fc2ブログ


 うへぇ、まっ黒だぁ!! 西麻布は「五行」の焦がし醤油です。
 東京の夜、雨の中店を探して歩いていると、この悪天候にもかかわらず、とあるカフェテリア風の店の前では10人ほどの人がたむろしています。なぁにやってんだろ、このヒトたちは。――と思ったら、そこが「五行」でした。(笑) へぇ~、これでラーメン屋?というのが店の第一印象。

 数分後に店内へと案内され、焦がし味噌+味付け玉子、同行の息子は焦がし醤油+茹でキャベツを。
 焦がし味噌のほうも、いちおう写真を撮ってみたのだけど、ただただ黒いだけで絵にならなかったので割愛。
 味は、もともとが博多のラーメン店と聞いていたのであまり期待していませんでしたが、それは見事に裏切られました。
 麺は東京風の中太のストレートになっていて、もっちりとしてなかなかイケます。
 そして、なんと言ってもこの焦がしスープ。はぁー、ナルホド、香ばしさを演出するこういう手があったのかとびっくり。コクがあってスゴウマでした。
 アッチッチなのにまったく湯気が立ち昇らないというのも不思議。かといってめちゃくちゃギトギトというわけでもありません。
 さすが東京、六本木。これはラーメンのヌーベルバーグだね!

 好みにもよると思いますが、親子で一致した意見としては、スープは味噌のほうがいいね、ということでした。
 東京に行ったならまたぜひ足を運びたいと思える逸品でした。

スポンサーサイト





 「火山ラーメン」というものを食べに、仙台の繁華街、国分町に行ってきました。ええ、わざわざです。
 この3月に一度行ったところ、夕方5時からの開店ということで目的達成ならず。いったん門前払いをくってしまうとますます闘志が湧いて……ということで。(笑)

 ブツはというと、ご覧のようなシロモノ。これは石焼しょうゆらーめん(700円)です。
 出される少し前に「火山が噴火します!! 避難してください!!」と大書きされた紙が渡されますから、それを手に持って噴火でつゆが撥ねるのを回避します。
 その紙には「急がねで30秒待ってみ、麺の塩梅さよぐなって、野菜の甘みも出っからよ うまぐなるでぇ!」とも書いてあります。
 が、この画像、1分ほど経ってからのものなのにこの状態。30秒待ったってとても食べられません。

 で、噴火が収まるのを十分に待って、ようやく添えられた小皿に少しずつ取り分けていただきます。
 正直言うとパフォーマンスやアトラクティブなところのみを期待していたのですが、食べてみるとこれが大いに評価できる内容でした。

 まず麺は、長時間沸騰態勢にも十分に耐えうる固めのキコキコ麺。これの一部には石鍋がつけたうっすらとした焦げ目も。ソソルなぁ。
 キクラゲ、白菜、キャベツ、ニンジン、ニラ、もやし、豚肉などがたっぷり入っていて、スープはラードの旨みとほのかなニンニク風味が漂う絶品!
 フィニッシュは、残ったスープに添えられたライス(サービス)を投入してハフハフとかっ込みます。これまた楽し。

 う~、美味い!
 美味いものの6大要素のうち、「美味い」、「楽しい」、「熱い」は文句ナシ。「多い」はほぼ納得、残りの「安い」、「早い」は並といったところでしょうか。

 これは経験してみて損はないです。機会があったらまた行こうっと。

 火山国分町店
 仙台市青葉区国分町2-5-10 石井ビル1F
 営業時間 17:00~29:00 年中無休


 桜田東にある店へ、看板メニューのスーラータンメン840円を食べに。
 「五十番」と言えば、山形では駅前の中華料理屋。そちらの店では飲んだ後の深夜、よくビールとともに麺類を食べたものです。その姉妹店。
 3年ほど前にできた店。しかし、駅前のほうがフツーの中華料理屋なので、まあ、中華なら何でもパパッとつくれる万能店で味もそこそこなのだろう程度の認識をしていて、これまで行ったことがありませんでした。

 で、スーラータンメン。
 うまい。酸味の効いたあんかけがたっぷりです。細切りのタケノコが中心で、モヤシ、ニラ、椎茸、溶きたまごなど。さらに、豆腐が入るのですね、ほほぉー。
 ほかに、細切れにした豚肉の脂身。これこそがこのあんの隠し味というか、真骨頂というか、美味の中核をなしているのではないか。

 麺は、想像していたとおりで、中華料理店で供される一般的なもので、特筆点はありません。
 これに800円を出す価値というのは結局のところ、「あん」をどう評価するかの一点にかかっているのでしょう。

 おいしさは評価しますが、頻繁に食べに行くほど料金がリーズナブルではない、というのがやや難点。
 大衆的な側に立つワタシの感想としては、700円だったら合格!なのですがねぇ……。



 山形市内で評価の高い店のひとつ。
 「シチューのような超濃厚スープ、角がたつような太麺、特製辛~い紅芯味噌のハーモニーは一度食べたら病み付きもん」ということなので、行ってみました。

 特製たまやら~麺のこってりの大盛り750+150円を。
 こってりとあっさりから選べる趣向ですが、食べてみて感じたのは、ココならやはりこってりでしょう。また、大盛りは正解。量的にはこの程度が十分でした。

 とろみのある魚粉が効いたスープは独特。ラーメンはコクが命と考える人はこういうスープに感動することでしょう。
 濃厚だけど、龍上海系のようなギトギト感はありませんし、食後の喉の乾きもそう強く出ませんでした。
 チャーシューも充実しているし、海苔も大きいし、メンマも立派。味玉も半熟のおいしいデキだし、添えられた赤いナルトが彩りを加えて見映えもよろしい。これは人気が出ないわけはないよな。

 開店直後に行ったのに、店内はほぼ満員。でもそれ、客が多いということもあるけど、太麺のために麺の茹で時間がかかるとか、厨房が狭く火気の設備も不十分だというあたりにも、混雑の理由は見出せそうです。

 旨みという点では他を圧倒する新作系。このジャンルは個性が大切で、その個性もひとつ間違えばイヤミになって万人受けしなくなったりするものですが、この店はいいセンいっていると思います。
 こういう店があちこちにできてしまうと、伝統系の素朴な味のラーメン屋は苦戦するのだろうなぁ。

misuzu 201008

 仙台からお客様。同行してどこかで昼メシをと店を探し、白鷹町のチャイニーズレストラン美寿々に飛び込みで入店。

 店の人は、「冷たいものでしたら冷やし中華、冷たいラーメン、ジャージャー麺とございます」と。
 でも客人は、その提案を無視して、当店オススメと書いてあるスーラータン麺を所望。自分も静かに客人に同調しました。そうこだわりもないので。
 スーランタン麺819円。なんだ、この値段? ああ、780円+税ってことか。

 スープ自体は酢とラー油が効いていて、さすが中華料理店と思わせるものがあります。
 しかし、麺については茹で過ぎで、底のほうで一部ダンゴ化。うーむ。

 見た目のとおりくどさはなくさっぱり系ですが、とろみのあるスープはアツアツで、クーラーが効いているとはいえ、汗がドバーッ! 外気温35度の本日にこのチョイスはけっこう厳しかったかも。

 ちょっと割高かなぁと思っていましたが、食後にアイスコーヒーがついたので、汗もさめたし、まぁよしとしましょう。
 店内の様子もラーメン屋とちがい、やや高級感が漂っていて、客人を遇するには結果としていい場所だったと思います。支払いはワリカンだけどね。(笑)

aisen 201011

 ココの中華そばはうまい。米沢ラーメンを標榜している店のわりには麺が太めで、これがいい喉越しだし、チャーシューもしっかりしていて好きなのです。

 その店で気になっていたのが、牛乳味噌バターラーメンというメニューで、850円。なんじゃ、そりゃ!?
 そしてまた、このメニューに限って大盛りはないそうなのですが……なぜだ??
 それは自分でたしかめにゃナラヌでしょう。

 で、挑戦。
 ミルキーな味なのかなという予想は適度にはずれ、そこまで牛乳っぽくはありません。
 なんだかとんこつラーメンからケモノ風のガツン!とした感覚を取り除いたような不思議なマイルド感。
 ん、はずしていない。これ、いいんじゃない?

 もやしとキャベツが主の野菜がヒジョーにたっぷり。細切りにしたキクラゲがコリコリした食感を加えており、ラーメンにしてはめずらしく“噛む”楽しみがあります。
 こういう創作系の場合、さまざまな具が加わるかわりにチャーシューなどラーメン本来の具が取り除かれることがあってがっかりしたりするものですが、これはそうではなく、チャーシューも、メンマも、ナルトも、海苔も、すべて存在したまま、新たな具が加わっています。
 そのあたりが大盛りのない所以なのでしょうか。

 で、サイコーのポイントは香辛料。
 スープの表面に点在する赤い粒。胡椒の実なのでしょうが、これがうまい! この粒々をかじりながら日本酒や泡盛なんか飲んだらうまいのではないか、などと、呑兵衛的な想像をしてしまいました。

 ラーメンの基本は麺のデキであり、具の少ないシンプルな醤油味であると思っていますが、このメニュー、もう一度食べたいか?と問われれば、躊躇なくYESです。

gosenban 201012

 川西町の「大都嘉屋」で食べた五目そばのあんかけがスゴかったという話を職場の同僚にしたところ、五目あんなら「伍泉ばん」もすごいですよというので、その同僚と行ってみました。

 2回目の訪問。前回は夏の盛り、冷やしラーメンを食べたのでした。
 そのときはメチャ混みだったけど、今回は客も少なくゆったり。……昼どきなのに大丈夫か?

 ちゃんぽん麺730円。
 ぐひゃ~、なんじゃいな、こののっぺりしたビジュアルは!
 あ、思い出した! これは「栄屋山辺支店」のもやしラーメンのルックスに、よ~く似・て・い・る!

 どろ~り、どろ~りとしたスープに箸を入れてまたびっくり。「つゆ」がない!
 ……そう、大都嘉屋同様に、スープがほぼすべて「あん」なのです。(笑)

 そのどろりで熱いあん、唐辛子が入っているうえに胡椒がけっこう効いています。これはもう、大量発汗は必至です。
 火傷しないように食べようねといいながらゆっくり食べたのですが、ワイシャツの袖をたくし上げたり襟元を開けて風を送ってみたりするも、ほぼ効果なし。
 鼻をかみ、目の涙をぬぐうこと数度、汗についてはハンカチをずぶぬれにしながらなんとか完食。
 う゛ぁ~~、あっづい……。
 おれもう、午後から仕事したくねぇっ!! ビール飲みてぇっ! 風呂入りてぇっ!
 これは一種の労働に近いですよ。食べるという名の労働……。

 でもまあ、漬物、バナナがついてこの値段ならとてもリーズナブルと言っていいでしょう。

shisen 201106

 仕事で上京した際の昼食は、上司に「赤坂四川飯店」の坦々麺が大好きというヒトがいるので、赤坂の店に直行しました。(笑)

 坦々麺1,050円。
 これにライス210円をつけて、ひとしきり麺を食べ終えたあとのスープにごはんをぶち込んで、スープごとぜ~んぶ味わってしまう――というのがわれわれ田舎者の流儀なのですな。
 そういうお下品な食べ方を都会の一流店でも平気でやってしまうことについては、このごろは大きな抵抗を感じなくなってしまっています。いいのだ、おいしければ。

 さすが、日本に四川料理を紹介した陳建民の血流をひく銘店だけあって、スープの香りや味わいは他店にないものがあります。
 まずは胡麻の香りが非常にかぐわしく、啜ってみればマイルド感のある辛みと隠し味の絶妙な酸味が。
 このハーモニーは山形では味わえないと思う。強いて挙げれば山形グランドホテルの中華料理店の坦々麺がこれに近いと思う。ま、それを食べたのはもう10年くらい前の話だけど。

 ただ、麺については論評すべき点は特にありません。明らかに茹で過ぎでしたので。

 しかし、東京の飲食店でいつも感じるのは、サービス業であり客の居心地をよくするためにいるはずの店員が、どいつもこいつもマニュアル的でカネをとることしか考えていないような風情であること。
 なにか間違っているのではないかと思うぞ。フロア係がディス・イズ・ビジネス!みたいな態度や表情でフロアを闊歩してどうするのだ。
 客が歩くのをさも邪魔そうにあしらってどうする。
 「ありがとうございました」と口では言いながら、客に笑顔も送らず、もう次のことを考えていていいのか?

 ……いいのかもなぁ。たとえその客に不快な思いをさせたとしても、ほかに客は無尽蔵にいるのだろうからね。
 けっ、一生そうやってカネを稼いでいればいいんじゃないの。かわいそうだけど。

 もののついでだから言うと、東京の昼メシは値段がコノヤロ的で困る。
 いうなれば、ラーメンライスを食べただけで1,260円だぞ。
 四川飯店はそれでもまだ良心的なのかもしれません。次の日の昼はあるホテルの薄暗い地下のうどん屋でとりましたが、乾麺を茹でただけのような少量の稲庭うどんに何の変哲もない鶏の唐揚とライスのついたランチが1,500円ほどでアッタ。おまえら、人間というものを馬鹿にしているのではないか。
 そんな店でも超満員で、並んで待っている人までいるというのだから、東京というところはゼッタイにどうかしている。

ichibanbun 201110

 小白川町にある「一ばん分店」を、おそらく20年ぶりぐらいに訪問。
 かつてよく食べた五目ラーメン787円を、なつかしくいただきました。

 一言で言って、独特。塩ベースで、胡麻油で全体の味を調整しています。
 具も個性あふれるもので、タマネギ、キャベツ、ニンジン、ピーマン、キクラゲ、シイタケ、豚肉、タケノコ、芝海老、卵(かき玉)の全10種類が投入されています。
 このうちタマネギは一口サイズの浅茹で。一見邪道ではないかと思ってしまいますが、これが甘くておいしいのです。
 キャベツは少々、ニンジン、ピーマンはいろどりといったところで、主張は抑え気味。モヤシが入っていないのがいいです。
 豚肉はバラ肉ですが、けっこう厚みのあるものが棒状の短冊切りになっていて、噛めば噛むほど豚肉らしい味を醸し出し秀逸。
 さらに、芝海老がスープを吸ってふっくらしたものがたまたま箸に混じったりすると、これまた馥郁たる風味を味わわせてくれます。
 この取り合わせはとてもいいのではないか。取り合わせの妙というよりも、あちこちにオリジナリティが散らばっていて、全体として面白いという印象。こんなの他ではあまり味わえないと思います。

 唯一の欠点は、塩味がきついことかもしれません。特に食後は舌がひりひりで、心の安らぎをかく乱するような後味を感じてしまいます。たっぷりのお茶がほしい。
 もっと塩を抑えるか、もしくは天然塩などのマイルドなものを使ってみてはどうかと考えます。

 麺は、固茹での、おそらくは自家製。やや細の手もみ風で、いい味を出しています。
 量はしっかりしており、普通盛りで十分かと思います。

 しかし、何十年経っても味はそのまま。昔からしょっぱかったからなぁ。(笑)
 揚げ蕎麦がキャッシャーの台に置いてあり、つまみにどうぞというのも昔のまま。
 変わったことは、ゆで卵が1個サービスになっていたことと、店のおばさんが若返ってお姉さんになっていたこと、それに値段が100円ほど上がっていたこと、ぐらいでしょうか。

menkoiya 201110

 昼休み、市内あさひ町の「めんこいや」にふらふらと。
 かつて「めん蔵」というラーメン屋があったところを新装した店です。

 ちゃんぽん780円を太麺チョイスで。(太麺、細麺が選べます)
 直径3ミリにもなろうかという、つけ麺で食べても旨いだろうなと思わせる茶色っぽい超極太麺。これがなかなかうまいのです。
 豪快に啜ってしまうと最後のほうがプルンプルンになってつゆをあちこち飛ばしてしまいそうなので、おしとやかにいただきます。

 ちゃんぽんを名乗るだけあって、やや動物臭をたくわえたクリーミーなスープ。いいなあ、このとろみ。濃厚とあっさりのアンビバレンスを往復する不思議な舌ざわり。塩加減もほどよく、食後に唇がひりひりするようなこともなし。

 具もまたちゃんぽん。モヤシ、キャベツに加えて短冊切りにしたニンジンとさつま揚げ、そしてキクラゲ。立派なむき海老も2個投入されています。
 これにたっぷりのネギと鮮やかな色をした蒲鉾。食欲をそそります。
 隠し味は、豚の挽肉。レンゲでスープを掬うと挽肉の一部が適度に紛れ込み、味わいを深いものにしています。

 これはよかったなぁ。九州系ラーメンはあのストレート細麺になじむことができず、どちらかというと敬遠しているのですが、これは認識を改めなければならないかも。
 また、気候もいいのだ。涼しくなってきて、ラーメンをかっこんでもそう大汗はかかずに済むし、ラーメン愛好者には今がベストシーズンと言っていいでしょう。

 普通盛りの量は、毎日これぐらいにとどめておけば健康にもいいのだろうなと思わせる、自分にとっては絶妙のボリューム。つまりはやや足りないということですが、極太麺なので腹持ちもよいのでグーです。

 「お待たせしましたー、熱いので気をつけてくださいねー」と明るく元気に運んできてくれた女性店員さんでしたが、その直後、気を利かせてか南側の窓のブラインドを下げてしまった。
 あっ、あっ……。写真を撮るにはやや暗めになってしもたやんけ。
 まぁいいか。うまいし、接客もよろしいので簡単にユルすのだ。

umauma 201110

 山形市内屈指の人気店。とんこつラーメン専門店です。
 どうせラーメンを食べるなら、細麺の博多ではなく、野太くて朴訥、気が優しくて力持ち?の地元のラーメンのほうがいいという考えを持つ自分は、これまで訪れる機会を逸していました。

 しかしこのたび、高校生の下の息子が油っこいのを腹いっぱい食べたいと言うので、んじゃまぁ、「うま馬」か?と提案したところ、一も二もなくそこがいいと。(笑)

 息子は博多とんこつチャーシュー、自分は細麺回避のため長崎ちゃんぽんの大盛り750+150円をチョイスしました。

 安易に大盛りを頼んでしまいましたが、配膳されたものを見て仰天! なんじゃあ、この量は!!
 大きなどんぶり。そしてスープの喫水線を上回って弧状の稜線を形づくる麺、さらにその上にモヤシを中心としたあれやこれやがのっかっていて、一見しただけで完食は無理だということが悟られます。
 これは、完食できなかった苦い体験がある、あの沖縄「波布食堂」のボリュームに匹敵するなぁ。

 おそるおそる箸で棹差せば、掬えないほどに稠密に麺がうごめいています。(うごめいてはいない)
 う~む……だめだこりゃ。スープに茹で汁が混じってどろどろになっている。
 あとで店の人に訊いたら2玉入りだったそうですが、もっと量があったような気がするゾ。

 味は、悪いわけではありません。他のラーメンと同じとんこつ味をベースに、ちゃんぽんらしいバタ臭さをうまく演出しています。
 トッピングは、モヤシのほかキャベツ、キクラゲ、豚挽肉、蒲鉾、イカ、海老。それに万能ネギとすり胡麻。

 結局3分の2程度まで食べて、残りは息子へ。
 彼はというと、くだんの博多とんこつチャーシューを替え玉まで追加して、そのあとにこちらの3分の1ほどをぺろり。
 オマエ、よく食うなあ。若いというのはスバラシイねぇ。

atago 201110

 ここのから揚げ定食はスゴイ。
 これについてはあまりのスゴさのため、一度食べてその後自重しているのですが、ここのラーメンも旨いという話を聞いたので、行ってみました。

 王道の「中華そば」ではなく、塩系メニューで大きなハムやまるごと1個の卵、ぶつ切りの豚肉などが入るものがあるらしいので、ものは試しとタンメン700円を注文。

 ……あれ? でも、噂とちがうじゃん。
 胡麻油のいい香りがする塩ラーメンに、キャベツ、モヤシ、青菜、タマネギ、ニンジン、キクラゲ、豚バラ肉の細切れが入ったノーマルなもの。卵もないぞ。ハムもないぞ。

 ドウナッテイルンダ……と思いつつ、麺を掬うと、この地域にしては細麺の範疇に入るややウェーブのストレート。
 自分の場合、細くてまっすぐというのはあまり好みではなく、なんとなく意気消沈。

 こうなるとどうも、芳しくないところに目がいってしまいます。
 ニンジンは切り方が不揃いなため一部が半生、漬物はいろいろ混じっていてどうも美味とはいかない……。
 コストパフォーマンス、満足度ともに、先だって食べた一ばん分店の五目ラーメンにはかなわないという感じだなぁ。

 五目ラーメン……。ん?あれ??
 メニューをよく見ると、「五目中華750円」というのがある。ハム、卵、肉ゴロゴロはこれだったか!
 ……う~む、失敗。

 再度訪問してそれを食べてみるということもあるでしょう。しかし、あの麺ではどうなのだろうか。
 なんだかんだ言ってもけっこうおいしくいただいたわけですが、大袈裟に言えば、一生のうちで限られた貴重な食物摂取機会を1回無為に使ってしまったような気がしたのでした。……自分が間違っただけなのだけれど。

kanton 201110

 休日の午前中、所用で母親が我が家に。昼を過ぎて、どこかでラーメンでも食べて帰りたいというので、「廣東白山本店」に行きました。

 自分は、店頭の目立つところにサンプルが展示されていた酸辣湯麺。朝食をとっていなかったので、大盛りにして840+100円。

 正直言って、なんだかなぁでアリマシタ。
 甘酢あん自体はなかなか旨いです。ニンニクなどの細やかな隠し味も効いています。しかし、中華料理の老舗にしては問題が2点。

 ひとつは、あんに入れる材料が貧弱であること。モヤシ、ニラ、そしてあれはタマネギなのか? ほかにシイタケ、キクラゲ、少量の豚肉、そして溶き卵。
 スーラータンメンってそんなものだったかなぁ。やたらとシイタケは目立ったけれど、ほかは印象薄いものでした。
 母は五目中華を食べていましたが、豚肉が2切れだけ、魚介系は含まずということで、この程度の具材で670円だったら、そりゃ儲かるわなとひとりごちていました。

 2点目は、むしろこちらのほうが深刻な問題だと思いますが、麺の茹で方がムムム……なのです。明らかに茹ですぎで、大盛りの麺なんかもう、ダンゴ状態で、ソイツをよっこいしょと箸で持ち上げるとぶつぶつーと途中で切れ始める始末。あ~あ……。

 ここは格式高い本格中華の店というイメージがありましたが、こういうことであれば、今後はここではごはん類に集中せざるを得ないなぁ。
 たまたまなのかもしれないけれど、商売する上ではそのたまたまは時には大きく作用することもあるので、注意したほうがよいと思います。

granfa 201112

 昨年末、さんざ呑んだ挙句に寄ってみた、駅前大通にある店。博多ラーメンの店なのですね。
 醤油とんこつラーメン650円。
 細切りのキクラゲやたっぷりのザーサイが入って、トッピングに真っ赤な紅生姜。いかにも博多ラーメンといったつくりで好感が持てますが、一口スープをすすってみると、とってもやさしいミルクっぽい味。
 動物系のガツン!が弱く、博多ラーメンの真髄を知らないこの地域のおばさんたちでも「マイルドな味ねぇ」とかなんとか言いながら楽しめそうなものに仕上がっています。
 まぁ、そういうことをどう捉えるのか?!といったことが、実はマニアにとっては最もシビアな問題なのですけどね。

 いずれにしても、こちら側が泥酔状態なので、味がよくワカラナイ。(笑) こんな状態でへらへらとコメントするのは店にとって甚だ失礼デアル。
 なので、改めてシラフで出直したいと思っております。

shanghai 201201

 とあるタウン情報誌をめくっていたら、「上海厨房」の広告が載っていて、海鮮クラムチャウダー麺というのがおいしそうでした。
 クラムチャウダーは好きで、モスバーガーあたりでも、特に寒い冬の日なんかだったりすると、値段度外視で思わずクラムチャウダーを注文してしまうぐらいです。
 しかもこの冬季限定メニューだというではないか。これは食べてみずにはおれまい。

 ということで、さっそくその日の夜トツゲキし、海鮮クラムチャウダー麺840円をいってみました。

 クラムチャウダーに中華麺が入っているというミスマッチ感覚はなかなかスバラシイ! しかも、これがうまい!
 中華料理として供するわけなので、本来のクラムチャウダーよりもやや貝の味が薄く塩味が強めになってしまっているのは認めざるを得ないでしょう。
 しかし、いい感じにまとまっています。小さく賽の目状にカットしたジャガイモを中心に、ニンジン、タマネギ、小さなホタテなどがごろごろという感じで投入されています。
 大どころでは立派な牡蠣が2個、ヒモ付きのホタテが2個、アサリが4個ぐらい。
 クラムというぐらいだから本来ならばハマグリとかアサリが中心であるべきでしょうが、そこまでは望めないのはしょうがないとしましょう。

 でもまぁ、よくこんなのをつくりました。上海厨房はエライ!!

yusyoken 201201

 昨年の11月以来2度目の訪問。
 前回は看板メニューの特製もりそばを食べたので、今回は汁物の優勝ラーメン750円をいってみました。

 あれれ、極細麺??とまずびっくり。もりそばのようなゴツイ太麺だろうとばかり思っていたので、その落差に多少意気が下がります。
 自分は博多ラーメンのような極細麺にはそれほど食指が動くヒトではありません。極細麺はあっという間に箸でたくし上げて啜り終えてしまうのでツマンナイんだよなぁ。ま、大盛りをたのまなくてよかったかも。

 スープは、もりそば同様ギンギン魚介系前面打ち出しの濃厚なもの。
 ナルトの赤、ホウレンソウの緑、ゆで卵の黄色と盛り付けがきれいなのがよいです。

 麺を平らげた後は、スープがしょっぱめなので、ご自由にドウゾの割りスープと多めの刻みネギを投入して味わいますが、それでもまだ味がきつく、飲み終えたころには脂にあたったと見えてややぐったり。(笑)

 こういう類のラーメンもうまいですが、なんだか蕎麦屋などで出す鶏ガラかなんかの伝統的でシンプルなラーメンが食べたくなりました。

ringaa 201202

 山形にもようやく進出した長崎ちゃんぽんのチェーン店。リンガーのちゃんぽんは昨年12月に沖縄の北谷で食べて以来です。

 長崎ちゃんぽん550円。
 麺量の基本は200グラムですが、300グラムでも400グラムでも同料金ですぜというので、1.5の300グラムをいってみましたが、ボリュームはやや多めぐらい。ちょっと仕事で遅くなり夜9時過ぎの訪問だったので、この場合としては適量といった感じです。
 まあ、これでこの値段ならばリーズナブルではないでしょうか。

 しかし、このようなストレートの太麺を大きめの具とともに掬うとなると、塗箸は少々きついでしょう。別にエコ箸を否定するつもりはありませんが、割り箸も出せるそうですので、次に行った際は割り箸にしてもらおうと思っています。

 それと、入店してすぐに感じられてしまう排水溝のにおいは要改善でしょう。

haruma 201202

 夕食時、行ってみたい店があるというので、息子に連れられて嶋南にある「麺屋春馬」を初訪問。お! ここは七日町の「ら~麺たまや」と関係があるという、最近オープンした店だよな。
 小柄でかわいくて優しそうなお姉さんから食券を求めるよう言われ、現在のところ昼・夜別々に設定されているメニューの中から夜の新メニューである「ルーキー煮干し」というのをいこうかと思ったところ、残念ながらcomming soonとのこと。「ルーキー味噌」も同様で、これらはすごく気になるメニューなので次回以降にということで。

 では、何があるのか? どうやら夜は「ジャンク盛り」と「汁なし」しかないのだな。
 で、まぁ、ジャンク盛りの野菜増し750+0円をチョイス。

 ご覧のとおりてんこ盛り。いわゆる二郎系。上にかかっているどろりは背脂です。
 大盛りにしなくてよかったと胸をなでおろさざるを得ないようなボリューム。ま、これはウレシイ。
 一方で、麺はぶっとく、スープはブシをギンギンに効かせたもので、どろどろとした濃厚なもの。これに背脂たっぷり、脂たっぷりの大きなチャーシューが2枚ということで、少々、というか、かなりくどめ。唇がぺたぺたになります。

 若人にはウェルカムなのでしょうが、自分としてはつくづくフツーの支那そば系が合っているのだなと再確認する機会となりました。

gojuban 201203

 ある日の夜、長い付き合いになる男性二人とともに、繁華街から少し離れたところにある居酒屋で飲み会。芋焼酎のボトルを空けて、その後風の冷たさに震えながら駅前へと歩いてたどり着き、「五十番飯店」でラーメンでも食べて温まっていこうと。

 この店ではいつだったか、やはりしこたま呑んでから五目揚げそばほかを食べて、あまりの満腹感で死にそうになったことがあります。
 そしてつい先ごろは、ここの姉妹店にお邪魔して五目焼きそばを食べました。
 なんだかずいぶん五十番のオヤジには貢いでいるよなぁ。べつに知り合いではないのだけど。

 で、この日の気分はなぜか蟹玉麺。メニューにはないが、カニ玉飯と同額の780円で強引に注文。
 かなり酔っていたので自分の味覚に自信を持ってお伝えできるわけではありませんが、スープをすすればはじめにごま油のいい香りがやってきて、次にカニ玉にかけられた甘酢あんの甘辛とろ~りがウマウマ♪ 個人的にはこのおいしい甘酢あんがもう少したっぷりと欲しいところ。
 久々のカニ玉は、ほぐしたカニの身とシイタケの深い味わいが交錯し、細切り筍の食感もよし。表面きっぱり、中身はとろとろの絶妙の焼き加減でたいへん美味でございました。

 基本形のラーメンもいいですが、今後はこういうアレンジものもノーマルと合わせて追求していくべきなのかもしれないなぁ。

 春の訪れまではもう少々、というところでしょうか。

ikegami 201206

 山形駅西にある中華料理店「池上苑」を、ある土曜日に初訪問。
 土曜は平日日替わりのランチセットがないので、広東・北京・上海・四川とあるうちから、四川風ラーメン650円を注文。

 “鶏肉と辛子味噌”と添え書きがしてあったとおり、棒々鶏風のふっくらした鶏肉と棒状に刻んだキュウリのトッピングで、スープは胡麻味噌の坦々麺風。辛みが過剰に強調されていず、そのために胡麻だれの風味がじっくり味わえるようなやさしいテイストになっています。

 麺は、城北麺工製のやや細、ストレート。
 オリジナリティのない麺ではありますが、ラーメン店ではなく、スープや具材を楽しむことが主体となる中華料理店の中華麺であるならば、こういう麺はむしろしっくりくるのかもしれません。

 レギュラーメニューにある酢豚定食850円(だったかな?)が気になりました。中国大陸代表4地区の麺類制覇を狙うのも一興かもしれませんが、平日以外で再訪の機会があれば、その時はこれだろうな。