2014.01.21
金ちゃんラーメン上山店のラーメン ~上山市

金ちゃん上山店は昨年4月以来で、味噌ではなくラーメンを食べるのは2009年10月以来。
ラーメンの大盛り、500+100円。安い!
ココの大盛りはおそらく麺を2玉使っている模様で、すごく多い。なので、おいしい麺をがっつり食べたいときにはうってつけなのだ。
今回は、麺の茹でが強く、スープが少なく、かつ温い。見た目もなんだか出前の中華のようで、4年前の画像と比べるとやや冴えない。
でもまあ、金ちゃんラーメンらしい麺のひちゃひちゃ感があり、よろし。
満腹です。
2014.01.23
佐藤屋の芋煮ラーメン ~山形市

市内桜町、霞城公園の入り口近くにある佐藤屋を、おそらくは初訪問。昔からやっている店(創業明治36年だそう)なので、もしかしたら幼少時に連れて行かれたことがあるかもしれません。それから小学生の頃にはこの店でかき氷やラムネなどを買い食いしたことがあるかもしれません。
「中華ざる」というメニューはこの店が発祥だとか、東北地方で初めて「支那そば」を供した店だとかの噂がありますが、ホントなの?
芋煮ラーメンという一風変わったメニューがあるというので、それを食べに。
芋煮ラーメンの大盛り、800+150円。
店のおばちゃんに大盛りは食べられるかどうか訊いたところ、こちらの顔をじっと見て「大丈夫だけんどな……」と。(笑) で、大盛りを注文。
画像からは読み取れませんが、普通盛り用のラーメンどんぶりを使っており、箸が立つほどに具の下に麺がびっしり。これは明らかに2玉分使用しています。レンゲでスープを掬おうとしても麺が邪魔で掬えないぐらいだったぞ。
その麺が美味。少々茹でが強く湯切りが甘いものの、麺自体がよい。山形県産小麦「ゆきちから」を使用した自家製麺。微妙に透明感を帯びたツルツル食感で、手もみの具合もよろし。この住宅地で100年以上続くのにはそれなりの理由があるというわけだ。
反面、麺量が多いためにスープが少なく、その味を十分に堪能できなかったのは残念でした。大盛りのときはどんぶりを大きめにすれば、この点は解決できると思う。
ラーメンと芋煮がマッチするかという点については、人それぞれの考えや味わい方があるでしょうから言及しません。ですが、芋煮自体は、柔らかい里芋の食感、牛肉の風味、しんなりとしかけたネギの甘み、山の幸としてのキノコなど、芋煮鍋の特徴がよく出ていて、一石二鳥のいいトコ取りをしたい観光客などには喜ばれるグッドアイデアだと思います。
蒲鉾とメンマも入って納得感も高いです。
この店でしか味わえないオリジナリティがキラリ。
2014.01.27
食堂大河のラーメン ~山形市

下条町の「大河(おおかわ)」を初訪問。こういった住宅街の一角に店があるなんて、ネットがなければ知り得ない。
ラーメン大盛り、550+100円。
これがまた、予想を大きく裏切って旨い!
牛ダシ。そのコクが醤油の味とともに芳醇に広がり、牛ダシ独特の甘みがナイス。
なのになぜかチャーシューは豚肉という意表を衝くプロットがあり、いい味付けがされたメンマもおいしい。
麺は、牛の脂を湛えてツルツル。製麺所のものと思われるスタンダードですが、最後までダレのこないいい麺でした。
正統派の山形ラーメン。こういうめぐり逢いがあるから、食べ歩きはおもしろいのだ。
2014.01.29
らーめん餃子ほとりの醤油らーめん ~山形市《閉店》

飯田の「ほとり」に、7か月ぶり2回目の訪問。
前回は味噌ラーメンを食べたので、今回は真打ちの醤油だ。
醤油らーめんの大盛り、580+100円を、太麺で。
南陽市赤湯の「ほとり」で食べたラーメンも旨かったけれど、こちらも上等。ブシのいい香りが鼻腔をくすぐり、スープを味わえば塩加減はやさしめで、コク深いというよりもむしろサッパリ感があります。
まずはそのまま、次にネギの上に施された青海苔とともに、その後にはブラックペッパーを軽く振りかけて味わってみました。
麺は、これぞ赤湯ラーメンというような太くて手もみの効いたもの。口当たりもよく、量もたっぷりで、満足できます。
トッピングは、ネギ・青海苔のほか、メンマ5~6本と、豚バラ肉のチャーシュー2枚。チャーシューはしっかり豚の味がして美味。
ギトギト感はなく、それでいて懐古系のラーメンとも一線を画しており、中年以上のラーメンマニア向けといった感じでしょうか。
前回もそうだったけど、一人で訪問すると何も考えずにカウンター席を勧めるのは、この店の難点。
今回入店時は、6席しかないカウンター席を先客4名が占領しており、かたや3つある6人掛けの座敷テーブルは無人。そういう状況を見て、靴を脱いで座卓の一角に座ったというのに、それでも一人ならばカウンターへドウゾと。
靴を脱いでしまったし、上着の置き場所も欲しいので、客が来たらカウンターに移るからと告げ、譲らずにそのまま座卓を使わせてもらったが、結局食べ終わるまで新たな客は一人も来なかった。
ここは地方都市山形の、しかも郊外なのだ。混んでいるならまだしも、スカスカのシチュエーションで無理矢理一人客をカウンターに押し込むのは勘弁してほしい。
2014.03.05
山野辺そばあべ乃の中華そば ~山辺町《閉店》

手打ち蕎麦屋なのだけど、WEBの画像を見ると中華そばもおいしそう。ということで、初訪問です。
中華そばの大盛り600+100円。
食べ物というのは見た目である程度美味しさがわかりますが、これもそのクチで、あっさりとした味でなかなかに美味しい。
蕎麦同様、中華麺も自家製? 透明感があって、やや不揃いのウェーヴ。山形の中華麺らしい太さがあり、まったく不満なし。
海苔がスープに溶け出し、ワカメと相俟って磯の香りが漂います。海苔は溶けないほうが好みですが、ここの場合むしろ溶けたほうが「らしい」かもしれません。
ほかにトッピングは、厚みのあるナルト、おそらく自家製のグルグルもののチャーシュー、刻みたてのネギ、それに食感のよいメンマ。
白胡椒の合うスープがおいしく、最後はレンゲを放り出し、両手でどんぶりを持ち上げて一滴残らずいただきました。
品書きには「大盛り200円」とありますが、これは蕎麦の場合で、中華そばは100円増しだそうです。200円覚悟しての大盛り注文だっただけに、会計時にはちょっぴり得した気分でした。
なかなかいい店でした。
2014.03.19
食遊館茶茶茶のおすすめランチ ~天童市

ある土曜日、天童市久野本の「茶茶茶(さんちゃ)」を初訪問。
いくつかのセットものがありましたが、店の人にオススメを聞いて、おすすめランチ820円にしてみました。
この日は、鶏ラーメンと半チャーハン、サラダ、漬物。
鶏ラーメンは、1センチ前後に角切りした鶏肉が入っているほか、コク出しのためなのか、天かすのようなものがたくさん入っていました。そういうやり方が正しいのかどうかわかりませんが、それもなかなかおいしい。この界隈のいわゆる「鶏中華」とは似て非なるものです。
スープには醤油味だけではない甘みがあり、これまた旨い。
麺は細麺。なので、のびてはよろしくないと考えて、まずはこのラーメンに専念して食べ進めます。
半チャーハンは、彩りに赤ピーマンなども使われており、味の濃さもほどほどでおいしい。型に入れてぎゅっとされているためボリュームも十分です。
サラダはレタス、大根などを棒棒鶏に使うような胡麻風味でドレッシングしたもので、これもよし。
酢豚定食が820円だし、他店であまり聞かない名前のラーメン各種も700円ほどでラインナップされており、興味をそそられました。
再訪可能性の高い店でしょう。
2014.04.05
蕎麦いしやまの中華そば ~山形市

ラーメンが食べたいと思い、先にローカル放送局のラーメン番組にも登場していた十日町の「蕎麦いしやま」に行ってみました。
中華そば大盛り、600+150円。
生姜の香り立つ、素朴な名品といった印象。
麺は、やや細めの透明感が残るもので、酒井製麺が得意としているようなつくり。鼻に抜ける独特の味があり、判然と説明できないですが、これは米沢ラーメンにも通じるもののよう。シンプルに言えば、「あぁ、旨い!」ということなのだけれど。
スープは薄味。インパクトはさほどでもありませんが、安心して喉を通せる玄人好みの味とでも言えるでしょうか。ブラックペッパーを少量ふりかけると味が引き締まりました。
麺をたぐって、長ネギの白い部分とともに味わったり、メンマ数本とともに口に放り込んだり、溶け始めた海苔と混ぜて味わったりと、あれこれ組み合わせて食べる楽しさを堪能。
いいセン行っているんじゃないかな、この店。
味噌ラーメンのほうがオススメかな。
五目あんかけ焼きそばが復活していたようなので、いずれそれにも挑戦してみたいと思います。
2014.04.16
☆まる久支那そばやの馬肉支那そば ~長井市

西置賜方面に仕事で赴いた際に初訪問。前から行ってみたかったのです。
馬肉支那そばの大盛り、630+100円。4月から30円アップで、大盛り料金は据え置き。
たまらないルックス。写真では残念ながらわかりませんが、換気扇から外に流れるダシの香りもまた良し。
山形市内のラーメンよりも数段細い、見た目博多ラーメンのような麺は、きりりと浅茹で。細麺なので足が速く、徐々に量が増えていく印象があり、その段階でもっちりとしてきます。中華麺らしい香りがして、こういうのはいいなぁと思わせます。
立派な馬肉チャーシューが3枚。馬肉の常として色は悪いが味はよく、弾力のある硬い食感のものを塩辛めに仕上げています。
メンマは穂先づくりで繊維質がしっかり感じられるもの。あとはネギのみといったトッピングですが、この素朴さが秀逸だし、それぞれの食感のバラエティさが際立ちます。
スープは、臭み消しの生姜香がほのかに感じられるまろやかな醤油味。これまた馬肉ラーメンの常として色が濃いものですが、味は逸品。
麺、スープ、チャーシュー、トッピングの3つのバランスの妙味がよく、このようなすごいラーメンをつくる店が長井市の五十川という小さな集落に存在することに、山形ラーメンの奥深さを感じざるを得ません。
レンゲが付かないので、両手でどんぶりを持ってスープを堪能。
久々に奥様の「おしょうしなぁ」の声に送られて、気分よく店をあとにしました。
2014.04.22
☆蕎麦処みねたのラーメン ~山形市

桜満開の時期、夕刻に初訪問。
ここは蕎麦屋なのだけれど、あえてラーメン600円をいってみます。
山形の蕎麦屋のラーメンは旨い!というのは定説だけど、ここも旨い!
スープを一口すすって唸る。牛ダシなのだな、これが。しかも、牛臭さがきつくなくまろやかで、蕎麦屋らしくおそらくは返しも上等なのだろうな。
麺はやや茹でが強く、格別の感慨は持ちませんでしたが、チャーシュー(これは豚肉)とメンマの味がスープよりもやや強めで相性がよく、どんぶり全体として考えてつくられているなと感じました。
今回は普通盛りにしたけど、この春からの消費税アップにより大盛りは160円増しという半端値。(笑)
蕎麦を頼むと本ワサビがそのまま一本、自分で好きなだけすりおろしてねとオロシガネとセットで登場する店のようです。
2014.04.26
☆金竜中國料理店のラーメン ~山形市

酒席があった夜に寄ってみた、七日町旭銀座のポールスタービルの中にある店。ここはかつて「ラーメン山頭火」があって、よく食べに通った場所だと思う。
ラーメン550円。
一口ライスがサービスだというので、それもつけてもらったところ。
動物臭の強いスープに細めのストレート麺。チャーシューも厚みのある肉々しいものだし、黄身が双子の燻製卵が1/2入っていて、この値段なら立派と言っていいでしょう。
しかも食後に杏仁豆腐までいただけます。
中華料理の定食類が豊富。しかも定食はライス、スープがおかわり自由。今回は酔っているし超空腹というわけでもないないのでラーメンで十分だったけど、この店の場合、麺類よりも定食を食べるべきなのかもしれません。
2014.04.28
☆川柳食堂のワンタン麺 ~酒田市

「すすれ!麺の甲子園」などで椎名誠が絶賛する「川柳食堂」を初訪問。
ワンタン麺の大盛り700+150円。
素朴でいい味わいのラーメン。醤油の香りが際立つ、油の浮きのほとんどないあっさりしたもので、若者にはもしかしたら刺激に乏しく物足りないかもしれませんが、当たり前の味の中に何かが潜んでいるなと思わせるものがあります。
麺は細めで、あっさりの感じと合わせて、米沢の「かまた食堂」の中華そばを思い出しました。そう、米沢ラーメンのデキに相通じるものがあると思うのですよ。
それにしても、ワンタンが大量に入っています。いったい何個入っていたのだろう?
ワンタンはひらひらで、いわゆる皮越しにむこうの新聞が読めるようなもの。
ああ、旨い! シーナが絶賛するだけある。
このあっさり感に美学を見出すには、やはり少なくとも不惑の年齢は越えていなければなるまいなぁ。
2014.05.11
☆いろは食堂のチャーシュー麺 ~鶴岡市

GWに、温海方面に向かう途中に寄った鶴岡の人気店。内陸では「いろは」といえば河北の肉そばですが、鶴岡にもあるのですね「いろは食堂」が。
開店直後に入店。セルフの水を取りに行き、そのままカウンターで注文とともに支払いをする――というのがこの店のしきたりのよう。
運ばれてくる頃には広い店内の各席がほぼすべて埋まるという凄さです。
名物のチャーシュー麺900円。
いよっ、器量良しっ! おいしそうな見た目。チャーシューの浸り具合が醸し出すスープの色のグラデーションは、山形市の名店「よしのや食堂」の雰囲気と瓜二つ。
そのチャーシューは、柔らかく厚みあり。縁にはしっかり脂身がついており、こういうチャーシューこそがラーメンにはふさわしいと思う。これが6枚。
見た目あっさりかと思わせるスープは思いのほか節の香りが強く、こういうのもいいと思う。
麺は、やや細めの軽い縮れ麺。自家製麺だというのだけれど、麺の形状や舌触りはあまり個性的ではありません。
レンゲも自分で持ってくるのを知らなかったので、どんぶりを持ち上げてスープをすすります。それもまたオツなものです。
2014.05.13
☆めん処久太の平打ちちぢれ中華そば ~鶴岡市

旧温海町、国道7号から折れて温海温泉に向かう道すがらにある人気店。
GWということもあってか、閉店間際の14時前の訪問にもかかわらず数人が順番待ちをしていました。
ココのウリは様々あるようですが、自分の目標は幅広の平打ち麺だ。
平打ちちぢれ中華そば、50円値上げして630円。
いやはやオドロキ。これって中華麺か?!というようなピラピラの麺。「きしめん」だな、これは。たっぷり投入されたネギと共に食べれば名古屋駅のホームできしめんをかっ込んでいるような気分になるような味。そうか、それは、麺はもちろんのこと、スープがあっさりしていて鰹ダシの香りが強いからそう感じるのだな。
いや待て。麺は形状が似ているとは言っても、きしめん特有のソフトさはなく、それよりもややハードな口当たりだぞ。箸で持ち上げてよく見るときしめんよりも縮れが強く厚みがない。なんだかひょろ長いワンタンのようにも思えてくる。
いずれにしても極めて珍しい麺ではあり、わざわざ食べに来た甲斐があるというもの。
その平打ち縮れ麺は自分が頼んだ段階で残り二人前となり、食べ終わる前には売り切れとなりました。
節の香り高いスープのあっさり感は胃にやさしく好感が持てますが、ちょっと淡泊かも。麺屋酒田のスープと似ていると思いますが、どうでしょう。
しっかりしたチャーシューが2枚というのも人気の秘訣でしょう。
「ごくぶとラーメン」というのにも興味を持ったので、機会を見つけて再訪したいと思います。
2014.05.18
☆タナカそばのタナカ(きのこ)ラーメン ~上山市《閉店》

上山市の生居集落にある古民家風の蕎麦・ラーメン店。まだまだ未踏の店はあるものです。
タナカ(きのこ)ラーメン700円。
昼時でしたが、店には多くの客がいたのはやや意外(?!)
で、店のおばちゃんに「タナカラーメンの大盛り」と注文すべきところを「タナカそばの大盛り」と言ってしまったのがもとで、そばかラーメンかという問答があり、おばちゃんの常として「大盛り」についてはすっかり忘れ去ってしまったのではないかと不安に。
結局恐れていたとおり普通盛りが登場。そのへん、どうでもいいんだな、おばちゃんは。
で、タナカラーメン。
麺は、おそらく製麺所製のツルプリ系でおいしいが、スープは市販っぽく、期待したようなきのこ風味は感じられず。
具材として投入されているのはきのこのほか、豚肉の細切れとメンマ、ナルト、ネギ。きのこ・豚肉はたっぷりとは言えず、ご覧とおりどこにあるかよくワカラナイ程度の量です。
昔ながらの正統派ラーメンをいったん排除しておいて、一見奇を衒ったようなつくりなのですが、既製品中心になっていて、訴えるべきものが見当たらなくなっています。
ということはタナカ? じゃなくってナニカ? このラーメンが主張するはずのものとはいったい何であり、それはどこにあるのだ?!
――と、思ってしまったのだな。
これで生涯の食事回数のうちの貴重な1回分が失われてしまったワケで、悲しい。
未踏の店に入るにも事前の十分なリサーチが必要だ、ということなのでしょうかねぇ・・・。
2014.05.24
☆田代食堂の中華そば ~鶴岡市

庄内出張。
鶴岡市、とは言っても旧櫛引町と言ったほうがわかりやすいですが、その田代という集落にある中華そば屋がおいしいというので、同行者と共に初訪問。
中華そば、650円。
見るからにうまい!というのがわかっていただけるものと思います。
ネギは白髪と小口切りの2種。一見濃い口と思わせる醤油の味はすばらしく、味が立っている、とでも言うのでしょうか。湯気にはほのかな生姜の香りが含まれていて、食欲を刺激します。
麺を箸でリフトすれば、自家製と一目でわかる、中太の手もみ縮れ。旧来の中華そばを好む向きは、一度賞味してみることをおすすめします。
2014.05.26
☆龍横健のそば(中) ~新庄市《閉店》

最上出張。最上といえばモツラーメン……と言われたのはもはや過去のことで、昨今は最上地域にも新進気鋭のラーメン屋がいくつかあるのです。そのひとつの龍横健を初訪問です。
そば(中)、700円。
メニューは、そば(中華そば)と肉そば(チャーシューメン)の2種。それぞれが小・中・大から選べる仕組みです。
外側が赤くて背が高い、小口径のどんぶりで登場。
自家製の太い麺が武骨に縮れていて非常に美味。これはいい麺です。
スープは節系で、ケンチャンラーメンを彷彿とさせますが、それよりもあちこち角がとれて上質だなと思わせます。ブシ粉でごまかさずにしっかりダシを取ってつくっているという印象。やや塩辛めですが、許容範囲でしょう。
チャーシューもモモとバラの2種が楽しめるし、メンマも一般的な切り方のものとご覧のような長~い穂先メンマの2種。
申し分なし。これは流行るわけです。
2014.05.30
☆麺や貴伝西大塚店の中華麺 ~川西町《閉店》

昨年3月にオープンしたようで、米沢にも同名の店舗があるようです。
メニューは基本、中華麺とみそ中華麺で、これらのゆず風味と肉中華麺のバリエーションがあります。
そのうちでは最も正統派の中華麺680円。
とても上品で、いい見栄え。おいしいよ!と視覚に訴えてきます。
自家の製麺機で今朝打ちました、といった風情の太めの麺は、もっちりとしていて最高の食感。いい麺にめぐり会えてうれしい、と素直に思えます。
スープも、透明感の際立つあっさり味でありながらも、表面を覆う多めのオイルがコクを加えてなかなかに美味。
箸で持ち上げた麺にこのスープが吸い寄せられ、麺は滑らかさが増した形で喉に流れていきます。
消費税アップの値上げのあおりか、やや高めの値段設定ですが、満足感は高いです。
消費税の影響で、500円台で食べられるラーメンは巷から激減してしまったのだろうなぁ。
2014.06.05
☆二代目高橋商店の中華そば ~東根市

初訪店。
中華そば(大)+煮玉子、680+90円。
大盛りでも並盛りと同額だというのがウレシイ。
見事!と言うしかないでしょう。スープは煮干しで丁寧にとったダシがすばらしい。
力強い麺線を持つ太くて食べごたえのある麺も秀逸。
でっかくて分厚い、肉々しい豚チャーシューも文句なし。
穂先メンマもユニークだし、オプションの煮玉子は白身だけが茹でられて黄身はとろとろ。
非の打ちどころがありません。これはいいラーメンです。
おいしい麺は、大盛りでももっと欲しいと思うくらい味わい深かったし、スープはレンゲで掬うのがもどかしく、後半はどんぶりを手で持って飲み干しました。
次は味噌ラーメンもいってみましょう。
2014.06.19
☆さかい軒の中華そば ~天童市

天童駅前にほど近いところにある大衆食堂「さかい軒」を初訪問。
中華そばの大盛り600+100円。
よいところがたくさんあるラーメンです。
山形界隈では一般的な牛ダシの中華で、牛のコクがマイルドですばらしいスープです。でっかいどんぶりにそのスープがたっぷりと。味わうほどに好印象は増していきます。
麺は、自家製とおぼしき、白っぽくて透明感のある中太麺。そう長くなく、箸でサッと掬ってずずっと食べるのにいい感じです。
トッピングは、2枚の肉々しいチャーシュー、細く裂いた多めのメンマ、カマボコ、海苔ではなくワカメ、ネギで、いずれもいい位置取りを確保しています。
盛りは天下一品。100円プラスでこの量はステキです。
想像していたより数段上のレベルの、伝統的かつ正統派の優れた中華そばでした。
こういうことがあるから、食べ歩きは楽しいのです。
2014.07.05
☆手打ちラーメンひろや食堂のしょうゆラーメン ~山形市

15か月ぶりの訪問。ここ、好きなんです。
しょうゆラーメンの大盛り600+100円。
価格は、消費税5%時代の3月以前から据え置きです。
先日テレビで佐野の青竹打ちラーメンをやっていたのを見て、「ひろや」のラーメンが食べたくなりました。
「ひろや」の手打ち麺の製法は、青竹こそ使わないけど、長い棒でギコギコやって麺を練るのは同じ。そして手切りなので、麺の太さをわざとさまざまにしているようなところがあって、テレビに登場した佐野ラーメンと変わるところがないのです。
たまたまなのか、長い時間をかけてそういう方向に移行してきたのかはわかりませんが、今回のスープはこれまで食べてきたよりもさらに脂が強いしっかりとしたもの。
そして、いつもピラピラだったチャーシューがなぜか今回は分厚い。
ご覧のとおり、全体としてはシンプル。しかしこの一杯の評価点は手打ちの麺なので、具材には多くのものは求めません。そう長くない麺なので、口に入れてすぐ喉へ。その喉ごしが独特です。
大盛りは麺量もたっぷり。
冷たいしょうゆ、みそ、塩がホットと同料金で供されています。また、夏季限定の冷し中華750円もあり。こっち方面をいくべきだったかなぁ。
純手打ち麺でつくられる冷やし中華や冷たいしょうゆラーメン。これはぜひ食べておかなければナラヌと思いました。