2023.03.27
麺屋ジュークDEZENOVEの味噌(山形市)

1936年建築の古民家を改装して、長谷堂の西の山手の集落内に去年10月にオープンした「麺屋ジュークDEZENOVE」を、初訪問しました。
ここならば白醤油仕立ての中華そば700円がよさそうですが、それよりも150円高い味噌を所望してみました。この価格差には何かあるのではないかと期待して。(笑) ストレートと縮れから選べる麺は、縮れにて。
大盛り用と思われる大きなどんぶりにて登場。
つれあいが注文した中華そばと比べてみると、麺、トッピングとも同じもので、違いはスープのみ。つまりは、価格差ほどの充実度を得ることはできませんでした。
赤味噌主体の濃い色と濁りのあるもので、味噌独特のいい発酵香がありそれなりに美味。塩辛さは見た目ほどはありませんが、それでも味わいとしては濃厚です。
麺の茹でがよくなく、ダレ気味になっているのが難点ですが、普通盛りとは思えないボリュームがあり、+50gの大盛り150円や半ライス100円を追加しなくても十分に腹がくちくなります。
具材の面では、穂先メンマが2~3本入っていてこれがこの一杯のもっとも白眉なところ。ほかにチャーシュー1、ほうれん草が少々、刻みネギが多め。
つれの中華のスープも啜ってみれば、そちらのほうがおいしいと思ったところ。再訪する場合は中華そばを食べようっと。
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2023.03.25
つけ麺おんのじ山形店の節つけ麺(山形市)

2020年4月の開店以降早くも5回目となる美畑町の「つけ麺おんのじ山形店」、ちょうど1年ぶりとなります。自分にとってはわりとヘビロテ気味の利用になっていますが、中盛り無料だし、ランチタイムはライスサービスだし、お得な割引券をもらえたりして、そういう気の利かせ方が訪問店のディスティネーションに大きく作用しているというわけです。
そしてこの日は24日、店が言う「ブシの日」で、通常920円の節つけ麺がひと月にこの日だけなんと600円(!)で提供されるので、つれあいとともに興味津々で行ってみることにしました。
濃厚魚介節つけ麺を、いつもどおり中盛り(普通盛りのワンランク上)、追いネギにて、600円。
通常料金時と全く異なるところのない逸品で、いい仕事しています。麺のボリュームは十分だし、このどろ~りブシブシッとしたつけ汁が極めておいしい。それを割りスープで割って飲めばこれまた美味。
ここで食べるたびに思うけど、つけ麺はここさえあればほかの店には行かなくたっていいやと思えるほどに満足できます。
安いよねぇと笑いながら二人で腹いっぱいおいしいつけ麺を食べて、1,200円。これを至福と言わずして、何と言おうか。(笑)
2023.03.17
たけだそば屋の味噌ラーメン(山形市)

この昼はラーメンを食べることにして、長谷堂の「たけだ(武田)そば屋」を2年6か月ぶりに3訪しました。
ここでは中華そば450円が定番中の定番ですが、今回は敢えて、食べたことがなかった味噌ラーメンを大盛りでいってみました。少し前までは大盛り50円増しだったのですが、それが上がったと言っても、大盛りで550+100円と激安で、大拍手モノです。
スープは、やさしい味わいとはいいながらニンニクとラードがほどよく効いたなかなかのデキ。野菜や刻みネギがたっぷりで、心なしか大盛りの麺量もかつてより充実しているように感じます。これ、うまいよなぁ。醤油もいいけど味噌もイケるゾ。
ほかに軽く炒めた豚挽肉にワカメ、赤ナルト。どこをとっても安心感がある味と言えるかもしれません。チャーシューとメンマが省略されているのがやや惜しいところでしょう。
コスパバッチリ、味わい秀逸。小さな集落の、フレンドリーな小さな老舗食堂。いいんじゃないですか、こういうの。
2023.03.14
やまがた心心イオンモール山形南店の極め濃厚つけ麺(山形市)

「イオンモール山形南」のフードコートに3月1日にオープンしたばかりの「やまがた心心イオンモール山形南店」を初めて利用してみました。
極め濃厚つけ麺920円。
このジャンルのつけ麺に限り極太麺を用いていて、そのぶっとい麺が魅力的。それをブシ風味がガッツリ効いているつけダレに浸して食べれば、食べ応えがあり至福感満点です。
つれが注文した煮干しつけ麺880円のほうは、米沢らしい細縮れのピロピロ麺。少しもらって食べてみるとこれまたおいしく、もしかしたら麺のデキ自体はこの細麺のほうが自分の好みに合っているかもしれません。しかし、これを極め濃厚つけ麺のタレに通すとスープを持ち上げすぎる感じがあり、おそらくこの濃厚スープにはコレということで太麺を合わせているものと思われます。
最後は割りスープで締めて完飲し、さすが心心と、心も福々になりました。
おいしいし、フードコートの店舗の空きが減ってたいへん喜ばしいのだけど、この価格設定でお隣りの丸亀製麺のお手頃価格にどうやって対抗していくのか、ちょっぴり気がかりでもあります。
2023.03.09
そばの店ひらまの中華そば(米沢市)

福島方面へ出かける際に昼食をとったのが、米沢市浅川の「そばの店ひらま」。米沢ラーメンの名店中の名店として過去に何度か訪問しているのですが、ブログの過去記事を調べてみると、あれ?ひらまのデータがないじゃん。コレハ意外なことであり、極めて大きな手抜かりでした。
ということで、このブログ初登場となるひらまの中華そば700円。
これぞ米ラーの名店の味。極細打ち、極縮れの小麦風味の強い麺が、茹でてもまったく切れることがなく、箸で持ち上げるととてもきれいな麺線を鑑賞することができます。啜ったあとは、ほとんど噛まないうちに喉を通ってしまうという、米沢ラーメンの神髄が楽しめます。ああ、んまいなぁ!! スープもあっさりしていて極上だ。当然ながら、完飲。
こううまいと食べているときは普通盛りでは物足りませんが、食後には適度な満腹感が得られ、わが年齢としては普通でいいのかなぁと。食べたければ、また来ればいいだけのこと。
いずれにしても美味、至福。人気店なわけです。
11時過ぎの入店でしたが、たちまち行列ができていました。
2023.03.07
横浜家系ラーメン町田商店山形あかねケ丘店の味噌ラーメン+ライス(山形市)

あかねケ丘の「横浜家系ラーメン町田商店山形あかねケ丘店」を、2年4か月ぶりに再訪しました。
味噌ラーメン+ライス、800+100円。
つれあいが注文したラーメン(醤油)と比較すると、味噌のほうにいい茹で加減のキャベツが多く入っていて、価格差20円なら味噌がいいよナと思わせるものあり。海苔が3枚も付いているのが嬉しい。
久しぶりに口にするこってりしたとんこつスープはパンチ力があり、実においしい。唇がぺとぺとになり身体によくなさそうだけれども、たまに食べるものなので気にしてはいけない。(笑) かなり濃い味付けなので、自分の場合ライスは必需品となります。
卓上にさまざまなトッピングなり調味料が置かれているのがよい。この中から刻みタマネギ、生ニンニク、豆板醤を使ってカスタマイズを楽しみます。
ライスは少しだけ漬物で食べて、大部分は麺を平らげたスープに投入し、レンゲでパクパク。これがいちばんうまいんだよねぇ。
当然ながら、完まく。その後しばらくは喉が渇くのが難点ではあるけれど。
初訪時には店員の馬鹿みたいな大声が鬱陶しくて嫌いになりそうだったけど、今はだいぶ落ち着き、静かに食べられてぐっと印象アップしました。店の雰囲気がいい方向に変わったことは喜ばしく、これだったらまた行きたいと思えます。
2023.03.03
初代しちのやの支那そば(山形市)

去年12月にオープンし、早朝から元気に営業しているという「初代しちのや」を初訪問しました。十文字というところが仙山線楯山駅の近くであることを初めて知りました。
支那そばのこってり。100円増しの大盛りにしようかと思っていましたが、卓上にふりかけが置かれていたのを見て、普通盛りの小ライス付に変更して、800+100円。
これ、おいしい。背脂チャッチャの下のスープは、かえしの醤油香が秀逸。やや甘めで、焦がし風味のような独特のテイストがあり、こういうの、好きな味なんだよねぇ。その脂に浸ったたっぷりのニラと、火が通ってしんなりとしかけたネギがいい仕事をしているほか、筋の通ったメンマの食感もスバラシイ。
麺は、やや細めのウェーブ麺でつるりとしたいい舌触りと味わい。けれどもこれだと若干、スープのコク深さに負けているかもしれないなぁ。麺箱から判断して、天童市蔵増の「渡辺麺工」製のようです。
適量のライスは、はじめはふりかけで食べ、残りはスープに投入しておじや風に。
寒河江市の人気店「ラーメンはちのや」で修業したという店主は厨房から大きな声で客を迎え入れる元気さがあり、テーブルまわりの清潔さを見ればフロア担当の女性陣もはりきっていることがわかります。いずれ朝ラーでも伺ってみたいと思います。
2023.03.01
石臼挽き自家製粉けやき庵のけやき庵の中華そば(山形市)

明治時代に建てられた古民家を改装して昨年11月にオープンした、下反田の「石臼挽き自家製粉けやき庵」を初訪問してみました。
蕎麦屋だけれどもラーメンもおいしいとテレビ番組で紹介されていたので、今回はけやき庵の中華そば780円を所望。
逆三角錐の形をしたどんぶりで登場。第一印象は、鶏ガラの香りと表面の鶏油。啜ってみれば、和風に振れたスープに少しの甘みと鶏油の濃厚さが加わった味わい深いもので、いいんじゃないかい、コレ。極めておいしいので、最後はレンゲを置き両手でどんぶりを持ち上げて完飲することになりました。
厚みがあり噛み応え満点の豚のレアチャーシューのほかに、肉中華で使われる親鶏も少々。メンマは穂先メンマを使用し、水に浸す前処理が施された多めの刻みネギもグッド。
いかにも自家製らしいやや細の手もみ麺がほろほろとした食感でおいしく、唯一無二とは言わないまでも、この店のオリジナリティが感じられます。
普通盛りの麺量もそれなりにあり、納得の一杯でした。
閑静な里山集落の一角にある、隠れ名店的な風格あり。
次回は石臼挽き自家製蕎麦880円をプラス150円の大盛りでいってみたいと思いました。
2023.02.26
そば処たわら屋の手打ちつけ麺(山形市)

純手打ち中華が味わえる飯沢の「そば処たわら屋」は、2年7か月ぶりです。
手打ちつけ麺の大盛り、800+200円。
いずれも自家製の「手打ち」と「機械打ち」のラインナップがあり、手打ちのほうが100円増し、かつ、大盛りも100円高いけれども、ここに来たならやはり手打ちを賞味したくなります。
ちなみに、山形市内で純手打ちが味わえるのは知る限り、山形駅西の「ひろや」、山寺の「美登屋」とここの3軒しかありません。さらに言えば、この3軒の中でつけ麺を供しているのは「たわら屋」だけで、希少的側面からもぜひ食べておきたいと思ったものでした。
幾分熟成させて透明感が出始めた、太め、ピロピロの麺。いい麺なので、もちろんつけ麺で食べてもおいしい。大盛りの麺量はたっぷりあるので、それを好きなだけ食べられたという満足感が高いです。
つけだれには下のほうに豚挽肉が潜んでいて、これがたれのコクに深く関わっています。醤油味がしっかりしているわりには塩辛さはそれほど強くないという、香ばしいいいつくりです。
フィニッシュには割りスープを投入して完飲。つけ麺としてはやや高価ですが、価格に応じた満足、納得は十分に得られたと思います。
2023.02.25
囲ろ川の特製囲ろ川ラーメン(味噌)(南陽市)

赤湯の温泉街から移転して、南陽バイパス沿いの椚塚で営業している「囲ろ川(いろかわ)」を初訪問しました。かつて移転前の「みづき庵」や「ラーメンみあか」が入っていた建物です。
特製囲ろ川ラーメンの「味噌」の大盛り、800+100円。
白味噌が主の粒の粗い合わせ味噌は塩分控えめ。それをニンニクでパンチ力をアップさせ、魚介強めのスープで割ったつくり。青海苔が振りかけられ、赤湯の味噌ラーメンらしいとてもいい味がします。辛味噌(50円増し)を付けなかったので、卓上の七味でカスタマイズ。
平打ちの太麺を手もみした玉子色の麺は舌触りが独特で、そのひちゃひちゃとした味わいはオリジナリティが高くおいしい。
価格もリーズナブルの範囲だし、いいんじゃないか、ここのラーメン。
刻み海苔付きの細切り山芋とタクアンの2種がテイクフリーで、これらはいい箸休めになりました。
2023.02.21
城西金ちゃんラーメンの岩海苔ラーメン(山形市)

この日は山形のオーソドックススタイルのラーメンを食べようということになり、1年3か月ぶりに名店「城西金ちゃんラーメン」を訪問しました。
岩海苔ラーメンの大盛り、850+150円。
いつもどおりいい仕事をしていて、手もみの効いた麺がうまい。ダシの味わいだけではなく、かえしの醤油味が冴え冴えとしていて、スープもまた極めておいしい。大盛りの麺量も充実していて、ハイグレード。さすが実力派、安心感、満足感はハンパありません。
ここの岩海苔ラーメンは初めてでしたが、海苔の量はさほどではなく、少し古いのか、あるいは湿気っているのか、庄内地域あたりで食べるような岩海苔特有のいい磯風味はあまり感じられません。
こうなると、城西金ちゃんではふつうの中華そば700円を大盛りでいったほうが満足できそうです。あるいは、みそラーメン820円にチャーシュー付きの半ライス80円を組み合わせるという手もありそうです。
2023.02.19
俺の中華たなか家本店のまぜそば+まかない飯(山形市)

山形の実力派ラーメン店の一つだと思っている嶋北の「俺の中華たなか家本店」を、2年6か月ぶりに訪問しました。
まだ食べたことのないまぜそば700円と、まかない飯160円をチョイス。
ニンニクをがっつり効かせた、香ばしくて質の高いまぜそば。麺がいいと、こういう食べ方もまたふさわしいと思う。肉・メンマ・ネギ・刻み海苔のトッピングもマル。
まかない飯も、変わらずお得感たっぷりで、このグレードであれば他店では280円ぐらいはするのではないか。ごはんものを腹に入れれば、充足感はぐっと上がるものなのだな。
いずれにしても、高いコスパと満足感が得られる点はこれまでと変わりません。
にんにく・しょうが・背脂入りの俺中ガッツリ760円というのも気になります。
2023.02.14
鬼がらし本店のネギみそらーめん(山形市)

ここの味噌ラーメンが食べたくなって、2年5か月ぶりに南原町の「鬼がらし本店」へ。
ネギみそらーめんの小辛、850円。
おお、これこれ。この強い魚介風味こそ鬼がらしの真骨頂。意外や、ほぼストレートの細麺をオイリーでくどめの味噌スープに合わせています。うっすらと辣油で和えた極細切りの白髪ネギも美味。
ところでこの店では、平日ランチタイムにはミニサイズのライスを無料サービスしてくれるのですが、これがナイスなのだなあ。一般店の半ライスよりもやや少なめで、このぐらいなら胃に負担はかからないだろうと思える絶妙な量。少量ながら漬物も添えられ、卓上にはおかかとゆかりの2種のふりかけが備えられているのです。
ラーメン1杯ではやや不足なので、この店は今後とも平日を狙いたいと思った次第です。
2023.02.08
伊藤商店山形中野店の白の中華そば(山形市)

中野の街道沿いで今年1月にオープンしたばかりの「伊藤商店山形中野店」を初訪問しました。
仙台の雲の上カンパニーという会社の運営する店で、現在宮城・山形・福島・栃木で13店舗を展開しているようです。
仙台朝ラーの先駆者的な店で、飯豊山系の伏流水を使い、厳選材料と熟練の技でつくったという多加水麺と、鶏ガラ・豚ガラ・魚介類を濁らせず丁寧にゆっくりと炊き上げたスープが特徴であるとのこと。この店の場合、厨房とフロアを3人の女性で切り盛りしていました。
ラーメンには金・白・黒があり、初めての今回は、背脂入りのこってりスープだという白の中華そばの大盛り、800+100円をチョイスしました。
プリッとした感じの麺がおいしく、白醤油仕立てなのか色が薄く塩の味わいも感じるスープ。ほんのりと胡麻油の香りがします。背脂がいい仕事をしており、つれあいが注文した背脂の入らないあっさりタイプの「金」とは大きく異なる深いコクが加わります。そして、刻んだ生タマネギがその濃厚さをうまくやわらげているといったつくりです。
うん、おいしい。しかし一方、トッピングの具材の量にややコストカットの形跡が感じられるのと、大盛りにしてもさほど量が増えないことあたりがウィークポイントになるかもしれません。
いずれ自慢の朝ラー500円も食べてみないと。金と黒、油そばにも好奇心が惹かれます。
2023.02.07
ラーメン処おいわけの赤ねぎラーメン(上山市)

上山市弁天の「ラーメン処おいわけ」を丸11年ぶりに再訪しました。
それは、赤ねぎラーメンが食べたいため。11月中旬からの冬季間限定で提供していて、内陸山形界隈で赤ねぎのラーメンが食べられるのはこの店のほかにはないのではないかと思います。
なお県内では、庄内の平田地区(現酒田市)が赤ねぎの産地となっていて、同地区の「ふれあい茶屋つたや」や日帰り温泉施設「アイアイひらた」の併設レストラン「食事処南麓」でも食べられたものですが、今はどうなのかな。
赤ねぎラーメンの大盛り800+100円に、赤いかげそ天200円を添えて。
赤ねぎの彩りがそそり、焦げの入った焼きねぎにもホレボレ。スープの色は濃いめですが、塩辛さが抑えられていて、ダシが強すぎないのでかぐわしい醤油香がぐっと引き立ちます。麺はちょっぴり茹でが強いでしょうか。全体として、素朴ないい味わいです。
げそ天は、大きいものが3本。柔らかいけれども脚が細くて衣が厚く、格別美味だとは思いませんでした。たくあん付き。
水・木・金の週3日定休とハードルが高く、ここ何度か振られていた店でしたが、赤ねぎラーメンをようやくにして食べられて、よかったです。
2023.02.04
ますや本店台新店の「伝」(福島県郡山市)

いわき滞在から戻る途中、郡山で昼食。「郡山ブラック」といわれるラーメンを食べました。市の西部の台新というところにある「ますや本店台新店」にて。
なお、「郡山ブラック」とは、醤油の色が濃く黒いけれども見た目よりもずっとまろやかな味の、福島県中通りに古くから根付いているラーメンです。
明治時代に郡山駅前で創業した「ますや食堂」の醤油ラーメンが元祖とされ、その味が市内のラーメン店へと広がったものだとのこと。その元祖だった「ますや食堂」は閉店しましたが、その後店名は親族によって受け継がれ、ますや分店(今は閉業)、ますや本店が開店。郡山市のパンフレットには5店が紹介されています。郡山は、人口当たりのラーメン店舗数が全国トップクラスの激戦区なのだそうです。
「ますや本店」は一度暖簾を降したものの、末裔の現主人が2002年に再開店。
「伝(でん)」750円。昭和20年頃からつくられ始めた、これぞ「ますや本店」と言われる真っ黒な醤油スープ仕立てで、当時からのキレのある醤油と奥深い味を実現させたものとなっています。
4種類から選べる麺は、「伝」の場合は中麺がいいということなのでその麺にして、チャーシューはミックスの、いわゆる「おまかせ」で。
いやこれ、おいしい。スープはしょっぱからずコク深く、3枚のチャーシューはドンブリの表面をすべて覆うほどで、ビジュアルにもホレボレ。麺量も少なくないし、価格もそこそこだし、地元っ子が通いたくなるのがよくわかりました。
2023.02.01
らー麺Do・Ni・Boの朝らー全部のせ(山形市)

朝出発の小旅行の際、朝ラーメンをやっている南原の「らー麺Do・Ni・Bo」を2年1か月ぶりに4訪して、朝らー全部のせ860円を食べました。
こってりにしてもらって。朝らーのレギュラー540円に、チャーシュー2、ワンタン2、煮卵が加わったもの。320円プラスはややエクスペンシヴですが、このぐらいいろいろなものがのってこの価格なら標準的。むしろレギュラーが安いのでしょう。
スープの取り方が粗いというか、やや雑味を感じるところがありますが、全体の味わいとしてはいいと思う。量的に格別多いわけではなく、朝の一杯にちょうどいいような感じでした。
2023.01.20
中華蕎麦春馬のルーキー煮干し(天童市)

天童市東芳賀の「中華蕎麦春馬」は、ほぼ8年ぶり、3回目となります。
過去には ルーキー味噌とまぜそばを食べていて、旗艦メニューと思われるルーキー煮干しが未食になっていました。
ルーキー煮干しに九条ねぎを添えて、800+100円。
全粒粉使用の自家製太麺が独特。パツパツとしたここ春馬ならではの食感で、ハマる人はどっぷりハマるでしょう。
「ふつう」にしてもらった背脂の量は適量で、こってりとしたいい塩梅のスープ。しっかりした煮干し風味もよく、それが強調され過ぎていないバランス感覚もいいと思う。うまみ成分が強いのだけど、この凄味はどうやって出しているの?
デカい四角形のチャーシュー。目測ですが、10×15cmほどはあったはず。青海苔もいい仕事をしています。
九条ねぎは、麺を2~3口啜ってからどばりと投入。くーっ! ねぎ好きにはたまらず、鮮やかな緑の彩りが秀逸で、これは添えるべきでしょう。
春馬のやることなので、普通盛りでも量に不足感はなく、ちょうどいい腹具合になりました。
眼と舌で味わえて、ナイス。次回は普通盛りでも麺量300gの味玉中華そば800円をいってみようか。
2023.01.17
肉そば処伍らい光のもやあんラーメン(山形市)

3日ぶりとなる昼の外食は、2年1か月ぶりに大森の「肉そば処伍らい光」を3訪しました。
ねらいは、冬季限定メニューのもやあんラーメン850円です。冬の寒い日にあんかけたっぷりのラーメンなんて、最高でしょ。
下の受け皿に餡が溢れながらの配膳で、すげー迫力! もうこの段階からそそられます。
ホワイトペッパーをかけて、これ以上こぼれないように餡からすすり始めます。熱いので念入りにふぅふぅしながら口に含むと、胡椒テイストのやさしいスープの風味が広がります。しゃっきりしたもやしのほか、多めのニラ、角切りの豚肉、こま切れの赤かまぼこなどが餡を構成。白髪ネギもいい仕事をしています。
ある程度餡に時間をかけたあとにようやくたどり着いた麺は、伸びが始まってやや量が増えたのか、ボリュームしっかり。ちょっぴり団子になっているけれども、餡をまとわせてズルッとやるのが愉しい。
おいしい餡を最後まで食べることになるので、普通盛りでほぼ満腹になります。
これはおいしかった。
こうなると、ご本家「山辺栄屋支店」のもやしらーめんや、「世三味」(山辺町)で提供しているもやしラーメンも食べてみたくなりました。
2023.01.13
ラーメン風林火山山形店のラーメン(山形市)

旧「南四番町食堂」を居抜いて2か月前に開店した「ラーメン風林火山山形店」の連日の行列が一段落したのを見計らって、このたび初訪問しました。「風林火山」で食べるのは、鶴岡の店舗がまだ末広町のボロくて小さな店で営業していた2016年以来のことになります。いまや山形市にまで支店を出す繁盛店になったのだなぁ。
ラーメンの普通盛り850円を、野菜増し、アブラ増しにて。
多くのお客さんは年齢に関係なく、ラーメンを大盛りまたは中盛り、野菜マシマシにして、人によっては無限ライスまで付けてばくばくずるずると食べているのがスゴイ。当方は大盛りには白旗を掲げ、野菜は「マシマシ」ではなく「マシ」にとどめてみました。
かつて鶴岡店では、麺が茹であがった段階で店員さんから「ニンニク入れますか?」と訊かれたものですが、この客数になればそうもいかないようで、刻みニンニクとカラシ生姜は各卓上に備え付け。これらをたっぷり添え、ラーメン醤油もはじめから追い掛けし、天地返しをしながらパクつきました。
うん、おいしい。食後の処置が大変ですが、ニンニクはこれでもかと効かせたほうがおいしい。ちょっぴりアブラに負けそうだけど、これならば野菜マシマシでもいけそうな気がします。中盛りもイケルかな。
ラーメンのほかには汁なし、油そば、中華そば、G麺(まぜそば?)などのラインナップがあるので、いずれまた行くことにします。