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rokubei 201606

 名店を再訪。トラック野郎たちをターゲットにした店なので、ここの定食はガッツリでいてなおかつうまい。そして安い。プロのドライバーが贔屓にする店とはそういうところです。

 から揚げの甘酢あんかけセット。ひやあ、立派。これで780円?!
 メインディッシュは、丸い形の大ぶりの鶏の唐揚げが3個。これはもう、甘酢「あんかけ」というよりは「甘酢あん壺ドボリ落とし込み」といったつくりで、全身に甘酢をまとっています。中山町しんぼり食堂のソースドボリのたこ焼きを思い出しました。肉はやわらか。味がしっかりしていてご飯が進む逸品。
 それと、鯵フライのタルタルソースてんこ盛り。こういうのって、そそるんだよなあ。鶏肉料理に魚のフライが添えてあること自体、あれこれ食べたいという食べる側の気持ちをよくわかっていると思うし、ケチることなく好きなだけソースを絡めて食べてねという心遣いも見事です。
 千切りキャベツには和風だ味濃いめのドレッシング。ポテトサラダとゆで卵までついて、嬉しい限り。

 サブキャストも豪華。おふくろの味の代表格と言っていいヒジキの煮物。新鮮な漬物。薄味仕立てでダシの効いた味噌汁。どんぶりのめし。定食というものにこれ以上望むものはないのではないか。

 店の人も快活で、いらっしゃいませー、またどうぞーと、商売人の鏡のような接客。いい店です、「ごはん職人六兵衛」。

 多くの人が注文していた「とり唐揚げ定食」690円(安い!)は、チラ見したところ唐揚げ5~6個が俵を積むような格好で出てきます。これも価値がありそう。
 「さば竜田揚げ定食」690円というのもそそられるなあ。
 わざわざ行くには遠いけど、あちら方面に行く時にはこの店の営業時刻に合わせて行動することにしようか。

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goroubei 201607

 酒田の中心街、中町にある「五郎兵衛食堂」を初訪問。
 ワンコインで何皿もつく定食があるとの噂を聞いていたので、躊躇なく緑色の暖簾をくぐって入店です。

 歳の頃70前後の、何本か歯の欠けた大将に、ズバリ「定食」500円を注文。
 納豆と卵焼き、どちらにしますか?と訊かれたので、「じゃ、卵焼き」と返すと、「卵焼きぃ~」と厨房に伝達です。
 「お待ちどう」と運ばれてきたものを見て仰天。なんと、これで500円?! ・・・ありえないですよ、大将。採算は合っているの? いやいや、採算どころか赤字でしょ、これ。

 それがこの写真。
 ひとつひとつがたいしたものです。
 上段左から、卵焼きのキャベツ添え、鮭の切身のおろし大根添え、さつま揚げ・厚揚げ・タケノコ・鶏肉の煮つけ。
 中段、夏の葉野菜のおひたし、海老入りのかき揚げと魚天、鯖入り野菜の酢の物。
 下段、たっぷりのキュウリ漬け、白菜などの胡麻風味煮物。
 これにどんぶりのごはんと、今が旬の黒バイ貝が3個入った澄まし汁。
 おろし大根がたっぷりと添えられているところや、豪華な澄まし汁あたりが定食マニアを喜ばせます。海の物が多用されているなといった印象も。

 参りました、大将。どれもうまかったけど、個人的には煮つけがサイコーだったと思う。夕刻の時間帯にココに入ってコレをたのみ、おかずを何品かつまみながら大瓶のビールを1本、なんてのがよさそうな感じです。
 おふくろの味的なものが並ぶので、肉系を欲しがる若者には不向きか。昭和の大衆食堂の風情を残す佇まいだし、40代以降の男性諸氏、とりわけ「孤独のグルメ」派にはぴったりだと思いました。あ、そうか。店の名前も「五郎」だしね。

soramame 201607

 酒田市街の北のほう、ゆたかにある「そらまめ食堂」を初訪問。
 女性たち3~4人が切り盛りする小さな定食屋さんです。家庭的な雰囲気があり、商売のために飾り過ぎるということもなく、居心地はとてもコンフォータプルです。

 日替わり定食760円は、壁の貼り紙を見るとなんと13種類。これは迷ってしまいます。日替わりのほかにも焼肉、豚しょうが焼き、豚キムチ、鶏の唐揚げなどの定番定食があり、ライス大盛りはサービス。さらには一品料理も充実しています。
 そんなたくさんのメニューの中から、日替わり定食の「塩さばの焼物」を選んでみました。
 「ごはんは大盛りにできますけど…」
 「では大盛りでお願いします」
 おい、大丈夫か。(笑)

 じゃーん! 運ばれてきたものを見て感心。いいんじゃないか、これ。
 メインの塩鯖はこの日の最後の1尾だったようで、こちらに運ばれた後に「塩さば」の貼り紙をはずしていました。写真ではいささかショボめに写っていますが、脂がのっていてなかなかおいしかったです。
 ほかには、さつま揚げ・ニンジン・こんにゃくの煮物、漬物2種、大きく切り分けたものが4個の新鮮トマト、丸っこいのは小ぶりのジャガイモ1個に甘だれをまとわせたもの。
 それに、家庭の味がする厚揚げ中心の味噌汁とたっぷりのめし。

 材料を惜しみなく使った定食に身も心も満たされて、これで760円というのは白眉です。
 いい店に出会ったシアワセ。
 「日替わり13種類」という言葉の組み合わせには、はたしてそれを日替わりといえるのかという日本語上の矛盾を感じないでもありませんが、この店にどっぷり浸かり、メニューのひとつひとつを食べつぶしていくのも悪くないのではないかと思えてしまいます。

hazuki 201607

 部内某課の社員たちとともに、酒田市本町の「味工房八月(はづき)」へ。夜の会合ではお世話になったことがあったのですが、ランチタイムは初めてになります。

 ここの「日替わり二段重ねお弁当」は内容が充実している上に見た目もきれい、価格もリーズナブルとあって、特に女性に人気があるとのこと。価格は880円です。
 この日のメインは、秋刀魚の梅じそ焼き、メバルの煮付け、ミックスフライの3種から選べるという趣向。「選べる」というところが、多くの人に利用されるポイントの一つなのかもしれません。
 メバル煮付けを選んでみましたが、立派な煮魚を出してこの価格でいいのかと、まずはオドロキ。いい感じに煮付けられて身がほくほくです。
 ほかには、刺身3種、夏野菜のトマトソース煮、フキと油揚げとしめじのおひたし、厚切り蒲鉾と玉子焼き、キュウリ・ナス・レモンの漬物などの充実した布陣。
 五穀米を使っていて、健康志向の強い御婦人方にも十分な訴求力を発揮しています。味噌汁もワカメの風味が感じられて美味。
 食後はコーヒーまで供されました。

 ここまでやってくれれば、それ以上望むものは何もありません。
 たいへんおいしゅうございました。

ohsho 201608

 1年7カ月ぶり、4回目の訪問。ビジネスホテルの併設ですが、いい食堂なんですよ、ここ。

 今回は豚汁定食800円にしてみました。
 ボリューム満点。納豆もしくは生卵どちらか1つサービスは続行中です。今回は卵で。
 メインの豚汁は、大きくて厚みのある豚の三枚肉が4つ。べろ~んとしていて存在感抜群です。ほかには豆腐、キクラゲ、ピーマン、モヤシ、キャベツ、ニンジン、シイタケなど具だくさん。
 スープは味噌仕立て。その味は、いわゆる笹谷の味噌ラーメンといわれる天狗山グループの味噌スープの味に似ていると感じました。つまりは濃厚で、油分が豊富でクリーミー、ごま油風味びんびんの、あの味、ということです。

 ほかにはブロッコリーのマヨネーズ添え、油揚げ・ニンジン・糸こんの煮物、大根・ワカメ・シーチキンの和え物、漬物2種(ナス・白菜)など。
 たっぷりのごはんにサービスの生卵をぶっかけて食べれば、「めし」を食べる幸福感がいやがうえにも高まります。

 汁物料理としての総合評価は、沖縄首里の「あやぐ食堂」の味噌汁定食や酒田の「ごはん職人六兵衛」の豚汁セットに匹敵する傑出さがあり、特Aランクと言っていいでしょう。

asunaro 201608

 ある日の午前中の山形。昼までに一仕事済ませて、同行者4人と協議し、昼食は「あすなろ食堂」へ行くことにしました。
 ほぼ3カ月ぶり。いつもは一人でふらりと入ってカウンターに陣取るのだけど、今回は5人なので、テーブル席2つを使います。

 本日のあすなろ定食は、肉団子の酢豚風、ポテトサラダ、レバーきゅうり。
 ニラ入りの味噌汁もおいしく、これでわずか790円かとほれぼれします。
 5人中3人があすなろ初体験でしたが、皆さんボリュームと内容の立派さに驚愕していたことを申し添えておきます。

 佐渡島の1泊目は、両津の「ホテル志い屋」。
 佐渡島にはホテル形式の宿はあまりなく、和室の旅館タイプが多いようです。旅館に泊まるなら2食付きがダンゼンお得。
 「じゃらん」で9,180円という低価格で予約したビジネスプランなのでそれほど期待はしていなかったのだけど、結論から言うとけっこう満足できました。

shiiya1 201608

 まずは夕食がこれ。
 堂々、カニがまるごと1個! これでビジネスメニュー?!
 カニは痩せていて足が細いけど、カニ味噌が美味。一人メシなのでただでさえ無口なのに、コイツをほじほじしているうちについ作業に集中し、ますます無口になります。

 ほかには、タコ・はまち・エビの刺身3点盛り、きのこ(しめじ)の味噌炒り、海藻の入ったつみれの蒸し物など。
 まるごとイカ沖漬けの味噌焼きが秀逸。味噌味が濃いめなので、ごはんをおかわりしてしまいました。
 汁物は、とろみを湛えた海藻入りの澄まし汁。海の物に特化したお膳には好感を持ったところ。
 日本酒をたのんでカニの甲羅でカニ味噌とともに飲むべきだろうと考えたものの、瓶ビールも1本やっつけていたのでもう入らず、ちょっぴり口惜しいけれども断念。

shiiya2 201608

 翌日の朝食がこれ。
 左上から烏賊+味噌、サラダとソーセージ、塩鮭、オムレツ、漬物、冷奴。これに焼き海苔が付いていました。
 日頃朝食は粗末なものをちょこっと食べる程度なので、朝からこれだけ食べると腹が重い感じです。

fukufuku 201608

 佐渡島で昼食に寄った「島の食堂ふく福」。旧佐和田地区、島のメインストリートR350沿いにある店です。
 実は島の寿司を食べようと考えていたのですが、人気店の「まるいし」も「弁慶」もお盆期間ということもあり超々満員。食べ始めるまでに1時間ぐらいは軽くかかりそうな勢いだったのであっさり断念しました。

 さて、ふく福。こちらはすんなり着座できたものの、やはり混雑。
 できるまで少し待ってねと言われつつ「から揚げユーリンチー定食」900円をオーダーしましたが、思いのほかすんなりと配膳されました。

 メインディッシュは、たくさんの野菜類の上に油淋鶏がドン! 油淋鶏は表面がからりと揚げられ、香り高く甘じょっばいタレがかけられています。
 その脇に添えられた手づくりのタルタルソースがすご~くたっぷり。こういう点が大衆食堂の評価をぐんと上げるのだよなあ。レモンだって、これ6分の1? ちっともケチっていない様子が伺えます。
 野菜類は、白菜、パプリカ、ブロッコリーなどをたっぷり使っていて、ここも深い敬意のアプローズ。

 ほかには、タコとキュウリの和え物、ワカメとテングサと三つ葉のスープ、漬物。
 ご飯が少なめだったけど、旅館で朝食をしっかり食べているのでおかわりは不要。おかわりは自由なのかな?

 個人的評価は特A。島の食堂のレベルをはるかに超え、全国区でも十分通用するグレード感がありました。

 佐渡の2泊目は、真野地区にある「ご縁の宿伊藤屋」。ホームページを見て電話で直接予約した宿で、「板長おすすめ!旬の海鮮会席プラン」コース1万円。昨晩よりも期待できそう、ぐらいのノリで泊まりましたが、食事も部屋も好評価でした。

itouya1 201608

 まず夕食。着座段階でのビジュアル。
 左手前から時計回りに、4種類の先付け、漬物、佐渡牛の豆乳しゃぶしゃぶ味噌ダレ、茶わん蒸し、ホウレン草?と油揚げの和え物かつお節添え、煮魚、そしてカニ。
 これで驚いていてはいけません。さらに刺身の3点盛りとイカソーメンが運ばれてきました。
 これで飲んじゃったら全部食べられるのか?という不安。
 でも、あちこち巡って喉が渇いていたので、まずは瓶ビールを1本。

 先付けをつつきつつカニを攻めてみましたが、これはスゴイ、昨晩のカニよりも数段身の入りがいいじゃあーりませんか。もうこれでかなり満足している自分。
 煮魚も美味。魚料理の神髄は煮魚なのかもしれないな。
 しゃぶしゃぶも、肉をだいぶ後になってから入れたのでおいしく仕上がったようです。
 ほかのものもどれもおいしく、レベルの高さを感じました。
 その後、昨晩やれなかった日本酒のカニ甲羅酒をじっくりと堪能。満腹になったのでごはんはパス。
 フィニッシュはメロンのデザートと澄まし汁でした。

 この夏休みで繁盛する時期、一人部屋に泊まって、これほどの料理がいただけて、朝食まで付いて1万円というのは、すごいことかもしれません。

itouya2 201608

 翌朝の朝食は、こんな感じ。
 朝からのイカソーメンは日本海の夏らしくてうれしい。青菜の胡麻和え、焼き魚、磯風味のするところてんなど素朴な構成ですが、朝食はこれでいい、これでも多すぎると感じた次第でした。

suzune1 201609

 仕事上の昼食どころとして寄った、錦町にある店。
 ランチタイムは「旬の天ぷら膳」、「煮魚膳」、「旬のお造り膳」、「和風ハンバーグ膳」、「角煮膳」が供されるようです。(「角煮膳」以外は1,280円+税)
 今回は「煮魚膳」が準備されていました。

 まずはご覧のような箱モノとごはんが登場。おかわりOKのようです。
 これだけでも立派だよなあと思って食べ始めていると、メインの煮魚が登場。おお、これはゴージャスではないか。
 でもって、写真を撮るのを忘れましたが、食後にはデザートにあんみつセットが供されます。
 ナチュラルベースでいうと2千円ぐらいは十分にあるクオリティでしょうか。

suzune2 201609

 客層は女性グループが圧倒的に多い模様。世の中で最も金銭感覚に優れた人々が集っているわけですから、間違いのない店なのだと思います。

tsukasatei 201609

 午後2時近くの遅い昼食となり、では少々がっつりといこうかと考えて、通りがかりの「つかさ亭」で定食を食べることにしました。いつも混んでいる印象がありますが、この時間なら席も空いているだろうと思って。
 この店は2回目。初回入店は2011年9月だから、5年ぶりとなります。

 予想どおり、ピークを過ぎて席には余裕があり、カウンターでもテーブル席でもお好きなところをどうぞと。一人客はカウンターなどという杓子定規な判断をしていないところがいいです。
 数ある魅力的なメニューから「鶏南蛮定食」850円をチョイスし、ライスは大盛り無料なので、そのように。

 あすなろ食堂のような手際よさはなく、しばらく待つことになりましたが、運ばれてきたものを見て、すでにこの段階で満足、満腹になりそうな勢いです。
 鶏の唐揚げに甘酢だれとタルタルソースと青海苔をかけたもので、唐揚げはでかいものが5個。どこからかぶりつこうかと箸で持ち上げましたが、肉質が極めて柔らかく、これなら箸で切り分けるのも造作ない。ということで、時にはかぶりつき、時には箸で分けてという具合に食べ方を変えながら進めました。

 メインディッシュに添えられていたのは、赤のフレンチドレッシングを冠したキャベツ千切り、スイートコーンをまぶしたポテトサラダ、スイカ。
 冷奴の四川風?と漬物が別皿で。味噌汁は、前回と同様ワカメととろろ昆布。
 大盛りのライスは、米自体へのこだわりはないように思え、炊き具合の関係なのか、今一つの感じがないでもありません。

 いやはや、満腹。これだけ食べてしまうと、今夜の夕食は不要です。てか、これ以上食べられません。今夜は飲むだけにとどめることにしましょう。

washin 201609

 R47沿い、庄内町余目のメイン交差点の土堤下(という地名)にある「爽味旬風 和心」を初訪問。「和心食事処」といったほうがわかりやすいのかな。
 テナントがほとんど入っていない1階をスルーして、店のある2階へ。店内は食事をする部屋と厨房が別になっていて、角テーブル2、円形テーブル4のみの会議室のようなだだっ広いところに通されます。昼食どきにもかかわらずほかに客がいず、BGMもない不思議な空間でしたが、食べているうちに何組かの客がやってきたので少しホッとしたところ。

 平日限定の日替わりランチ、1,100円。
 すごい内容です。そして、充実のわりにはサーヴが早い。
 鯛めしに、具がたっぷりの芋煮汁。このあたりにしては珍しく醤油仕立てです。
 マグロとサーモンの刺身、鮭のちゃんちゃん焼き、蛸のマリネ、オクラと蛸の酢の物、野菜のかき揚げ、漬物。
 厨房で調理したものなのでしょうが、かき揚げに関してはどこからか調達してきた惣菜のように見えなくもありませんでした。
 食後にはドリンクが付きます。間に合わせではない、ちゃんとしたアイスコーヒーでした。

 ちゃんちゃん焼きの鮭の状況やごはんに入っていた鯛などは課題なしとしませんが、これだけの質、量のものを供してこの値段ならば、リーズナブルだと言っていいでしょう。
 第一、この静かなシチュエーションで、ゆったりとした気分で昼をいただけるというのがなんとも素敵。都会ではこの雰囲気はまず得られないだろうからなぁ。いや、山形市内だってむずかしいかも。

 再訪の機会があれば、ちょっぴり辛いけどクセになるという「和心ちゃんぽん」800円あたりを攻めてみようか。

asunaro 201609

 山形出張。14時からの会議で、昼メシをどこにしようか考え、ニューカマーの某ラーメン店と、今回6回目ぐらいのチャレンジなのにいまだに開いていたことがない定食屋に蹴られ、順当なところはやはりここかとあすなろ食堂へ。

 あすなろ定食790円。
 この日の献立は、焼肉、高野豆腐の煮物、春雨サラダ。

 焼肉はいつもどおりの安定感のあるもので、このごろは少しタレ味が薄くなったような気がしてさらに好感。
 煮物は肉厚のシイタケがごろごろと入っており、煮汁まで優しい味がしておいしい。
 春雨サラダは、小鉢の域を超えたボリュームで、他店の3倍級の量です。

 大満足のゴチソウサマ。
 なのだけど、昼にこんなに食べたら午後からの仕事に差し支えそうな気がしないでもありません。

kaede 201609

 定食が食べたくなり、どこにしようかな~♪ あ、あそこがいいかな。ということで、鶴岡市桜新町の「楓」を14カ月ぶりに再訪。1回目は「チキン南蛮定食」を食べて納得し、再訪必至とブランディングしていた店でした。

 今回は「唐揚げ定食」750円をチョイス。ごはん大盛りはサービスとなっているので、大盛りで。
 鶏のもも肉の唐揚げが6個。衣の醤油味が効いており、どちらかというと竜田揚げの範疇でしょうか。何もかけずに食べてもけっこう塩辛めなので、ご飯は普通盛りでは足りなかっただろうな。なに、大盛りといっても他店の普通盛りよりやや多いぐらいの感じです。つまりは自分にとっては適量というわけで。

 メインディッシュの添え物は、キャベツの千切りとスライスレモン、グレープフルーツ。写真に写っているボトルはフレンチドレッシング。
 これにきゅうりの漬物と切干し大根煮と、熱くておいしい味噌汁。

 がっつりいきたいときの代表的メニューとなっている鶏の唐揚げですが、近頃はどこもレベルの高いものを供するようになり、味的には店ごとの差異がはっきり出ないようです。どこで食べてもそれなりにおいしくて安心だけれども、その反面目新しさや何らかの感動などは少ない気がします。

 ほかのメニューで興味をそそられたのは、まずはかき揚げうどん・そば650円。実食してみなければわかりませんが、安いのではないか。100円プラスで大盛りにして・・・。
 それと、天ぷら定食950円。値は張るけれども、他の客の食べている品物を見ると充実度は高そうです。
 次に、焼肉定食900円。メニューの写真写りがいいのです。
 もうひとつ、ミックスフライ定食800円。フライって、アパート暮らしだと揚げたてを食べる機会は案外少ないものなのだ。

 こりゃ、もう何回か行かなければナラヌな。
 新店開拓もいいけれど、一軒をじっくり攻めるというのも悪くないかもしれない。

sawaguchi 201610

 山形県唯一の離島、飛島へ日帰り出張。酒田港を9時30分に出て、飛島勝浦港13時30分発で戻ってくるという、滞在時間2時間45分の強行軍です。
 波が高く船は大きく揺れ、乗船中のリバース発生者が同行者にも出現しますが、自分は全く平気。というか、この揺れってものすごく身体に心地よく、いつものことながらすぐに眠りに落ちてしまうのでした。

 さてその日の昼食は、「沢口旅館」。
 この旅館に入るのは平成4年以来24年ぶり。あの時も今回と同じ用向きで、1泊2日でお邪魔したのでした。四半世紀前に朝食をとった大広間が今回も昼食会場になっていることに気づき、感慨深いものがあります。
 食べるのは、1,500円のごちそう。素朴ですが飛島ならではのものがズラリと並んで嬉しい。時間がないのでこれを15分で食べ上げろとの事務局からのお達しは、ちょいと厳しい。

 キトキトでねっとりのイカソーメン、特大サザエの壺焼きが2つ、飛島産と思われる白身魚フリッターのパプリカ添え、もずくの酢の物、ふき煮、赤フノリ入りの味噌汁、ミョウガの甘酢漬とキュウリ漬。
 船が欠航になるものとばかり思っていたので今しがた急いで炊いたというごはんは、つや姫だっただろうか。

 これを本土で食べたなら2千円コースでしょう。しかし、急いだのであまり食べた気がせず、後になってそれぞれの味をよく思い出せないのが残念です。

kaede 201611

 2カ月ぶり3回目の鶴岡市桜新町の「楓」。「チキン南蛮定食」、「唐揚げ定食」ときて、今回は「天ぷら定食」950円を。これ、値段はやや張るけれども、お客の食べているのを見ると充実度は高そうなので、前回から目をつけていたメニューなのです。(笑)

 天ぷらのネタは、海老2、大きなかき揚げ、キス、イカ、マイタケ、ピーマンの7個だったかな。格別いいネタを使っているわけでもなく、揚げ方が優れているわけでもありませんが、油が強くなく素朴な味がして、家庭的なのがいいです。
 天つゆが受け皿になみなみと注がれ、おろし大根もたっぷりなので、家で天ぷらを食べるときのようにばくばくいけます。このように飾らずに食べられるのが定食屋のいいところなのさと一人ほくそえみながらいただきます。

 幸い客は自分一人。ご家族と思われる店の方3人ももの静かで、途中お茶を出してくれたりしてホスピタリティは高い。自分はこういう店が好きなのだろうな、きっと。

 大盛りサービスのご飯もすべていただいて、満腹のゴチソウサマ。
 蕎麦や麦切りもありますが、定食類としてはほかに「焼肉定食」900円、「ミックスフライ定食」800円など。これらもいずれ制覇しようと心に決めました。

asunaro 201612

 このたびのあすなろ定食790円は、白身魚の甘酢あんかけ、肉団子の煮もの、ちくわとキュウリの胡麻和え。
 配膳スピードが速く、揚げたての白身魚は口に運べば甘酢あんでむせそうなほどの熱さ。肉団子の煮汁も、たっぷりで甘めの胡麻ソースも、優れて美味。
 味噌汁のワカメが緑色ですごく多い。こういうのを食べてしまうと、具の少ない添え物のような味噌汁なんてちゃんちゃらおかしく感じてしまいます。
 しゃっきりとしたキャベツの浅漬けもうまし。

 いつもながら、定食屋の最高峰と言っていい出来栄えでした。

isehara 201612

 ブルーム第5弾を使った店めぐりの6軒目は、鶴岡市伊勢原町の「お食事処いせはら」。1年2カ月ぶり2回目となります。
 この店の場合、ブルームの利用可能時間は13時から14時半までと短く、一方で土日もOKなので、次の日曜日の昼はココにしようと綿密な(?)計画を立てて臨んだところです。

 炭火焼鳥の親子鍋、880円のところ540円。
 そもそも卵とじ系のどんぶりは大好きで、それをこの価格でいただけるのは実にありがたいこと。
 大ぶりで柔らかい鶏肉が5個。炭火で炙られており、焼鳥の香ばしさに通じる風味があっておいしい。
 卵と玉ネギの部分もどんつゆといい具合に絡み合って絶妙な仕上がりです。
 たまたまなのか、ちょっぴり塩味が強すぎるかも。なので、冷奴は醤油をかけずにそのまま食しましたが、それでも全体として塩辛い感じでした。食後はコップの水を完飲です。

 味噌汁のデキやご飯の質、冷奴のつくり置いた感じなどは今一つと感じましたが、大衆食堂としてのグレードはクリア。ある意味それでいいのだ、大衆食堂は。これを540円で提供しようというお店の心意気をこそ評価すべきでしょう。

 ここの麺類はまだ食べていないのです。いせはらラーメン、酒粕ラーメンなどがあり、いずれ食べてみたいと思っています。

asunaro2 201612

 12月になってから2回目の訪問となった「あすなろ食堂」のあすなろ定食790円。
 ひと月に同じ食堂に2度以上入ることを自分に禁じているのだけど、明日から2日間は人間ドック。この世の最期に(笑)何が食べたいかと問われれば、今の気分はあすなろ定食なので、そのような重大な事情があるからには禁は解くしかないのだ。

 毎日変わる献立は、チキンカツ、モヤシの煮物、ほうれん草のおひたし。野菜類を多めに摂りたいという目論見を大きく上回って野菜が多く、これならば検査にも大きなマイナスは生じないのではないかと、「あすなろ食堂」を選んだ自分を自画自賛。

 調理過程をカウンターから見ていましたが、店主はこんなに乗せるのかというぐらいにキャベツの千切りを無造作にトングで皿にドバドバと。すげぇ。いつものようにニンジン、紫キャベツ、パセリの彩りをトッピングしてドレッシング。
 ほうれん草はこれもたっぷりで、一束の半分近い量を使っているのではないか。薄い醤油味の出汁と鰹節でこれぞニッポンといった優しい味だし、茹でが浅めでムラがなく上手。だから食感もサイコーです。
 そしていつも感心するのは煮物の味。いいんだな、これが。今回は油揚げと椎茸がふんだんに使われていて、煮汁までうまいです。
 写っていないけれども、大ぶりの賽の目に切った豆腐の味噌汁も具だくさんです。

 文句なし、ごちそうさん。
 これで思い残すことなく人間ドックに臨める。(笑々)

kotone 201612

 ブルームを持って、鶴岡市伊勢原町の「琴音」を初訪。第5弾活用の9軒目となります。
 厨房を囲むような形でL字型のカウンターがある居酒屋風のつくりで、8~9席ぐらいでしょうか。女性二人での切り盛りのようです。通年おでんと定食で勝負している様子で、オードブルや弁当もやっています。

 焼き肉定食、750円のところ540円。
 店の雰囲気自体もそうだけど、料理もシンプルというと語弊があるものの、とても家庭的に仕上がっていて、その素朴感がうれしい。生野菜にはドレッシングではなくマヨネーズだし、味噌汁代わりにおでんが添えられ、焼き肉の味もくどくない甘辛さ。漬物も適度な塩味に抑えられています。
 おでんダネは玉子、ちくわ、大根に昆布。
 ごはんは少量だけど、もう一膳おかわりできるので安心。炊き具合は少し軟らかめでした。

 メインディッシュの左にあるのはサービス品の、これはなんの芋なのかな。いつも付くものではないのだけど、よろしければどうぞということでした。

 レギュラーメニューとして810円の定食類がいくつかと、540円のどんぶり類がいくつかある様子。素朴な味が恋しくなったときにはココはとてもいい店だと思います。