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suzune1 201609

 仕事上の昼食どころとして寄った、錦町にある店。
 ランチタイムは「旬の天ぷら膳」、「煮魚膳」、「旬のお造り膳」、「和風ハンバーグ膳」、「角煮膳」が供されるようです。(「角煮膳」以外は1,280円+税)
 今回は「煮魚膳」が準備されていました。

 まずはご覧のような箱モノとごはんが登場。おかわりOKのようです。
 これだけでも立派だよなあと思って食べ始めていると、メインの煮魚が登場。おお、これはゴージャスではないか。
 でもって、写真を撮るのを忘れましたが、食後にはデザートにあんみつセットが供されます。
 ナチュラルベースでいうと2千円ぐらいは十分にあるクオリティでしょうか。

suzune2 201609

 客層は女性グループが圧倒的に多い模様。世の中で最も金銭感覚に優れた人々が集っているわけですから、間違いのない店なのだと思います。

tsukasatei 201609

 午後2時近くの遅い昼食となり、では少々がっつりといこうかと考えて、通りがかりの「つかさ亭」で定食を食べることにしました。いつも混んでいる印象がありますが、この時間なら席も空いているだろうと思って。
 この店は2回目。初回入店は2011年9月だから、5年ぶりとなります。

 予想どおり、ピークを過ぎて席には余裕があり、カウンターでもテーブル席でもお好きなところをどうぞと。一人客はカウンターなどという杓子定規な判断をしていないところがいいです。
 数ある魅力的なメニューから「鶏南蛮定食」850円をチョイスし、ライスは大盛り無料なので、そのように。

 あすなろ食堂のような手際よさはなく、しばらく待つことになりましたが、運ばれてきたものを見て、すでにこの段階で満足、満腹になりそうな勢いです。
 鶏の唐揚げに甘酢だれとタルタルソースと青海苔をかけたもので、唐揚げはでかいものが5個。どこからかぶりつこうかと箸で持ち上げましたが、肉質が極めて柔らかく、これなら箸で切り分けるのも造作ない。ということで、時にはかぶりつき、時には箸で分けてという具合に食べ方を変えながら進めました。

 メインディッシュに添えられていたのは、赤のフレンチドレッシングを冠したキャベツ千切り、スイートコーンをまぶしたポテトサラダ、スイカ。
 冷奴の四川風?と漬物が別皿で。味噌汁は、前回と同様ワカメととろろ昆布。
 大盛りのライスは、米自体へのこだわりはないように思え、炊き具合の関係なのか、今一つの感じがないでもありません。

 いやはや、満腹。これだけ食べてしまうと、今夜の夕食は不要です。てか、これ以上食べられません。今夜は飲むだけにとどめることにしましょう。

washin 201609

 R47沿い、庄内町余目のメイン交差点の土堤下(という地名)にある「爽味旬風 和心」を初訪問。「和心食事処」といったほうがわかりやすいのかな。
 テナントがほとんど入っていない1階をスルーして、店のある2階へ。店内は食事をする部屋と厨房が別になっていて、角テーブル2、円形テーブル4のみの会議室のようなだだっ広いところに通されます。昼食どきにもかかわらずほかに客がいず、BGMもない不思議な空間でしたが、食べているうちに何組かの客がやってきたので少しホッとしたところ。

 平日限定の日替わりランチ、1,100円。
 すごい内容です。そして、充実のわりにはサーヴが早い。
 鯛めしに、具がたっぷりの芋煮汁。このあたりにしては珍しく醤油仕立てです。
 マグロとサーモンの刺身、鮭のちゃんちゃん焼き、蛸のマリネ、オクラと蛸の酢の物、野菜のかき揚げ、漬物。
 厨房で調理したものなのでしょうが、かき揚げに関してはどこからか調達してきた惣菜のように見えなくもありませんでした。
 食後にはドリンクが付きます。間に合わせではない、ちゃんとしたアイスコーヒーでした。

 ちゃんちゃん焼きの鮭の状況やごはんに入っていた鯛などは課題なしとしませんが、これだけの質、量のものを供してこの値段ならば、リーズナブルだと言っていいでしょう。
 第一、この静かなシチュエーションで、ゆったりとした気分で昼をいただけるというのがなんとも素敵。都会ではこの雰囲気はまず得られないだろうからなぁ。いや、山形市内だってむずかしいかも。

 再訪の機会があれば、ちょっぴり辛いけどクセになるという「和心ちゃんぽん」800円あたりを攻めてみようか。

asunaro 201609

 山形出張。14時からの会議で、昼メシをどこにしようか考え、ニューカマーの某ラーメン店と、今回6回目ぐらいのチャレンジなのにいまだに開いていたことがない定食屋に蹴られ、順当なところはやはりここかとあすなろ食堂へ。

 あすなろ定食790円。
 この日の献立は、焼肉、高野豆腐の煮物、春雨サラダ。

 焼肉はいつもどおりの安定感のあるもので、このごろは少しタレ味が薄くなったような気がしてさらに好感。
 煮物は肉厚のシイタケがごろごろと入っており、煮汁まで優しい味がしておいしい。
 春雨サラダは、小鉢の域を超えたボリュームで、他店の3倍級の量です。

 大満足のゴチソウサマ。
 なのだけど、昼にこんなに食べたら午後からの仕事に差し支えそうな気がしないでもありません。

kaede 201609

 定食が食べたくなり、どこにしようかな~♪ あ、あそこがいいかな。ということで、鶴岡市桜新町の「楓」を14カ月ぶりに再訪。1回目は「チキン南蛮定食」を食べて納得し、再訪必至とブランディングしていた店でした。

 今回は「唐揚げ定食」750円をチョイス。ごはん大盛りはサービスとなっているので、大盛りで。
 鶏のもも肉の唐揚げが6個。衣の醤油味が効いており、どちらかというと竜田揚げの範疇でしょうか。何もかけずに食べてもけっこう塩辛めなので、ご飯は普通盛りでは足りなかっただろうな。なに、大盛りといっても他店の普通盛りよりやや多いぐらいの感じです。つまりは自分にとっては適量というわけで。

 メインディッシュの添え物は、キャベツの千切りとスライスレモン、グレープフルーツ。写真に写っているボトルはフレンチドレッシング。
 これにきゅうりの漬物と切干し大根煮と、熱くておいしい味噌汁。

 がっつりいきたいときの代表的メニューとなっている鶏の唐揚げですが、近頃はどこもレベルの高いものを供するようになり、味的には店ごとの差異がはっきり出ないようです。どこで食べてもそれなりにおいしくて安心だけれども、その反面目新しさや何らかの感動などは少ない気がします。

 ほかのメニューで興味をそそられたのは、まずはかき揚げうどん・そば650円。実食してみなければわかりませんが、安いのではないか。100円プラスで大盛りにして・・・。
 それと、天ぷら定食950円。値は張るけれども、他の客の食べている品物を見ると充実度は高そうです。
 次に、焼肉定食900円。メニューの写真写りがいいのです。
 もうひとつ、ミックスフライ定食800円。フライって、アパート暮らしだと揚げたてを食べる機会は案外少ないものなのだ。

 こりゃ、もう何回か行かなければナラヌな。
 新店開拓もいいけれど、一軒をじっくり攻めるというのも悪くないかもしれない。

sawaguchi 201610

 山形県唯一の離島、飛島へ日帰り出張。酒田港を9時30分に出て、飛島勝浦港13時30分発で戻ってくるという、滞在時間2時間45分の強行軍です。
 波が高く船は大きく揺れ、乗船中のリバース発生者が同行者にも出現しますが、自分は全く平気。というか、この揺れってものすごく身体に心地よく、いつものことながらすぐに眠りに落ちてしまうのでした。

 さてその日の昼食は、「沢口旅館」。
 この旅館に入るのは平成4年以来24年ぶり。あの時も今回と同じ用向きで、1泊2日でお邪魔したのでした。四半世紀前に朝食をとった大広間が今回も昼食会場になっていることに気づき、感慨深いものがあります。
 食べるのは、1,500円のごちそう。素朴ですが飛島ならではのものがズラリと並んで嬉しい。時間がないのでこれを15分で食べ上げろとの事務局からのお達しは、ちょいと厳しい。

 キトキトでねっとりのイカソーメン、特大サザエの壺焼きが2つ、飛島産と思われる白身魚フリッターのパプリカ添え、もずくの酢の物、ふき煮、赤フノリ入りの味噌汁、ミョウガの甘酢漬とキュウリ漬。
 船が欠航になるものとばかり思っていたので今しがた急いで炊いたというごはんは、つや姫だっただろうか。

 これを本土で食べたなら2千円コースでしょう。しかし、急いだのであまり食べた気がせず、後になってそれぞれの味をよく思い出せないのが残念です。

kaede 201611

 2カ月ぶり3回目の鶴岡市桜新町の「楓」。「チキン南蛮定食」、「唐揚げ定食」ときて、今回は「天ぷら定食」950円を。これ、値段はやや張るけれども、お客の食べているのを見ると充実度は高そうなので、前回から目をつけていたメニューなのです。(笑)

 天ぷらのネタは、海老2、大きなかき揚げ、キス、イカ、マイタケ、ピーマンの7個だったかな。格別いいネタを使っているわけでもなく、揚げ方が優れているわけでもありませんが、油が強くなく素朴な味がして、家庭的なのがいいです。
 天つゆが受け皿になみなみと注がれ、おろし大根もたっぷりなので、家で天ぷらを食べるときのようにばくばくいけます。このように飾らずに食べられるのが定食屋のいいところなのさと一人ほくそえみながらいただきます。

 幸い客は自分一人。ご家族と思われる店の方3人ももの静かで、途中お茶を出してくれたりしてホスピタリティは高い。自分はこういう店が好きなのだろうな、きっと。

 大盛りサービスのご飯もすべていただいて、満腹のゴチソウサマ。
 蕎麦や麦切りもありますが、定食類としてはほかに「焼肉定食」900円、「ミックスフライ定食」800円など。これらもいずれ制覇しようと心に決めました。

bistro 201611

 食の都庄内親善大使の太田政宏シェフが監修した「庄内ビストロ弁当」を食べる機会を得ました。
 この弁当、ミートデリカ・クドーのほか、クックミートマルヤマ(鶴岡市)、みずほ(庄内町)でもつくっています。(要予約)

 庄内ビストロ弁当 1,300円。
 ちょっと贅沢なコース風。やや高価だけど、うふふのおいしさです。
 メニューは、次のとおり。

 前菜 ・・・ 庄内野菜の特製手作りドレッシング和え
 メインのお魚 ・・・ お魚のふんわりソーセージ 庄内野菜添え、紅ズワイガニたっぷりクリームコロッケ トマトフォンデュ添え
 メインのお肉 ・・・ 庄内産豚と梨の洋風角煮 庄内野菜添え
 ライス ・・・ 庄内産茶豆のつや姫バターライス
 季節のデザート ・・・ プリン 苺とぶどう添え

 男性にとっては多少ボリューム感に欠けるところがありますが、大きな不足感はなく、この程度でやめておいたほうが無難デアルということなのでしょう。

 添えられたカードには次のような文章が記載されていたので、移記しておきます。
 こういうことを知った上で食べれば、なおおいしいと思います。

「庄内の洋食文化」
 庄内地域には、フレンチやイタリアンなど多くの洋食屋さんがあり、洋食の街とも言われる酒田を中心に発展を遂げた庄内の洋食は、「食の都庄内」を彩る食文化一つとなっています。
 庄内の洋食文化の始まりは、故・佐藤久一氏(フランス料理欅、ル・ポットフー創始者)と食の都庄内親善大使の太田政宏氏(レストランロアジス・グランシェフ)が創造した「フランス風郷土料理」にあります。この料理は、庄内の食材を活かし、フランス料理に庄内の昔ながらの郷土料理の技法を加えてお二人が作り上げたもので、開高健氏や土門拳氏など多くの文化人から絶賛されました。
 この二人が目指したのが「酒田を食の都リヨンにすること」であり、その意志を受け継いだ食の都庄内親善大使の奥田政行氏(アルケッチァーノ・オーナーシェフ)が提唱したのが「食の都庄内」です。
 また、太田政宏氏が中心となり、洋食料理人の組織「庄内DECクラブ」を立ち上げ、和食と洋食、店同士あるしは世代を超えたシェフ同士が交流し、切磋琢磨しながら、今日の庄内の洋食文化を築いてきました。
 この「BISTRO BENTO」は、庄内の洋食文化の第一人者である太田政宏氏監修のもと、庄内の食材を贅沢に使って一品一品ていねいに手作りしています。庄内の洋食文化を想い描きながらお召し上がりください。

bistro2 201611

chisanchisho 201611

 職場では月に1回、給料日に「地産地消弁当」の斡旋があり、その日はできるだけこれを食べることにしています。

 地産地消弁当600円。
 どこでつくっているか確認したところ「庄内給食センター」製だそうです。
 食べていて思うのは、ごはんの炊き具合がとてもよく、量も多くておいしいこと。見た目がつややかで、水を多めにして炊いたのか、ふっくらとしてみずみずしい。自分の場合、このごはんを食べるために毎月注文していると言ってもいいぐらいです。
 酒田産の「ひとめぼれ」を使用。これなら「つや姫」でなくとも納得できます。

 おかずは、鮭のちゃんちゃん焼きの野菜きのこ添え、食用菊と春菊の和え物、イカと大根の煮物、玉子焼き、白菜と白かぶの漬物、果物はラフランス。
 これらすべてが庄内またはその沖の海で採れたものなのだそう。

 ごはんが多いので、全体としておかずが少なめに感じることと、ラフランスの熟し方が足りず特有のとろりとした味わいがなかったことが課題です。(きっぱり)

asunaro 201612

 このたびのあすなろ定食790円は、白身魚の甘酢あんかけ、肉団子の煮もの、ちくわとキュウリの胡麻和え。
 配膳スピードが速く、揚げたての白身魚は口に運べば甘酢あんでむせそうなほどの熱さ。肉団子の煮汁も、たっぷりで甘めの胡麻ソースも、優れて美味。
 味噌汁のワカメが緑色ですごく多い。こういうのを食べてしまうと、具の少ない添え物のような味噌汁なんてちゃんちゃらおかしく感じてしまいます。
 しゃっきりとしたキャベツの浅漬けもうまし。

 いつもながら、定食屋の最高峰と言っていい出来栄えでした。

isehara 201612

 ブルーム第5弾を使った店めぐりの6軒目は、鶴岡市伊勢原町の「お食事処いせはら」。1年2カ月ぶり2回目となります。
 この店の場合、ブルームの利用可能時間は13時から14時半までと短く、一方で土日もOKなので、次の日曜日の昼はココにしようと綿密な(?)計画を立てて臨んだところです。

 炭火焼鳥の親子鍋、880円のところ540円。
 そもそも卵とじ系のどんぶりは大好きで、それをこの価格でいただけるのは実にありがたいこと。
 大ぶりで柔らかい鶏肉が5個。炭火で炙られており、焼鳥の香ばしさに通じる風味があっておいしい。
 卵と玉ネギの部分もどんつゆといい具合に絡み合って絶妙な仕上がりです。
 たまたまなのか、ちょっぴり塩味が強すぎるかも。なので、冷奴は醤油をかけずにそのまま食しましたが、それでも全体として塩辛い感じでした。食後はコップの水を完飲です。

 味噌汁のデキやご飯の質、冷奴のつくり置いた感じなどは今一つと感じましたが、大衆食堂としてのグレードはクリア。ある意味それでいいのだ、大衆食堂は。これを540円で提供しようというお店の心意気をこそ評価すべきでしょう。

 ここの麺類はまだ食べていないのです。いせはらラーメン、酒粕ラーメンなどがあり、いずれ食べてみたいと思っています。

asunaro2 201612

 12月になってから2回目の訪問となった「あすなろ食堂」のあすなろ定食790円。
 ひと月に同じ食堂に2度以上入ることを自分に禁じているのだけど、明日から2日間は人間ドック。この世の最期に(笑)何が食べたいかと問われれば、今の気分はあすなろ定食なので、そのような重大な事情があるからには禁は解くしかないのだ。

 毎日変わる献立は、チキンカツ、モヤシの煮物、ほうれん草のおひたし。野菜類を多めに摂りたいという目論見を大きく上回って野菜が多く、これならば検査にも大きなマイナスは生じないのではないかと、「あすなろ食堂」を選んだ自分を自画自賛。

 調理過程をカウンターから見ていましたが、店主はこんなに乗せるのかというぐらいにキャベツの千切りを無造作にトングで皿にドバドバと。すげぇ。いつものようにニンジン、紫キャベツ、パセリの彩りをトッピングしてドレッシング。
 ほうれん草はこれもたっぷりで、一束の半分近い量を使っているのではないか。薄い醤油味の出汁と鰹節でこれぞニッポンといった優しい味だし、茹でが浅めでムラがなく上手。だから食感もサイコーです。
 そしていつも感心するのは煮物の味。いいんだな、これが。今回は油揚げと椎茸がふんだんに使われていて、煮汁までうまいです。
 写っていないけれども、大ぶりの賽の目に切った豆腐の味噌汁も具だくさんです。

 文句なし、ごちそうさん。
 これで思い残すことなく人間ドックに臨める。(笑々)

kotone 201612

 ブルームを持って、鶴岡市伊勢原町の「琴音」を初訪。第5弾活用の9軒目となります。
 厨房を囲むような形でL字型のカウンターがある居酒屋風のつくりで、8~9席ぐらいでしょうか。女性二人での切り盛りのようです。通年おでんと定食で勝負している様子で、オードブルや弁当もやっています。

 焼き肉定食、750円のところ540円。
 店の雰囲気自体もそうだけど、料理もシンプルというと語弊があるものの、とても家庭的に仕上がっていて、その素朴感がうれしい。生野菜にはドレッシングではなくマヨネーズだし、味噌汁代わりにおでんが添えられ、焼き肉の味もくどくない甘辛さ。漬物も適度な塩味に抑えられています。
 おでんダネは玉子、ちくわ、大根に昆布。
 ごはんは少量だけど、もう一膳おかわりできるので安心。炊き具合は少し軟らかめでした。

 メインディッシュの左にあるのはサービス品の、これはなんの芋なのかな。いつも付くものではないのだけど、よろしければどうぞということでした。

 レギュラーメニューとして810円の定食類がいくつかと、540円のどんぶり類がいくつかある様子。素朴な味が恋しくなったときにはココはとてもいい店だと思います。

kaiyou 201701

 旧糸満街道にある「海洋食堂」。ここには糸満バイパスができる前からお世話になっていて、何年ぶりになるのだろうな、久々の訪問となりました。

 狙うのは「豆腐ンブサー」750円。
 海洋食堂の前身は豆腐屋さんなので、こういう珍しいメニューだってあるわけで。
 「ンブサー」とは、沖縄料理でいう味噌煮、味噌炒め煮のこと。さあどういうものが出てくるのかと楽しみにしていると・・・。
 じゃーん! 来ました、ンブサー。
 あっさりした味噌味で、ニラが散らしてあります。トッピングは豚の三枚肉。これでコクを出しているということでしょうか。

 オドロキというか笑ってしまうのは、この豆腐の多さ。スーパーで売っているパック豆腐の2つ分近くはあるんじゃないの。
 まあ、豆腐は好きだし、おいしいのでなんとか腹に収めましたが、どう考えても多いですよ、これ。
 加えてどんぶりめしにおからにそばスープですからねえ。

 はあ~、満腹だぁ。この小上がり座敷にそのまま横になりたい。
 この店のホール担当は、赤いポロシャツを着た小柄で元気なおばあ。面と向かっては訊けませんが、75ぐらいでしょうか?
 「はい、にいさん、ンブサーね」と声は元気だけど、広めの座敷の奥に座っている自分のような客は、おばさんの声に応じて上がり框のほうまでごちそうの載ったお盆をもらいに行かなければなりません。はい、それもまた楽し、なのですけどね。

ayagu 201701

 沖縄での最終食。
 沖縄に赴いた以上、ここでメシを食べないことには沖縄に来た気がしないというぐらいに偏愛する沖縄大衆食堂「あやぐ食堂」で食べることにしました。
 那覇に宿を取っているにも関わらず、さらには歩き尽くしで足が痛いのに、この店で食べるためにゆいレールで空港とは逆方向の首里へとわざわざ赴きます。

 ここではこれまで、Bランチ、Cランチ、味噌汁定食、あやぐそば、そば定食、チキンケチャップ煮定食などを食べており、今回は初モノの「まぐろのあんかけ定食」600円をチョイスしたところ。

 どうだ、すごいだろ、このビジュアル。メインディッシュは薄い衣をまとったまぐろがごろごろ。タマネギと青菜が入って、基本醤油味。しかしそれにはあやぐ食堂特有のバタ臭さが加わっており、それが妙に食欲を刺激してきます。ここの定食類の一部にはまぐろの刺身が添えられるので、その使い道のひとつとしてのメニューなのだろうけど、マグロを刺身ではなくこのようにして食べるのも悪くないと思ったところ。

 そして、いつも感心するのだけど、この店の定食類にはセカンドディッシュが付き、そのクオリティが極めて高いのです。
 このマカロニサラダに惚れていて、すごくおいしい。キャベツにかけられたサザンドレッシングがいい。さらに、安易な卵焼きに卓上の沖縄ソースをちょいづけして食べるとこれまたうまいのです。
 味噌汁はカツオの風味が強く、これもまた沖縄らしい。

 その昔のあやぐ食堂は、ごはんはもっと盛りがよく、味噌汁ではなく沖縄そばのスープで、ヤマトめいた漬物は付きませんでした。しかしいつの間にかそのような極端な部分は影を潜め、誰にでも親しめるような店になったような気がします。

 昼の混雑時の訪問でしたが、相席なんて全然気にならず、地元の常連さんと同じようにふるまえる自分に気がつき、ちょっと嬉しくなりました。
 さあ、これで納得して寒い北国へと帰ることができるぞっと。
 あ。今回の沖縄旅ではチャンプルー類を食べなかったなあ。

 鶴岡市三瀬の名店「坂本屋」を初訪問。
 御主人は庄内浜文化伝道師協会の会長で、庄内の魚料理はこの人に訊けといわれる人物。笑顔のステキな、真摯な取り組みをする人です。

 昼の膳は2,500円+サービス料+税からということのようですが、無理を言って2千円+税・サでお願いしたところ。
 季節柄、鱈づくしのコースです。その内容は極めて優れていてびっくり。鶴岡市内からは少し離れていますが、わざわざ行って食べる価値があります。

sakamotoya1 201701

 大きなお盆ではじめに運ばれてきたのはご覧のとおり。左上は鱈の揚げ物の南蛮漬、右上は鱈子と烏賊の和え物です。漬物はパリパリだし、味噌焼きおにぎりも香ばしくてグー。

sakamotoya2 201701

 それらをつまんでいるうちに、メインの鱈汁と、鱈の焼物が登場。
 鱈汁は身と白子、ワタがバランスよく入っており、地元産の岩海苔が添えられて極めて美味。ここまでおいしい鱈汁は初めてかもしれません。
 焼き物も身がしっかりしていて、店主によれば4面から丁寧に焼いたので少し時間がかかったとのこと。この焼き上がりは家庭ではなかなか出せないと思う。

sakamotoya3 201701

 お造りは、鯛、ガサ海老、烏賊の刺身。特にガサ海老は美味かった。
 デザートもご覧のとおりしっかりとしたものでした。

sakamotoya4 201701

 おいしいものばかりをこれほど腹に入れてこの価格って、フツーありえないと思います。
 激しい風雪の中でしたが、行って大満足でした。

ikoi 201702

 酒田市北新橋の「食事処いこい」を初訪問。店の存在は以前からご飯ものを食べたいときの選択肢としてチェックしていて、今回ようやく機会が訪れました。
 店内は、奥に座敷、厨房手前にカウンターがあり、その後ろに8人が掛けられる大きなテーブル席があります。客が少なめだったので、その大テーブルを独り占めして、ゆっくりと食べました。

 鶏の甘酢あんかけ定食、790円。
 メニューには「ジューシーな鶏唐に甘酢をかけてさっぱりと仕上げています。野菜も多く使っています!」とあったので、これだ!とチョイス。

 記載に偽りないデキで、印象としてはどこを取ってもマイルドで、家庭的な感じがします。唐揚げは馬鹿みたいに多いでもなく大きいでもなく、この程度が身体に優しいんだよなと思える設えと味。
 甘酢は、ポン酢を主に用いていると思われ“さっぱり”。肉の下に敷かれたキャベツに適度にその味が染みて、そこが塩辛すぎず、酸っぱさがさわやかでおいしい。
 オイルで締めたタマネギ、ピーマン、赤パプリカがトッピングされていてこれも効果的でした。

 小鉢類は、ホウレン草とモヤシの胡麻和え、かぼちゃ煮、白菜とキュウリの浅漬け。なんだか家でメシを食べているみたいで、いいでしょ、このコンビネーション。全体として確かに野菜が多く使われています。
 これに熱々の味噌汁とたっぷりのメシ。もう、申し分なしです。価格も妥当だと思う。
 ごちそうさまでした。

katsuraya 201702

 3回目となる鶴岡市家中新町の「お食事処桂や」。この3回はすべて「MyBloom」を使っての訪問です。
 今回はイカゲソ唐揚定食、750円のところ540円で。第5弾活用の19食目。

 イカゲソ揚げは、村山地方出身の人間にとっては盛りそばのオマケ的な位置づけであり、これをおかずにしてご飯を食べることはあまりありません。
 でまあ、山形の「はえぬき」が23年連続の特Aを逃したという悔しいテレビニュースを聞きながらいただきました。

 紛れもないゲソ揚げがずらりと並んだメインディッシュ。
 足の数は何本なのだろう。烏賊2ハイ分? その脇には千切りキャベツとマヨネーズが添えられています。
 ゲソはゲソそのもので、格別柔らかいものでもないので、食感はもそもそとして、いい顎の運動になります。ショリショリとした衣がおいしい。
 ふだんはマヨネーズを使わない生活をしているので、久方ぶりに食べるマヨは濃厚かついい酸味があって美味。

 アサリの小鉢に、いい味だけど少量の味噌汁とタクアン。
 ごはんは、いい米は使っていないようですが、ふっくら炊き上がっていてそれなりにおいしい。

 まあ、格安だとはいっても、所詮はゲソだからなぁという思いは村山人の心からは消せず。
 つまりはゲソを見くびっているわけなのでしょう、このワタクシメは。

whitehouse 201703

 平日の昼食時、庄内町余目の「ホワイトハウス」を1年ぶりに再訪。
 「Coffee&パブレストラン」の冠がついていますが、ここはランチタイムの定食が評判で、10種類の定食をそれぞれ700円で食べることができるのです。
 外看板には「定食660円」と出ていますが、今は値上げしていますからご留意を。(はやく替えてね。)

 前回は味噌焼き肉定食を食べたので、今回はハンバーグ定食にしてみました。
 高級感やオリジナリティがあるというわけではなく、フツー感たっぷりのデキです。しかし、それぞれのボリュームが立派で、定食屋として一流の域に達しています。庄内町で定食を食べるなら、ここがいちばんだと思う。

 ハンバーグが焼き立てででかい、マッシュルームの入ったデミグラスソースがうまい、手切りの千切りキャベツが泣かせる、熱い麩の味噌汁が丸みのある器にたっぷりで飲み甲斐あり、そしてごはんがやたらと多い。
 若い男性にはジャストフィットのボリュームでしょうが、女性軍やいい歳をした男性にはややヘビーかもしれません。で、多ければ残せばいいのだけど、おいしいからぱくぱく食べてしまうので、あとがコワイのですよ。(笑)
 ほかにはスパゲティサラダにタクアン2枚。

 前回とは違って今回は空いていて、一人客でも「はい、カウンターへ」とはならず「お好きな席へドウゾ」と。こういうユルイ接客が好きだ。写真を撮るので比較的光量のありそうな4人掛けを確保し、独占してゆるりと。
 ああ満足。今日もたくさん食べてしまったなあ。

mokkedano 201703

 鶴岡市役所内で営業する「鶴岡もっけだのぉ食堂」から、奥田政行シェフとその弟子がプロデュースしたという「鶴けっちぁーの弁当」1,600円を注文して、食べてみました。

 制作テーマは、「過去を惜しみ 未来を想い 今に感謝。庄内の海・山・里を食べ尽くす。」
 3月下旬までの限定300個の販売だそう。
 値段もいいけど、内容も超豪華。ここまでの量と質のものを弁当で食べようという発想がなかったので、少し驚きました。

 以下、弁当の包装紙に書かれていた「おしながき」を引用。
 左上から右へと順に、次のとおり。

1 ウルイのおひたしとヤーコンのきんぴら
 春の息吹を感じるウルイを山胡桃のソースで、ヤーコンの甘味で「砂糖いらず」の新食感
2 鶴岡産根菜の煮物
 風味・彩り豊かに地産野菜の旨味に感謝
3 里芋とそぼろの炊き込みご飯
 鶴岡産「つや姫」と「もち米」のブレンド米で
4 雪菜のナムル風と鶏肉の豆富ロール
 カリウムやビタミンCが豊富な雪中で育てる在来野菜、旨味豊かな地鶏“ハーブ鶏”と豆富をテリヤキ風に
5 ヘルシー!揚げない“カツレツご飯”
 奥田シェフ考案の“口内調理”の逸品。余分な脂を落とした庄内豚のしゃぶしゃぶ肉とオリーブオイルでカリカリに炒めたパン粉を一緒に食べるとお口の中で「カツレツ」に!?
6 庄内豚の角煮と藤沢カブの甘酢漬け
 地産の高品質豚肉を赤ワイン・バルサミコ酢でトロトロに煮込んだ洋風の角煮、焼畑栽培で作られる幻の在来野菜を1本贅沢に添えて
7 寒鱈の味噌酒粕漬けご飯
 庄内地方では「寒」の時期の真鱈を「寒鱈」(カンダラ)と呼び「冬の日本海の恵み」を代表するお魚として親しまれています。寿司飯に今では希少な鶴岡産ササニシキを使用
8 イカのあさつきの辛子酢味噌和え、はりはり大根
 冬の郷土の味覚をオリジナルブレンドの酢味噌で、庄内の“行事食”紅芯大根を使用し「お正月の名残を惜しみつつ」
9 寒鱈のクリームコロッケ
 脂ののった旬の鱈の身と岩海苔を特製ベシャメルソースで「サクサク」「とろ~り」仕上げました。“寒鱈汁”をイメージした味噌ソースで

 ――どうです、充実の極みでしょ。