
 漬物とりんごがさりげなく添えられています。

 同行者が注文した味噌ラーメンも、炒めた肉と野菜がたっぷりで、やさしい味噌の香りが秀逸。メンマとチャーシューが入っていないとぼやいていましたが、自分は同じ700円ならそれのほうがよかったかもなと密かに思ったところ。

 北海でつゆもののラーメンを初めて食べたわけで、これで北海における経験値はまたひとつ高まりました。

nojiya1 201304

 「さわばた」があったところに昨年12月にオープンした「のじ家」を初訪問。
 初ものなので、看板メニューの横濱家系ラーメンの並650円を注文。
 味の濃さ、油の量、麺の茹で方を3段階でカスタマイズできるシステムですが、面倒なのでオール「普通」でいってみました。

 これで普通なのかと感じるぐらいとんこつの脂が強くて、えらく塩辛いです。基本スープは全部飲むのを身上としているけれども、ここまで濃いとそれは無理。
 それ以外については、なかなか充実。メンマが入らないのは惜しいにしても、具材も一つひとつ立派だし、このあたりではあまり類を見ない家系ストレート麺もイケました。

nojiya2 201304

 ラーメンとともに注文した、チャーマヨ丼250円。
 刻みネギがからんで絶妙においしく、個人的には麺よりもこちらを評価したいです。
 ごはんの量がたっぷりで、これだけでもけっこう腹がくちくなります。そういう意味では価格も良心的と言えます。

 ただ、ラーメンと同様にこちらもチャーシューが塩辛い。
 麺と丼の相乗効果で喉が渇くというか、水が大量に欲しくなりました。

futafuku1 201306

 刀削麺(とうしょうめん、ダオシャオミエン)は、中国山西省で生まれた麺の一種で、小麦粉を水で練った生地の塊を持って湯の沸いた鍋の前に立ち、包丁を用いて生地を麺状に削り落として直接鍋の中に入れ、茹でてつくるもの――なのだそう。
 それを県内で唯一寒河江で味わえると知って、新装オープンした「双福(ふたふく)ラーメン」に行ってみました。

 刀削麺(四川風)780円。
 麺の形状は、2センチはあろうかという、きしめんよりもずっと幅が広いもので、長さも一丁前。厚さ、長さなどが不揃いで、極めて珍しい。
 それを滑りやすいプラスチック製の箸で持ち上げると、うまくつかめずにプルリンと落ちる。麺の端っこから跳ね上がるスープの滴があちこちに飛んで、いとおかし。

 絶品の麺。唇に当たるつるりとした感じが素晴しい。敢えて例えれば、たっぷりのワンタンをまとめて口に放り込んだ時の感覚と似ているでしょうか(いや、似ていまい)。
 今しがた削ぎ落とされた生地がさっと茹でられて出てくるわけで、麺好きにはたまりません。

 途中で、いっしょにオーダーした焼き餃子が運ばれてきたので写真を撮っていると、麺量はたちまち増えた感じ。うひゃあ、増えている! ウレシイなあ。(笑)
 ということで、普通盛りでも結構な量あり。これ以上食べるとツラかったかもしれません。

 スープは坦々麺風。細切れのザーサイやタマネギなどとともに炒められた豚挽肉がたっぷり。それにチンゲン菜2本が添えられて、風味もすばらしい。
 これは十分なクオリティで優秀。あのピロピロとした食感はクセになりそうです。

futafuku2 201306

 焼きぎょうざ300円は、大きなハネのついたものが6個。わずかに中国酒の香りがして、大陸の味だなぁと思わせます。

 店の人たちが交わしているカウンター内の言葉は中国語。
 でも、餃子を「焼く」というのは日本風だし、刀削麺の坦々麺風スープの味も日本人向けにアレンジされています。
 つまり、中国オンリーでも日本オンリーでも出せない味が、この店にはあるのでしょう。

 ホイコーローラーメン950円や酢豚定食980円などにも挑戦してみたいなぁ。

taikou 201308

 たぬき中華の大盛り650+100円。
 冷やしたぬき中華を食べようと赴きましたが、冷やしたぬき中華は大根おろしが入るとはいえ800円。大盛りにすると900円! だったらこっちのほうがいいやと、この店一番のお奨めメニューに変更。

 おいしかった。スープから漂う香りは揚げ玉が効いてちょっとしたバタ臭さがあり、食欲をそそります。第一印象として揚げ玉はもっと多いほうがいいのではとも思いましたが、このぐらいが適量なのかもしれません。

 麺は茹でが浅め。でも、麺形が細いためか伸び足が速く、大盛りだと後半が多少ダレてきます。
 刻みたての新鮮なネギがシャキシャキした食感だし、ほろほろとした柔らかい大ぶりのチャーシューが2枚というのも好感。ほかにメンマや蒲鉾も入って、具の面での不満はありません。

 大盛り100円増しでこの量というのも納得です。
 奈良沢の中心からやや離れたポジションにありながら人気を持続しているのには立派な理由があるのですね。

kounanshun 201310

 江南春のタンメンのコスパが高いという話を聞いたので、確かめに行ってきました。

 湯麺(野菜ラーメン)580円。
 塩系のラーメンは、塩が濃すぎるとしょっぱさが脳天を衝くし、薄いと締まりのないただの塩汁になるしで、ふだんはあまり食べないのですが、ココのはヨカッタ。
 適度な塩味のうしろには胡麻油風味、そして胡椒。オーソドックスな“塩”です。何口か啜ってからテーブルの白胡椒を振りかけてみましたが、これは不要だったかもしれません。

 麺は、黄色みを帯びた、角がとがったプリプリした感じのもの。酒井あたりの製麺所製かと思われますが、茹で方も幸いしてか、非常においしい。
 キャベツ、モヤシ、キクラゲ、ニンジン、ホウレン草、ニラがこんもり。それに豚バラ肉。
 バラ肉の比率が高く、塩のあっさりにコクを加えています。

 陶製のレンゲは深さがないのでこれを漬物の小皿にのけて、どんぶりを両手で持ち上げておいしいスープを飲みました。
 普通盛りでも満足できる量もあるし、確かにコスパはよい。
 ここでは揚げそばや酸辣湯麺などを食べてきましたが、今後は、営業時間の間中供される900円と700円の2種類の定食とか、肉絲湯麺(肉ラーメン)なんかも食べてみたいと思います。

barom-an 201310

 JR奈良駅の南、杉ケ町にある新作系ラーメン店。奈良で食べる昼食は、かなり歩いてでもココと決めていました。

 メニューは、新中華、大和黒(ヤマトブラック)、汁無混(まぜそば)の3種。どれもうまそうだけど、一度きりならばこれをと、大和黒(大=1.5玉、普通盛りと同料金)800円にしました。

 「ヤマトブラックの注意点」として、次のように書かれていました。
・スープの表面にイカ墨のタレとにんにく辛味油が浮いているのでよく混ぜてください。
・スープが“ブラック”に変身!
・お召し上がりの際は衣類などへの“とびはね”にお気をつけください。

 いやはや、美味。こんなの初めて。
 自家製麺は全粒粉を使っており、黄色というよりも灰色方向に振れている感じ。啜り上げるとその舌ざわりと旨みがわかります。
 スープは珠玉。混ぜると本当に真っ黒になり、灰色っぽい麺がさらに濃い灰色に。イカ墨というけれど生臭さは一切なく、豚骨などで取ったと思われる出汁に違和感なく溶け込みます。そして、思った以上の辛みがあります。

 具のどれをとっても立派。脂肪分が多く炙りが加わったローストビーフのようなチャーシュー、表面に包丁で切り込みを施した太いメンマ、黄身とろ~りの煮玉子、カイワレと揚げニンニクがトッピング。素晴しいと思う。

 こりゃあタマランなぁ。
 入店は11時30分でしたが、全席カウンターには客はまばら。駐車場がないのと立地のせいなのか。
 奈良の皆さん、この店は成長させてあげるべきだと思いますよ。

shinkarou 201311

 上山市の「新華楼」を初訪問。
 店内は清潔で、店員さんのホスピタリティもよく、自分の行く店としては一枚上のグレードという印象。さすればメニューの値段も一枚上で、これがよさそうかなと考えて値段を見ると4桁の料金だったりします。

 チョイスしたのは、麺類としてはこの店のイチオシの炒汁湯麺(チャオジータンメン)の大盛り800+150円。
 ネギと挽肉を使った餡がかけられた中華麺。ジャージャー麺のスープバージョン?
 餡よりもスープのほうがしっかりした味付けになっており、むしろスープが美味いと感じます。もちろん餡もピリ辛の味付けで美味しいのですけどね。

 餡に隠れた麺は、心もち太めのほぼストレートで、ラーメン専門店とは一味違う食感。なかなかダレないつくりです。

 まずはおいしいスープをレンゲで10回ぐらい啜り、餡の比率が十分に増したあたりでおもむろに麺を引っぱり上げ、まといついた餡とともにズルリと。至福ですなぁ。

 大盛りにしたのは正解。普通盛りだと物足りなかったかもしれません。
 6~7名の団体が次々に来訪し、たちまち満員に。人気店であることが窺えます。
 再訪の機会があれば、ラーメン+回鍋肉+ライスのお得セット950円というのをいってみようか。

ringerhut 201312

 ちゃんぽん、皿うどんの特徴あるうまさに惹かれて、今年2回目、通算4回目の訪問。
 長崎ちゃんぽんの麺増量1.5倍、料金は通常と同額の550円。
 野菜たっぷりちゃんぽんをいきたかったのですが、こちらのほうは残念ながら麺の増量は不可なのだそう。

 エッジの効いた太い麺が浅めに茹でられて、もちもち感たっぷり。これは美味。
 具もいい。特にさつま揚げの食感がステキだと思う。

 量も、多くもなく少なくもなくで、1.5倍が自分にフィット。
 全国展開のチェーン店はあまり利用しないほうですが、ちゃんぽんなら別。550円で腹いっぱい食べられるリンガーハットは好きです。

kourai 201401

 かつてラーメン屋「心」のあった建物で新装オープンした店。夜の時間帯に訪問。
 白菜ラーメン+煮玉子トッピング、680+100円。
 写真が悪くて申しわけありません。

 スープは塩。これならばホワイトペッパーだろうとテーブル隅に目をやれば、GABANの白。
 白菜の甘い味が滲み出したスープが美味。キクラゲ、ニンジン、タケノコなどに混じってアサリが7~8個。真ん中のエビは透明感を湛えています。立派だと思う。

 麺は、一見米沢ラーメン風の細縮れ。でも、食べてみると米沢のひちゃひちゃ感はなく、別物といった感じ。しかるに、美味。
 細麺はどうしてもボリュームが足りなくなるものですが、ココの場合はある程度の量があり、不足感はありません。

 おいしかったし、きちんとした写真を撮るためにも再訪する必要がありそうです。

nubou2 201402

 天童の「らーめんぬーぼう二代目店」は、実は初訪問。
 興味を引く多くのメニューを前にしばしの間迷い、やみつきラーメンの大盛り、700+100円に決定。
 大盛りは同料金で1.5玉、2玉をチョイスできますが、自分は1.5で十分だ。

 酸辣麺のスープのような辛さと酸味があり、加えて濃厚なとろみ。このとろみの元は挽割り納豆で、かつて天童の「寿しショップ彩」で食した「納豆味噌らーめん」と同じように、はじめから納豆をスープに溶かし込むつくり。なので納豆は、あらかた麺を食べ終えた後のスープの底に大量に沈んでいる格好です。
 辛み、酸味、とろみとくれば、日本人が好む味や食感が土俵の上で三役揃い踏みをしているようなわけで、美味しくないはずはありません。

 麺は、ぬーぼうといえば極太麺というイメージを覆し、細麺の範疇に入れてもいいぐらいのほぼストレート麺。ちょっと虚を衝かれた感じです。
 麺自体は強い個性を訴えてくるようなものではありませんが、固茹でのきりりとしたもので、非常に美味。量も重厚で、大盛りフツーの自分にとって1.5でもしっかりした量があると感じました。

 どんぶり全体のルックスも悪くなく、使われている具材も新鮮だったり研究の跡が感じられたりして、人気がある店なのもうなずけます。
 今度訪問するときは極太麺の「がっつりつけ麺」をいってみたいと思います。