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 行ってきました! 白河の「とら食堂」。
 白河ラーメンの元祖とも言うべき「とら食堂」のラーメンは天下一品です。再訪して、2回目の口果報を体験することができました。二代目竹井和之氏本人が麺を茹でていました。

 食べたのはチャーシューワンタン麺大盛り。値段は千円を超えますが、味わってみればそれは決して高いものではないことがわかります。
 ちなみにベーシックなラーメンなら630円。これは安すぎでしょ。

 麺はツルツルの手打ち。この麺だけでもすごいと思いますが、これによくマッチしたスープがまた絶品なのです。
 そしてチャーシューもワンタンも、それぞれが何らかの主張をもって丼内に鎮座しているのです。

 一般的にラーメンは、店によってウリとなるパーツがあり、それを除けば凡庸というものが多いものですが、「とら食堂」の場合はどこにも文句のつけようがありません。秀逸の一言です。

 山形の皆さん向けに言うと、「金ちゃんラーメン」の手打ち麺をさらにもちもちにし、スープをさらに深く洗練させたような感じ――と申しておきましょう。つまりは金ちゃんラーメン系もけっこうスゴイということなのですが。

 11時40分頃にはすでに長蛇の列。でも、これは待つべきです。感動しますよ。

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 うへぇ、まっ黒だぁ!! 西麻布は「五行」の焦がし醤油です。
 東京の夜、雨の中店を探して歩いていると、この悪天候にもかかわらず、とあるカフェテリア風の店の前では10人ほどの人がたむろしています。なぁにやってんだろ、このヒトたちは。――と思ったら、そこが「五行」でした。(笑) へぇ~、これでラーメン屋?というのが店の第一印象。

 数分後に店内へと案内され、焦がし味噌+味付け玉子、同行の息子は焦がし醤油+茹でキャベツを。
 焦がし味噌のほうも、いちおう写真を撮ってみたのだけど、ただただ黒いだけで絵にならなかったので割愛。
 味は、もともとが博多のラーメン店と聞いていたのであまり期待していませんでしたが、それは見事に裏切られました。
 麺は東京風の中太のストレートになっていて、もっちりとしてなかなかイケます。
 そして、なんと言ってもこの焦がしスープ。はぁー、ナルホド、香ばしさを演出するこういう手があったのかとびっくり。コクがあってスゴウマでした。
 アッチッチなのにまったく湯気が立ち昇らないというのも不思議。かといってめちゃくちゃギトギトというわけでもありません。
 さすが東京、六本木。これはラーメンのヌーベルバーグだね!

 好みにもよると思いますが、親子で一致した意見としては、スープは味噌のほうがいいね、ということでした。
 東京に行ったならまたぜひ足を運びたいと思える逸品でした。



 自分の場合、ラーメンは麺が一流でなければならないと思っています。スープのダシのとり方やチャーシューのデキなどは、極端なことを言えば、どうでもいいのです。
 麺は製麺所に任せきりで、スープばかり凝っているような店は愚の骨頂で、それは本末転倒なのだ。――ということを、まず述べておきましょう。

 そこで、佐野ラーメン。
 これは、佐野の有名店「万里」のメンマラーメン大盛りです。
 大盛りを頼むというのも、麺通としては邪道なのかもしれませんが、この手打ち麺をたらふく食べたかったワケです。
 佐野の各ラーメン店では自家製の麺をつくっていて、練った小麦粉を青竹で伸ばし、それをいちいち包丁で切って、客に供しています。これこそ本当のそば屋というものではないか。

 食べてみると、絶妙の歯ざわりと咽越し。このモチッとした感覚は製麺所では出せないのではないかと思います。
 手打ちともなれば、ひとつ間違えば製麺所のもの以下のデキになってしまうこともあるでしょう。だからこそ、日々の研鑽と熟練が必要で、いわば毎日が勝負なのでしょう。
 そうやって丹念に練り上げられた麺の一本一本を、よ~~く味わって食べましょう。

 毎日食べても飽きのこないようなやさしい味。
 山形には手打ち中華の雄「ひろや」がありますが、その麺とよく似ています。ただしひろやは、麺の太さが不揃いで、茹で加減にばらつきが出てしまうところがあります。これを特長とみるか弱点とみるかは人それぞれでしょうが、やはりある程度は、万里のような均一性を求めたいと考えます。

 さて、ここで疑問ですが、佐野では毎日、何本の青竹が中華麺をぐにぐにやっているのだろうか? 異常に多かったですよ、ラーメン屋。