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 上山市弁天の街道筋に「カツ丼、カツカレー300円」という看板があって、それが気になっていました。300円? ウソだろ!?
 スピードを落として様子を伺ってみますが、どうもフツーの住宅風にしか見えず、店舗らしいところがないので、行くのを逡巡していたのでした。

 で、このたび、トツゲキ。
 車を駐車場に乗り入れて中を覗いてみると、おお、狭い部屋にテーブルが3つある。入口には暖簾すら出ていないけれども、まあいいか、行こう。

 「いらっしゃいませー」
 ……おぉ、フツーではないか。
 他に客はいない。どうやら、民宿を経営していて、その食堂がココということらしい。

 カツ丼300円を所望。
 カツはカリカリ、肉は一丁前の厚さがあり、しかもアツアツ。丼つゆもいい香り。
 いつもの大衆食堂6大要素(速い、安い、美味い、熱い、多い、楽しい)に照らすと、「安い」は文句ナシ、「熱い」、「楽しい」も合格、「美味い」、「多い」はそこそこ、「速い」はたまたまなのかやや不満、というところ。

 このほかにもメニューはカツカレー、ハンバーグライス、イカカレー、焼肉ライス、豚カツライス、カキフライライスなどいくつかあり、いずれも300円。
 これはオモシロイ。夜8時まで営業だそうなので、そのうちまた行ってレポートします。

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 カツ丼が食べたいなぁ……と思って、大明食堂をセレクトしてみました。
 先にココに行ってカツカレーを食べたところ、カツが大きくてアツアツでおいしかったし、なぜか後に来るお客さんたちの多くがカツ丼を注文していたので。

 カツ丼700円。値段も良心的。

 ご覧のとおり、奇をてらうような素振りは寸分も見せない、ごくフツーのカツ丼です。
 この店の味は、基本的にどのメニューも素朴な“おふくろの味”なのだなということがわかってきました。
 煮込み過ぎず、卵がちょうどよく薄白くなってきた状態の仕上がりはなかなかステキ。

 下に隠れているごはんは、外食系にありがちな粒のはっきりした硬めのものとちがって、もっちり感たっぷり。

 してまた丼つゆの量も多くなく少なくなく、米が米としておいしく食べることができる絶妙な加減。その味も甘じょっぱさに角がなくまろやかです。

 納得のボリューム感があるカツは、1ヵ所スジがあったけれど、基本的には前歯であっさり噛み切れる質感がありました。

 漬物も、店のおばちゃんか誰かが漬けたものなのだろうな。



 かつ丼が食べたくなった週末。どこにしようかとしばし黙考。「大明食堂」かなぁ。でもココには先月行ったしなぁ。「かつ家」かなぁ。でもソコではインパクトに欠けるしなぁ。
 ――ということで選んだのは、城西町の「とんかつちん豚」。

 かつ丼750円。
 もう、何を取りあげても申し分ない逸品。このボリューム、このカツ、この味、この威圧感。
 運ばれてきた瞬間のインパクトは強烈です。思わず「すげぇなぁ……」と口走ったのを店のおばちゃんに聞かれ、笑われてしまいました。

 カツに関しては、大明食堂よりは上質で、厚みもそう負けてはいません。脂身もほどよくあってよろし。
 丼つゆは、家庭の味というか、あまり甘辛くない飽きのこないつくりです。
 写真を見て、カツだけが大きいと思われたとしたらそうではなく、ごはんの量は普通の店の大盛りほどは十分にあります。
 ほかに賞賛すべきは、脇役の味噌汁がしっかり熱くていつまでも冷めないこと。漬物もたっぷりで、単調な丼の味を切り替えてくれる役目をしっかり果たしてくれています。

 ああ、腹いっぱい。
 コストパフォーマンスの高い名作でアリマシタ。



 ある日。正午前の時間帯に赤湯付近を通る。朝メシを食べていないので腹が減っており、ご飯ものにしたい。
 で、あまり考えずに入ったのが「めしやつかぜん」。
 メニューをみると、最も安いのがカツ丼で750円である。
 昼メシには、出しても800円までデアルという個人的なポリシーにしたがって、カツ丼を発注。

 ご覧のとおりフツーのカツ丼ですが、量は多め。ごはんはフツーの茶碗ならば大盛り2膳分くらいはあったでしょうか。
 カツはそう大きくないけれど、必要にして十分。むしろ卵やタマネギがカツの味を引き立てているように感じます。
 味は薄め。あとで喉が渇かないメリットはありますが、食事の後半はやや単調な感じになりました。

 サプライズは最後にセットされていて、この日はカツ丼がランチサービスで、料金は600円だとのこと。
「600円になります」
「あれ、750円じゃないの?」
「ランチタイムなので」
「はぁー、得した気分だなぁ」
「日によってメニューが変わりますからまたどうぞ」

 これで600円ならグーです。そういうことならまた来ます、はい。
 全席タタミで、椅子席はありませんのでご留意を。

kawashimaya 201012

 セットものが充実している「河島屋食堂」。いつもガッツリ食べたい人たちでにぎわっていますが、今回はカツ丼700円にしてみました。

 素朴な見かけで、どこででも食べられそうなカツ丼です。しかし、その味はなかなかいいです。カツの充実度を追求する店が多い中にあって、ココのカツはボリュームこそノーマルですが、このどんつゆ、このごはんの量には適量というか、卵とタマネギの中でえげつない主張はせず、単純にこれはうまいなあと感じさせるものです。

 何がいいのかと考えていて思ったのは、卵の半熟具合がサイコーなのと、カツの衣へのどんつゆの染み込み具合が絶妙なこと。
 結局のところ、老舗が醸し出すどんつゆの美学――みたいなものが器の隅々まで行き届いているのだろうなぁ。

 加えて、味噌汁も秀逸。なめこ、豆腐に加えて麩と小さな凍み豆腐が入っていて、ダシの味もやはり年季モノ。自家製と思われる白菜の漬物がついて700円。納得です。

asahi 201107

 また残業のため、夕食は出前。
 その日はカツ丼でいくことにしましたが、同僚から、カツ丼ならば材木亭よりもあさひ食堂がいいですよとのアドバイスを受け、あさひ食堂に発注。

 カツ丼、たしか800円。
 たしかに肉はいい、と思います。でも、子どもの頃から安い肉を食べて育っているので、縁に脂をまとったようなあまり上品ではない豚肉のほうが好きなのです。
 そういう意味では、山形市のとんかつの名店「ちん豚」も、肉が良すぎるのですね。

 ということで、いかにも豚肉です、獣の匂いも多少残っています、脂身もいくぶんかついています――という材木亭のカツ丼750円のほうが、自分は好きだ。

 インスタント味噌汁と自家製の漬物つき。
 腹を十分に満たして、この日は翌朝3時までがんばれました。

 ついでに言えば、2日前、材木亭の酢豚定食を食べた日は、翌朝の4時半過ぎのあがりでした。家に戻って5時。
 こんな生活をしていると、そのうち死ぬなぁ。(笑)

bekoichi 201201

 けっこう古くからあるこの店ですが、行ったことがありませんでした。
 で、今回初訪店。じつは正月直後に一度蹴られているのですが。

 ウェブで見たのは牛丼450円。これを食べてみようと思ったところ、メニューには580円+税とあります。値上げしたのかな~と考えつつ、この牛丼の大盛り580+120+税35円を。

 結果、値上げではなく、サラダ、玉子、ネギが加わっての料金らしいです。
 ネギは何に使うの? よくわからないので好きにしようということで、味噌汁に入れてみました。
 この味噌汁が秀逸で、きりりと熱くていいダシが出ていて、豆腐とえのきの適度な量がグッドマッチ。ふぅ、うまいなぁ!!
 卵は、ラジウムと生から選べるようです。
 サラダもオレンジが付いていてハイバリュー。

 肝心の牛丼は、こんなにスバラシイものは最近見受けなかったな~と思えるほどの立派なもので、そこいらのチェーン店はもとより、あちこちの店でラーメンとセットで出てくるようなものとは異なり、色、照り、味、肉質、その他の具材の妙などどれを取っても我が身には超一流。
 とりわけタマネギの茶色と照り具合には感動しました。糸こんにゃくも少々含まれていて、これぞ山形のかあちゃんの味と言えるのではないか。

 大盛りのこの量に不満足な人は、おそらくいないでしょう。さすが、丸源・丸喜多と同系列の肉料理専門店という感じ。
 また、店の雰囲気は、広い、古い、ガラガラ(そういう時間帯だったのかも)、イージーリスニング風のBGM、昔は若かっただろう女性店員などいずれをとってもなんだか沖縄の老舗大衆レストランの雰囲気と瓜二つ。
 昭和レトロなんて通り越して、戦後の香りや趣きがあったりします。いいなぁ、こういうの。このやや枯れた雰囲気がたまらなく好きだな。

hokkai 201203

 カツ丼が食べたくなったので、以前から狙っていた「北海」のカツ丼800円にアタック。
 ここのカツ丼は、20年ほど前は盛りがよいのでよく食べたものです。
 しかしそのゴールデンエイジの面影は今はなく、ノーマルな量のどんぶりにたくさんの小皿がつくシロモノに変貌していました。

 変わらないことといえば、脂身が多くややジャンキーな印象を抱かせるトンカツ。でも、こういう感じのカツ丼が自分は好きなのかも。
 ヒレ肉のカツ丼なんて、あまり食指が動かないものナ。
 それに、いい肉を使っていたら、これほどの分厚いトンカツにはならないだろうし……。
 重厚なトンカツにしっかりした味の丼つゆ、そしてまだとろみを残した卵。それぞれが絶妙にマッチしており味自体はグー。

 白味噌仕立ての味噌汁は不思議なクリーミーさがあり、刻みネギが効いたいい味。
 キムチがつくというのもいいです。
 ほかにタクアン、水菜のおひたし、りんご。

 ここではこれまでに、ごはんものや焼きそばはたべたことがありますが、汁物の麺類はいまだに食べていないことに気づきました。
 なので、今度行くときは、自慢の自家製麺を使ったラーメン類を味わってみようと思います。

agetsuma 201205

 この春に就職した長男が、初給料で家族に馳走してくれるという。そうかそうか、お前もいっぱしの給料取りになったのか。
 ということで、市内きっての鰻の老舗「あげつま」へ。

 シラスウナギが不漁らしいなので、値上げしてるんじゃないの……と、少し不安になりながら入店。
 げげっ、やはり! その不安は的中。
 うな重のノーマル形の中串2切れが5,460円ですとっ!
 「上」にあたる3切れが7,823円!!
 仰天です。そんなカネがあったら、あすなろ食堂のあすなろ定食を10回食べてもまだおつりが来るってもんでいっ!

 薄給の息子にそれを所望するのは酷というもの。かといって、あまり安いものをたのむのも息子の矜持を傷つけることになる。
 なので、海老天3尾がついてくる「上」天丼、2,415円をいただくことにしました。
 ご覧のとおりのセットに、食後のサービスドリンクをラフランスジュースにしてみました。

 ふつうの天丼よりも海老天が1本増えて420円高くなるというのが「上」のようです。
 どうも高級店はふざけているなぁというのが率直な感想です。

 この時代、天丼自体はまぁ、店ごとにそう大きな優劣というのは出てこないのではないか。
 揚げ具合や丼つゆは、どこで食べてもそれなりにおいしい。結局は材料の優劣が一定のウエイトを占めることとなりますが、自分はそのことにはあまり興味が湧きません。
 しかしながら、さすが老舗、米についてはいいものを仕入れているようで、なおかつ炊き方がいいです。それが大衆食堂を上回るほどのボリュームで供されることについては、手放しで称賛しなければならないと思います。

 息子よ、どうもごちそうさまでした。

kinudeya 201205

 今日はメシがいいと思い、天童市の「絹出屋」へ。

 カツ丼セット800円。
 カツ丼+半ラーメンという組み合わせで、カツ丼単品だと650円なので、プラス150円で半ラーメンが付くというもの。

 しかし、「半」というものはなかなかに曲者で、このラーメン、3箸で麺をすくい終えました。
 一般的に見てどうも「半」は、満足度において一人前の半分を下回るものが多いように思います。
 「半」を「半」と感じさせない充実感を与えることこそがリピーター獲得の近道であるということに、店側は気づかないのでしょうか。
 しかも今回の場合はスープがぬるい。これらにより、この店はセットものの半ラーメンに関して思い入れを持っていないことがわかってしまいます。

 まあいい。では、カツ丼はドウナンダ。
 ……お。こっちはなかなかいいセンいっているのではないか。
 丼こそ小ぶりですが、横長というよりも円形に近いカツが表面全面を覆っています。
 カツは、心もち衣が厚めで脂身が多めですが、部分的にカリカリとしているところがあって、歯ざわりはとてもいいと思う。
 カツに隠れたごはんも予想以上に多く、甘みを帯び、クセになりそうな丼つゆがまんべんなくかけられています。
 青海苔少々と紅生姜のトッピングが彩り的にもいいアクセントになっています。
 玉ネギは含まれておらず、トンカツと卵と丼つゆのみの構成です。

 650円で食べられるカツ丼としてはまぁ上出来なのではないかな。
 それにしても、半ラーメンは……。

katsuya 201205

 「カツ丼なら、おれはかつやので十分だ」とのたまわったヒトがいましたが、たしかにそうだよなぁと思いながら食べました。

 ここのいいところは、まずとても「熱い」こと。上に乗るトンカツ+卵はもちろんのこと、あれは丼つゆもごはんも熱いのでしょう。うっかり油断しようものなら、口内火傷になりそうです。
 それと、カツに使う豚肉が安定していて、当たりはずれがありません。脂身と赤身のバランスもいいです。
 これを日ごろから414円(割引券利用)で食べられるというのだから、立派です。

 反面、フロア係のアルバイトが足りず、混雑時の注文取りが行き届かないことが難点。訪れるたびにアルバイトが変わっており、要領を得ない者もいたりして、もしかしたら定着するにはきつい労働条件となっているのかもしれません。

 注文を受けてからできあがるまでに時間を要し、回転率があがらないことを思えば、利益率も牛丼チェーンのようにはいかないのかもしれません。

 ああ、なんだか心配になってきたな。(笑)
 がんばってね、アークランドサービス。

murakuma 201206

 ある休日。前の晩はメシを摂らず、酒も飲まなかった。この日の朝メシも食べていない。
 むむっ、ならば昼食は、この千載一遇のチャンスを逃す手はないのではないか。
 ということで、高カロリーの極みとも言える「くま丼」に挑戦してみることにしました。

 くま丼980円。
 これ、「むら熊」のオリジナル。カツ丼と牛丼が合体したようなもので、牛肉煮のアンダーにトンカツが潜んでおり、これに生卵をぶっかけて食べるというシロモノで、もう若くはない自分にとってはチト厳しいのではないかとある種の警戒感を持っていたワケなのです。

 配膳の段階で思わず「すげぇ迫力だなぁ…」と一人ごちたのを店のオバサンがスルドク察知して、「くくくっ」と笑いながら「いんやねぇ…。ほんでもお年寄りなんかもぺろっと食べでいぐんだじぇ」とのこと。
 ははあ……。

 で、まぁ、食べてみると、ごはんの量がさほどではないためか、たしかに容易に“ぺろっと”食べられました。なかなかうまいのだな、これが。
 牛丼の具のほうは、どこぞのチェーン店の骨からこそげとったようなしょぼい肉ではなく、厚手で噛み応えのある部分と脂身の部分が混然一体となったしっかりとしたものになっています。これ、セノ食堂(天童市)の牛煮込み定食に用いられていたものと肉質及び味付けが似ているなぁという感想。これに玉ネギ、糸こん、椎茸などがからんで秀逸です。
 トンカツのほうは、薄っぺらなものですが脂身は少なく、カラッと揚げられているので食感がよろしい。

 カツ丼630円、牛丼730円なので、980円はやや割高ですが、話のタネとして1回は食べてみていいのではないか。

 ココではいずれ長崎ちゃんぽん840円も食べてみたいと考えています。
 本場仕込みのものではなく、店が中山町「長崎」にあるからというダジャレから発生したようなのですが、これもまた話のタネにと。

jintei 201206

 つれあいの帰りが遅くなるということなので、ある日の夜は一人メシ。

 さぁ、何を食べようか。ビジネススタイルのまま汗をかくのはいやなので、ラーメンは避けたい。蕎麦屋はこの曜日、休みが多い。ではまあ、ご飯ものだな。

 ということで、久々に「仁亭」を訪れ、チキンデミかつ丼760円をいってみました。
 デミかつ丼を提供する店はそう多くなく、自分の場合、城西町の「ごはんですよ!ふなやま」で食べて以来2度目、になるのかな。

 揚げたての鶏ムネ肉のカツが3つ。えらく熱い! でも、定食屋はこうじゃなくっちゃね。
 たっぷりかけられたデミグラスソースも、スタンダードな味で美味。

 緑の乾燥パセリが振りかけられた肉をつまみあげると、その下にうっすらとキャベツの千切りが敷きつめられており、そのさらに下にたっぷりのごはん。
 大ぶりのどんぶりなので、空腹はしっかりと満たされました。

tsuriaji1 201206

 ついこの前、何十年ぶりかで訪問した「つり味」でしたが、不思議なものでほとんど間を置かずに再訪の機会に恵まれました。

 肉丼、550円。
 前回、次はこれかなあと目星をつけていたものです。

 丼が小ぶりなので、一目見たときは量的にどうかなあと思いましたが、なかなかどうして、けっこうボリューミー。
 同行者が女性2名だったこともあり、ガツガツせずにゆっくり食べたのがよかったのかもしれません。メシというものはこのように食べれば、満腹中枢が反応するまでのタイムラグといい具合に折り合いがつく、ということなのでしょう。

 豚肉のほかタマネギとしめじを溶き卵でくるんだもので、比較的甘めの味付け。なんだか心から安心して食べられるような素朴な風味です。
 緑色のトッピングはささぎ(東北地域語?ささげ、さやいんげんのこと)。丼つゆもほどほどにご飯に染みとおっており、丼物としてはとてもいい塩梅です。

 これに付随する味噌汁も、漬物も、冷奴も、奇を衒ったところは微塵もなく、好感度が高いです。

 メニューを見て、とんかつ定食と鶏唐揚げ定食が同料金の750円というところが気になりました。一般的にはとんかつのほうが高価なワケで、ならば唐揚げのほうはかなりの充実度なのではないかとの期待感がフツフツと高まります。
 次回はこのあたりを探求してみたいなぁ。

atago 201208

 以前ここでカツカレーを食べたことがあり、その時のカツの大きさとボリュームにうれしくなったことがありました。
 このトンカツならばカツ丼もきっと美味なのだろうなと考えたことを思い出し、このたびふらりと再訪してみました。

 カツ丼750円。
 もう、立派!というしかありません。
 他店よりもやや大きな器に卵をまとったデカいトンカツがこんもり。

 カツはカリッとした類のものではなく、どんつゆがたっぷりかけられてくったりした感じの仕上がりです。そのためフライの衣がカツからはがれてしまうということにもなり、もしかして人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、自分はその程度のことを厭うものではないし、このクオリティに達しているからには文句は言えないと思います。

 また、味噌汁については、諸手を挙げて賞賛すべきレベルです。
 きりりと熱くて、この汁をゆっくりとすするのが極めて至福感高し。大きくカットした賽の目形の豆腐、あまりの熱のためにややくたびれたワカメ、そして底のほうにはきのこのしめじまで入っています。

 ごはんもたっぷりで、目論見どおり充実の昼食となりました。

yutakaya 201210

 ここからの5連載は、2012年10月7~9日、尼崎市で開催された某音楽祭を観に行った時に食べたものです。

 まずは、尼崎市東難波町の「カツ丼豊家」。
 出かける前からチェックして、阪神尼崎駅から15分ほど歩いて行ってみました。
 ねらいはふわとろ玉子カツ丼、並盛りにして690円。

 噂どおりなかなか美味。卵が後がけなのか、オムレツ状態になっています。
 カツは、普通サイズと厚さですが、揚げ立てで熱っちち!
 丼つゆは、甘辛さが抑えられたものがたっぷりで、ごはんは箸で持ち上げられず、かっ込むことになります。そしてそのかっ込みがおいしさを助長。
 カウンター隣りのオネーサンは最後までかっ込むようなことはしていませんでしたが、食べ終わるまでかなり時間がかかっていました。

 このほか、特製ソースカツ丼、あっさりだしカツ丼、カレーカツ丼、おろしだしカツ丼、みそカツ丼などがあり、近くにあったならば各メニューを試してみたくなるような店でした。
 店内も、昭和を感じさせるレトロ感があり、よかったです。

taketei 201210

 何度か赴いたことがあるものの、ココは高額デアルと認識していて、その後なかなか足が向かないでいました。
 しかし、ランチタイムならば一般的な料金で食べられることを知り、再訪してみた次第です。

 かつ丼ランチ714円。
 高級店(値段が)でこの料金ならそうそう期待はできないだろうと思ったところ、意外や、充実の内容でした。
 まず、漬物2種が登場。その量も十分。そして、「グラスをお持ちしますからドリンクバーからご自由にどうぞ」と。いいですねぇ。

 登場したメインはご覧のとおり。味噌汁か小うどんがチョイスできます。
 カツ丼に一定の肉質を求めるのであれば、ここの肉は申し分なし。脂身を多めに含んだロースはかなり柔らかくジューシー。どんつゆも含めて脂分が濃厚で、他店と比較して一枚上の味わいがあります。卵もたっぷり。

 ボリュームも十分。にもかかわらず、ごはんとキャベツはおかわり自由とのこと。最近体重が増加気味なので自重してしまったけれど。
 接客も上々で、「かつや」のアルバイトもこのぐらいやってほしいという思いがふつふつと湧きあがったところ。(笑)

 今どきカツ丼単品でも750円はするのが一般的なのに、この充実度に加えてごはん、キャベツ、飲みものをじゃんじゃんいただけるわけですから、ゼッタイにお得だと思います。
 ちなみに、グランドメニューのかつ丼は1,134円。内容相応なのでしょうが、やっぱり高いよねぇ。

suzukishiten2 201301

 次に、ミニカツ丼。
 クオリティとしては、他店で設定しているミニ丼のレベルを数段凌駕しており、量についてもミニとは言えない迫力があります。
 厚みのあるロース肉が使われ、大きく3つにカット。その揚げ方、カツの周りのタマネギや卵などにも手抜かりはありません。

 中華そばの麺を平らげた後、おもむろに丼のふたを開けて、カツを噛み切ってはどんつゆをまとったご飯をすくい上げて咀嚼。幸福な時間だなぁ。
 合間には、濃いめの味付けのおみ漬けも。そして、紅生姜を。
 ――というふうに、きちんと「カツ丼」として楽しめる質と量を提供しているのは立派です。

 セット全体としては多少の塩辛さが残りましたが、腹9分5厘の満腹感があり、納得度は高水準です。

isago 201302

 ここではこれまでに中華そば、手打ち中華、カツカレー、みそラーメンを食べたので、今回は丼物の中から親子丼750円をチョイスしてみました。
 一般店では上級メニューとされることの多いカツ丼と同料金なので、内容を期待して。

 緑色のワカメと高野豆腐に刻みネギが少々添えられた秀逸な味噌汁、厚揚げのあんかけ2片、タクアン2切れとともに登場。
 タケノコ、タマネギ、シイタケとともに卵とじにされた鶏肉がたっぷり。ごはんもたっぷりですが上の具はそれ以上に多めです。
 丼つゆは、いい塩梅のもので、インパクト追求型ではなく、素朴感を大事にしているような味。そば屋の丼物はこれでいいのではないか。

 多くの来客と出前の電話が集中し始めたタイミングだったためか、配膳までにやや時間がかかりましたが、それを打ち消す満足感がありました。
 もう少しだけふわとろ感があれば、なおよかったと思います。

chinton 201302

 久々の「ちん豚」! 2010年4月以来の訪問です。
 カツ丼を食べたいなぁと思った時に必ず想起するのがこの店で、山形カツ丼界の重鎮。(笑)

 カツ丼750円。
 値上げもせず、味も量も落とさず、安定した内容で堂々の登場です。
 カツのボリュームのすごさは、切り込みが縦のみならず横にも入っていることでも理解してもらえることと思います。
 ごはんの量も立派で、ガッツリ系男性でも十分な満腹感を得られるであろうほど。
 味の強くないソフトな丼つゆなので、ともすると単調な味となりがちですが、なぜか飽きがこず、最後までおいしい!

 しょっぱめのシャキシャキのタクアンがいいアクセントになっています。
 厚みのあるワカメとネギが入った熱々の味噌汁も、やや塩辛め。
 これらのコンビネーションは、3年前に撮影した写真と見比べると、肉質、タクアンのブランド、味噌汁の具などすべてがまったく不変。継続は力、です。

 自分には肉質が良すぎるという感じがしますが、これで750円なら絶対お得だと思います。