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haruma-tendo 201502

 先月に続いて2回目の訪問。
 前回はまぜそばだったので、今回は汁ものからルーキー味噌750円をチョイス。

 個性的。麺は角ばった極太で、茹で時間がかかるもの。スープは、味噌と言いながら背脂と煮干し風味が強く、濃厚。大きくて厚みのあるチャーシューが2枚、ネギは白髪と小口切りの2種、ほかに刻みキクラゲ、メンマ、青海苔。別皿に辛味噌が付いて少しだけ赤湯系に振れているでしょうか。
 スープの底のほうはさまざまな具材が混然一体となっていて、けっこうリキが入っているのだなと感心。見たところは龍上海の味噌スープみたいです。

 ああ納得。大喰らいの若者たちに対する訴求力が強そうな一杯でした。
 次回は未食となっている普通の中華そばだな。夜だったら200グラムの小盛りでも十分かもしれません。

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daisen 201502

 ある夜、吹雪の中の帰宅途中に寄った大仙。昨夏以来4度目の訪問です。
 味噌らーめん750円。
 どんぶりが深いのは、熱々の味噌ラーメンが冷めないようにとの配慮でしょうか。
 独特の煮出し系。オンリーワン的な味です。スープは、ラードと挽肉のコクがほどよく、この酷寒の季節に白菜中心の野菜炒めというのが嬉しい。自家製の味噌のようで、底のほうに大豆の味噌かすがころころしているあたりにも好感が持てます。

 いかにも自家製麺らしい平打ちっぽいややウェーヴ。長さが短く、そのぶん量が少ないと感じますが、減量を意識している身とすればほどよい量でしょうか。
 別皿の辛味噌は、今回はスープに溶かさずに箸でつまみながら味わいました。

 あったまるなぁ。食べ終える頃になってじんわりと発汗。やはりラーメンは、背広を着て食べるものではありませんね。

kantorii 201502

 人気店の「勘鳥居」ですが、実は今回が初訪問。
 ほぉ~……店内にはすでに納豆の香りが漂っていました。(笑)

 この店のイチオシと思われる、納豆味噌ラーメン800円。
 挽き割り納豆がトッピングされているのではなく、コクのある味噌スープの中に溶けている形です。
 これはおいしい。ラーメンのスープは全部飲むなと健康管理方面からの指導を受けていますが、このスープは残すわけにはいきません。

 トッピングは、海苔、肉の味が強いチャーシュー、メンマ、メニュー上は半熟卵の名称になっているラジウム卵、ミズナ、ネギ。

 納豆味噌は、「寿しショップ彩」、「尾張屋」、「はまなすラーメン」(いずれも天童市)、「村井家」、「札幌ラーメンどさんこ駅前店」(いずれも山形市)などで食べてきましたが、ココのはその中でも特に旨かった「寿しショップ彩」のつくりと似ていると思いました。

ryuen 201503

 上山と天童に同名、同種の店があり、今回行ったのは天童市奈良沢のほう。2013年4月以来、2回目の訪問となります。
 ここの餃子が格別に旨いのは言うまでもありませんが、ラーメンだってハイレベル。でも、前回と同じものを頼むのではつまらない。
 というわけで、みそらーめんとぎょうざ、650+350円。
 消費税上げ後も値上げをしていないのはスバラシイ。

 でもって味噌ラーメン。これもまた、うれし涙が出るぐらいに旨い!
 煮出しをしており、スープの味は天狗山系の味噌ラーメンにも通じるような、味噌の風味とどこかに感じるバタ臭さ。これにテーブルの辛味噌を落としてみましたが、それもまたよし。これが650円とは値打ち品です。

 餃子は、ぷっくりとしていてボリューミー。皮がもっちりしていてそれ自体が味わい深く、中の餡はたんまり入って遠慮なしのニンニク風味があり、極めて美味。

 いやはや、納得。
 あ!忘れてた。ここのマーボーらーめんも狙っていたんだった。チャーハンでこの餃子を食べてみてもいい。こりゃあ、近いうちに再訪しなければなりません。

tanuki 201503

 14か月ぶり2回目。前回は純和風のげそ天中華がとてもおいしかった記憶があります。
 今回は、みそ中華+げそ天、680+108円。

 文庫本を3ページ読む程度の時間でスピード配膳。見た目が麗しく、食欲がそそられます。
 格別凝ったつくりではありませんが、各パーツのレベルはしっかりしており、美味。麺は当然お隣りの城北麺工のものなのでしょう。ネギの新鮮さが印象的。ワカメも効いています。

 ゲソ天は一般的な味、硬さ、衣。足3本とししとう1個。それに白菜漬。
 日常的に食べるものとしてちょうどいいような柔らかい味とボリュームです。

iroha 201504

 大山方面に出向き、昼過ぎに同行者二人と11カ月ぶりに訪問。
 ここはチャーシューメンが有名。前回はそれを食べたので、今回はチャーシューの入った味噌系はどうだろうと思ったのですが、早くもチャーシューは売切れとのこと。同行者が言うには、開店直後の11時15分頃にはチャーシューは売り切れるのだそうです。

 そういうことでチョイスしたのは、札幌みそラーメン750円。
 縮れの細麺で食す味噌ラーメンは、味噌なら太麺、できれば卵麺がいいと思っている自分にとってはいまひとつの食感。
 でも、スープはオーソドックスで、しかもやさしめの味。こういう素朴な味噌味はギトギトのものよりも好きだ。

 この店に来たからにはこの味噌ラーメン!とはならないかもしれないけど、たまに食べるならばこういう選択もアリでしょう。
 同行者の一人が、注文した麦切りが極めてうまいと絶賛していたことを付け加えておきます。

ajiyoshi-yodogawa 201504

 前回は味「軒」、今回は味「好」。(笑)
 「味好」は、酒田に本店があり、酒田の駅東と鶴岡インターの近くの小淀川に支店があるようです。
 ある平日の夕刻に初訪問。店の近くに車を停めた段階ですでにラーメンのいい香りが。これは期待できそうな予感。

 で、この匂いなら味噌ラーメンがゼッタイうまいはずとの直観に基づき、みそネギコーンラーメン680円にしてみました。

 これがデラウマ。もっさりした中太の手もみ麺はいかにもサッポロラーメンのようで、口に合います。先に酒田の「味好駅東店」でマーボメンを食べていますが、そこの極細麺とはまったくのベツモノです。

 スープはラードを使って甘みを湛えたまろやかな味。はじめに思わずレンゲを使って、スープだけ10口以上はすすってしまったのではないか。
 白髪仕立ての辛みネギはいい味を出しているし、コーンが大量投入されていて、コーンをたくさん頬張っていると実感できる食べ方ができます。
 ほかにチャーシュー2、メンマたっぷり、小口切りのネギたっぷり。

 セットメニューも充実しているようだし、ここもハマってしまいそうな店です。
 再訪必至でしょう。それと、いずれは本店も制覇しなきゃ。

ohkura 201505

 味噌ラーメンがおいしいと聞いていた大蔵村清水の「大蔵食堂」を初訪問。
 みそラーメン730円。
 炒めた挽肉やラードとともににんにく風味の効いた深みのあるスープが秀逸。
 コク深いけれどもくどさは強くなく、塩辛さも適度な範囲に抑えられていて、ずっとスープをすすっていたい衝動に駆られました。

 野菜がたっぷり。小さめにカットされたそれらの中で一際異彩を放っているのが、やや大きめなキクラゲ。いい食感を残したまま多めに入っていて、“山の味噌ラーメン”という感じが出ています。

 麺は、第一印象としてこの本格的な札幌系の味噌ラーメンになぜこれなのかと思わせる縮れの細麺。製麺所のものと思われますが、しばらくしてもダレないし、このスープにこういう麺もアリかもと徐々に思えてきました。

 150円プラスの大盛りは不要のボリュームで、満腹に。
 鄙に名店あり。店の雰囲気、活気なども含めて、もう一度行きたいかと訊かれれば間違いなくYESの店です。

yuan 201505

 酒田市こあらにある人気店「癒庵」を初訪問。
 ここならつけ麺をいくべきでしょうが、それは次回に取っておいて、今回は店のメニューに人気No.2と書いてあるみそらーめん780円からエントリー。細麺・太麺が選べるので、太麺で。

 予想を上回って独創性に富むおいしいラーメンでした。
 まず、麺が秀逸。太いとはいっても常識的な範囲の太さを持つ平打ちの縮れで、とても透明感があります。自家製らしく短めですが好きなタイプです。

 スープは、味噌味ながらもトンコツなのかとろみを帯びたもので、ふんわりと胡麻油の香りも。他ではあまり味わえない味噌味です。
 トッピングはでっかいバラチャーシューが2枚にキャベツ、モヤシを主力としたたっぷりの野菜、煮卵2分の1に存在感のあるメンマなど。

 麺が短く切れてしまう、野菜の切り方が小さめなために箸にうまくからんでこない、カウンターのつくりやライティングがしっくりこないなどのラフな点がいくつかありますが、そういう点を補って余りあるいいラーメンだと感じました。

 次回は真打ちのつけ麺をいってみましょうか。

tanbomehe 201506

 新庄での昼食タイムは、「たんぼめへ」を初訪問。
 この店のナンバーワンメニューと思しき、みそ中華770円。
 ドウダ!といわんばかりのボリューム。すり鉢型のどんぶりにスープがなみなみで、その上に軽く炒めた野菜がどっさりです。これはいいなあ。これ、けっこうどんぶりが大きいのですけどね。

 深くレンゲを差し込むとこぼれそうなので、表面のほうからスープを2~3口。「みそ中華」と名乗るだけあって穏やかな味噌味です。雰囲気は天狗山系の味噌ラーメンに似ていますが、それをかなりマイルド方面に寄せた感じでしょうか。
 具は、炒め野菜のほかには刻みネギのみで、チャーシュー、メンマなどは入りません。

 モヤシ中心の野菜は、キャベツ、ニンジン、キクラゲなど。これらが細やかな挽肉とともに炒められて美味。脂っこさがなく、とにかく目いっぱいの量。この量の野菜を「爆」とか「ドカ盛り」などと強調せずにさりげなくサーヴするところがエライ。
 そしてそのモヤシ。ひげをとった部分が黒くなっているようなことはなく、新鮮なものを使っていることが窺えます。

 麺は、味噌味にフィットした太麺の手もみで、おそらく自家製。いいつくりなので、これをシンプルな中華そばでも味わってみたいと思いました。

 それにしてもこの量。大盛りを自重したのは正解でした。これを大盛りで食べる人の胃袋を想像するとちょっとコワい。
 それと、野菜半分でと注文している人がいましたが、それはいわばこのみそ中華の醍醐味を半分削いでしまうことになり、人それぞれとはいってもそれはないだろうという気も。

 そんなわけで、食べ終えるまでの所要時間はどなた様もたっぷりかかるし、一方で厨房のオペレーションの拙さもあって、滞在時間は長め、だからけっこう混み合う、という悪循環に陥っているようでした。
 大量発汗にて完食。いやぁ、うまかった。

shunka 201507

 目的のラーメン店3店から振られてたどり着いた「しゅんか食堂」。何度か接近していますが、入店は初となります。パチンコ屋併設の立ち食いそば屋的な位置にある店ですが、中華そば専門を謳う実力店のようです。

 味噌中華の玉子入り、780+100円。
 深さのある縦長のハイカラなどんぶりに入って登場。白髪ネギに青海苔がさらさらと振りかけられて、見た目よし。

 「中華」を名乗るだけあって、くどさのないあっさりの味噌味。しかしスープにはうっすらととろみがあり、オリジナルの境地を築いています。
 麺は極太でもくもくとした食感。これを啜るというより咀嚼しながらわっしわっしと食べれば、とても美味。麺量は豊富です。

 メンマは細割きのものが多め、ネギも多め。モヤシもシャキシャキ、味玉も柔らかくて味が染みこみグー。
 難を言うならチャーシュー。ぐるぐるのチャーシューを炙ったかフライパンなどで焼いたかしたもので、一見凝っているように見えますが、しばらく前に焼いたもののようで、香ばしい香りがなく味も冴えませんでした。

 麺はいいし、全体としてハイレベルと言ってよく、再訪はアリです。

bussankan 201507

 ある土曜日、所要のため午前中に庄内を発たなければならない。
 普通の店の開き始める11時よりも早くから鶴岡市内でBloomメシを食べられるところはココ、「庄内観光物産館ふるさと本舗(ファーストフード味街道)」しかない模様。
 それではと、ちょっぴり逡巡しながらも初訪問してみました。物産館の軽食コーナーはあまり利用することがないものですから。

 辛みそ中華そば+半ライス、770円のところを540円で。
 はじめに支払いをし、番号札を持たされ、呼ばれたら取りに行き、自分で箸、レンゲ、水などをセットして自席に運んでくるタイプの、学食のような店。

 それぞれしっかりしたボリュームがあるところはグッド。
 しかし、スープが非常に辛い。辛さで食べる者を威嚇するような趣向の店をたまに見かけますが、そういう店は辛さで味を誤魔化しているのではないかと疑問視しているところであり、あまり好きになれず、進んで訪問することはありません。

 麺は製麺所製でしょうが、中華そばらしい味がするし食感も悪くなく、近時の製麺所製ラーメンのデキの良さを改めて感じます。
 白髪ネギが新鮮なところや、太くて繊維質のメンマがたっぷり入っているところなどはいいですが、2枚のチャーシューは薄く、このあたりにコストカットが見え隠れしています。

 麺をあらかた啜り上げた後、スープの中にごはんをどぼりと放り込み、おじや風にして汗をかきかき全部いただきました。食後は辛さで唇が2倍ぐらいに腫れ上がっているような感覚があります。(笑)

 540円ならかなりのナイスコスパですが、正価ならば、あの味が食べたくてもう一度となるかどうかはちょっぴり疑問でした。

sannanbo 201507

 未訪店をつぶすべく(笑)、まだ見ぬ強豪店であろう天童駅西口の「参男房」を初訪問。夜は居酒屋で、昼にはラーメン、どんぶり、定食などを供しているようです。

 みそラーメン780円。
 太めのもっちりウェーヴ麺が美味。製麺所のものでしょうが、このもっちり感は庄内地方ではそうしょっちゅう出会えるものではないので、喜び勇んでいただきました。
 豚もも肉のチャーシューは、厚いところで4mmぐらいあるものが2枚。はっきりした味付けで、自家製のものでしょう。
 シャキ感のあるモヤシがたっぷり。軽く茹でているのでしょうが、その加減が上手だと思う。
 ほかにはメンマ、青海苔、味玉子半分、ネギ。ネギは刻んだものを水にさらしていたような感じで食感イマイチですが、ほかはグー。

 問題はスープでしょうか。まろやかさよりも味噌のコクを強く打ち出そうとしている様子はわかりますが、ずいぶん酒粕の味が混じっています。
 メニューには、今回頼んだ「みそ」のほかに酒粕入り味噌味の「みそっかすラーメン」がありますが、単純味噌をオーダーしたのに粕の味がするというのはどうなのでしょう。自分の場合酒粕は嫌いではないのでおいしくいただきましたが、酒粕のダメな人には少々辛いのでは?

hanano drive 201508

 初訪問。「花のドライブイン」という名前のイメージとは異なる、フツーの大衆食堂です。

 一番人気のサッポロラーメン味噌、750円。
 スバラシイ。擂鉢型のどんぶりが、味噌ラーメンを食べるぞという予告信号を脳に送り、食欲を刺激します。
 そして、いい味付けの豚挽肉が山をなしています。穴あきレンゲも添えられて、どうぞたっぷり食べて行ってくれとの店主の心意気を感じます。

 このつくり、米沢の「いちばん」の味噌ラーメンを彷彿とさせます。でも、甘い味付けの「いちばん」の味噌とはベツモノ。挽肉の量がダンゼンこちらのほうが多いし。

 庄内には「サッポロラーメン」というジャンルがあり、それは必ずしも味噌味とは限りません。この店も味噌・塩・醤油の味が選べるというのです。なんだかよくわかりません。
 想像するに、モヤシを中心とした野菜を強火で軽く炒めて、それをスープで煮出す、いわゆる札幌味噌ラーメンの製法を模したラーメンの総称なのかもしれません。
 今回食べたものも、煮出し系のやさしい味がしてグッドでした。

 煮出しなので、モヤシはややくったりしています。その分、野菜の量が多いとも言えます。
 麺は細めのストレート。ラーメン店ではないのでおそらく製麺所製のものでしょうが、浅茹ででおいしい。メンマ入り、チャーシューなし、ネギあり。

 13時を過ぎても店内は多くの客が入っていました。

torashin 201509

 今年3月以来、おそらく7回目の訪問。
 辛味噌半チャーシューメン890円。

 「寅真ら~めん」に来たならこれだよな。
 変わらない濃厚な辛味噌味、ごっつい山形の太麺、これでもかといった風情のバラチャーシュー、こんなにたくさんで「半」とはっ!

 このごろは庄内地方のラーメンばかり食べているので、山形・赤湯ラーメン系の味噌味が懐かしく感じられました。
 庄内地方で辛味噌ラーメンのおいしいところはどこなのだろうなと庄内人の同行者に訊いてみると、あまりないけど庄内町の「萬人」がおいしいです、とのこと。
 そうなのか。それではそのうち、「萬人」で味噌ラーメンを食べてみなけりゃならんナ。

takahashi 201509

 酒田方面出張の際に、同行者の強いリクエストがあって、前月に続いて早2回目の訪問。
 ここは中華そばがおいしいのだけど、それは前回いただいたばかりなので、今回は趣向を変えて「ごまみそラーメン」700円を注文してみました。
 ちなみにここでは、ふつうの「味噌ラーメン」というメニューはありません。

 中華そばと同じ、太くて縮れの入った自家製の麺がおいしい。
 味噌味にするとチャーシューやメンマが付かなくなるのが残念。反面、豚バラ肉とともに炒めたしゃきしゃき野菜とコーンがたっぷりのっかって、おいしくて素朴な感じの味噌ラーメンに仕上がっています。

 この店の味噌ラーメンのオリジナリティは、スープにすりゴマを入れていること。それは味噌のコクを邪魔しない胡麻風味を漂わせる程度となっていて、味噌と胡麻が互いを打ち消すことなく引き立てる黄金比率の線上にあるかのよう。そしてまた、塩味も強くなく、啜っていてこれはいい感じだなと思う。

 コスパに優れたまろやかな味噌ラーメン。
 この店のメニューでもうひとつ気になるのは、「辛味ラーメン」というもの。「辛味噌」ではありません。ラーメンにプラスすること150円の700円だというのですが、どんなものなのだろうな。

maruki 201509

 遊佐町内の「まるき」を初訪問。
 ナビを頼りに進みましたが、到着したのに見逃してしまうほどにフツーの民家に目立たない暖簾で、駐車場のほうを先に見つけた次第。
 年季の入っている古い建物で、店内もまた昭和の風格と味があります。この佇まいはもうヘリテージと言ってもよく、10年後には残っているかどうかと危惧するところ。

 窓側の明るめのテーブル席を選んで、みそラーメン650円を注文。
 見るからに素朴。トッピングは、豚バラ肉で炒めたモヤシ、白菜、タマネギ、キャベツ、ニンジン、ニラ。
 やや細身で、やたらと長さのある麺。製麺所製かと思える、やや茹でが強めの仕上がりです。
 くどさを感じないやさしい味のスープがいいです。

 ボリュームたっぷりでこの値段は良心的。2014年の消費税アップ以降も値上げしていないようです。
 昼時に男性一人客が普段着でぽつりぽつりとやってくるような、庶民的な店。こういう店こそ地域の大衆食堂と言っていいと思う。

 この店では遊佐産のコメを使っているというかつ丼650円も食べるべきなのだろうな。冬季限定のなべ焼きうどん700円も魅力的だ。それらを食べにまた来ることにしましょう。

shanghaichubo 201510

 桜田東にあるこの店は、なぜか頻繁に利用しており、あんかけ焼きそばやスーラータンメンなどを食べることが多いです。
 つれあいの提案で久々に入店した今回は、未食のメニューに挑戦ということで、味噌ラーメン750円+税=810円をチョイス。

 赤湯系の味にまとめられた辛味噌ラーメンです。じわりじわりと発汗を誘う辛味噌がいい雰囲気を出しています。しかし、ホンモノの赤湯ラーメンになりきれない何かがあるような気がしてなりません。
 細かく刻んだ白ネギが特徴。しかし、近頃ラーメンの具材としてよく目にするようになったミズナはあまり好みではありません。
 メンマもチャーシューもソツがありません。しかし、どこかインパクト薄。

 というような、「しかし」的赤湯味噌ラーメン。麺も製麺所風だし。
 おいしいのだけど、溜飲が下がらないというか、腑に落ちないものがありました。それが何かがわからないジレンマがあります。

narita 201510

 庄内町家根合にある「成多食堂」を初訪問。
 サッポロラーメン700円。
 見た目よし。なみなみと注がれたスープ、中ほどにこんもり積み上げられた野菜、シャキシャキねぎの大量トッピング――いずれをとっても秀逸です。

 野菜の煮出しを施した味噌味のスープは、野菜とひき肉の旨みが溶け出して美味。あっさり味は飽きがこず、いつまでも啜っていたい気持ちになります。
 麺は自家製。おいしい麺です。店内の貼り紙には「手打ち」とも書かれていたけど、これは機械打ちなのだろうな。

 ああ、満足。あまりメディアなどに取り上げられていない店だけど、これってかなりうまいほうだと思う。
 調理中に大盛りだったかどうかを確認されたので、普通盛りだと答えましたが、普通でこのボリュームがあるというのも好評価。

 ここのイチオシメニューは、かつ丼と半ラーメンがセットになった「かつ丼セット」900円。かつ丼単品が800円なので、これはお得でしょう。次の訪問時はこれか焼きそばあたりかな。

pastral 201511

 旧余目町の「ギャラリー温泉町湯」の近く、アピアの建物に併設されている「パストラール」を初訪問。庄内唯一のラーメン喫茶なのだそう。
 庄内町商工会発行の「たべぶらパスポート2015」によると、「特製辛みそを使ったクセになる「辛みそラーメン」や、白ダイヤと評される海水100%の新潟産天然塩を使った「塩ラーメン」が人気の喫茶店です」と。

 赤湯ラーメン系だと聞いていた、辛みそラーメン700円を注文。
 ほう、辛味噌が別皿か。豚チャーシュー、どんぶりの風景に溶け込むメンマ、茹でキャベツなどがのっていて、いかにも赤湯系味噌ラーメンの佇まいです。

 まずは辛味噌を入れずにスープを啜ると、これはいい味。
 「龍上海」に代表されるメジャーな赤湯ラーメンのようなある意味えげつない煮干しダシの臭さやえぐみのない、なかなか上品な味。煮干しの味ではあるけれど、とてもやさしく、この店のオリジナリティを感じます。ああ、粗挽きの胡椒なんかも入っているのかな。それも邪魔にならず、独特の味を醸し出しています。
 これに辛味噌を投入すると味が激変。ニンニク風味がガツンときますが、そういうのが赤湯ラーメンなのでその変化も堪能しましょう。

 麺もまた、太さのある手もみの入ったいいデキのもので、これは自家製? だとしたらすごいと思う。喫茶店だぞ、ここは。
 それぞれの具もいいし、非の打ちどころがありません。

 麺はもちろん、耽美なスープもレンゲがとまらず最後までいただきました。
 奥の席の作業服3人組はラーメン、サラリーマン風一人客はカレーライス、隣の席の買い物帰りのおばさん二人はケーキセットという具合に、客たちはそれぞれのものを楽しんでいます。そんな何の変哲もない喫茶店のラーメンがかくもハイレベルだとは。旧余目町って、もしかしたらすごいところなのではないか?!