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jinen ya 202202

 蕎麦を食べたいと思い、どこの店にしようかあれこれ考えて家を出たものの、圧雪のため道路がすごいことになっている。これではできるだけまっすぐに帰宅したほうがよさそうだな。そう思いながらの用事後の運転中、天啓のように前方に蕎麦処が見えます。おお、神はここで食べろとの思し召しだ。思い描いていた店ではなかったが、ここでいい。
 去年の秋以来5か月ぶりの、寿町の「麺道自然や(じねんや)」。いい店で、2019年11月以降早くも4回目の利用となります。

 もりそばの大盛り、600+150円。
 これでも安いですが、初訪時に書いたインプレを見ると、当時は小鉢・漬物付きの二八そばが500円で食べられたので、それと比べればだいぶ高くなっています。

 そうは言っても、大盛りは十分な量があり、さすが山形の蕎麦屋だなと思わせます。少しウェーブが入ってやや色が濃くなり、以前食べた蕎麦からは微妙に変更されていますが、冷水での締め方やかなりの長さがあることなどは変わっていません。
 そばつゆが多いので、食後はつゆの半分ほどを備え付けの紙コップに一時退避させ、2回に分けて蕎麦湯を楽しみました。蕎麦湯の量も十分でした。

minatoya 202202

 昼はもりそば。そう決めて、丸3年ぶりに和合町の「手うちそば港屋」を訪いました。ここでは過去2回、評判の中華そばを食べていますが、本職の蕎麦のほうは未食になっていたのでした。

 もりそばの大盛り、670+200円。
 手打ちのわりには良心的な料金。ラーメンの大盛りが200円増しだと心理的抵抗が大きいですが、手打ち蕎麦ならやむなしでしょう。

 細・太の2種から選んだ太打ちは、平打ち風の切り方になっていて、喉越しと噛み応えの両方が楽しめるようないいつくり。おろしたてと思われる本わさびが鼻にツンと抜け、このあたりにも老舗蕎麦店らしい“粋”を感じます。
 しっかりした重量感もある陶器の蕎麦猪口が、手に小さくもなく大きくもなく、いい質感あり。そして、ここまでおいしくつくれるそばつゆ。いいですなあ。

 大盛りにしても、「そばのまるごまるご」や「こぶ原」のボリュームには及ばないので、大盛りが妥当。土瓶で供される熱い蕎麦湯をたっぷり楽しめるところも好感。
 いつもながら、いい蕎麦屋の蕎麦は満足感が高いです。

futamiya 202202

 この日の昼食探訪は、蕎麦だ。多くの候補店の中から、しばらくご無沙汰していた浜崎の「四季の味そば処二見屋」をセレクトしてみました。4年5か月ぶり、3回目の入店となります。
 しばらく敬遠していた理由は、前回食べた「そばセット」が蕎麦と丼の両方ともミニで腹が満たされず、残念な思いをしたため。今回は蕎麦の単品でいくことにします。

 小板そばの大盛り、690+200円。
 注文前、店員さんに量についてしっかり確認。小板そばは1人前、その大盛り200円増しは1.5人前、大板そば1,300円は1.8人前とのこと。大板はなぜか割高なので、小板の大盛りにしました。

 心配だった量については、1.5人前が極めて妥当。もうこのことだけで半分以上は満足です。(笑)
 やぶ系の手打ち蕎麦は少しだけ太めに寄っていて、手切りされたいい硬さのもの。喉越しがいいんだ。
 店のつくり自体が広くてとてもお上品なのはいいのだけれども、薬味のネギと漬物の量までちょぴっとだけのお上品にする必要はなく、ここはケチらずに改善してもらいたいところ。
 蕎麦湯が猪口に1杯分しかなかったので、おかわりをもらってもう一杯。白濁したとろみがあり、美味なる蕎麦を締めくくるにふさわしい。

 今回のインプレッションは、前回から変じて大合格のいい蕎麦でした。
 ランチタイムにサービスされるセルフのコーヒーも、極小カップでお上品だったことを書き添えておきます。

takemura 202201

 数日前に食べたもりそばがおいしかったのに気をよくして、この日は篭田の蕎麦店「竹むら」に赴いてみました。ここは1年5か月ぶりです。

 もりそば(大)700円。
 ここでは過去にラーメン類ばかり食べていて、蕎麦は初めて。山形の蕎麦屋はどこもはずれがなく、いい蕎麦を出すんだよねぇ。
 まず、価格が安い。盛りはほどほど、つまりは妥当な量で、薬味は不足なく漬物付き。もちろん手打ちで、手切り感たっぷりなところがいい。田舎打ちではない通常の太さなので、誰もが食べやすいのではないか。冷水できりりと締められていて、啜れば身の引き締まる思いがする。(笑)

 蕎麦湯は猪口で3杯いける量があり、とりわけ最後の“濃いところ”で飲む蕎麦湯は柔らかい湯の口当たりがあり、絶品でした。蕎麦湯を飲めば一転、汗が滲んできます。

 ホント、蕎麦はいい。うどんばかり食べて蕎麦のよさを知らない西日本のヒトは可哀そうだ。

yabuya 202201

 胃の調子が芳しくなく、さらりと蕎麦でもたぐってきたい。そうかと言って、蕎麦の少ないのにはどうにも耐えられません。なので、日頃は量の多い板蕎麦を食べているわけだし、今回はもりそばの大盛りにしようかな。天ぷらなどの添え物は不要だ。
 そんな考えで、七日町、第五小学校正門前の「そば処やぶ家」を2年10か月ぶりに訪問しました。

 もりそばの大盛り、700+150円。
 想定以上に蕎麦の盛りがよく、底の深いどんぶりにたっぷり。二人前ほどはあったように思われ、「さらりと」とはいきませんでした。
 ひんやりとした蕎麦の喉越しが、真冬であっても心地よい。はじめはワサビをチョイ付けしながら食べ、わさびがなくなった6合目あたりからは卓上の一味唐辛子を蕎麦に軽くふりかけて食べました。

 この店の場合、蕎麦の太さや打ち具合がこの地域の標準的なものになっていて、どこからどう食べてもおいしい。薬味のネギが多めだし、プラス150円で得られるこの量にも惚れるし、フィニッシュの蕎麦湯にも満足でき、いったん冷えた体がぐんと温まります。おみ漬などが少々あれば完璧だったかもしれません。

 改めて、蕎麦はいいものだと思ったところです。

apolo 202201

 蕎麦が食べたくなり、あそこでもたしか蕎麦を出すんだよなと思い立ち、天童市東長岡の「食事呑み処あぽろ」を6か月ぶりに訪問。

 ゲソ天板そば(きざみのり付)の大盛り、850+150円。
 量が足りないと困るなと思って大盛りにしましたが、想定をはるかに超える多さで、この界隈の大盛り蕎麦ランキングの上位に来るであろうボリュームでした。今の自分にはちょっと多かったかな。
 素晴らしくおいしい蕎麦ごく少量と、まあ合格ラインの蕎麦たっぷりのどちらを取るかと問われれば、自分の場合はいついかなる時であっても後者を選ぶ人間なので、この量には惚れます。腹がくちくならない蕎麦なんて、蕎麦ではないですけんね。
 合格ラインに達しない蕎麦は論外ですが、ここのは手打ちではないけれども味わいとしては軽く合格ラインをクリアしています。
 天ぷらは、ゲソ天のほかにタマネギ天も付いて、揚げたてアツアツだし、蕎麦湯もポットに入ってたっぷり飲めたし、予想していた以上の満足感が得られました。