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kintoki-m 201008

 久々の金時。
 この日の最高気温は34度台。職場からこの店まで歩いただけで汗をたっぷりかきました。

 客は結構いるのに、オヤジ一人で切り盛りしているものだから、水は出ないし、注文はとらないし、できるまで時間がかかるし、支払いは待たされるしで、マイリマシタ。

 そして味噌ラーメン700円。
 ココの基本形のラーメンは経験済みなので、暑いとかに関係なく今回は味噌なのだ。

 出来ばえは、まぁ、可もなく不可もなくといったところ。
 細麺での味噌ラーメンというのもなかなか風情があってよろしいし、野菜もしっかり油で炒めたものが入っているし、それには乱切りしたチャーシューが多めに入っているし、スープもコクの深い甘めのものでよろしい。ボリュームもよろしい。
 でも、なんかこう、おぉ!と言わせるものが不足しているような印象です。

 それから、店内を覆うにおいが、なぜかインスタントラーメンの香りなのです。いわゆる、油揚げ麺のにおいがするわけです。なぜなのだろう?

 ラーメンを食べて大汗をかき、また職場まで歩いて大汗をかき……。
 職場に戻れば13時からただちに上司との協議があり、こんどは冷や汗をかいて、なんだかもうこの日はこの時点でぐったりとなってしまったのでした。

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kaname 201009

 職場の昼食会は、ちょっと遅めのうなぎを食する会。
 市内随一のうなぎの老舗「可奈免の」うな重です。

 自分にとっては、この夏2度目のうなぎ。とは言っても、一度目はHot Mottoの弁当なので、事実上初です。(笑)

 うまい! うなぎっておいしいなあ。
 ココのうなぎの蒲焼きは独特らしい。蒲焼には、背開きにして一度蒸してからタレで焼く関東風と、腹開きで蒸さずにタレで焼く関西風があるのだそうですが、ココでは蒸さずに湯どおししてから焼くのだそう。
 ナルホド、言われてみれば確かに煮たようなふうが若干感じられ、ふだん食べる関東風のものよりも川魚独特の香りがしたものです。
 かと言ってそれが生臭すぎるわけではなく、いわば関東と関西のいいとこ取りをした製法なのでしょう。

 米沢在住の職員が言うには、米沢ではうなぎといえば「可奈免」なのだそうで、去年の夏、同じように職場の昼食会でうなぎを食べたときに発注した「石の家」は、ココからのれん分けした店なのだそうです。

 幹事に聞いたところ、今回のはうな重の「竹」。中級グレードのようで、2,415円だそうです。

kawai 201009

 市内東部の川井食堂で中華そば大盛り550+100円を食べてきました。初訪問。新規開拓です。
 デコラ張りテーブル3、座敷テーブル4?ほどのそう広くない店ですが、昼過ぎの入店時は満員! 一人で中華大盛りを啜っている人のテーブルで相席させてもらいます。

 満員のわりにスピーディーに登場したブツは、ひゃ~、でかいドンブリ! でも、スープがたっぷりのため、中で麺が泳いでいる感じ。そういうの、いいなぁ!!
 スープにくぐらせながら掬った麺は、オーソドックスな米沢ラーメン。麺同士がくっつかずにさらさら。それをふーふーしながら啜り上げる醍醐味! これぞまさに米沢ラーメンという感じです。

 スープは、特筆すべき際立ち方はしていないのですが、これはホントおいしかった。黒胡椒をまとわせて味わえば、独特の深い甘みがほのかにあり、最後の一滴まで楽しめるあっさりスープでした。

 チャーシューは、脂分と赤身の部分がはっきりした歯応えのあるもので、動物臭をあえて多少残したような、なかなか野性的なもの。こういうのも好きだ。

 ほかにメンマ、ナルト、ネギ。いずれも目立つことを嫌う地味系のお嬢様といった風情で、何気なく添えられています。
 しかし、この道を知る人にとっては、逆にそのことが、ひそやかな自己主張をしているようにうつります。
 このお嬢様たちはそんなことには気づかずに、静かにたたずんでいるというわけだな、フフ……。

 ギンギンに主張を効かせた“ハレ”のラーメンとはいえませんが、飾らない日常において日々味わうラーメンとしてはかなり秀逸だと思います。
 客層も、どちらかというとブルーカラーが多いことをとっても、そういうことが言えるのではないかな。

 そして大勢のお客さんたち、自分が食べ終える頃にはほとんど食べ終えて店からいなくなっていました。
 昼のわずかの時間帯が勝負なのだろうな、この店は。

yanome 201009

 米沢市の北のほう、窪田町矢野目にある「矢野目食堂」に初入店。
 中華そば大盛り550+100円。

 古いつくりの店には3つのテーブル席と小上がりに2卓。昼の時間帯の先客4名でしたが、ほどなく注文の品がやってきました。

 生姜のいい香り。濃い色をしたスープですが、その味わいは、塩辛さの角がすっかり取れてしまったような熟成感のあるスープで、これがうまい。
 はじめの一口こそ味の濃さに物足りなさを感じたものの、啜れば啜るほどに芳醇な味わいが増していくような、だんだんよくなるホッケの太鼓のようなスープです。
 うまいなぁ。どこの醤油を使っているのだろう?

 麺は正統派の米沢ラーメンで、独特の黒っぽさにほろほろ感があり秀逸。細麺としてはわりと伸びのこないタイプのもので、プリプリ感が長持ちしています。
 こちらのほうは、一口目がもっともおいしかったです。

 具のほうは、素朴系。「シナチク」と古臭い言い方をしたほうがふさわしいような細裂き長めのメンマ、スープの熱で周辺からじわじわと変色していくような切りたてのチャーシュー、本来の味がするナルト、それに長ネギが少々。
 海苔とかワカメとか、客に媚びるようなものは含まれません。

 これは案外高いレベルなのではないか。西のこやなぎ、東のひらま、北の矢野目に南の福原屋――といったら褒めすぎかな。(笑)

fukutomi 201009

 南陽市に赴き、用務が終わって昼になったので、久々に「百福亭」に行ったら定休日。
 で、ふとそのとなりを見ると、そこには新しいラーメン屋がありました。
 「麺や福とみ」。ものは試しと入店しました。

 店のイチオシは南ばん味噌ラーメン650円らしいですが、まずは基本をと、しょうゆラーメンの大盛り530+100円を。

 見た目どうですか?
 「麺や」を名乗るからには徹底した求道精神で取り組んでいるのだろうと思ったのですが、そういう気迫のようなものは、見た目からは受けません。
 以下の感想が精彩を欠くのは、もしかしたらこのあたりですでにモチベーションが下がってしまっていたからなのかもしれません。

 コンセプトこそ、赤湯ラーメンらしく青海苔がまぶしてあり、麺は太目のやや縮れ。
 しかし、そのように赤湯ラーメンを期待させておきながら、目指すところは少し違うようで、スープはあの独特の魚系の香りではなく、い~い生姜の香りです。
 で、あれぇっ?!なんて思いながらそのスープを啜ると……。
 やはり期待した深みというか、コクがありません。味も薄めでちょっと期待はずれです。

 麺は、よい。茹でが強い感がありますが、それ自体は満足できる範疇だと思う。自家製ではなく製麺所のもののようだけど。(○○製麺所と書かれたコンテナに麺が入っていた)

 そして、麺のほかの投入物は、久々に見た薄いヒラヒラのチャーシュー2枚と、メンマ少々、刻みネギ、青海苔、以上、と素っ気がありません。立ち食いラーメンじゃないんだからさぁ。

 食べ進むうちに感じたのは、このしっかりした太麺にこの淡白なスープはミスマッチだなぁということでした。

 これは一種のフェイクなのではないか。
 あ~あ、新規店開拓もいいけれど、赤湯ラーメンだったらこってりガツンの、たとえば「手づくりラーメン館くめ」あたりに行って食べるのもよかったかなぁ。

yoshinoya 201009

 通るたびに気になっていた国道沿い、窪田の「食事処吉野屋」に初潜入です。
 ここは、日中でも暖簾が下がっていなかったり、開いていても駐車スペースがなかったりでなかなか行きづらかったのですが、国道13号線において米沢ラーメンと赤湯ラーメンの境界線はどこに引かれるのか?!という課題意識を持っており、まずは南から攻めるならこのあたりから、と思っていたワケです。

 中華そば大盛り550+100円。
 入店するや、ずん胴で獣類のガラでも煮込んでいるのか、動物園のようなかなり強い臭いがします。むむっと怯みますが、自分の場合はなんとか慣れることができました。なじめない人もいるはずです。

 じいちゃんとばあちゃんでやっているようで、じいちゃんは軽自動車による出前で出たり入ったり。
 で、ばあちゃんはかなりのマイペース。水についても所望しないといただけません。(笑) 給水器やセルフのコップがないのです。ますますこの店に興味が湧きます。

 「はい、おまちどう」と持ってきてくれたばあちゃんに「おいしそうだから写真撮りますね」と言うと、「あらぁ、おしょうしな」とかなんとか。顔はマジだが、このナチュラルさが面白い。

 そしてこの中華、いやぁ、ホントにうまい!
 スープは濃い目のガラだしで、麺は純粋米沢ラーメン。この麺がまたたっぷりで、なんか昨日食べた某店の大盛りナンゾはどこかに放ってやりたくなるほどの充実度です。
 してまた、ネギはたっぷりだし、メンマは太め多めでいい味わいと歯ざわりだし、チャーシューだってスープとは異なる深い味がついています。海苔も2枚。

 ああ、至福の時だなあ。
 「ラーメンなんてどこも同じだろ」なんて、マヌケなことをのたまう人間がかわいそうになります。
 おなじ600円そこそこのものが、どうしてこうも人間の満足度に差をもたらすのだろうか――ということに思いを馳せてみる。

 ばあちゃんが後づけで丸茄子の漬物を持ってきてくれました。氷のまじった皿に4つも。
 それもまた、きりりと冷えておいしかったですよ。

 なお、定休日は第2、第4水曜日だそうです。一応。

fukuyoshi 201009

 おいしいラーメンで名を馳せている高畠町の「福よし」。
 「福よし」といえば中華そば!ですが、今回は味噌ラーメン大盛り650+150円に初挑戦!

 ……なのですが、登場したものを一目見た時点で、ああ、やっぱり中華を頼むべきだったと反省。(笑)
 見た目、圧倒的に中華よりインパクトがありませんよね、これ。なんつったって、ココの中華のビジュアルは秀逸ですからねぇ。

 味のほうは、ひらま製の麺は中華と同様秀逸で、プリプリのほろほろ。これが味噌に合うかというと、覚悟はしていたものの、ベストマッチとは言いがたいと思います。
 スープは、このあたりとしては赤味噌にシフトした味噌を用いており、味噌らしい香ばしさ。それに若干の唐辛子味がついていて、味全体を引き締めている印象です。

 具は、チャーシューに、野菜炒めはもやしとキャベツ、それにわかめ、ネギ。
 中華には入っているメンマ、なると、海苔がカットされてしまうのは実に残念です。

 そういうことで、ここではやはり中華を食べるべきだなぁ。
 「福よし」の中華そばを食べに、もう再訪したくなってしまいました。(笑)

manpuku 201009

 酢豚が食べたい。じゃあ中華料理屋だ。
 ネットで調べて、酢豚もうまいよとあったので、未訪になっている五十鈴の「まんぷく亭」に行ってみました。

 酢豚は確かにありましたが、一品料理で880円。これを定食にすると一人の昼食としてはチト高くつく。なので、予定を変更して、中華そばのCセット550+350円をいってみました。
 Cセットとは、半チャーハン+鶏のから揚げ2個+サラダ+漬物です。

 中華そばは、いかにも山形ラーメン。中太、といってもその範疇でも太めだなぁという感じのウエーブ麺。多加水で、もっちりしていて美味。
 スープは、いつも米沢ラーメンばかり食べている人間にとってはややオイリーな印象。山形って、そーゆー店が多い。
 具には安定感があり、安心度高し。チャーシューも分厚くて大きく、味もよし。

 チャーハンについては、どこのセット物もそうなのだろうけど、作り置きを温めたもの。でも味は悪くなく、ボリュームも良好。ちゃんと紅生姜がついていてよろしい。

 サラダは、いかにも中華料理屋。最近の洋食屋はキャベツの千切り器を使っていて見た目きれいですが、こちらは誰かの手切りで不ぞろい。それも家庭的で不満はありませんが、その上に載っているパセリはしょぼくれたもので、そういうものなら載せないほうがいいと思う。

 から揚げは特徴なし。業務用? キュウリの漬物旨し。

 これで900円は、妥当と思われますが、逆に言えばお得感なし。
 おいしくてリーズナブルな店だったらそこに行く労力は惜しみませんが、ココに関してはそこまでして通うことはしないのだろうなぁ。

 いいセンはいっているのです。カジュアルだし。
 近い方には手軽で重宝するいい店だと思います。

takedaya 201009

 自家製手打ちラーメンを標榜する店が香澄町にあることには前々から知っていて、いつか行ってみようと思っていました。
 狭い駐車場に狭い店。意外と奥行きがなく、カウンター7~8席に、小上がりに小さなテーブルが3つ、かな。

 ラーメン大盛り500+100円。今どきの山形市内にしては、安い!
 そして、結論から言うと、このラーメンは秀逸です!! これは掘り出し物です。

 麺はさすが。プリプリのツヤツヤで、コシのしっかりした手もみウェーブ麺。白河のとら食堂の麺を髣髴とさせるもので、それより少しだけ太いでしょうか。
 一部にひらひらの不揃いな麺があるあたり、これはまちがいなく手打ちでしょう。

 スープは、やはり山形、ご覧のとおりオイリー。山形にあっては、麺が手打ちで立派なところはスープで手を抜いていると感じさせる店がいくつかありますが、ここはおいしいです。独自にダシをとったものに、おそらく塩と若干の化学調味料で味を調えていると感じましたが、どうでしょうか。
 そのオイリーなスープに麺をくぐらせて掬えば、見た目もなまめかしいほどに独特の色艶をたたえています。ソイツをズバッ!と啜り上げる醍醐味と言ったら、これ以上はありません。シアワセです。

 具は、立派は厚みのチャーシュー、海苔2枚、深い味の染み込んだメンマ、刻みたてのネギ、なるとではなくカマボコ、そしてほうれん草。なかなかいいんじゃないですか?

 大盛りとはいいながら大量ではなく、一般店の普通より多めぐらいの量なので、ちょうどよし。
 ココに来たなら絶品の麺を大盛りで食べるべきです。それでたったの600円なのですから。

menz 201009

 R13は万世町梓山まで足を延ばして「麺ず、くらぶ」に行ってみました。

 米沢ラーメン大盛り550+100円。
 昼時のピークの入店だったためか、少々時間がかかって登場したどんぶりは、大量のスープが神々しく輝く立派なものでドドーン!と。湯気がもうもうで嬉し。おばさんもやさしそうだし、いいですね。

 しかしながら麺のほうは、茹で時間が短かったためと思われますが、米沢の細麺にも関わらず、縮れが縮れとしてしっかり機能しているままのギンギンにコシのあるもの。
 こういう麺を好む人もいるのかもしれませんが、これほどに茹でが足りない麺が供された場合、ふつうつくり手には「なんだ、この半端なゆで方は!」という声が飛ぶことでしょう。
 今回もそう言いたいけど、お店だから言いません。というか、言えない。(苦)

 量に好感を持ったスープは、かなりハイレベル。独特の「まろみ」というか、不思議な甘みを感じさせるマイルドさの中にもコクとキレが見出せるものです。

 しかし、全体として言えば、洗練の度合いは高いとはいえないでしょう。
 見た目もあまり冴えないし、ネギは少ないし、彩りもイマイチだし。
 メンマは少なめ、チャーシューは大盛りだからなのか旨みのあるもの3枚、海苔の味はしっかりしていて溶けていかないタイプ。
 これらひとつひとつについては欠点らしいものはないのですが、どうも全体としてやっつけ仕事というか、「ご馳走」というより「賄い」というか、そんな印象を受けてしまったわけです。