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 山形には冷やし肉そばというカテゴリーが定着しています。
 冷やしかけそばに鶏肉の切れ端が数枚入っているといった趣向のもので、西村山郡河北町がその震源地となっています。
 で、近年、山形市を中心として、県内のあちこちにコレを賞味することができる店が出現しています。一種のブームと言ってもいいくらい。

 市内にあるそのひとつが一休庵。
 蕎麦自体は、製麺所への大量発注のものと思われ、手打ちの打ち立て、切り立てといった崇高なものではなく、むしろ下品の範疇に入ってしまうのかもしれません。
 でもそれは、やや太めの適度な太さ、蕎麦の黒々とした威風を兼ね備えており、個人的な好みとしては、乱立気味の新興勢力に対して大きなアドバンテージがあると思っています。

 冷たい肉そばの大盛り650+150円。
 特筆すべきはつゆ。甘みがあり、鶏肉の脂が濃厚に染み出ていて美味です。
 肉は、お約束のとおり硬めでコリコリとした食感。
 これにしっかりと刻んだネギが風味を加えており、七味をパラパラと振りかけてズズーッと啜れば至福のうまみが口内に広がり、最高の喉越しが楽しめます。

 豪快にかっ込むのが流儀ですので、基本的に普通盛りでは足りません。
 大盛りで足りない人には特盛りも用意されています。

 山形の場合そばは、かつては銀シャリにありつけない貧しい農家の食い扶持として食べられていたもの。お江戸のように酒やニシンとともに少量を……なんてやってられるかいっての。
 さりげなくたのんで、サッと出されたものをガーッと食べて、はいサヨウナラ、というのが山形流です。

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 いつも米沢でラーメンばかり食べているので、休日はそばなんかも食べたくなります。
 最近とみに肉そば専門店が山形市内に乱立気味。肉そばって、利益率が高いのかな。
 想像するにこういう店って、自家製の手打ちそばではなく製麺所のそばを使っているのではないだろうか。だから、労働力比で考えれば、客さえ入れば儲かったりするのかもしれないなとか邪推します。

 で、市街の南西部の郊外に位置する「肉そば処立花山形南店」に行ってみました。国道348号を走るときに前から気になっていたので。

 冷たい肉そば大盛り650+150円。
 デカいどんぶり。(嬉)
 写真上方が緑色っぽく見えるのは、左上のお品書きの色が、つゆの表面の鶏の脂分で反射しているため。そのぐらいこってりとしたつゆなのです。
 肉そばの場合、いずれの店にあってもこのつゆがでらウマ! あまじょっぱいタレそのものの味に鶏肉の旨みが加わって、このつゆさえあればたいていのものは満足なんだよな、ってな心境になります。

 ココの場合、そばは、色が濃く、しっかりした歯ごたえでグー。でもこれ、他の肉そば屋でも似たようなそばが使われているので、この店自体のアドバンテージにはなりません。
 まぁ、山形であれば、どこの肉そばだってウマイということでしょう。

 ネギも多めでよろし。肉の味? 味はどこでも同じと割り切っており、そこへのこだわりはありません。
 キュウリ漬け2切れつき。
 レンゲなし。なので、大きいどんぶりを両手で持ち上げて、美味なるスープをぐい~っと飲み込みます。ゴクッゴクッと喉を鳴らして飲むワケです。それがまた楽しいんだよねぇ。



 大量増殖中の山形市内の肉そば屋。そのひとつ、ムーミン谷近くの「さわばた」に行ってみました。
 「谷地セット」と銘打たれた肉そばと半カツ丼セット880円。

 肉そばは、平均的な感じですが、細やかに刻んだネギが多めに入っているところがステキ。
 そばは人によって好き好きでしょうから一概には言えませんが、東北育ちの人間としては、そばは太くて黒々とした田舎そばであってほしいものです。
 また、つゆは、もっと甘ったるくて鶏の脂が効いているもののほうが、肉そばらしくて好きです。
 一休庵や立花のほうが、自分の好みには合っているかもしれません。

 カツ丼については、はずかしながら谷地名物のソースカツ丼というものをほとんど食べたことがありませんでした。カツ丼とはタマネギとともに卵とじにしたものがウマイのだという強い確信があるからなのですが、今回食してみて、ははぁ、こういうものかと。
 ソースと言っても、単なるトンカツソースやウースターソースの味ではなく、香ばしいいい味がします。家ではなかなか出せない味。素朴でおいしかったです。

 ここは、肉中華やつけ麺5玉なんていうのもウリのようです。

 (その後南館5丁目に移転して営業しています)



 市内に乱立気味の肉そば屋をあちこち試していますが、ココは過去2度ほど行っているのにブログには載せていませんでした。載せよう。ならば写真を撮らなければナラヌ。
 と思い立ち、天皇誕生日の昼に行ってきました。

 冷たい肉そば680円+たまご丼(ミニ)190円=870円。
 まず肉そば。二八の細切りで、黒くて太い十割の田舎そばが好きな自分としては、お上品過ぎるように感じます。
 またタレは、醤油の色が薄く、脂分が少なく、コクあり鶏の脂多め好きとしては、これもややお上品過ぎるように感じます。

 まぁ、いわゆるひとつの、物足りない、という印象でしょうか。
 値段も、市内の相場の650円、大盛り800円程度からすればビミョーに高め。(この店の大盛りは860円)
 それに量が少なめ。二八では、ガツンとくるそばの醍醐味が薄いのです。

 評価点は、卓上の七味のグレードが高く香り高いこと、水に晒しておいたと思われるネギがたっぷりなこと、つゆが薄味のため比較的安心して飲めること、などでしょうか。

 たまご丼は、厨房の賄い食をそのまま供しているもののようですが、こちらは天丼などに使う丼つゆが効いていておいしかったです。

 しかし、これで870円ってのは高いよナ。食べ歩いている感覚からすれば、せいぜい730円~780円ぐらいのパフォーマンスレベルでしょう。
 ……このあたりの価値感覚はシビアですからね。(笑)

 いや、でも、うまいんです。
 齢を重ねて、量もほどほど、ガツンもほどほどでよくなれば、あっさりとしたこういうそばのほうが好みに合うようになるのかもしれません。



 南栄町に最近できたそば屋さん。
 ここは、この15年くらいの間にいろんな店が5~6回ほど開店、閉店を繰り返している場所なので、この店ももしかしたらそうなるのじゃないかと思い、早いトコ一度は行っておかないとなぁと考えていたのでした。
 ところが。すごく繁盛しています! なんと、満員です。

 冷たい肉そば大盛り600+100円。
 麺は、女性的な更科でもなく、男性的な田舎そばでもなく、ほどほどのごっつさで、なかなか美味。
 スープも鶏肉の脂がいい具合に沁み出している秀逸なデキ。
 肉そば独特の極薄に刻まれた白ネギもたっぷりで、たいへんよろし。
 鶏肉もい~い硬さのものが思いのほかたっぷり入っています。
 それでいて値段は他店よりも100円ほど安いというのだから、そりゃあ繁盛するわけです。

 さらに。今なら会計時に100円引きのチケットがもらえるので、リピートだってします。
 そして、肉そば専門店というわけでもなく、肉中華もあるし、ふつうのそばもありますから、次は……と考えますよ。

 次は100円チケットを携えて、ゲソ天もりそばの大盛り600+100-100円に挑戦したいと思います。

marugo 201102

 少し前に、旅篭町の「丸五そば」で初めて「かけ天」を食べました。いつもは「もり天」一辺倒なのですが、寒い日が続いたので温かいものをということで。
 で、これが案外おいしかったのです。ただ、旅篭町の蕎麦は細めで熱に弱く、後半ややダレた印象がありました。

 で、今回、あの盛り、あのタレ、あの天ぷらで麺がやや太い荒楯町のまるごなら、より「かけ天」はおいしく食べられるのではないかと考え、行ってきました。

 大かけ天700+100円
 上記の考えは概ね当たっていました。
 うまい!
 「もり天」の蕎麦の量は旅篭町のほうが微妙に多いので、荒楯なら大盛りもなんなくいけるだろうと思っての注文でしたが、出てきたどんぶりを見てびっくり! でかっ!! それに、深っ!!
 その器に蕎麦がたんまり。うう……まるごで大盛りは要注意だということを再認識した次第。

 特筆すべきはネギ。その辛さを感じながら啜るそばは最高でした。
 なお、ゲソ天は、ご覧のように小さく切ってもらったほうがとても食べやすかったです。

 なんとか完食はしましたが、胃がもたれる……。

hashimotoya 201103

 ココのカツ丼がいいと聞いたので、行ってみました。
 しかし、メニューを見ると、ラーメン、そば、うどんしかありません。
 店のおやじさんに丼ものはないのか尋ねると、「ごはんものがぁ…。昼時はやっていねのよね」とのこと。

 ということで、しょうがなくたぬきそば700円を注文。
 考えになかったものをたのんでいるので、気合のノリがいまいちだなぁ。
 そこに登場したブツは、味、量ともにきわめて標準タイプの品。
 山形のまるごそばのかけ天700円あたりと比較してしまうと、同じ値段ということもあってどうしても見劣りがしてしまいます。

 蕎麦は平打ちの華奢なもので、熱いダシ汁の中でやや伸び気味。これは「かけ」で食してはいけない部類の蕎麦だったかもしれません。
 でもまぁ、ダシのほうは甘辛いながらあっさりしたもので、さすが蕎麦屋の…とうならせる逸品だったし、たぬきとはいいながらほとんどかき揚げ状態の天ぷらが3つ入っていたし、漬物ではなく青菜のおひたしがついたあたりは十分に評価できます。

 う~む…。この蕎麦屋のカツ丼だったらさぞかしおいしかっただろうにと悔しがりながら店を出ました。

hiro 201105

 盛りがいいという話を聞きつけてGO!

 冷たい肉そば大盛り650+100円。
 出てきたブツを見てびっくり。ホントに大盛りです。
 ダイエット中の女性でも食べられそうな程度のものを150円も料金上乗せしてサーヴする店もある昨今にあって、こういうストロング系のやりかたはじつにウレシイ!

 肉そばなんてどこも同じじゃないかというおのれの肉そばに対する姿勢をも、この店は少し変えてくれました。

 まずタレ。この店の場合、一般的な肉そばにたっぷり浮いている特有の鶏脂がほとんどなく、ノンオイリー。だからといってあの甘じょっぱく香ばしいなかに感じる鶏の風味は損なわれていません。本当ならこれらは二律背反することなのでしょうが、それをクリアしているところがすごいと思う。

 次にそば。手打ちではないでしょうが、しっかりとしたコシがあり、田舎そばの風味がうまく出ていて、鼻に抜けるそばの香りがしっかり感じられます。
 長めの麺で、豪快にすすりあげるにはちとツライですが、それを箸でたくしあげながらもそもそとかっ込む楽しさがあります。

 そして、食べたことを安価にてしっかりと実感できるこの量については、他店を完全に凌駕しています。
 ああ、満腹。シアワセな食事とはこういうものなのだろうな。

katsura 201110

 今日の昼は肉そばを食べよう。
 お気に入りの肉そば屋は山形市内にもいくつかありますが、休日だし、行ったことのない店へ――ということで、寒河江の「そば処かつら」へ直行しました。
 近時山形市内にも支店を出したようですが、ここは労を厭わず、本店のほうから攻めてみるのが王道だと考えて。

 ココの人気メニューは、平日ランチタイム限定の肉そば(温・冷)またはざるそば+小柱かき揚げ丼+コーヒー(iceまたはhot)850円。
 これにしたいのですが、あいにく平日ではないので、肉そば(冷)650円と小柱かき揚げ丼400円の、しめて1,050円となりました。

 肉そばは、さすがに西村山地方の人気店とあって、うまい!
 なによりもそばつゆが美味。かつおダシの効いたさっぱりベースのつゆに、鶏から出た旨みたっぷりの脂。これが黄金色になってスープの表面をただよっています。
 あっさりか、こってりかの二者択一的発想を超越した美味なるスープです。

 そばは、このあたりのオーソドックススタイルで、やや黒味を帯びた中太の田舎そば風。手打ちだそうですが、そんなに手打ちらしくはなく、それでも万人受けするだろうと思われるものです。

 肉そばのネギというと、薄く刻んだものがみずみずしく添えられるイメージがありますが、ココの場合はそれほどでもなく、ラーメンに入っているような普通の刻みネギです。
 鶏肉は、わりと柔らかいものがたっぷり。

 肉そばは完璧ですが、小柱かき揚げ丼はやや期待はずれでした。
 たまたまかもしれませんが、ご飯が柔らかすぎでした。かき揚げは、天ぷらの味はしますがホタテ味があまり感じられません。
 これでは400円では無理があり、300~350円あたりが妥当な額でしょう。
 したがって、個別発注ならばエクスペンシブ、しかし平日ランチセットならば、650円の肉そばに200円プラスして食べられるのでお得、ということになるでしょう。

 再訪の機会があれば、肉そばに専念しようかな。また、山形の支店にも行ってみたいと思います。

yoshitei 201111

 そばが食べたい。冬がそこまで近づいているけれど、山形人であるならばここは冷たい肉そばでいこうか。
 ということで、わざわざ寒河江までドライブ。西村山地域は肉そばのレベルが高いですからね。

 今回は「そば処吉亭」を初訪問。
 靴を脱いで、一面フローリングの広い部屋で食しました。いいですね、こういう店も。
 冷たい肉そばの大盛り650+100円。値段もリーズナブル。
 鶏肉の旨みがたっぷりの甘じょっぱいスープが秀逸。これがあるから肉そばを食べたくなるわけで。
 黒味を帯びた、長さのあるそばは、独特の弾力を有するいい食感の、おそらくは製麺所製。
 間口の大きくないどんぶりなので、一瞬これで大盛り?と不安になりましたが、底が深くて量はたっぷりでした。

 うまいなぁ!寒河江の肉そばは。しかし、肉そば自体がそういうものなのかもしれないのですが、店ごとの個性って、あまり感じられなかったりするもの。
 まぁ、どこでもおいしいから大きな問題はないのだけど、だったらわざわざあちこちを食べ歩かなくてもいいことになってしまう。
 う~む……。
 でも、そのあたりはもう少しいろんな店で食べてみないとわからんよな、やっぱり。
 ということで、「ひふみ」「ふもと」「鈴亭」「十三」など、寒河江の未訪問の肉そば屋にはそのうち行ってみなければなるまいと考えてオリマス。

nomugi 201112

 初訪店。
 冷たい肉そば大盛り700+100円をたのみましたが、おばちゃん、間違えたようで、あったかい肉そばが運ばれてきました。あれっ?とは思ったものの、まぁいいかとそのままいただくことにしました。
 で、おばちゃん、悪い悪いとあとで大盛り分100円をオマケしてくれました。

 機械打ちの自家製粉というそばは、粗めの舌ざわりがあってなかなかに美味。
 しかしながら、温かけそばの宿命というか、後半は麺がダレてしまってぐにゃぐにゃに。
 やはり蕎麦には熱いタレをかけてはいけません。きりりとした冷たい蕎麦を冷たいタレにつけて食べるというのが王道なのだろうなぁ。

 ということで、肉そばではありながら、なんだか普通のかけそばを食べているような気になってしまいました。

 ココの特徴としては、肉がコリコリ、カイワレのトッピング、刻み海苔アドオン、天カス添付といったところ。
 あったかいほうだったので他店の冷し肉そばとは比較し難いのですが、そばつゆに深い鶏肉のコクが感じられなかったのが少々残念。
 それから、大盛りといってもココはたいした量ではありません。
 こりゃあ、冷たいほうを食べるために再挑戦が必要かな。

ichian 201203

 久々の「一庵」。この界隈の人気店でいつも大賑わい。コスパが高く、食べる楽しみがいろいろある店です。

 前回はゲソ天付きの板そばを食べましたが、今回は肉そば(冷)+ミニソースカツ丼600+200円を。
 前回もそうだったけど、このソースカツ丼のカレー風味が店内にほのかにただよい、妙に食欲をそそるのです。

 あまじょっぱいそばつゆに入った少しぬめりのある蕎麦を、刻みネギをたっぷりまとわせて啜り上げる贅沢。
 そして、それだけでも至福なのに、カレーの香りを嗅ぎながら食べるソースカツ丼もなかなかすばらしい。ミニとはいいながら、一膳以上は確実にあるごはんの量もまた立派です。
 これなら繁盛しないわけがないなぁと思わせる名店です。

katsura-kitamachi 201206

 昨年秋にできた桧町の「そば処かつら北町分店」を、遅ればせながら初訪問。
 ここならばまずはこれという、肉そば(冷)を大盛りで。650+100円。
 寒河江にある本店と同様、なかなかに美味。この店に限らず、梅雨時の蒸し暑いこの節に食べる冷たい肉そばは、そりゃあウマいものなのですよ。

 でも、しばし考えてみる。
 肉そばというものは、すばらしくウマい。どの店で食べてもウマい。鳥の脂を含んだ甘じょっぱいつゆがいいのだろう、ということは、なんとなくワカル。
 だけど、それぞれの肉そばのどこが、どのようにウマいのか、各店の特徴並びに美点といったものは奈辺にあるのか、そのあたりを自分なりによくわかって食べているのかというと、どうやらそうでもないような気がするのです。

 どこでもウマいのだからそれでいいだろ――と、開き直ってみる。
 しかし、それでアナタは満足なのかと正面から問われれば、そうだと大きくうなずくことができなかったりする。

 つまるところ、物事はなんでもそうだけど、道理というものがわかるのとそうでないのとでは雲泥の差がある、ということなのだろうなぁ。この世で一番大事なのは、素敵なタイミングとC調と、道理なんだよなあ……。

 鶏肉は硬めでコリコリ。
 蕎麦粉の比率がこの地域においては高いほうではない蕎麦は、そのために万人受けすることが期待できそうな反面、通を唸らせるような見事なものでもないと思われます。
 その大衆性を十分理解し、対費用納得感を心から楽しめるようになれば、立派なB級グルマンといえるでしょう。
 大盛りの量は十分。蕎麦ならばこのぐらいガッツリと食べたいものです。
 とにかく肉そばは「つゆ」がいいのですよ、「つゆ」が。

suzutei 201207

 暑い。いよいよ夏も本格化した模様です。
 こうも暑いと好物のラーメンに挑戦するのもチトしんどい。でも、冷やしラーメンとか冷やし中華とかつけめんなんていうものにはどうもイマイチ食指が動きません。
 では、この日は肉そば方面かな。

 国道458沿いの「鈴亭」に初入店。多少の距離など関係ナシ。
 肉そばの大盛り650+100円。
 蕎麦は、色が黒い細麺。これ、乾麺じゃないだろうな?と思ってしまうぐらいの見た目と味なのですが、どうなのでしょう。

 肉は薄いですが、とても軟らかく、歯の弱い、たとえば高齢者でもきっとおいしくいただけるであろう仕上がりです。
 つゆは、色こそ薄いですが、鶏脂の味がしっかりゆきわたっていて美味! ズルズルの合間に丼を持ち上げてゴクリゴクリ。むぅ、至福……。

 つゆは申し分なしですが、麺はもっと太打ちのほうが、また、鶏肉はもっと歯応えのあるほうが、個人的には好きです。
 なお、量は、男性なら大盛りが無難だと思います。

chotto-y 201210

 土曜の開店時刻に訪問。10分ほど早く着いてしまったところ、入口にはすでに数名の客が。人気なのですね。山形でメシを食べるために並ぶ、というのは何年ぶりのことだろうか。
 土曜日は680円の肉そばが550円で食べられるのだそう。それではこれにミニたまご丼200円というのをつけてと。

 肉そばは上品で洗練度の高いもの。手打ち麺で喉越ししっかりの細麺で、スープには脂の浮きがないやさしい味。鶏肉も主張の少ない柔らかめ。
 更科系の愛好者や高齢者などには好まれるタイプのもの。しかし、「一休庵」や「立花」などの黒くて太い蕎麦と濃厚な鶏脂の魔力を知ってしまった好事家には、ややノーマル過ぎるというか、ガツン!が不足気味でしょうか。

 ひととおり蕎麦を食べあげてしまってから臨んだミニたまご丼は、ジャンキーだけれどもとても美味。揚げたての天かすに、天丼に用いる丼つゆが少し。卵に箸を刺して広がり始めた黄身をまぶして食べれば至福。ごはんもいい炊きあがりなので、とてもいい感じでした。

hironotsuki 201211

 高堂の交差点付近に蕎麦屋兼居酒屋のような店があり、通るたびに気になっていたのですが、ランチメニューとして「わらじかき揚げ蕎麦」があるという話を聞いたのでGO。

 わらじかき揚げ蕎麦、690円。
 言うなれば、とろろそば+やや大きめのかき揚げでしょうか。
 かつては丼の上にブリッジをかけたようにかき揚げがのっかった形で登場していたようですが、今は別々に配膳されます。

 かき揚げは、“わらじ”というほどのデカさはありません。しかし、一般のかき揚げと比較すれば何段階か大きく、箸を入れるとサクサクという感じで崩れる揚げたてです。イカやむきエビなどの海産物系が多めに入っていて、おいしい。
 箸で小分けしたかき揚げをつゆに浸して食べましたが、塩ででもおろしででも、好きにして食べてくださいね~という心遣いのようです。

 蕎麦は、全粒粉なのかザラザラした舌触りがありいい香りも感じられる、一枚上手の立派なもの。しかしこれを“かけ”で食べてしまっては本来の喉越しは期待できません。この店で蕎麦を食べるのなら板蕎麦にすべきでした。

 つゆは、ダシの味がしっかり感じられ、立ち食い系などにありがちな醤油の味が強過ぎるようなことはありません。
 そのため塩辛さは強くなく、つゆをとろろ芋とともに啜ってちょうどいい塩梅。

 これ一膳では、男性ならばもの足りないかもしれません。その際は、プラス150円で大盛りにするか、焼きおにぎり150円(1個)などをプラスするのもいいでしょう。

marugo 201211

 市役所裏の「丸五そば」に久々に入店。
 いつもなら「もり天」700円ですが、寒くなってきているし、この日は「かけ天」700円にしてみました。

 ここの蕎麦は細めなのでかけ系にはあまりなじまないということには気づいていました。市内まるご系3店のなかでかけを食べるなら、荒楯の「そばのまるごまるご」が無難だと思います。
 しかし、市役所裏のほうが、つくりとしてはそこよりやや丁寧だし、盛りもいいような気がします。そして、こちらの甘いそばタレには中毒性があり、クセになるのです。

 それらの傾向は、もり系に限らずかけ系も同様。
 一口目のそばつゆなんて、なんじゃこりゃと思うほどに甘さが強いですが、なぜか食べているうちにしっくりしてくるのです。
 開口部が広く底の深さがあまりない、三々九度杯型というか、そんなどんぶりなので、写真には全景が入っていません。
 麺が整然としているビジュアルもいいし、ゲソ天の衣もつゆとなじみ始めていい塩梅だし、量も普通盛りで十分。ただし、急いで食べないと量が増えてくるような気がします。

 卓上の生卵を割り落とし、一味唐辛子を多めに振りかけて手繰り啜れば、極めて至福。
 ここの蕎麦は量が多いだけで邪道である――などとうそぶきつつ頻繁に訪れている人を知っています。きっとその人はすでに甘いタレの魔術にからめとられていて、本音と建前のはざまで苦悩しているのだろうと思います。

aoki 201306

 ある休日、名物の肉そばを食べに河北町へ。
 「一寸亭」や「いろは」の行列店は避けたい。まだ見ぬ強豪店はたくさんあるのだから。
 「そば処あお木」か「白鳥十郎そば本舗」に狙いを定め、より遠いあお木へ。

 冷たい肉そば600円とミニげそ天丼250円をセットでたのむと800円になるというので、それを。
 手打ち蕎麦もやっているけれども、肉そばはあえて(?)製麺所製を使っているようです。普通盛りだと足りない量。河北らしいあまり色の黒くない細めのものを用いており、そば自体はココでなければというものではありません。田舎そば系を望む人には物足りないかもしれません。

 そばつゆは絶品。河北の肉そばらしい甘い味に深い鶏脂の風味。脂の浮きは少ないほうかも。肉そばを左右するのはこのつゆの味ですよね。

 セットのミニげそ天丼は、量的には値段相応の適量。小さいゲソ3つと紫蘇の天ぷらに刻み海苔と紅生姜があしらわれています。ごはんはふっくらでほんわかとした温かみがあり、冷たいそばの名脇役になっています。

 このそばとこのどんぶりでの腹の満たされ具合はちょうどよく、腹8.5分といったところ。
 カウンター席が多く、一人でそばをたぐりに行くシチュエーションにぴったりのこぎれいな店でした。

toiya 201307

 この季節になると冷たい肉そばが食べたくなり、ある休日に肉そばの町河北へ。
 寒河江方面から谷地に入って最も手前にあるのが「といや」。ついまっすぐ車を駐車場へと進めてしまいます。
 肉そば(冷)+ミニかつ丼セット、1,000円。参考までに、肉そば単品は650円です。

 開店直後に入店するも、客はすでに7分の入り。窓側の席はすべて埋まっており、店内の最も暗い席へと案内されます。ああ、写真が……。
 でも、帰宅してからガンマを当てて加工し、なんとかブログに載せられる程度にしたのがこの写真。

 ネギも鶏肉もたっぷりで、いいんじゃないですか。
 蕎麦はちょうどいい細さで、大方の人たちが許容するであろう口当たりのやさしいしなやかタイプ。鶏脂が滲み出た旨みたっぷりの甘いつゆも、その濃さや塩梅がすばらしい。

 そばを食べ終えてからミニかつ丼へと移行。カレーの香ばしい香りが鼻をくすぐり、その時点ですでに「これはうまい」との脳内理解が決定づけられます。
 カツ自体は格別優れたものではありませんが、すでに頭はうまいと決めているので、うまいのです。ボリュームも適度でよろし。

 満足して店を出ると、駐車場が渋滞するほどの客足。また、町内に存する他の肉そば店でも行列ができていました。河北の肉そばは恐るべしです。

yamamo 201308

 晴れた平日の昼にふらりと訪問。
 肉そばセット850円。肉そばとミニ天丼がセットになっています。

 手打ちを謳うそばは、蕎麦の含有量が高い黒い色をしたもので、太さは普通ですがしっかり硬めのいい喉越し。そばつゆは、鶏油が効いた肉そば特有の甘いもので、もうこれだけで肉そばを食べてよかったなあと思わせるもの。暑い季節の肉そばはホント、おいしい。

 天丼も熱々で、米どころにふさわしいおいしいごはん。イカゲソ2、シシトウ、かぼちゃ、シメジの天ぷらは小ぶりですが、丼つゆがよくなじみ、納得できるもの。シシトウなんて肉厚でけっこう辛いです。

 昼時なのにお好きな席をどうぞと言われるぐらいの混み具合で、4人がけのテーブルを占領して寛いでも大丈夫でした。