fc2ブログ
hanazutsumi 201511

 鶴岡市東原町の「華包和食居酒屋 包」を初訪問。「はなづつみ」って読むのかな。
 庄内グルメクーポン誌「My Bloom」の第3弾が発売され、11月10日から使えるようになったので、さっそくこの本をゲットして、その第1店目として行ってみたのがココです。

 鰻とろ丼とラーメンセット、824円のところ540円。
 その価格で食べられるものとしてはなかなかの充実度だと思います。

 まずはラーメン。中華料理店のラーメンなので、麺は製麺所のもののよう。ダシは鶏ガラと野菜を使っているようで、生姜の香りが漂うおいしいスープです。
 三枚肉風のチャーシューは、噛むとじゅわっと脂が染み出てくるおいしいもので、こういうの大好き。この値段なのにそんなに入れていいのと思うぐらいメンマがたっぷり入っています。ネギの刻み方もそそるものがあります。

 鰻とろ丼のタレは、ハチミツが効いていると思ったのは勘違いではないと思います。そんな独特の甘さのあるタレの上には、まがりなりにも鰻がなんと3切れ。そしてとろろも。作り置きっぽい感じがしないでもありませんでしたが、量はけっこうありました。

スポンサーサイト



able21 201511

 旧藤島町の「大井うどん」に行ったものの、またもや休み。あれ、この前来た時も水曜日だったんだっけ?
 なのでやむを得ず、藤島町内の古楯跡にある「エーブル21」という産直施設に併設されたラーメン・うどん・そばを出す店に行ってみました。
 かつては「焼きそばテンテン」の支店があったところが、2014年11月にこうなった模様です。

 チャーシューメン750円。
 いいデキです。麺が中細、手もみ縮れのいい味わいでこれはどう見ても製麺所のものではありません。
 6枚ほどのぐるぐるチャーシューもよかったけど、それよりも薄く刻んだネギがたっぷり入っていて、これを麺とともに掬い上げて口に運ぶのがすこぶる楽しかったです。

 食べ進めていくと、どんぶりには屋号と思われる「珍味斉」の文字が。鶴岡市大塚町に同名の中華料理店があったようですが、2014年11月末日をもって閉店しています。その店のどんぶりを使っているのでしょう。

 期待以上のグレードでした。「田代食堂」の藤島支店?とも言われているようで、両者の間には何らかの関係がありそうです。
 この店と「田代食堂」と「珍味斉」とのトライアングルについて、ご存知の方はいらっしゃいませんか。

hide 201511

 ある土曜日、新潟へと向かうため朝のうちに庄内を発ちました。その際に朝ラーメンを食べたのが、「麺絆 英(めんばんひで)」。土日のみ、朝営業をしています。英は2回目の訪問になります。
 大勝軒系列で、池袋本店と同じ小麦粉を使っているようです。

 朝らーめん、ワンコインの500円。
 あっさり煮干しのダシはしつこくなく、それでいていい風味。朝からでもおいしく食べられるよう工夫されています。
 麺は、ストレートの、細麺。英や大勝軒というと野太い麺がイメージされますが、こういうのもやってみているわけだ。朝にはこういうものをとの考えなのだろうけど、やっぱり太麺がうまいと思うがなあ。

 メンマは、大勝軒を思い出させる、味、食感、色。いいですね。
 スープを全部いただいて、まだよく目覚めていない身体が温まりました。

taisho-ken 201512

 天童市の「大勝☆ケン」を初訪問。ここはかつて「だめだしラーメンだんらん」があったところ。
 「食べログ」によれば、
 『ぶっ飛んだ感性の大勝軒異端児がラーメン激戦区に山形に殴り込み! 本店の味をさらに地元に合わせた風味に変えて美味しさを追求しました!
 現東池袋大勝軒本店の初期メンバーだった店主。ラーメン屋、プロ格闘家を両立。スポンサーに蒙古タンメン中本・なんつっ亭・一風堂・バッソドリルマン・大勝軒本店・ラーメンせたが屋がつき、格闘技界のラーメンマンといわれるようになる。店主のぶっ飛んだ感性から、大勝軒の異端児、時には問題児と注目される。そして、山岸マスターから頂いた「大勝☆ケン」で山形、ラーメン激戦区に殴り込みに!
 麺は大勝軒専用粉と、北海道小麦“春よ恋”の特製ブレンド。モチモチツルツルの麺に仕上げました。スープは大勝軒本店の作り方に牛を加えて、山形にあわせた甘味をプラス。チャーシューは本店と同じ国産モモ肉だが、柔らかさを追及した美味しい食感。本物の味と作り方のもりそば(つけめん)は山形では大勝☆ケンでしか食べられないないので、食べる価値あり!』
とのことです。(本文の日本語がヘンだったので、一部手直しして掲載。)

 中華そばの中盛り、650+50円。
 エッジの立ったストレート極太麺がたっぷり300g。麺自体の味は薄く、ブシの効いた濃い味のスープとの親和性があまりない印象。この麺はおそらくつけ麺(特製もりそば)に照準が合っているのだろうな。量は十分です。

 具材もシンプルですが、それぞれに凝ったもので美味。
 周囲の人は大盛り、特盛りなどをたのんでガッツリ食べていました。隣りの人のもりそば大盛りなんて、すごい量。これらがすべて一度に腹の中に入っていくのかと思うと、ちょっとコワいです。(笑)

kanaya 201512

 ある日の昼どき、旧八幡町小泉の「かなや」を初訪問。
 中華そば550円。
 ご覧のとおり、正統派の中華そばです。
 スープを啜っての第一印象は、おっ、これ、米沢ラーメンのスープみたいじゃん――でした。突出したところはなく、鶏ガラ、野菜などで全体をまぁるく、まぁるく仕立てたようなつくり。ブラックペッパーで味を調えてさらに啜り、さあ、麺の実食です。

 麺は、米沢ラーメンよりも太めで縮れも少ないもの。とは言っても、中太よりもやや細い程度でもっちり感が高い感じ。したがって、米沢ラーメンのほろほろ感とは別ものです。庄内地方らしく、普通盛りでも麺が足りないということはありませんでした。
 チャーシュー2枚にメンマの定番トッピングは、安定感があってよろし。

 これで550円なら納得です。

misawaya 201512

 旧平田町、北俣字仁助新田にある「三沢屋」を初訪問。2015年12月末日をもって閉店するようなので、今のうちにと思い立って行ってみたところ。
 齢60をとうに越した、ご夫婦と思われる男女二人での切り盛り。長いカウンターがあり、奥が座敷になっている一風変わった店のつくりで、昭和のノスタルジーが漂います。

 中華の中、600円。
 メニューは中華と味噌ラーメンで、それぞれ小、中、大、ジャンボがあり、100円刻みで値段が上がっていく設定。価格的にも「中」が普通の量なのだろうと思って注文したわけですが、けっこうな量がありました。

 端正なルックス。薄切りのネギがたっぷり入るのは、地味ではあるけれどポイントは高いです。チャーシューは3枚だし、メンマだって“ざくざく”といった感じの量です。シンプルなトッピングながら高い充実度と言っていいでしょう。

 野菜を多用していると思われるスープは、透明度が高く雑味のない味で秀逸。今どきの、旨すぎて舌にまとわりついてくるようなダシのえげつなさのようなものはなく、生姜を使って上手に臭み消しをしているんだなあといった印象。
 麺は、このあたりのものにしてはけっこうな太さを湛え、もっちりとした弾力があるスグレモノ。

 この味が引き継がれることなく失われてしまうと思うと、常連でもないのだけれど、無念さ余って不思議と口惜しさがこみ上げてきました。

konno 201512

 オフの日の昼前、鶴岡市羽黒町黒瀬に2015年6月にオープンした「琴の(こんの)」を初訪問。店主は人気店「琴平荘」で修行した人だというので期待感が高いです。

 朝食抜きだったので、中華そば+ニグめし、650+250円。
 中華そばは、ダシの取り方に凝っていることがよくわかる上出来のスープ。卓上の胡椒は器をぐりぐりして胡椒の実を擂り潰してかけるようになっており、潰したばかりの胡椒の香りがすばらしい。
 チャーシュー、メンマはそれぞれ単品で持ち帰り用として販売するほどの自信作で、とりわけとろりとしたチャーシューのデキは秀逸です。

 独創性に富んでいるのは麺。細めに平打ちしたそれは、ややごわごわした口当たりの初めての食感なので、一瞬ヒルんでしまう。
 他のどこにもないようなシロモノであるため好き嫌いが出そう。自分の場合、「くりや、でーじひるましむぬだーる(これはかなり変わったものであるなあ)」と思って食べましたが、この口当たりは中華麺の範疇を超えていて、言ってしまえばラーメンの異種格闘技戦ではないかと思ったところ。でもまあ、ハマる人はハマるのだろうな、それ以外のパーツは洗練された中華そばの王道を行くものであるわけだし。

 一方のニグめし。このネーミング、最高♪
 おいしいチャーシューでごはんを包み込んじゃいましたというルックスもよく、適度な塩辛さでその脂や味を楽しむことができました。

 朝食抜きの身にはほぼ適量。中華そばの麺量は標準的で、200gだそうです。この店の場合大盛りはないので、足りない向きは替え玉(半玉80円、1玉150円)を頼みましょう。

sutoh 201512

 庄内町の某ラーメン店が休業だったため、三川町押切新田にある「すとうらーめん」を初訪問。
 旧道沿いに幟が数本。その下に、と言っていいような低い位置にプレハブ小屋があり、そこで営業しています。
 店に入ると、厨房の前に奥行きのないカウンターがあり、そこは7~8人が着座できる程度の広さ。着席者の後ろはすぐ引き戸になっているので、店の人は厨房から出たあとさらに引き戸の外に出てからカウンターの食器類を片付け、逆のルートで厨房に持ち帰るといったスタイルを採っています。

 メンマらーめん630円。
 1杯のラーメンをつくるにしては長い時間待って、ようやく登場。
 特徴は、海苔で隠れて見えませんが、メンマの上にすった生姜が乗っていること。ちょっぴり添えるだけで風味がいいです。
 それと、スープには七味と思しき若干の赤い点々が浮いていること。これはメンマの表面から出たものなのかな?
 ほかにはぐるぐるチャーシュー1枚とワカメ、ネギ。

 麺は、やや細めの縮れをさっと茹でた、もそもそとした食感が独特のもの。自家製のようです。
 スープは、醤油らしい風味が楽しめますが、やや濁りと細かい脂の浮きがあり、これは適度な雑みとでも言うのでしょうか。

 となりのおばちゃんが食べていた味噌ワンタン麺が旨そうだったな。
 しかしなんだな、この1年ほどですっかり「大盛り」から遠ざかってしまった感じ。今の自分は普通盛りでもカンペキに十分になっています。それとも、庄内地方って麺が多いのか?!

ohkiya 201512

 12月のある朝、庄内を発って秋田へ。その朝食をとったのが、酒田市幸町にある「大木屋」でしだ。
 朝の8時からやっているド根性食堂。8時半ごろに古色あふれる建物の暖簾をくぐると、テーブル席が3つほどの小さな店内。職人気質の親父さんと人のよさそうなおばさんが切り盛りしていて、厨房では大きな鍋から湯気がもうもうと上がっています。すでに地元男性らしき一人客が3人、麺を啜っていました。この枯れた雰囲気、なかなかいいじゃないスか。

 中華そば500円。安い。
 普通盛りでも量はたっぷり。朝から食べるにしては少々重かったかもしれません。「中華そば(小)」にすればよかったな。
 トッピングはシンプル。スープの味もこの店特有の風味があり、むしろ「雑味」が感じられて、そういうのも悪くありません。
 特筆点は固ゆでの麺。ぷりぷりとした食感でとてもおいしかった。

 食べ終えて支払いをしようとすると、「しょっぱぐねがったが」とおばさん。そう言われればやや塩辛かったもしれませんが、「いい塩梅でしたよ」と正直なところを述べる。
 後を継ぐ者はいないのでしょうか。この代で終わってしまうのはいかにも惜しいのですが。
 どうもごちそうさまでした。

suehiro 201512

 秋田駅前、ホテルα1近くにある「末廣ラーメン本舗秋田駅前分店」で朝ラーメン。
 ホテルのサービス朝食って、どうも好きになれないのです。あの混雑した中で飼育牛のようにうまくもない飼料、いや食物を一律に与えられるというのがね。ま、偏見ですけれどもね。

 券売機で中華そば700円の食券を買って、カウンター内のお兄さんへ。
 700円は高いですが、ココのウリはカウンターに置かれたボウル入りのネギが入れ放題なのです。ネギ大好きなので、こういう趣向ならばネギを大量に使うことで元は取れる。(笑)

 カウンター越しにサーヴされた中華そばは、濃い色をしたスープ、博多ラーメンのようなストレートの細麺、豚バラ肉のようなチャーシューの大量トッピング、というのが3大特徴。
 これに好きなだけネギを入れて食べてねというのだから、おいしくないはずがないではないか。
 てなわけで、朝からではあるけれど、うめぇうめぇと平らげさせていただきやした。

 店内に「末廣中華そばについて」という説明書きが掲示されていたので、引用しておきます。

末廣中華そばについて
 本店は秋田に御座いますが、昭和13年京都駅前に誕生した屋台中華そば「新福菜館」がルーツで御座います。この頃、日本にも初めて屋台中華が出現したとされ、「新福菜館」は日本で3本の指に入る古さと言われております。その後、戦争を経て屋台をたたみ、京都駅前東塩小路(たかばし)に「新福菜館本店」として店舗を構えました。
 末廣ラーメン本舗は、この味に惚れ込んだ先代が「新福菜館本店」ご夫妻のご厚意の下、その製法を伝授頂けたことから始まりました。その後、先代が雪国である「みちのく」の人々に合うようにと年月を重ね味の改良に取り組み、京都とは一寸違う現在の末廣中華そばが出来上がりました。
 この地はその昔「北前船」が現在の神戸は灘の酒造技法を秋田にもたらした事と似ております。そして当時「末廣」という屋号も「北前船」で秋田に伝えられたとの話を聞き現在の名前で商いを始めたのが末廣ラーメン本舗の創業で御座います。
 京都へ行かれる機会が御座いましたら、日本の屋台中華そばの原点である東塩小路の「新福菜館本店」へ是非お立ち寄り下さいませ。

daisen 201512

 2015年2月以来、5回目の大仙。
 これまでにカレーとラーメンのセット、らーめん&牛丼セット、汁なし坦々麺、味噌らーめんと食べてきて、今回は気になっていた牛すじらーめんを中盛(1.5玉)、730+100円をいってみました。

 表面を脂が覆っているためにほとんど湯気が立たない丼の姿をパチリ。熱い汁ものって、寒くなってくると湯気が邪魔して写真が撮りづらいのだけど、今回はそんなことはまったくありませんでした。

 甘い味付けの牛スジは、普通の肉とも臭みのあるモツとも違い、柔らかくて牛脂たっぷり。メンマや味玉のほか、スジといっしょに煮込んだ臭み消しのネギや、ラーメンには珍しい脂吸いの生レタスがトッピング。レタス入りのラーメンは寒河江の「味来道」の肉らぁめん以来になるのかな。
 これらの盛り付けはラーメンとしては邪道だと思うでしょ。でも、旨いんだよな、これ。「味来道」と比較すると、脂のコテコテ感はかなり抑えられています。

 麺は、「手打ち」というけれど、手で切ったような不揃いなものではないので、たぶん機械打ちではないのかな。
 普通盛りに慣れ始めている我が胃袋にとって、中盛はやや多め。一般男性なら適量でしょう。それでも足りない方には大盛(2玉)も準備されていますからご安心を。

shimizuya 201512

 主要交差点の角地といういい場所に立地した、昔からある店。メニューが平凡そうだし、お得感もあまりなさそうだったので、これまで避けて通ってきましたが、今回初訪問してみたところ。食わず嫌いはいけませんからね。

 特Bセット750円。ラーメンと半チャーハンのセット。
 ラーメンは、絵に描いたような山形ラーメン。スープの色が茶色ではなく、少し塩を用いて調整したような塩味。鶏ガラでしっかりダシをとりましたと言わんばかりの、市販の中華味調味料とほぼ変わらない仕立ての味。脂っこいチャーシューにナルト、メンマ、海苔の定番、黄金のトッピング。

 チャーハンも、チャーシュー、卵、ネギのみを取り込んだ、ザ・チャーハンといった風情のもので、やや薄めの塩加減がいい。仕上がりもぱらりとしていて、これは見事と言っていいでしょう。でも、もう少し具が欲しい。

 うーむ、なんだか予想どおりの店だったではないか。
 店内は明るくてこぎれいないい雰囲気だったことを付け加えておきます。

takehachi 201601

 尾花沢市新町にある「竹八」で昼メシ。
 四川風陳麻婆豆腐がおいしいと聞いていたのでそれを、と思ったのだけど・・・。それは「一品料理」の欄には850円と載っているだけで、麻婆飯とか麻婆定食が見当たらない。
 これにライスを付けて1,000円超えというのはどうにも納得できないので、まあいいやと、店側が人気NO.1だと自負する元気ラーメン650円を食べることにして、それに半チャーハン250円をつけてみました。

 元気ラーメンは、背脂チャッチャに焦がしニンニク風味を効かせたもので、なかなかの新しい味。どんぶりも逆三角錐型とニューウェーブ風です。
 麺が自家製風のもっちりタイプで、チャーシューもデカい。これなら人気が出るでしょう。

 半チャーハンは、量が多め。卵、ネギ、刻みメンマが入って、チャーシューは少しだけ。しかしジャジャッとやった香ばしさがあって美味でした。

 杏仁豆腐と漬物つき。
 ラーメンのスープがおいしく、塩辛めでしたがチャーハンのスープ代わりにして全部飲んでゴチソウサマ。
 店は満員で活気があっていいのですが、裏を返せばそれは、調理が追い付かず大勢の客を待たせているため。厨房内の店員さんの掛け声だけが忙しそうだ、ということのようでした。

mikazuki-imamachi 201601

 酒田市内で店舗展開している三日月軒の今町支店を初訪問。
 中華そば(大)550円。
 メニューはシンプルで、中華そばの小、大、大盛りと、中国ラーメン。
 「大」はいわゆる普通盛りなのですが、かなり量がありました。固茹での麺がスープを吸って増えていく感じがあり、そうなると大変なので、わしわしと食べ進めます。

 その麺、うまし。細めの縮れ麺はいかにも支那そばですといったホロホロ感があり、この食感は昔から続いているのだろうなと思わせるトラディショナルな風味でステキ。
 スープ、トッピングも簡素かつ素朴で、これらもまた支那そばとはこういうものなんだよと独りごちたくなるような塩梅です。
 チャーシューはモモのパサリとしたものが3枚。スープも飛魚系だけどそれに偏向し過ぎていないアッサリ系で、レンゲがついていないのでどんぶりを捧げ持ってこくりと飲めば古のラーメン特有の至福感が満ちてきます。

 テーブル2、カウンター席4ほどの狭い店という昭和の風情も手伝って、ノスタルジックな気持ちで食べました。
 これで550円というのは安いよなあ。

 三日月軒はこれで中町店、東中の口店、高砂支店に続いて4軒目。残すところは駅東店。三日月軒はいずこも客を裏切りません。いずれ駅東店も制覇しようっと。

shichirou 201601

 仕事で遊佐へ。終わって昼前になったので、同行者3人とともに遊佐の有名店「中華そば七郎」を初訪問。

 何を食べるか考えて、ワンタン麺750円を。
 太麺と細麺はどうするかと訊かれたので、どういう感じか尋ねたところ、太麺はそうは言っても中太ですと。それがおススメのように聞こえたので、それではと太麺で。

 噂に違わずかなりうまいのだな、これが。
 麺はいかにも自家製ですといった感じの手もみ縮れ風。食感もよく、人気なのがうなずけます。
 スープも、やや甘めのテイストで、それが独創的でスバラシイ。
 ワンタンには格別のインパクトは感じなかったものの、麺とスープがよければもうそれだけで充分ではないか。

 同行者の一人が食べていた塩ラーメンの、山と盛られたアオサが旨そうだったな。
 食後にアイスクリームかコーヒーがサービスされるのもポイント高し。

 この店、再訪確定なので、そのときはアオサや岩海苔の入ったラーメンをいってみたいと思います。

kenchan-ohyama 201601

 庄内地方を中心とするケンちゃんラーメン若しくはケンチャンラーメン系列の店は自分の知る限り、山形、羽黒、象潟、酒田、平田、三川、大山、余目、遊佐の9店で、このうち大山、余目、遊佐の3店が未訪。ではそれをひとつつぶしておこうか。ということで、大山ケンちゃん。

 中華そば(普通)750円。脂の量、スープの味、麺の茹で具合などが調整できますが、そんな細々したことにはこだわらず、男は黙って供されるものを食べるべし。
 普通の量なら「小盛」ですとのことだけど、麺のおいしいケンちゃんなら多めでもイケルだろうと踏んで「普通」を。

 ここの支店も優れています。
 麺は、例の極太ビラビラ激縮れ。つるつるとか喉越しがいいとか啜るとかそういう範疇のものではないので、箸でぐいっと持ち上げてわしわしと口に入れるというワイルドな食べ方になってしまいます。ああ、んめっ! ケンちゃんはこの食感が食欲をそそるのだな。
 小口切りの新鮮な生ネギとともに食べれば至福感は否応なく高まります。その間鼻孔をくすぐるのは大きな板海苔の磯の香り。う~ん、タマラン。さあ、これらに卓上の七味唐辛子をざざっと振りかけて本格戦闘開始です。
 スープは、ケンちゃんにしてはあっさりめ。いや、庄内地方のケンちゃんはだいたいこうなのかも。
 チャーシューは、厚切りで大ぶりのものが2枚。適度な噛み応えがあり、豚肉らしい味がしてよろし。

 雪の舞う11時過ぎの開店直後とは言え、まだ駐車場に若干の余裕あり。並ぶこともなくこんなに旨いものに簡単にありつけるというのは、とてもシアワセなことなのではないか。地方生活バンザイ!

himawari 201601

 遊佐の西浜で開かれた「ゆざ町鱈ふくまつり」に行ったついでに初訪問。遊佐町の町内にあります。
 外観は喫茶店風。入口に暖簾はなく、「営業中」の札が下がっているのを見てオープンしていることを知ります。

 ピリ辛五目ラーメン680円。
 メニューには「ピリ辛五目ラーメン」の表記のほかに「五目ラーメン(辛口)」とも書かれています。まあ、同じもののことでしょう。

 どうです、おいしそうでしょ。
 あんかけラーメンの常として、まずはあんの下のスープの部分をレンゲで7~8口啜りますが、おお、このスープ自体も旨い。
 でもって、とろみが増したスープに麺をくぐらせてフハフハと食べれば、おお、麺もいいんじゃない。自家製風の中太麺で、手もみらしい縮れがいい具合にあんを持ち上げてくれます。

 あんは、ほどよい甘さを湛えて、いい味。白菜から出る甘さが秀逸です。唐辛子の辛さはほどよく、冬の季節に食べるにふさわしいと思う。あんもいいんじゃない。馬鹿みたいに辛くして存在感を主張する類いのものとは一線を画しています。
 具材は、白菜、豚肉、チンゲン菜、ニンジン、キクラゲの5種? うずら卵やイカ、エビなどの魚介類は入りませんが、それでも十分に美味。どろり強めが好きな自分としてはもう少し片栗粉が多くてもいいかなと思いますが、どうでしょう。

 この1杯、高く評価できると思います。近くにあったなら何度か通いたいほど。
 「みそラーメン」を注文するお客さんが何人かいたので、これが人気でしょうか。また、「カレー野菜ラーメン」730円というのにも興味あり。「なべやきうどん」750円って格安じゃん。丼物や定食もあり、なんでもござれの店のようでした。
 再訪確実でしょうね。

toukaen 201601

 遊佐町内の「中国料理桃花苑」を初訪問。同名の店が山形グランドホテル内にもあるけど、関係はあるのだろうか。ないのだろうな。

 デラックスラーメン800円。
 これが「えびラーメン」などと並んで麺類で最も高価なものとなっています。
 あんかけラーメンですが、具がユニーク。あんは少なく、豚肉、砂肝、イカ、エビ、ピーマン、タマネギ、タケノコ、キクラゲが入っていたのだったかな。

 タマネギの炒め具合がシャキシャキなのがステキ。豚肉はたっぷり入っているし、砂肝の食感って他店ではなかなかないぞ。
 炒めたものから出た旨みがスープに染み出て極めて美味。

 ちょっぴりですがデザートに杏仁豆腐が付いていて、この価格なら納得です。

manbi 201601

 鶴岡市日出にある人気店「満び」を再訪。初訪はおそらく10年以上前。おいしくてボリュームのある中華そばを食べた記憶があります。

 11時過ぎに伺ったところ、駐車場、店内ともほぼ満員。当然相席で。しかも、客の大部分はまだどんぶりを前にしていません。こりゃあ時間がかかるぞ。
 太麺を茹でるのに時間がかかるということもあるのでしょうが、出来上がりのスピードは緩慢で、結局入店から出店まで小1時間はかかったかな。でもまあこの日は時間に余裕があるので、自分は気にしません。持ち込んだ文庫本を40ページ読んで読了しちゃいました。

 今回はコレと決めていた岩海苔らーめん950円。
 高っ! 岩海苔って、案外高価な食材なのだそうです。この地域の冬の味覚寒鱈汁にも岩海苔が乗りますが、鱈よりも岩海苔で単価が上がるのだとか。ホントか?!(笑)
 これを太麺、こってりで。

 嬉しいじゃないですか、これこのとおり、岩海苔が山と乗せられています。上がってくる香りもラーメン固有の香りとともに磯の香りが鼻孔をくすぐります。
 麺は、機械打ち自家製の、いわゆる「わしわし麺」。啜る美味さではなくかっ込む美味さの麺ですね。これが普通盛りなのに恐るべきボリュームで、食べても食べてもなかなか減っていきません。そういうところが麺好きの心を沸き立たせるのでしょうね。人気店になりますよ、これは。

 チャーシューも厚みのあるグルグルが、たしか3枚。ネギがたっぷりというのもスバラシイ。メンマも申し分なく、全体として極めてハイグレードだなと思わせます。
 また、「こってり」に投入される豚の背脂が、野性的な味がして秀逸。チャッチャなどというレベルではないころりとした大きさの脂身がいくつかあって、スープに溶け込んだ岩海苔とともに掬って食べれば旨さがぐっと深まります。

 はあ~、満腹。
 これは高くなんかないなあ。質、量ともに充実しているので、この値段は惜しくありません。
 混んでいて配膳スピードが遅くても、これならまた行っちゃいますね。
 3回目となる次回は味噌らーめんかな。

garyu 201602

 東大町にある「隆月」を狙って行ったところ、開店時刻前から行列が。いったいドウシタンダ?! この店、そんなに人気なのか? ローカル番組か何かで取り上げられたのかもな。
 ここはまた今度来ることにして、さあどうしようかと運転しながら思案していると、あ、あそこにラーメンの幟が出ているぞ。

 ということで、「隆月」から200mほどのところにあった「我流おいしんぼ」を初訪問。
 喫茶店風のつくりの店に入ると、靴を脱いでスリッパを履いて上がる仕組みで、左手の部屋は一面あれやこれやのフィギュアで足の踏み場もないような状態。玄関右手が店と厨房になっていて、カウンター4+4人掛けテーブル2の席数。やはり雰囲気は喫茶店ですが、メニューはラーメン類のみです。
 懐かしラーメンという昔ながらの中華そば、こがし背油にんにくラーメン、肉盛中華そばの3種が中心。この日はこのあと仕事が入っていたのでにんにくは避けて、「肉盛中華そば」700円にしてみました。中華そばの大盛りも考えましたが、大盛り料金200円に怯み断念です。

 麺は、機械で打ったエッジの効いた平打ち、縮れの透明感を湛えたもので、美味。
 スープは、豚ガラ、鶏ガラにプラスして魚介の風味があります。

 「肉盛」というのは、チャーシューメンになっているのではなく、チャーシューの代わりに豚のこま切れ肉がたくさんのっけられている、という意味のよう。その肉は炒め油が強いわけではなく、味が濃いわけではなく、ラーメンの味を阻害しない程度のテイストです。

 個人的に難点と思うのは、はじめから天かすが入っていること。つまりはオイリーな感じがうまく出せないので、そのあたりを天かすで調整しているのではないかと思えてしまうのです。
 天かすはお好みに応じてドウゾというのが正解のような気がします。

 どんぶりは、サイドに「我流OISINBO」と記載された特注品で、オーナーが道具にこだわっている様子が伺えます。
 スープを飲み進めていくと、底には紺色の大きな文字で「ほっ」と書かれていました。

 おじさんが一人でやっている小さな店。おじさんの調理の手が空いたときまで会計は待つことにしましょうね。