2011.10.11
みなみのとんとんの醤油ラーメン ~山形市

醤油ラーメン大盛り550+100円。
うまいねぇ。山形市にいながらにして赤湯ラーメンを食べられるシアワセ。
でかいどんぶり。けれども量は、とりたてて多いとは思いません。なんでだろ? 普通盛りでは物足りないはずです。
赤湯系というと「龍上海」と比較してしまうけど、麺はそれよりやや細いけれども、それでも太麺。しっかりとした噛み応えがあるので、麺を食べている確かな実感が得られます。
太いので、大盛りとはいいながら減っていくスピードが速いみたい。
麺の味は独特。悪く言えば粉っぽいということになるのかもしれませんが、よく言えば小麦粉の味がいい具合に伝わってくるようなつくりです。
酒井製麺製との話しも聞きますが、もしそうだとしたら、かなり凝ったオーダーメイドなのでしょう。何かはまってしまう要素を含んでいるようにも思えます。
スープは、ニボシ系が効いている、赤湯ラーメンらしい味。脂の浮きはあるものの、ドラゴンのようなこってりさを求めているものではないので、あれよりも万人受けというか、無難というか。多少コショウを振って食べたほうが旨いと思います。
具は、豚バラ肉の四角いチャーシューが2枚とナルト。これらはピラピラで少々物足りません。
6~7本のメンマは適度な塩辛さでいい味。ネギは長ネギと万能ネギの2種、三角形の海苔。これに青海苔が振りかけられて、正統派の赤湯ラーメンの完成で~す♪
2011.10.21
ひろよしの支那そば ~山形市

東青田にある「ひろよし」へ。
店の前は何度も通っていたけど、あまりマークはしていなかったというのが正直なところ。しかし、ここの麺が手打ちであるということを知り、にわかに表敬訪問の運びとなりました。
フラッグシップは手もみらーめん525円ですが、同価格で支那そばというのがあります。どちらにするかしばし考えましたが、手もみらーめんのほうはウェブで見たスープの色からして山形風の鶏がらスープだろうと判断して、濃い色の支那そば大盛り525+155円にしてみました。
店のおばさんによると、スープがちがうだけで麺は同じ。味噌や塩はやや太めの麺を使うのだそうです。
ささっとつくられて運ばれてきたのは、たっぷりのスープに細い縮れ麺が泳ぐ米沢ラーメン風。なんだか久しぶりだなぁ、こういうの。ついこの間まで米沢でどっぷり慣れ親しんだラーメンではないか。
麺の太さや形状、喉越しはほとんど米沢。けれども、少しくすんだような色や、あのほろほろとした独特の食感に関しては、すこし異なります。でも気分は完全に米沢。「さっぽろ桂町店」あたりの雰囲気とそっくりです。
スープは、色こそ濃いものの、味は深みのあるコク醤油が際立つもの。脂の浮きは少なく、あっさりかつシンプル。
上山の「いく代やぶそば」と似ているというコメントをウェブで見かけましたが、あのこってり感のあるスープとはまったくの別物です。麺の太さもちがいます。
肩の凝らないシンプルな味。
スープの海を泳ぐ麺を掬い上げて呑み込むようにして食べる細麺の醍醐味。
これぞ子どもの頃にハレの御馳走として食べた「支那そば」そのものでしょう。
でも、525円とか155円とかのハンパな料金は少し考えたほうがいいのでは。
2011.11.06
ラーメンと餃子・どうじょの中華そば ~山形市《閉店》

ある日の昼休み、あこや町の「どうじょ」を初訪問。
背中が丸くなったおばあちゃんが切り盛りしている昭和レトロ風の店。
中華そば大盛り500+100円を。
おばあちゃんは、できあがったラーメンをテーブルに置くと、
「あけび、食うが」と。
「ごめんなー、あまり得意でないんだー」と言うと、
「好き嫌いって、あっからな」と言いながら、代わりににゅるっとしたスパゲティサラダの小皿を持ってきてくれました。
お、おもしろいではないか!
ラーメン大盛りは、自分としては適度な量。やや黄色みを帯びた太めの平打ちウェーブ麺。口あたりがやさしく、平打ち麺特有のひちゃひちゃとした感覚があります。この感覚、わかりますか?
スープは濁っていてさほど見映えするものではありませんが、啜ってみると、味の丸みを追求するものとは対照的に、ちょっと荒削りな感じを漂わせるもの。これにブラックペッパーを振りかけると角が取れ、なかなかいい味になりました。
濁りの原因はどうやらブシ粉のようで、ほんわりとカツオの香りが。トッピングのワカメがなぜかこのスープによく合うと思いました。
各パーツもしっかりしていて、海苔の香りがよく、メンマは量、味ともに納得でき、ぐるぐる系のチャーシュー2枚も厚切りで美味。たっぷりのネギ、色彩的にもいい板かまぼこ。
この麺、このスープ、このトッピングで500円。これは賞賛せずにはいられません。
昼時なのに客は自分一人。たまたまなのか? かざらない雰囲気もいいのになぁ。
隠れた名店。しかし、腰が痛そうなあのおばあちゃんは、いつまで店を続けられるのだろうか。
いつまでもおふくろの味を提供し続けてほしいものです。
2011.11.17
侘助の焼き干しラーメン ~山形市《閉店》

10月末日に父が亡くなり、11月3日に葬儀を済ませました。
喪主として無我夢中の日々を送っていたため、この間何を食べたのかもよく整理できませんが、握り飯や精進料理の折詰などがほとんどで、汁物は一度も食べていませんでした。
なので4日は、残務整理のさなかの昼メシはラーメンを食べに行こうということで、家族とともに駅前の飲み屋街にある「侘助」へ。
焼き干しラーメン大盛り、チャーシュー増し650+100+200円。精進落としは本来四十九日以降でしょうが、我慢できずに盛大にいっちゃいます。
なかなかの器量よしです。
ネギ、メンマ、ナルト、チャーシューの磐石トッピングに加えて、ワカメ、モヤシ、麩も。その上から白胡麻。
チャーシューがおそらく3枚増えて200円増しというのはやや不満。
手もみの太麺ですが、やや茹で時間が長すぎたと思われます。
男性なら大盛りでちょうどよろしいかも。
無料の背脂を少しだけトッピングしてもらいましたが、スープはその焼き干しが効いているのか、なかなかいい味でした。
息子のたのんだ熟成醤油ブラックラーメンのスープも飲んでみましたが、こちらは焦がし醤油に揚げニンニクを擂ったものが加わった味で、なかなかインパクトのある旨みたっぷりのものでした。ただしこちらは中太麺のよう。
店のお姉さんに訊くと、今のところ平日の日中のみの営業とのこと。なかなか来ることのできない店をひとつ体験したという意味でも満足です。
2011.11.23
才三郎そばやの中華そば ~山形市《閉店》

このところ味噌ラーメンとかニューウェーブ系の店とかにばかり行っていたので、中華そばらしいラーメンが食べたくなりました。そこで、蔵王半郷にある「才三郎そばや」をチョイス。
中華そば、とりそば、もりそばの3種類しかないメニューから、中華そば大盛り600+100円を。
このルックス! 食欲をそそるではないか。非の打ちどころなし。
スープは醤油の味がしっかりと伝わってくるシンプルなもの。それでいて味の深みも備えており、福島県桧原湖の五色沼のような濃い透明感があります。
これに投入されたのは、硬めに茹で上げられた酒井製麺の麺。茹であげた店のオヤジに感謝。
時間が経ってもダレず、スープはいつまでも透明感が失われません。
麺の味わいもかっちりとした硬派な印象があり好感。量も満点!と言えるほどにたっぷり。
中華はいろいろあるけれど、日本人ならば最後にはこういうものに戻ってくるものなのではないか。
そして、ラーメンはやはり醤油だ!ということをも再確認。
どんぶりの前でひざまずいて「参りましたっ!」と頭を下げたいような気になりましたな。
後から入ってきたお客さん数名はいずれも「中華大盛り!」と注文していました。
2011.11.27
あさひ食堂の中華そば ~山形市

中華そば大盛り550+100円。
大盛りにしてはどんぶりが大きくありません。量が少なめかなぁ。
ココの麺は特徴的。
酒井製麺あたりと比べるともっちりしていて独特の食感があります。例えれば、うるち米のごはんともち米のそれぐらいの違いあり。
ストレートっぽい、このあたりにしてはやや細いものですが、弾力があるのでしっかり度はけっこう高いものがあります。
スープは牛ダシ。やや塩辛い感じがしますが、いい味出していると思います。
少し胡椒を加えるとさらにおいしくなると思う。
これでいっぱしのボリュームがあったなら、頻繁に訪れるのだけどなぁ。
2011.11.28
ラーメン味来道の肉らぁめん ~寒河江市

晩秋の休日。この日も寒河江方面へ。
オリジナリティに富んだラーメンを求めて、ラーメン味来道にお邪魔してみました。あじきどう、って読むんだって。
肉らぁめんの大盛り700+100円。
肉がゴロゴロ。予想はしていましたが、目の前にすると濃厚そうな雰囲気はいや増します。
表面がほとんど脂のスープを一口すすると、おぉコレハ……。
なんだか山形名物芋煮汁の味? いや、これは居酒屋で味わうモツ煮込みの味だ!
なるほどね、肉らぁめんの「肉」は牛スジだったのだな。牛スジ煮込みラーメン。ならばそういう味がするわけだ。
こってりのスジ。中には沖縄のソーキそばで目にするぷるぷるのナンコツなんかも入っています。
これはラーメンとしてはアリなのか?と始めは思いましたが、アリなのですね、これが。食べ進めるとなかなかうまいではないか。
口の周りがてらてらになりそうな脂を緩和するために大量に投入されたと思われる生レタス。これも合っています。店主の研究の成果?
煮込みと思わせておいて、メンマが載っていたりする不思議。この一見ミスマッチ風も、ラーメンとして生きていく上では必要でしょう。
麺も、卵の味がふんわりとただようものでグー。
意外にも(失礼!)スグレモノでしたが、やはり問題は強すぎる脂。脂に負けない味付けをしたためか塩味が強いようで、その感じは食後に訪れ、唇がヒリヒリして喉が渇きます。
若者にとってはうめぇうめぇの逸品でしょうが、ある程度の年齢になると、身体が脂負けしそうになり、口惜しい。
2011.11.29
らぁーめん亭愛ちゃんのラーメン ~天童市《閉店》

燕三条系ラーメンが食べられるというので、天童市の舞鶴山南東の北目地区にある「愛ちゃん」を初訪問。
筆頭メニューのラーメン(背脂)590円を。
いやぁ、びっくり! こりゃホンモノの燕三条ラーメンだ。
背脂チャッチャの醤油スープに、幅7~8ミリはあろうかという少し茶色っぽくてぴらぴらの平打ち麺。たっぷりの刻み生タマネギがそそります。
これは言うなれば、燕・三条系の代表格、燕市の「杭州飯店」の中華そばを倣ったものだろうな。
この界隈でこれほどの燕・三条系が味わえるというのはすばらしい。スープのコクは深いし、チャーシューはいいものが2枚だし、もっと評価されていいはずの店だと思います。
それに、サラダとフルーツがついてくるというのもすごい。こんなに馳走になってホントに590円でいいの?という感じ。
お試しに軽く一杯のつもりでしたが、けっこう腹いっぱいになりました。
麺が多少茹で過ぎでやや水っぽい感じがしましたが、許容範囲。自家製だというあたりはむしろプラス材料でしょう。
もう一度行きたい店。そしてそのときは大盛りだな。
2011.12.05
麺家あっとほーむの醤油ラーメン ~山形市《居酒屋に》

夕食のため、江俣の「あっとほーむ」を息子たちと初訪問。
長男は味噌ラーメンと餃子750+350円、次男はワンタンメンと高菜チャーハン700+600円、自分は醤油ラーメンとチャーシュー丼550+300円。
というように、メニューはバラエティに富んでおり、夜は居酒屋としても機能するようです。それにしても、彼らはまったくよく食べるよな。(笑)
麺のほうは、極めてノーマルな範疇で、「堅実」という言葉が浮かんでくるようなもの。多少茹で過ぎかと思えた舌触りでしたが、食べているうちに妙に馴染んでくるソフトな感じがあり、もしかしたらこれは意図してそのように提供されたものではないかと思えてきました。
次男も、これはうまい!との評価。
チャーシューは、沖縄そばでよく見かける三枚肉風で美味。スープは濁り気味ですが、それなりにダシがとられていてこれまた美味。
キレは感じないものの、まさにアットホームな食べ応えとでも言えましょうか。
チャーシュー丼のほうは、量はあるものの、値段のわりにはゴージャス感が不足気味。半分程度食べたところで息子たちに取られてしまいました。息子たちと行くとなんだかいつもこのパターンだな。(悔)
2011.12.08
そば処神楽のらーめん ~東根市《閉店》

村山市方面へ向かう途中に。
らーめん+牛めし(小)600+250円。
ラーメンは、鶏がらに多少ブシを効かせた、生姜の香り漂う和風。
麺は、山形あたりよりもやや細めの製麺所製?
期待していた牛めしは、国産牛を使っていておいしいのですが、ごはんと肉の比率はごはんのほうが割高で、つまりは全体として具が少なめ。加えて煮ダレが少なく、旨みが十分に伝わってこなかったのが少々残念でした。
山形の「大明食堂」のミニ牛丼にはかなわないでしょうが、まあいけるほうだと思います。
2011.12.15
東雲亭の醤油ラーメン ~山形市《閉店》

山形大学キャンパスのある通りにあり、おそらくは学生を主なターゲットとした店で、ここのウリは辛味を強調した肉味噌ラーメンなのだそう。
この店を初訪問するからには当然それを狙わなければならないのでしょうが、個人的好みと事前情報から、醤油ラーメンをチョイスしてみました。
事前情報とは、「冒険してみるものですね。こんなにおいしい醤油ラーメンが味噌ラーメンオススメの店にあったとは」というもの。
醤油ラーメン500円。
情報どおり、和風のテイストに加えて、煮出したスープにあとで足したと思われるブシ粉の香りが馥郁としていて、食欲をそそります。
チャーシュー2枚、メンマ、海苔、ワカメ、味玉と、具も立派。手きざみのネギが素朴感を醸し出しています。
麺は、製麺所のものと思われますが、平打ちと丸打ちの中間のような中太麺で、そのような形状もまたちょっとめずらしい。硬めに茹で上げられた食感がとてもいいです。
スープの底にはたっぷりとブシの粉が残っていて、このあたりを通はどう評価するのかわかりませんが、なにせ500円。ジョートーと言わざるを得ないでしょう。
いい仕事をしていることがわかったので、次に訪れるときは肉味噌ラーメンをあまり辛くしないで食べてみたいと思います。
2011.12.17
いさご食堂の手打ち中華 ~山形市

昨年の夏以来、2回目の訪問。
前回はフツーの中華そば550円をたのんでしまったので、いつか手打ち中華を食べずにはおれまいと思っていたのでした。
その手打ち中華600円。
全体が「まるい」というか、とんがったところなどどこにもないというのが、この一杯の持ち味でしょう。
極太の手打ち麺は、喉越しがとてもやさしく、どんどん入っていく感じ。こんなに太いのに喉越しがいいというのはある意味不思議。手打ち麺の妙なのでしょう。
そんな感じなのに、どんぶりの上のほうには容量的にかなりの余裕があり、量が少ない印象。普通盛りでは足りないのだろうな。
たしかにこれはとてもうまい手打ち麺ですが、反面、ひろやのような“これぞ手打ち”というインパクトが薄い印象。これみよがしのところがない、という奥ゆかしさが感じられます。
スープも、中華ダシが加わったやさしい味。ラーメンマニアが安心して食べられる味わいですが、これまた反面インパクトに乏しいかもしれません。
2012.01.10
栄屋分店のワンタンメン ~山形市

北山形駅前の「栄屋分店」へ。前々から訪れてみたかった店の一つです。
ワンタンメン大盛り700+150円。
中華そばに100円プラスして10個ほどのワンタンが投入され、それでとどめておけばいいものを、150円プラスして大盛りを。
結果的に言うと、これは極めて美味なる山形ラーメンでした。
もっちりとした太めストレート系の麺は、山形の女性の体型や気質をよく表しているようでもあり、旨い! 栄屋らしい麺だよねぇ。
これが大きめのどんぶりにたっぷり入っていて、大満足。
スープは牛ダシ。このくどくないスープがいいよなぁ。
チャーシューは、ちょっと見たところすき焼き用の肉か?と思わせるような、ブランド牛の肉のよう。
ほかにピンクの蒲鉾、黄緑色の刻みネギ、明るい茶色のシナチク、ふっくら白色のワンタンと、見た目もとても器量よしです。
文句ナシの旨さ。これを食べずして山形ラーメンを食べつくしたとは言えまい。
再訪? 当然、あるでしょう。
コストパフォーマンスから言えば、普通盛りがいいかもしれません。
普通盛りを機会あるたびに何回もイク!というのがいいのでしょうねぇ。
2012.01.14
玄龍のワンタンメン ~山形市

この前「栄屋分店」で食べたワンタンメンがおいしかったので、こんどは「玄龍」のワンタンメン780円に挑戦です。
そうそう、この縮れ麺は、山形市内にあっては珍しいくらいに極細のもの。自家製麺ということで、ちょっとほかでは味わえないような仕上がり、茹で上がりになっています。うん、うまいなぁ。かつて頻繁に食べていた米沢ラーメンを思い出すなあ。
薄味のスープは鶏ガラにほんのり生姜。これだよなぁ、中華そばの香りは。薄すぎという人もいますが、これもアリだと思います。
ブラックペッパーを振りかけ過ぎると、スープの味が大きく変わりますから、注意が必要かも。
ワンタンは、てるてる坊主型の、肉がしっかり入ったものが5個。
それはそれで旨いのですが、残念なのは、ワンタンが入ることによって、ラーメンには投入されるはずのグルグル系チャーシューが割愛されてしまうこと。
中華そばの料金にわざわざ180円を加えたのに、追加されるワンタンは5個のみで、さらにチャーシューが減じられる、というのはコスパ的にいかがなものでしょう?
最後にサービスの天カスをスープに加えて、食感と味の違いを楽しむことができます。でも、基本的にラーメンには天ぷらをはじめとする揚げ物系は合わないかもね。
うむ、うまかったぞ、玄龍。だが、今後の方向性は誤らないようにしてくださいね。
2012.02.02
やぶ幸の中華そば ~山形市

山形市深町にある「やぶ幸」を初訪問。深町踏切の西側にあるそば屋さんね。
ふつうの中華そばをすっごく食べたくなっていて、ここならきっと…と期待しての訪問です。
中華そば大盛り550+100円。
そうそう、これこれ。こういうのが食べたかったのよね~♪。
期待にたがわず、牛ダシのうっまいスープがたっぷり。これは胡椒は不要だね。
くどくなく、脂がちでもなく、なんの衒いもなく、山形のそば屋の中華ってのはおまえ、こういうもんに決まってんのよな、ってな感じ。
見ためがきわめて美しい。このビジュアルは、米沢の桂町さっぽろの中華とすごく似ています。
食べやすい麺がむにむにとスープの海を泳いでいます。この日最初の客だったということもあってか、やや茹でが強いかも。でも気にならない範囲。というよりも、むしろ硬すぎるよりもウェルカムです。
枯れた感じのする多めのメンマ、パサ系ながら縁に脂をわずかにまとったチャーシュー、しばらくすると溶け出し始める海苔、どれをとっても申し分なしです。
こんなにおいしい中華そばを出す店があったとは。山形の食堂も奥が深いと感じました。
ごま味ラーメンなんていうものや、700円のカツ丼などもあって、再訪の可能性高いです。
2012.02.08
すず木屋の中華そば ~山形市

ある日の夕刻、そば屋の中華が食べたくなって、高堂の路地にある「すず木屋」を初訪問。
中華そば大盛り550+150円。
入店した時から感じたのだけど、牛ダシの香りが強い。というか、むしろくどい、酔ってしまいそう、というぐらいの勢いです。
こういう味付けは嫌いじゃないのだけど、じつは市販の中華ダシを使ってつくり出すこともある程度は可能で、もしかしたらそっちを使ってはいまいか……などと不届きなことを考えてしまったり。
麺は、山形ラーメンらしからぬ、黄色味を帯びた平打ち短めのやや細縮れ。これはそば屋のというよりも、新作系のラーメン屋にありがちなもののよう。
う~む、この店、独特かつ不思議。店主の目指すところは奈辺にありや?
レンゲは韓国料理店で出てきそうな小ぶりの金属製。それで啜ると唇が熱い。えーい、しゃらくせい、どけどけぇ。どんぶりを持ち上げて啜ってしまおうっと。
麺を豪快にすすり上げ、ごくりと喉を鳴らしてスープを飲み、満足して一丁上がり。いやぁ、汗が出るなあ!
漬物のほかにゼリーが付属。
盛りは、大にしては控えめ。
牛ダシの香りに餓えた時にはこの店を訪れるべきでしょう。まぁ果たしてそんな時が来るのかどうかは甚だ疑問だけれども。(笑)
2012.02.20
よしのや食堂のラーメン ~山形市《閉店》

昔からの中華そばの味わいを提供して山形市内でも有数の人気店となっている富の中の「よしのや食堂」を久々に訪問。
ここならばコレ!というラーメンの大盛り600+100円を食べてきました。
あいかわらずうまい!
ご覧のとおり、奇をてらった様子をまったく見せないごく普通の中華そばです。
醤油の味が福々しい黄金色のスープと、山形ラーメンとしては少し太いかなと思わせる絶妙の太さのもちもちした麺がベストマッチ。
全体の調和を乱すような飛び出しをみせるものは何もなく、それでいて器の中にあるそれぞれが自分の仕事をしっかりとやっている、というような、ほぼ完璧な完成度です。
麺は、おそらくは自家製でしょう。
ダシは、これを牛ダシと言っているヒトがいますが、いやいや……。鶏ガラ中心でしょ、これは。山形ラーメンだから牛ダシと決まっているわけではないのダ。
あぁ、おいしかった! ツボにはまった感じだな。
2012.02.22
ラーメンひさ野のラーメン ~山形市《閉店》

山形南ジャスコの近くにある「ひさ野」に2度目の訪問。
1回目の訪問時は青ネギ山盛りで名物の肉中華を食べましたが、奇をてらいすぎの感がないでもなかったので、今回はノーマルのラーメンの大盛り600+100円にしてみました。やはり店の実力を知るには基本メニューなのだ。
鶏ガラに動物系を混ぜ込んだ醤油の香りがかぐわしいスープ。そして、どこかで見たことのあるような中太・平打ち・やや縮れの製麺所製の麺。つまりは酒井製麺ということか。
これにトロ系のチャーシュー1枚、多めのメンマ、白ネギ、海苔といった構成。
なんて言っていいのだろう。一見整っていてなかなかおいしいのですが、これといったインパクトに欠けるような気も。
ナルトがないから? いや、ちがう。
麺が月並みだから? いやいや、そうじゃない。麺単体ではそれなりにいい。
スープが普通? いや、これ単体ではいい味だと思う。
しっくりこない理由は結局のところよくわからないのだけど、もしかしたら夕刻の7時頃の訪問がよくなかったのかもしれません。
だって、客は自分一人なのに、家族経営の店側は夫婦+子供+おばあちゃん?の4人態勢。ぼそぼそと囁かれる家族の会話の中でヨソ者が一人メシを食べている図というのは、あまりいいシチュエーションとは言えないのでした。
2012.02.25
ラーメン処おいわけのおいわけラーメン ~上山市

昔からある店ですが、初訪問。道路の拡張で数年前に建て替えられています。
ここでは中華そば550円のほかにおいわけラーメン600円があり、ウリはこのおいわけラーメンと赤ねぎラーメンというものらしい。
どこがどうちがうのかよくわからないので、初心者はおいわけラーメンを大盛りにしてそれにゲソ天をつけた600+100+150円を食してみました。
美しい見た目。これでまず好感。
次に、焙りが入ったような香ばしい香り。
続いて、際立つ醤油の味。うん、いいねぇ。
このあたりがこのラーメンの特徴でしょうか。
チャーシューの縁が焙られており、これが香ばしさの原因かも。
そして醤油のほうは、もしかしたらこのあたりでは珍しいブランドのものを使っているのかもしれません。色の濃いものですが塩辛さはそれほどでもなく、独特で芳醇な香りと味を持っています。
ダシは豚ガラ中心だそうですが、コレの場合はダシよりも醤油で食べさせるラーメンなのだろうと思いました。
具も充実。チャーシュー2枚、メンマ多め。ほかに溶けるタイプの海苔、ちょっとくたびれた感じのナルト、ホウレン草、茹で卵1/2。ネギはふつうの輪切りと白髪ネギの2種。
大盛り度50%(比較的多くない、ということデス)。
初めてなのでたのんでみたゲソ天でしたが、自分の場合やはりラーメンにゲソ天は不要だということが再確認されました。
麺も、中太の範疇の中でも心もち太めという絶妙さのしっかりしたもので、全体として期待以上に納得して食べることができました。
2012.03.07
焼肉・中華風来房の五目あんかけラーメン ~山形市《閉店》

久々に家族全員で外食。
子供たちは焼肉が食べたいと言うし、大人はフツーに麺類でもすすりたい。で、どうするかとなったときに、その両方がかなえられるこういう店もあるぞと、長男が桜田西の「風来房」を提案。
ではまぁそこでということで初訪問。
オドロキは焼肉用の肉の値段。カルビ、サガリ、タンなどが一人前300円ですと。
で、そう期待もせずそれぞれ4人前ずつを注文したのですが、これがまたかなりたっぷりの量で、しかも質もそこそこ良い。
これまでは焼肉屋というと近くの「牛角」を利用していましたが、質・量・値段及び速やかな対応などの面でいずれもこちらのほうが上と判断し、焼肉の場合は今後はこちらを利用することになりそうです。
ところで、〆にと頼んだ五目あんかけラーメン780円も、なかなかうまし!
きりりとした硬茹での麺とむきエビやイカなどが入った五目あんはスグレモノ。
4人が満腹になって、あれだけいろいろと頼んで、しかも二人がアルコールを飲んで、料金は1万円いきませんでした。牛角ならば確実に1万5千円はオーバーしていたはずです。