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yoshinoya 201308

 中華そばの市内きっての名店と言っていい「よしのや」。久しく行っていないなと思い、訪問しました。

 ラーメン大盛り600+100円。
 前回もラーメンだったので今回は別のものを食べようかとも考えましたが、この店であればやはりコレしかないでしょ!
 見た目シンプルですが、麺がいい! ダレがこないきりりとした麺で、一般的にラーメンを食べるときは麺は啜るのであってあまり噛まないものですが、こちらの麺は微妙に咀嚼が必要なくらいに硬い。茹で方も秀逸で、その食感は独特です。

 スープは、油の浮きがない透明感のあるもので、ダシ云々を超越したおいしさが感じられます。スープ本来の醤油のコクを引き出すタイプとでもいうのでしょうか。それでいて奥にはきっちりダシがある、という印象。
 チャーシューもモモ系のデカイのがしっかり2枚。
 愛好者が多いのも肯けます。

 天童は「そば処吉野屋」、米沢なら「吉野屋」、山形の極上中華なら「よしのや食堂」。ついでに、牛丼なら「吉野家」。

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mentatsu 201308

 とっつぁんらーめん680円。
 昼夜限定20食で、土日祝は15時からのプレミアムメニュー。日曜の夕方に食べに行ってみました。

 中華そば580円よりも100円高いですが、煮干、節類をふんだんに使った魚介系スープで、煮卵入り。まあ妥当でしょうか。見てのとおりスープが濃厚でおいしい。背脂も入っています。

 オリジナルの太麺やぷっとくて筋のはっきりしたメンマは中華そばと同じ。
 油分を緩和するためにこういうときこそ山盛りネギ80円をトッピングすべきだったかもしれません。
 いずれにしても麺辰らしい戦略性に富んだ1杯でした。

ramensyokudo 201308

 ラーメン大盛り500+100円。
 特大厚切りチャーシューメンで名が通っている天童市のラーメン店。チャーシューメンをたのむとそのチャーシューが立派過ぎるためにスープがぬるくなってしまうと噂されるほどのボリュームです。
 自分は肉偏愛者ではないので、フツーのラーメンで臨んでみました。

 ご覧のとおりの立派なチャーシュー。ラーメンの場合厚切りではないとはいえ、このような立派さです。

 スープは豚ガラらしく、ラードが効いていて、レンゲで掬ったときの脂が七色に輝きます。豚の臭みを消すためにけっこうな量の生姜や野菜を投入しているようで、オリジナリティに富んだ味わいにまとめられています。

 麺は自家製らしく、角の立った断面を持つ短めのもの。つるりとした食感は、おぼろげな記憶をたどると山形の「すず木屋」の麺と似ているかもしれません。

 黒胡椒がぴったりといった感じのデキ。
 ちなみにチャーシューメンは250円高の750円です。

kawayoshi 201308

 初訪問。上山のラーメン店9店からなる「もへず会」の1店です。
 町の中心を流れる川の擁壁っぷちにあり、店の姿は見えるけれども、どこからアプローチすればいいのか一瞬迷います。

 いか天中華の大盛り600+150円。
 注文直後に天ぷらを揚げる音がし始めて、まずは耳から食欲をそそります。
 上山のラーメン店の多くではゲソ天などの天ぷらを投入したメニューがあるのがユニーク。
 この店も、ラーメン550円がありますが、げそ天中華がわずか50円増しの600円なので、そちらのほうをチョイスしてみました。
 が、話はそう単純ではなく、チャーシューが省かれてその代わりに天ぷらが入るというものでした。

 麺は細めのもので、一見米沢ラーメンのようですが、それよりも縮れが弱めで、形質的にもあの喉越しホロホロではなくプリプリ感のあるしっかりした手打ち麺です。色も小麦色をしていて、あまり他では出会えないもの。この店ならではのユニークさがいいです。

 いか天は、身の部分とゲソと。どうしても衣が溶け出しますが、そのことに好感を抱けるかどうかで天ぷら中華に対する評価は分かれそう。
 細麺なので伸びるのが心配だし、天ぷらも放っておくとぶわぶわになるし、ならばはじめのうちにスープを減らしておく必要があるし――などと考えながら食べるので、妙に気が急きます。(笑)

 期待を相当に上回る食後の満足感、納得感がありました。

kabukimono 201309

 近時の人気店に初訪問。18時過ぎ、客は少なめでヨカッタ。

 特製中華そば650円。
 うまいですなあ。人気があるワケです。
 スープは、野性味たっぷりの動物系の香り。油の浮きも多いのでしつこい味なのかと思い啜ってみると、節の味わいも深く、奥行きを感じます。独特の甘みを感じる瞬間がありますが、これは生タマネギのみじん切りの所為でしょうか。

 麺は、極太の縮れたもので、プリプリの食感がグー。そのかわり茹で時間が長く、かなり待ちます。
 食感を重視したと思われるメンマ、薄切りだけどおいしいチャーシュー、板海苔の代わりに入る青海苔、旨みたっぷりの煮卵など、いずれも工夫しているなと思わせるものがありました。

 今回は夜なので普通盛りにしましたが、次回は辛味噌ラーメンあたりを大盛りでガッツリいってみたいという気になっています。

shinshunya 201309

 山形警察署近くの「名のないぅ旨い店」がしばらくやっていなかったので閉店したのかなと思っていたところ、新旬屋の店の「らー麺・Do・Ni・Bo」となってリニューアルした模様。そうだとは知らぬままに初入店。

 NiBoしょうゆ味玉780円。
 間口の広くない縦長のどんぶり。
 最近提供する店が多くなってきた煮干し味のスープは、テーブルの品書きによると、「片口いわし・まいわし・うるめいわし・あご(飛魚)・拳骨・豚骨・豚足・日高昆布・乾燥椎茸他を贅沢に使い、Ni・Boスープは弱火で半日、Doスープは寸胴と圧力鍋で一日半かけて炊きだした、旨みを凝縮したスープです」とのこと。黒胡椒を振りかけると旨みが増したような印象がありました。

 麺は、中太ストレートの角がきりりとした形状で、もっちりとした食感がよく、好印象です。
 メンマはささがきのものと、筍を縦にカットしたような長いものの2種。チャーシューは豚肉らしい匂いと味があり、片側に炙りが入っています。100円増しとなる味玉も旨し。

 ダシに使う材料に金がかかっているからか価格は少々高めですが、合格ラインは軽くクリアしています。

misono 201309

 もへず会の一員として「スープにこだわり! 昔ながらの懐かしい味」とラーメンマップに載っていたのを見て訪問。

 ラーメン550円。
 でかい海苔、そして一見天かすか?!と思ってしまったみじん切りのネギ。まずはそんなルックスにオリジナリティを感じます。

 次に来るのがスープひと啜りめのかすかな生姜風味。そして蕎麦用の割り下を使っていると思われる甘口のやさしい味。近時流行のニボ味を否定するわけではありませんが、こういうシンプルかつあっさりのスープというのはいい。ニボ比較で材料代は割安かもしれないが、仕上げの手間はこちらのほうがずっとかかるのではないか。

 麺は、このあたりの基本型で、蕎麦屋にしてはぷりっとした印象の喉越し重視系。喉に流し込んで食べると旨いタイプ、ということです。
 チャーシューは、懐かしささえ覚えるような赤身白身8対2合体形のしっかりしたもの。これが2枚楽しめます。
 また、漬物が秀逸で、青々とした立派な茄子漬が2本。

 これといった文句なし。この味を深く追求するべくプラス100円で大盛りをいくべきでアッタ。

yabuzen 201309

 ラーメン300円。なんと、300円!

 スープの色が濃く、見た目しょっぱそうな第一印象。実際ある程度濃いめで、“焦がし”とまではいかないけれど醤油の香ばしい香りが漂ううまみがあります。
 それよりも、ダシから出たと思われる油分がけっこう強く、コクたっぷり。それを旨みと感じるか、雑味と感じるか、食べる人によって捉え方が変わってくるのではないかと思う。自分はこれはアリだと思うけど。

 麺はおそらく製麺所製。でなければこの値段でやっていくのは難しいでしょう。茹ではやや強めでした。
 厚みもあるチャーシューにもオドロキ。生醤油っぽい味付けがインパクトあり。
 一方メンマのほうは、甘さを感じる、これも一丁前なもの。この味のコントラストがおもしろい。

 昼どきの訪問なのにたまたまなのか客は自分だけ。テレビのボリュームを大きくして、店のおばちゃん二人はヒマそうでしたな。
 量的には微妙に少なめですが、大盛りにすると500円になるので自重。要はラーメンだけが格安ということのようです。
 ともあれ漬物も付いて300円ならば、スバラシイとしか言いようがありません。

hoshina 201310

 仕事で酒田へ。
 午後の会議前に酒田のラーメンを食べようと、「麺工房さらしな」の「いいとこ取りラーメン」に狙いをつけて訪問するも、休み。この日は水曜日。定休日は火曜日じゃないのか?
 会議の招集時刻が迫っているので、ではまあ、表通りに面して営業している「ホシナ食堂」で食べよう。

 わんたん麺の大盛り、550+100円。
 ご覧のように、麺が見えないほどに表面はチャーシューとワンタンとメンマ!

 スープは色、味ともに濃いめで、富山ブラックを髣髴とさせる感じ。麺は中太ややウェーヴで、内陸村山地方の麺と一味違った味と喉越しがあります。酒田に来たんだなぁと思える味わいです。
 チャーシューは豚臭い素朴な味わいがあり、醤油味が強め。
 ワンタンは、満月や川柳のようなヒラヒラではなく、存在感のある厚めのもの。これが大量に入っていますが、まとめて湯掻いたからかくっついてしまっており、スープの醤油味が行きわたらないためにそこだけ味がない感じになっているのが少し残念。

 大盛りらしいボリュームは確保されており、全体として納得できるものとなっています。
 これが650円で食べられるのは幸せ。中華そばは500円で、プラス50円でワンタンたっぷりですからね。

sakata-minato 201310

 酒田には朝の5時からラーメン店を開けているところがあると聞いていたので、朝食を食べに行ってみました。

 ラーメン500円。
 朝8時。なぜか写真がピンボケ。カメラは所有者に似て朝に弱いのかも。

 澄んだスープはそれだけ飲めば極めてあっさりかつ淡泊。しかしそれにレンゲに盛られた背脂を少しずつ加えていくと徐々に味に凄味が出てきておもしろい。

 麺は、極太・極縮れのスゴイ奴。ケンチャンラーメンの麺に近い形状です。その麺が、深みのあるどんぶりにたっぷり入っているので、日ごろ朝食をとらない自分にとってはずっしりときました。

 大きな海苔で隠れていますが、その下にあるチャーシューは、焼き豚というよりも角切りの豚ステーキといった感じのインパクト。すごいです。

 これを立ち食いでぐいぐいと食べる醍醐味はなかなか。朝からラーメンを食べに来る人が多いことにもオドロク。
 船麺というまぜそば系もあり、再訪もアリの店です。

kamukura-ama 201310

 尼崎に泊まった夜、串カツ屋で軽く飲んだ後に寄った店。
 2013年3月にオープンしたらしい。ということは、初めて尼崎を訪れた昨秋にはなかった店です。
 神座(かむくら)については、5年前、千日前の店で食べた小チャーシュー煮卵ねぎラーメンがおいしかったのを記憶しています。その神座が目の前にあるならば、食べなければなるまい――ということで。

 煮玉子ねぎラーメン800円。
 相変わらずいい味を出しています。
 麺にはそれほど力が入っていないようで、山形で言えば性なしというか、標準レベルぐらいのもの。しかし、スープは極めて美味。たっぷりの白菜でとった煮出し汁が入っているためか不思議な甘みがあります。

 プラス100円でのネギ増しもいいかなと思いましたが、別皿にて供されたネギの量を見て納得。
 ごろりと鎮座する煮玉子もおいしい。

 1986年に道頓堀の小さな店から出発して、精進して20数店のチェーン展開。独自のスープソムリエ制度によって、どの支店でも安定した味が味わえるのはウレシイ。

marugo 201310

 山形市役所裏のそばの名店。
 いつも「もり天」なので、今回は中華そば+ゲソ天600+250円をいってみました。

 これを店では「ラーメン天付き」というよう。ゲソ天単品250円は高い。もり天はネギ付きのゲソ皿がセットになって700円なのに。
 でも、サービスの生卵はしっかり投入。

 細麺。それなりに旨いがどうしてものびやすいのが玉に疵。
 チャーシューは牛肉。スープも牛ダシがほのかに香りますがどぎつくありません。

 十分に満足できましたが、やはりここならもり天だろうな。

ryo 201311

 未訪問店のひとつ、大森の「ラーメンりょう」を訪れてみました。
 最安値の正油580円から900円台のねぎみそチャーシューラーメンまで、メニューは豊富。

 今回は正油ラーメンの大盛り580+100円を。
 スープを啜っての第一印象は塩辛め。塩で味を調えているようです。濁っていて、表面にはうっすらと脂の膜。写真写りはよくありませんが、おいしい。ブラックペッパーを多めにかけると味が引き締まった感じがしました。

 麺は、玉子色の、このあたりのものとしてはやや細め。固茹でで供されました。
 大盛りは1.5玉で、十分なボリューム。同料金で2玉にすることもできるそうです。

 手づくり感のある部位の異なるしょっぱいチャーシュー2枚、少量のメンマ、浅茹でのモヤシ、ネギと海苔。
 2分の1ゆで卵が入った画像を見たことがあったのですが、今はカットされちゃったのかな?

kuraya 201311

 南館西にある「蔵屋」を初訪問して、中華そば600円を。

 いいラーメンに出会いました。旨いです。
 小ぶりのどんぶりにて登場。醤油のかぐわしい味が引き立ついかにもそば屋のスープです。昆布などでとった出汁に牛も少々といったところでしょうか。牛風味が強い主張をしていないところがなかなかいいと思う。

 麺もまた秀逸。心もち太めのウェーヴ麺は弾力のあるむっちりとした食感があり、やや不均一な切り方も自家製麺好きの心をそそります。自家製なのだろうな、これは。

 立派な牛チャーシューが2枚。
 厚切りのナルトは存在感があり、散らされたワカメもこのスープには合うと思う。

 麺に力が入っていることの裏返しなのでしょうが、中盛り200円増し、大盛り250円増しというのは少々高い。

tanakaya-tendo 201311

 天童のほうの「たなか家」に2回目の訪問。初回は味噌ラーメンだったので今回は中華です。

 中華そば大盛り550+80円。10円のゆで卵をのっけてみました。
 値段良し、ルックス良し、麺良し、スープ良し、具良しで、何も文句はありません。

 わけても麺はスバラシイ。太くて縮れていて不規則な平打ち風で、もっちりしてつるつるで。
 この麺を大盛りにしても80円増しというもグッド。ウチの自慢の自家製麺をたんと味わってくれという心意気を感じます。

 店に入ると芳醇な醤油香がするというのも好ましい。その醤油味はけっこう濃いですが、色ほどではありません。山形のたなか家よりも塩辛くありません。
 休日の昼の時間帯でしたがわりと空いていて、ゆっくりといただくことができました。

daisen 201312

 夜に、およそ3年半ぶり、2度目の訪問。
 前回はカレーとラーメンのセットを食べましたが、今回はらーめんと牛丼のセット800円にしてみました。

 いや、ここのラーメン、旨い! 第一印象はかすかな生姜の香り、啜ってみれば昔風、しかし少し背脂が投入されて濃厚。麺は手打ちのようで、独特のウェーヴがありスープを持ち上げるタイプの良質なもの。少なめの量ですがいい味を出しています。
 もっと評価されてもいいデキであることは間違いありません。
 ちなみに、1.5玉100円増し、2玉150円増しとのことです。

 牛丼は、甘さを感じる塩辛さ控えめ。ごはんも具もたっぷりで、チェーン店の牛丼よりもずっと本格的です。「大明食堂」のそれのようなつゆだく感はありません。
 ごはんには少し麦も含まれているのがめずらしい。

 これにダイコンのサラダや新鮮なおみ漬けなどが付いて、立派なセットの仕上がりです。

ekimae 201312

 昼の時間帯に開かれたとあるパーティーに出席したものの、ほとんど飲み食いしないままに終わったので、ではまあと、山形駅前にある「駅前ラーメン」という店に入って遅い昼飯にしました。

 経営者は変わったのかもしれませんがこの店、かつて一度か二度入ったことがあります。当時この店は激安の「学生ラーメン」というメニューがあって、小遣い銭の少ない子供たちに貴重な外食機会を与えてくれていたのです。
 それはかれこれ40年ほど前のこと。大きな時空を超えて再入店するのはとても不思議な体験です。

 ラーメン560円。
 具はきわめてシンプル。海苔2枚、細裂きメンマ少々、ひらひらのチャーシューが2枚。しかしネギは、少なめですが長葱、分葱、そして焦がしネギが少々と、凝っています。
 麺は細めで手もみのないストレート。いかにも中華麺らしい味が印象的。
 スープは、今はやりの魚介系とは一線を画すもので、鶏と豚と野菜と――といった感じ。
 テーブル上の胡椒は白胡椒オンリー。

 現代風のラーメンに馴らされた人にとっては、もしかしたら退屈なものに思えてしまうかもしれません。しかし、自分はビビッと感じてしまいました。これってひょっとして、40年前のレシピをそのまま守り続けているのではないかと。
 派手なところはないけれど、かつて旨いと思ってむさぼり食べた学生ラーメンに似て、そこはかとなくいにしえの懐かしさを感じさせる名品だと感じました。

 ラーメンハンターならば一度は体験する価値ありです。麺量が多いというのもポイント高いです。

suzuran 201312

 若宮の坂巻寄りにある「もち処すずらん」を初訪問。
 山形にはもともと餅屋を営んでいたがラーメンも出すようになった、という店がいくつかあり、ここもそのひとつのよう。自分は格別の餅フリークではないので、進んで餅を食べに行くようなことはありませんが、ラーメンとセットならば、それなら食べてみようかという気になります。

 ということで、中華そばセット850円。何種類かから選べる餅は、「納豆」といきたいところですが、その後一仕事入っているので「じんだん」をチョイスしてみました。

 ラーメンは、製麺所製の麺をきりりと硬めに茹でているあたり、好感が持てます。スープはおそらく市販の中華ダシも加えて全体としてどこに出しても恥ずかしくないような王道を行くあっさり味に仕上げています。チャーシューやメンマもそう。
 しかし、この店でなければ味わえないといった店主の美味追及の奥深さのようなものまでは、自分は感じとることはできませんでした。餅由来の店であるならばやむを得ないことかもしれません。
 量的にもさほど多くありません。

 餅は、一口で頬張ると口の中がいっぱいになって咀嚼に集中せざるを得なくなるような大きさのものが4個。
 2か月ほど前に行った河北町の餅屋「お食事処 葵」の餅は小ぶりのものが5個でしたが、あれよりもこちらの「すずらん」の餅のほうが量は多いです。

omoriya 201312

 山寺街道の「大もり家」を初訪問。
 旗艦メニューとおぼしき「大もり家香味らーめん」700円に「牛すじミニ丼」150円を添えてみました。

 白菜をメインにシイタケ、ニンジンなどを炒めてとった野菜の甘みたっぷりの出汁がマイルドで美味。山形ではあまり見かけないコンセプトですが、これは関西方面で味わうことができるもので、有名店の「神座」(かむくら)などで供されるものとよく似ています。奈良あたりではよく白菜が使われているのではなかったかな。メンマ、チャーシューが省かれる点は、若干惜しいけれど。

 このメニューが関西系であることを裏付けるかのように、牛スジを使った小丼がこの店の定番。味付けがくどくなくてこれまた妙においしい。少なめですが、ラーメンに添えるものとしては適量だし、値段も悪くないのではないかと思う。

 煮干し系、動物系と、最近は明快かつ極端な味付けのラーメン店が多いですが、こういうまろやかな味も捨てたものではない。というか、結局はこういうものが末永く生き残っていくのではないかと思えたりします。

tanuki 201312

 初訪問。昼前なのにずいぶん混んでいるなぁという印象。いつもこうなのか?

 げそ天中華の大盛り(げそ天別皿を所望)680+150円。
 ゲソ天はどうしても必要というわけではありませんが、中華そばに+80円なら頼みたくなります。

 まずは見た目。麺が揃っていて美しい。たっぷりトッピングされたナナメ切りのネギがいいなぁ。
 で、驚いたのはスープ。ずいぶん濃い色をしているなと思いながら啜ったその味は、純和風。昆布ダシが効いていて、そばつゆに若干中華風のアレンジをしてほとんどそのまま用いているといった感じの味です。
 それがまた良く、安直な中華という感じがまったくしないのが不思議です。美味いのですよ。好きだなあ、こういう味。

 麺は製麺所製と思われるやや細い感じのもの。これは早く食べないとのびるぞと考え、せっせと口に運びます。大盛りにしましたが、その量は予想以上で、+100円ではなく+150円というのもやむなしかと思わせます。

 たまたまなのかどうか、全面積にわたって厚さ5mm以上はあるチャーシューというのも好評価。
 付け足しのげそ天は、揚げたてではないものの、まあショリショリ。

 格別大きな期待はしていなかったけど、再訪する価値は十分に「アリ」でしょう。