2018.09.21
らーめん一平のじとじとラーメン(福島県喜多方市)

郡山に向かう途中、喜多方市松山町の「らーめん一平」で朝ラーメン。喜多方では多くのラーメン店が朝から営業しており、ここもたくさんの客でにぎわっていました。
メニューの中からじとじとラーメン700円をチョイス。中華の料金プラス100円で、背脂が入るもののよう。一般的に脂は「ギトギト」と表現されますが、地の言葉なのかここでは「じとじと」。
細やかにチャッチャされた背脂がくどくない程度に入っています。スープは白醤油なのか色は薄めですが、脂に負けないしっかりした返しの強さが感じられて美味。
いかにも喜多方のものらしいエッジの立った断面四角の麺もまた優れています。
お約束の四角形のバラ肉チャーシューも3枚。
朝から背脂でも苦にならないおいしさ。こういうラーメンだから、喜多方の皆さんは朝から好んでラーメンを食べるのでしょう。
中型のどんぶりで、朝であればこのぐらいが適量。満足でした。
2018.09.25
コンドル軒のネギヤマ醤油(福島県郡山市)

うねめ通り沿いで、朝7時から翌2時までやっているド根性ラーメン店「ラーメン コンドル軒」を朝9時に訪問。
いろいろなメニューがあって目移りする中から、まずカテゴリーを醤油に決め、その中から名前にそそられてネギヤマ醤油850+税=896円。
いいラーメンです。
太いウェーブ麺に濃厚なとんこつ醤油スープは、添えられる板海苔と相俟って、店のルーツは横浜系にあるのではないかと思えたところ。揚げニンニクがトッピングされて、それによるものなのかいい焦がし風味も漂います。
ネーミングどおりの大量ネギには好感。その下にはモヤシ、タマネギ、青菜をジャッと炒めたものが隠れており、タマネギの甘さがいい味を演出しています。
チャーシューも、紹興酒を使っているのか、大陸方面の味と香りがします。
おいしかったなあ。200円、300円台の格安サイドメニューもあり、いい店をチョイスした自分をほめてあげたい。(笑)
2018.10.14
麺や貴伝長井店の中華麺(長井市)

長井市台町の「麺や貴伝長井店」を初訪問。「貴伝」の川西町西大塚の店には2014年5月に行ったことがあるのですが、そちらのほうは閉店してしまい、今は「味麺かぐや」という店になっている模様。「貴伝」はもう1軒、米沢市大町にもあるようです。
中華麺の大盛り680+150円。
器量よく、第一印象に優れています。
正統派の色をした澄んだスープがスバラシイ。ほんのりとした生姜香があり、上品な香りと味です。わざわざレンゲ置きを付けているのは、おいしいスープはどんぶりを持って全部啜ってくれぃ!という店の思想を反映してのことではないか。
麺もまたスグレモノ。多加水の自家製太麺はもっちり感が際立ち、備え付けの塗り箸で持ち上げるには重さと弾力が邪魔をして、麺の端からスープがプルンと飛び跳ねます。この麺をさらにおいしく食べるために、塗り箸ではなくぜひ割り箸を標準装備にしてほしいところ。環境問題は教条主義では解決、定着せず、時と場合によりけりでしょ。
厚みのあるホロホロチャーシュー、細裂きメンマも申し分なし。
店の思想を十二分に理解して、スープも完飲。ああうまかった。
γ-GTPが高めなのは食べる量が多いからだと医師に指摘されたばかりではあるけれども、この出来栄えであれば大盛りで食べるのが正解だったと思います。
2018.10.23
麺辰の中華そば(山形市)

ある日の夕食どきに、中桜田「麺辰」を2年4か月ぶりに訪問。訪問は8回目。
2013年7月にも同じものを食べていますが、中華そばの大盛り+山盛りネギ、580+100+150円。中華そばと大盛りは5年前と同料金で提供しており、これは立派。このメニューは採算度外視で勝負していると聞いたことがあります。山盛りネギは80円から値上げされましたが、この量と刻みたてのシャキ感ならばやむを得ないでしょう。
うまいんだな、これが。
スープは、記憶していた味よりも甘めで和風。こんな感じだったかなあ。
太めのもちもち麺に立派なチャーシューが2枚、極太メンマ3本、ほかに蒲鉾、海苔も入っているのですが、ネギが多いのでこの素晴らしさが写真から読み取れないのが残念。
いい仕事していますよ、ここは。接客もいいし。
夜に入店すると照明が暗めなので写真写りのよくないことが唯一の難点かもしれません。
2018.10.28
食事処かくほんの中華そば(山辺町)

未訪問だった羽前山辺駅前の「食事処かくほん」に初入店。駅前の無料公共駐車場に駐車。かつては駅前の好立地で繁盛したことでしょうが、今となっては静かなもので、建物もかなり古くなっています。
職人気質の大将が一人で切り盛り。出前に出るときには一時的に店関係者が不在になることもあるようです。
中華そば600円。
トッピングは薄いほろほろチャーシュー2、独特の枯れた風味を湛えるメンマ数本、乱切りのネギのみで、派手さのない素朴なビジュアル。
スープも昭和のレシピそのままのような味で、奥に甘みも感じられるもの。麺は製麺所製の標準型。
どこを取ってもとんがったところはなく評価のしづらい1杯ですが、そういうものだからこそするすると喉を通すのに安心感のようなものを感じます。
殻付きの卵はゆで卵。殻をむいてスープに投入して食べました。漬物も冷えていておいしかった。
量は足りず。セットものがあればそれでいきたいと思いました。
2018.11.14
松月の中華そば(村山市)

「愛亭」でそばを食べたけれども、少し足りない。では、もう一杯、軽くラーメンでも啜ろうか。いや、最初からそういう目論見なのだが。
ということで、計画どおり楯岡晦日町の「松月(しょうげつ)」へ。昔からある町の蕎麦屋といった佇まいで、店に入ればいい年齢のおばちゃんたちが厨房などで立ち働いている様子が窺えます。
中華そば600円。
おお、おみ漬けたっぷりと飴ちゃん3つが付いている!
小さなどんぶりに細い麺が稠密に入っています。油断していると伸びそうなので、さっそく啜り始めますが・・・。おおっ!これは牛ダシではないか!!
すきやき鍋のようなコク深い味わいがあり、味醂なのかどうか、ふっとした甘みも感じられて、スープがうまいのなんの。タマランなぁ、牛ダシは山形ラーメンの特徴の一つでもあったはずだけど、最近はめっきり行き当らなくなっていて、この味わいは久しぶり。それに村山の地で巡り合えたことがうれしい。
厚切りのチャーシュー2枚も牛。噛み応え、味わいともに十分です。
あまりのスープのうまさに、「愛亭」に続いてここでもしっかりスープを味わい、納得、満足。
どちらも少量の範疇でしたが、2杯続けて、しかもつゆもあらかたいただいてとなれば、極めて満腹です。
2018.11.15
ハイらーめんデス赤湯店のこってりらーめん(南陽市)《閉店》

「ハイらーめんデス赤湯店」を初訪問。
かつてはR113の南陽市役所入口交差点付近にあったように記憶していますが、今は旧R13の赤湯温泉街入口交差点にあります。
こういう家族的な雰囲気の名前をもつチェーン店はどちらかというと敬遠気味なのですが、ココは大盛り・特盛りが無料だというので。
最大の焦点は、大盛り、特盛りのどちらにするかということ。かつてなら無料であればすんなり特盛りだったでしょうが、今ではちょっとねぇ。
店の女性に訊くと、特盛りは2玉とのこと。おーし、それならいってみるか。
こってりらーめんを特盛で、700+0円。
でかいどんぶり。背脂が表面を覆っているため湯気が上がりません。鰹節と思われるしっかりとした魚介風味が脂に負けずに主張しているおいしいスープ。
チャーシュー2、メンマがざっくり、板海苔、ナルト2、ゆで卵半分、刻みキクラゲに多めのネギ。デカどんぶりの表面を隙間なく彩るこのトッピングは立派です。
自家製手もみだという中太の麺は、少し置いて麺に透明度が出てきたもので、なかなかイケる。
おいしいので、麺もスープも難なく平らげることができましたが、食後しばらくしても膨満感は解消せず、特盛のすごさを再認識したところ。
でもよかったなぁ、この店。多いだけではなく内容を伴っていたし、「当たり」です。満足度価格でいえば4桁なのだけど、700円でホントにいいの?
低価格で腹いっぱいラーメンを食べたいときはここがいいかもしれない。味噌、豚骨、坦々、塩、それに涼味と味も各種そろっているし。
2018.11.21
麺一心のラーメン・ミニカレーセット(山形市)《閉店》

流通センターの建物内にある「麺一心」を初訪問。かつて盛りのいい蕎麦を供する「伊勢屋」があったところにできた店です。
本当は同じ建物内にある「パスタ&ランチ151A」の欧風カレーライスに狙いを定めていたのだけど、「麺一心」にはまだ入ったことがなかったので予定変更です。
カレーが念頭から消えなかったため、ラーメン・ミニカレーセット850円をチョイス。
まずはラーメン。黄色みを帯び、ぷりっとした製麺所の麺。少し塩辛いものの、魚介風味を湛えたいい塩梅のスープ。
きちんとほうれん草が入っているところがいいです。小さなチャーシュー3枚は、既製品なのかな。
量はまあまあ。おいしいのだけれども、出来合いのものでつくられている雰囲気がそこはかとなく感じられましたが、どうなのでしょうか。
ミニカレーは、小さいけれどもジャガイモやニンジンが入っているのが見え、香辛料の香りがしっかりしていておいしい。
底の浅い皿なので量はミニ。でも、もう数口欲しいこのぐらいの量がむしろ絶妙なのかもしれません。食後に満腹で苦しい思いをせずに済みましたので。
ラーメンメインなので「醤油」のカテゴリーに入れてみました。
2018.11.24
ラーメン13号の牛二郎(天童市)《閉店》

R13沿い、天童市東長岡の「ラーメン13号」を初訪問。しばらく空き店舗になっていた建物を居抜いて2018年5月に新規開店した店です。
「豚二郎」「牛二郎」「牛骨醤油」「豚骨魚介」「豚骨しお・味噌・醤油」などなどさまざまある中から、牛二郎890円をチョイス。
塩と醤油、極太麺と普通の麺から選べるとのことなので、醤油の極太麺でいってみました。
二郎系。生ニンニクが2個、自分でつぶして食べてねと付いてきます。
ひとつの寸胴でいろいろな素材を同時に炊くことはせず、牛なら牛だけで牛骨スープをつくっているとのこと。しかしスープはそれほど牛ダシの香りがしません。チャーシューも豚だしなぁ。
その代わり、焦がした背脂の存在感が優れており、焦がし醤油の風味が食欲をそそります。このタイプのラーメンだと大量のもやしが生臭かったりするものですが、この焦がし背脂とともに、また、時に卓上のカレー粉を振りかけて食べれば、それも気になりません。
ぶつ切りの長ネギ、刻んでいないキクラゲもいい仕事をしています。
麺は超極太の自家製で、見た目は伊勢うどんのようだと言ったら大袈裟でしょうが、市販の玉うどんよりも太いもの。茹で時間に8分かかるというのもうなずけます。麺に小麦の粒々が残る全粒粉系で、ごっつい食べ応え。んまいなあ、極太麺。これが250gありますから、大量のもやしとともに腹にずしりと来ます。
麺に負けないようにするためか、スープはかなり濃いめ。これがおいしく、焦げ風味に加えてブラックペッパーを多用してスパイシーに仕上げています。
つい多めに啜ってしまい、食後にはお冷もごくごくと飲み干しました。
この店にはここでしか食べられない強いオリジナリティが感じられ、しばらくたつとまた食べに行きたくなるような気がしています。
2018.12.01
甲志うやの中華そば(村山市)

村山市の「甑葉プラザ」の目の前にある「甲志うや」を初訪問。
もともと「甲志うや」はR13バイパスの村山警察署のある十字路に面して建っていたと記憶しています。気の利いた食事も出す大箱で、グループで移動するときなどには重宝したものです。
今は当時よりも小さくなっていますが、食事はもちろん宴会にも使える店になっているようです。
開店直後の無客状態のところに入って、メニューを見ると、定食や見栄えのよいセット類が豊富で、繁盛していたかつての店を思い出させてくれます。
地味なところに麺類が載っているのを見つけて、最安と思われる中華そば540円を注文。
この中華そばがびっくり! えらくおいしいのです。
牛ダシです。先に訪問した同じ村山市の「松月」よりもずっと牛ダシの風味が強く、きわめて美味。
自家製風の中華麺は、こういう店で見かけるものとしては太め。かなり多加水に振れていて、ぷくぷくとした食感がいいです。多少茹でが強いこともあったようですが。
脂身がジュワリとくる厚手のチャーシュー、甘い味付けのメンマ、刻みたてのネギ、磯の香りを添えるワカメなど、どこを取ってもいいデキのものばかり。
桶から出したばかりとわかる青々とした青菜漬もうますぎ! ぱきぱきとした食感で、葉の鮮度を表わす辛みも感じられました。
540円で大当たり! 楽しいなあ、食べ歩きは。
いつか3色どんぶりセット1,100円というのも食べてみたいな。
2018.12.05
お食事の店満月のラーメン(村山市)

村山市楯岡十日町の「お食事の店満月」を初訪問。
最近食べた楯岡地区のラーメン2軒はいずれもいい味の牛ダシラーメンでした。ここもそうなのかなと思って入ってみたところ。
けっこうな大箱。清潔感もありいい雰囲気です。
サービスデーとなっている餃子200円や、店の売りのスーラータンメン、酒粕みそラーメンなどにもそそられましたが、今回は課題意識を持っているので、ラーメン600円にしました。
結論から言うと、ここは牛ダシではありませんでした。
運ばれてきたときの生姜香や、啜ったときに感じる後注しの胡麻油の風合いなどがよい雑味感のないいいスープで、こういうのもうまいと思う。
少し寝かせて熟成させたと思われる自家製手もみ麺もおいしい。
これをこま切れにして炒飯に入れたならさぞかしおいしかろうと思われるチャーシュー。
添えられるのは、大根の甘酢漬。
街角の食堂のものらしい、いい中華そばに出会えたという思いがします。
ご飯ものも充実しているよう。メニューに写真入りで載っていた庄内豚を使ったカツカレー1,100円やかつ丼850円などにも強く惹かれました。
これは、もう1回行ってみなければなりません。
ちなみに、県内でここのほかに「満月」を冠する食事処は、ワンタンメンで有名な酒田の「満月」、南陽市赤湯の「満月食堂」があります。
2018.12.07
松のの手もみらーめん(天童市)

天童市中里の「松の」を初訪問。
住宅街の一角、こんな奥まったところに食事・宴会処があるのかというわかりづらいところで、偶然見つけてふらりとという店ではないようです。しかしここで店が続いているのはきっとそれなりの理由があるからなのだろうと判断しての入店となりました。
基本メニューの、手もみらーめん600円。
見事なビジュアル。かつてよく出前を注文した山形の「いなり食堂」の中華そばは、小さな海苔の上に白胡椒がデフォになって運ばれてくるものでしたが、これもまさにそれ。しかも盛大にかけられていますから、スープに溶かし込んで食べれば辛すぎるぐらいなのが面白い。
卓上にも胡椒があるので、ここまでやる必要はないのですが、店側としたらやらずにいられないのでしょう。
トッピングが充実しています。チャーシューは3枚。刻みネギとメンマの量は通常店の2倍ほどはあります。蒲鉾、海苔も添えられて、表面は各種トッピングで覆われている感じ。
麺を「手もみ」というのは、自家製ではないのでしょうか。そのあたりはよくわかりませんが、この地域のスタンダードよりも心持ち細いかなというぐらいのもので、啜っていて楽しい。
スープは、塩辛さがかなり抑え込まれている印象があり、その分を出汁のコクで補っているようで、身体に対する罪悪感を抱くことなくたっぷり啜れます。
塩分はおいしいおみ漬で補給する形となります。
こういう正しくおいしい、しっかりしたものを供するからこそ、立地上の課題が多少はあっても店は続く、ということがよくわかりました。
2018.12.10
五十番のラーメン(中華そば)(高畠町)

食べ歩きの楽しみ、醍醐味はいろいろあるけれど、結局最終的にはシンプルなラーメンの食べ比べに戻っていくのではないかと思い始めている今日このごろ。ラーメンには、どんぶり1杯に込められた味、技、想いなどが細部にふっと見えることがあるのです。
週末がやってきたので、よし、ラーメンを食べに行こう。
高畠町中心部にある「五十番」を初訪問。米沢ラーメンの専門店のようです。
基本メニューのラーメン(中華そば)550円。
ほとんど待たずに配膳。つまり、極細縮れ麺なので茹で時間がかからないからなのでしょう。
米沢ラーメン然とした麺で、厨房には「相田製麺所」の麺箱。このほろほろ感がたまりません。
そしてなみなみと注がれたスープ。こういう盛り付けもまた米沢ラーメンらしくていいと思う。啜っても啜ってもまだまだあるぞという感じで、レンゲを使ってはじめはそのままで、途中から卓上のブラックペッパーを振りかけてしっかり賞味。あっさりしたものなので、たくさん飲んでも体へのダメージはなさそうです。
トッピングの豚チャーシュー2枚が厚くて柔らかくておいしい。メンマもざくざくと多めです。
ああ、いいラーメンだったな。
出前で注文が入ったやきそばを調理する音と匂いがよく、それも食べてみたくなりました。でも、この次ね。
2018.12.11
米澤らぁけんの牛骨醤油らぁめん(米沢市)《閉店》

昨年冬に新規開店した米沢市本町の「米澤らぁけん」を初訪問。
醤油らーめん600円。開店1周年記念で大盛りか味玉子がサービスだというので、味玉を添えてもらって。
生姜香が感じられるこってりめのスープがコク深くて美味。塩味よりもむしろ甘みが馥郁としています。それはやはり牛ダシのなせる業なのでしょうか。そうは言っても、山形市内の一部や最近食べた楯岡の牛ダシラーメンのような強いモーモー感はなく、万人受けしそうです。
この地は米沢なので、新規店であってもしっかり細縮れの米沢ラーメンです。少し茹でが強かったかもしれません。
トッピングもソツがなく、見た目もきれいです。メンマは縦に長くカットしたタイプ。パクパクいっちゃったけど、チャーシューは牛肉だったのだろうか。
冷たい味玉が投入されたためか、スープが熱々でなかったのは残念。
伝統的な米沢ラーメンとは一味違いますが、うまみ、おいしさの面では従来型を一歩上回っていると言えるかもしれません。伝統店は油断してはいられません。
2018.12.15
俺の中華たなか家本店の中華そば+まかない飯(山形市)

今一番食べたいラーメンは何だろうかと考えて、嶋北の「俺の中華たなか家本店」を1年8か月ぶりに訪問。しばらく空いたなあ。6回目です。
この店のベストミックスであろう、中華そば+まかない飯、600+130円。
安定したおいしさです。
かなりオイリーなスープで、湯気があまりたちません。油に負けないぐらいの出汁のコクと塩辛さがあります。
小麦の粒々が見える自家製手もみの太麺がすごくうまい! トッピング類も吟味されたものばかりだなとの印象。
このデキで600円という価格には大納得です。
まかない飯をいつも添えて食べるのは、これのパフォーマンスが極めて優れているから。このクオリティで130円というのには惚れぼれします。100円でラーメンを大盛りにする手もありますが、ココならまかない飯だな。
いつもながら満足しきっての退店。どうもご馳走様でした。
2018.12.18
うめつ食堂のラーメン(南陽市)

南陽市池黒、フラワー長井線織機(おりはた)駅近くの川っぶちにある「うめつ食堂」を初訪問。
昭和のレトロ感が漂う古い建物。店に入ると80歳ぐらいのおじいちゃんが店に出ていたので、仕事のほうは大丈夫なのかとちょっぴり不安になりましたが、その後出前から帰ってきたのは若い二代目? その母親らしき人も厨房にいて、家族経営のようです。
卓上の品書きには「ラーメン」、店のメニュー札は「中華そば」、600円。
いい塩梅の、まさに中華そば。南陽・宮内といえば赤湯ラーメンの本場ですが、青海苔はまぶされず、スープの出汁は魚介に振れず、麺は太くはなくと、何を取ってもスタンダードな一杯です。
「うめつ食堂」でなければ味わえないというものではないかもしれませんが、鄙にあって正統派を表現するいいラーメンを出しているのは立派です。
2018.12.19
たまげたらーめんのたまげたらーめん(長井市)

長井市成田の「たまげたらーめん」を初訪問。
たまげたらーめん700円。
予備知識なしでの訪問でしたが、配膳されたどんぶりをみて、そのデカさにたまげてしまう。
思わず「こりゃたまげたなぁ」と独り言ちると、「店の名前のとおりで」と返す店のおばさん。
醤油風味の際立つスープ。トッピングのワカメと仕上げに振りかけられた青海苔が磯の香りを漂わせて食欲をそそります。出汁よりも返しのよさで食べさせるラーメンのようです。
麺は、自家製なのかどうか、平打ち。スープの濃い醤油の色がラーメンに移っています。茹でが強めだったためか、食べていて乾麺の細打ちうどんに似た口当たりだなぁと思ったところ。
チャーシューが立派。パサ系ですが、長方形の形状で、縦横50×100mmは下らない大きさがあり、厚みもしっかりで2枚。薄味ですが、これの表面にもスープの醤油の色と味が付いています。
幸いにしてというか、量的にはノーマルプラスアルファぐらいだったので、食べきれないということはありませんでした。
ユニークな1杯がここにもありました。
2018.12.24
四ツ葉のぬるるんラーメン(白鷹町)

白鷹町畔藤の中華料理店「四ツ葉」を初訪問。
R287を走っていて見かける「ぬるるんラーメン あっち」の看板。以前からナンダソレハ?と思っていたので、このたび実食してみようということで。
ぬるるんラーメン+ミニチャーハン、750+250円。
納豆、オクラ、メカブのぬるぬる3兄弟が入っています。これを、味噌たまりをベースに黒酢で少し酸味を加えたスープで食べさせるもの。とろとろになった麺を啜ると、ズバババッ!といい音がします。
それでうまいんか?という声が聞こえてきそうですが、うまいんです。食べてみるまで心配でしたが、うまかったです。
ぬるぬるのほかにも、薄いけれども縁の赤い本格チャーシュー、メンマ、ワカメ、燻製たまごも入って、トッピングは充実。少し寝かせた中太のいい麺を使っています。
試しに付けてみたミニチャーハンは作りたてで値段以上の価値がありました。
一押しは肉ラーメンのよう。四川風担々麺をゴマすりメンと称していたりして、なにかとユニークでした。
2018.12.27
赤湯ラーメン龍上海山大病院前支店の赤湯ラーメン(山形市)

飯田西の「赤湯ラーメン龍上海山大病院前支店」を久方ぶりに訪問。いつ以来になるのか調べてみると、6年4か月ぶりでした。かつては頻繁に食べていたものですが、そんなに空いたか。
ここは人気度から言えば「赤湯からみそラーメン」830円を行くべきなのかもしれませんが、辛味噌が辛過ぎてラーメン本来の味がよくわからなくなるのと、価格的に醤油仕立ての赤湯ラーメンより150円も高くなるという難点があるため、自分は醤油のほうをよく食べています。
その赤湯ラーメン(しょう油味)の大盛り、680+150円。価格は6年前比較で据え置きです。
濃い色をしたスープが麺やナルトを醤油色にしてしまっていますが、魚介風味と独特の甘味があり、オンリーワン度が高いものになっています。しょっぱいですが、見た目ほどではないと言っておきましょう。アミノ酸の旨味を強く感じます。
麺は、以前はもう少し太かったのではないかと思うものの、存在感のある啜り甲斐があって秀逸。
以前と変わらず、いい仕事をしているなあという印象です。
2018.12.30
そば処春馬の中華そば(山辺町)《移転》

山辺の、かつて「花 花」という軽食喫茶の店が入っていた建物を居抜いてできた「そば処春馬」を初訪問。山形ラーメン界の気鋭がこんどは蕎麦で勝負しようというユニークな試みのようです。
でも、脳内では春馬と言えばラーメンのイメージが根強く、そのラーメンもラインナップされていたので、中華そば(普通)800円を注文しました。
「普通」なのにけっこう多い麺量。小盛・普通・大盛とありましたが、大盛にしなくてよかった。
自家製のやや細、手もみでピロピロ。敢えて低加水のつくりにしてごく浅めに茹でた、ぼそぼそとした食感のものが供されます。近時もてはやされているもっちりとした多加水麺とは異なる味わいで、独創的だと思いました。
煮干し風味の効いた比較的薄味のスープ。強いインパクトは感じませんが、その旨味が食べ進めるにつれてじわじわと伝わってくるようなつくりです。
つくってから意識的にしばらく置いているのか、少しスモークしたのか、他店では見かけないチャーシューもユニーク。
うまかった。次回は蕎麦を試そうか。