fc2ブログ
yabuya 201108

 山形市立第五小学校の正門前にある老舗蕎麦屋「やぶ家」のラーメンがうまいというので行ってみました。
 らーめん大盛り600+150円。
 スープは牛骨を用いているようですが、蕎麦屋のラーメンらしく、ダシ云々というよりも醤油のたまりの味と独特の甘さで深みを出すタイプ。ラーメン屋のそれと異なり脂の浮きはほとんどなく、たしかにおいしい。
 こういうのを毎日食べても飽きない味というのかもしれません。

 麺は、製麺所製とみえて、四角いめの角のみ白くなって本体は透明感が残るような茹で上がりのウェーブ麺。やはりこの地域の多数派である酒井製なのでしょうか。
 酒井の麺は、完成度の高いものがスーパーなどで市販されていますから、どうしてもラーメンを食べるなら絶対にこの店!というふうにはならないような気がします。

 メニューは、中華の部の筆頭には五目らーめん。最安値のらーめんは末筆に。
 ラーメンがメインでは商売にならないのかもしれないなぁ。
 大盛りは、自分としては適量。普通盛りではやや不足か。
 付属のキュウリの自家製浅漬けはパリパリで美味。

 蕎麦だったらかき揚げもり800円というのがあり、このへんが狙いどころでしょうか。

スポンサーサイト



jintei 201108

 市内最強の定食屋は「あすなろ食堂」デアルと信じて疑わない自分ですが、そうは言ってもほかを知らないんじゃなぁ……ということで、市内北部の「仁亭」で食べてきました。

 この店の一番人気メニューである鶏唐サラダ定食780円を。
 千切りキャベツを中心にキュウリ、トマト、コーンなどが入ったサラダにゴマ醤油ドレッシングをかけ、その上に鶏の唐揚げを乗せ、刻み海苔をほどこして和風かつあっさりとした仕上がりに。
 ひとつひとつを切って一口サイズにした唐揚もなかなかウマイです。

 しょっぱめの味噌汁は、なんだかすき家あたりと同じ味がするもので、うまみはありますが毎日これだとチト辛いといった感じのもの。
 ほかにキュウリ漬けと少し唐辛子の味がついた玉こんにゃく2個。
 ごはんは温かくてうまいけれども、量はそこそこといった感じです。

 よい定食屋の条件は、早い、安い、うまい、熱い、多い、楽しいの6つだと思っていますが、この店の場合……、
 配膳まで15分超というのはビビー。いつも混雑しているとの話を聞きますが、この店が混むわけは、料理の手際がよくないからなのではないか。あすなろなら何人か客のいるときでも5分とかかりません。
 値段も、この界隈では標準的で、安いとはいえません。「国味」の鶏の唐揚定食は充実・大量なのに680円です。
 量は一般的で、胃が驚きヨロコブようなものではありません。
 店の雰囲気は、とりたてて明るいとか、調理の技が見えるとか、店員同士のやりとりが興味深いといったことは、あまりありません。
 その日いちばんで入店したのに、一人の客はただちにカウンターへと誘導したがる無粋さにはちょっとがっかり。ほかに客は誰もいないじゃないか。こっちは明るい席で写真を撮りたいのだよ、青年。

 ということで、うまい、熱いはクリアですが、ほかはもうひとがんばりでしょう。
 まあねぇ、「あすなろ食堂」と比べられてもつらいのだろうけどな。

mendouda 201109

 山形駅前の歓楽街で日付けが変わるまで痛飲したあと、残党2人でその一角にある「麺藤田」のラーメンで仕上げだぁ。
 足元はおぼつかないし、なにぃ、食券だぁ? それってどこにあんだぁ??……てな勢い。そんなになってからでもラーメンは食べるってか。(笑)

 券売機のお釣り取り出し口に千円札を挿入しようとしたりしながらなんとか「トリトン中華」650円を選びカウンター席へ。これが他店でのラーメンにあたるものです。
 ビールはどうやってたのむの? わかんねぇな。じゃ、まぁいいか、水で。この店、損してるよなぁ。

 店の香りは魚介系。スープのダシをとることにかなりの力を入れているようです。
 酔っていてもこれだけ強烈に感じるのだから、シラフで嗅いだならどうなのだろう?

 出てきたどんぶりは小ぶり。少しホッとしたりして。飲酒後にはこれぐらいがしっくりかもね。
 スープの上にやや大きめに刻んだタマネギが浮かんでいるのが印象的。
 またスープは、かなり濃厚なダシであってもそこに馥郁たる生姜の香りがすることは評価したい。
 トリトンというのは鶏・豚のことらしく、それらに加えて魚介という凝ったダシ構成です。
 つけ麺がメインだと聞いていたのですが、ラーメンの場合、麺はなんと細麺で、自家製の手もみ。一見米沢ラーメン風ですが、味はそれとはまたちがったスグレモノです。
 疑問点の一つは、なぜにナルトを使わずに、沖縄でいうカステラかまぼこのような甘みのあるものを使うのだろうか、ということ。
 あと、写真上に写っている黒いものは海苔なのですが、もう少しシャキッとした形でサーヴできないものか、というのがささやかな要望ですかね。

 しかし、まっすぐ歩けないほど酔っていたのに、ことラーメンになるとよく観察しているし、よく覚えているものだと自分に感心してしまう。
 あ、ところでこの店の料金、おれは支払ったのだろうか?
 ああそうそう、食べる前に券売機と格闘したのだったな。
 思い出したが、退店時、同行者は店の人に「ごちそうさま、お勘定。」と言いながら財布を広げていたなぁ。(笑)

 しかし、「メンドウダ」って、またふざけた名前の店だよな。

hokuryu 201109

 北町にある「北龍飯店」という店の焼きソバがヤバい!との情報を得たので、行ってみました。
 上海焼きソバ730円。
 100円増しの大盛りでもいいかなぁとも考えたのですが、配膳されたものを見て、大盛りを頼まなくて大正解だったことがよ~くわかりました。
 見てよこれ。右上にあるのは飲食店でごくフツーに見かけるコップ。比較すると本体の皿がいかに大きいかがわかっていただけると思います。最大直径は40センチ近くはあるでしょうか。(驚)

 それに、海、と形容していいほどのたっぷりの中華あん。この量がハンパじゃなかったです。
 味は、ラーメンスープに片栗粉を入れて塩で味を調えました――といった感じの素朴なもので、すごいうまみが潜んでいるなどというものではありません。
 一口めはやや片栗粉の味が強いなぁと感じたものの、スプーンでせっせと口に運んでいるうちに、なるほどこの量のあんならばこういう味付けもありかもなぁと思えるようになっていきます。
 具は、白菜と豚バラ肉が中心で、ほかにモヤシ、ニンジン、キクラゲ、彩りの青菜など。
 前にも書いたけど、自分の場合中華あんのドロリ感を求めているので、海老、イカ、うずらの卵などの食材が入っていないことはあまり気になりません。

 麺自体は常識的な量。極太でストレートの麺が適度に焦げ目をまといながら油を吸っており、これで多量のあんを絡め取りつつ口に運べば、もう言うことなしの至福感。

 表面張力でプルプルになったような盛りだくさんかつ巨大皿のこの名品、一度は体験してみる価値があると思います。

moritatsu 201109

 大盛りの定食屋があると聞いて、休日に天童まで。
 券売機で鶏唐定食680円の食券を買って席へ。
 10分ほど待って登場しましたが、いやはや、すげぇ。
 3~4歳の子どもの拳ほどもあろうかという大きな唐揚げが7個。たっぷりのキャベツ。
 特大サイズの味噌汁。大盛りのごはん。
 それに茹でモヤシの小鉢とお新香。

 写真を見ても実食したときのインパクトは伝わらないでしょう、きっと。
 それもそのはず、どの皿もどの器も特大なので、写真では実寸がうまく表現できないのです。

 メインディッシュは直径30センチ前後だし、味噌汁なんてどんぶりですよ、あれは。
 ごはん茶碗が小さく見えますが、これが一般の店の大盛り級の器だと思ってください。

 唐揚げなので、山形市の「国味」と比較してみましょう。
 値段は同額。
 唐揚げは、ボリュームはもり達のほうが上。国味より大きなものが7個ですから。味は好みでしょうが、洋芥子をちびちび塗ったり、レモンを絞ったり、ドバッとソースをかけて食べたりと、自由自在の食べ方が楽しめました。
 サラダの量もこちらが上。たっぷりのマヨネーズが添えられているところもグッド。
 味噌汁。これが決定的な違いでしょう。400mlぐらいはあるんじゃないか? たっぷりいただけて、胃が嬉しがっています。
 ご飯の量はハイレベルなところでほぼ同等。

 これだけのボリュームにもかかわらず、ごはんと味噌汁はお代わり自由だというのだからスゴイ! 大衆食堂の鑑だ!!
 となりで食べていた兄ちゃんはごはんをお代わりしていました。しかも、店員にどのくらいか訊かれて、「フツーに」などとのたまう。だ、だいじょうぶなのか?
 完食していましたが、ぐったりして大きなため息をついていたな。そうだろそうだろ……。

 自分は、お代わりなど最初から考えられず、どうやって全部を平らげようかとペース配分に留意するのが精一杯でした。
 食後も長時間にわたって満腹感が解消されません。もう若くないんだから、このような暴食はそろそろリタイアしなければならないなぁ……。

kinchan-shironishi 201109

 よくいく城西金ちゃんラーメンですが、ココの中華そばは秀逸で、いつ食べてもうまいと納得して店を後にします。
 でも、たまには味噌ラーメンも食べてみて、その味も忘れないようにしないと。

 味噌ラーメン大盛り660+120円。
 うぅ、これまたうまい!
 麺がいいのだなぁ。だからスープがなんだって、結局のところうまいのだ。
 それに、コーン、ネギ、青海苔、チャーシュー、ワカメが惜しげもなくたっぷりとトッピングされているのです。
 この充実度でこの料金だったら、まったく文句ないです。
 食べてみてワカル素晴しさ、とでも言いましょうか。

mentatsu 201109

 どちらかというと新作系とおぼしき店は敬遠がちで、遠巻きに見ているというスタンスですが、夜8時を過ぎてもやっているようなので、帰りが遅くなったある日、初訪問。

 この店のイチオシと思われる特製鶏中華780円を。
 あそこの麺はどうも……などという人もいたりしたのであまり期待していなかったのですが、どうしてどうして、うまいですよ、これ。

 太めの平打ちやや縮れ。啜ってみれば独特の食べごたえがあります。
 スープは、「鶏中華」を名乗るだけあって、蕎麦屋のスープを醸し出しています。それを強調しているのは、鶏肉のそぼろ。加えて、牛蒡でとったと思われる、いい味。
 甘みが強調されていて、なんだか山形の芋煮汁のダシの取り方とよく似ているよう。それがもしかしたら各人の好みに微妙に影響するのかもしれませんが、自分としては好感が持てました。

 そして、ネギ好きにはたまらないたっぷりの白髪ネギがポイント高し。麺とともにこの白髪ネギを掬って食べていましたが、最後の一箸までネギがなくなりませんでした。これはすごいことだと思う。
 ほかに万能ネギや胡麻なども振りかけられており、それらが味のハーモニーを奏でます。
 チャーシューは、小ぶりのぐるぐるのほろほろが3枚。これも納得です。

 こんなに美味しいとわかっていたならもっと早くから来ていたのにと、ちょっと後悔することになりました。

sushigen 201109

 職場では、かねてから全員がそろったときにみんなで寿司でも食べようねと話していたので、久々にそろったある日、「すし源」に電話。にぎりやさまざまな種類のちらしなど思い思いに選んで出前してもらいました。

 自分は、「朝一丼」という980円のちらし寿司を。
 まぐろ、うに、鯛、貝類にまじって、右上の生姜が載っているのは馬刺しかな。
 まぁ、値段相応といった印象です。
 すし源はネタが大きいなどとこの界隈では評判の店なのだけど、やはり店に行って食べないと、ということなのかもしれません。

 食べようとしたところ、ワサビがない。どうやら一部のほかの人にもない様子。
 うっ、忘れられたか……。やむを得まい。
 しかし、大好きなガリもないんだけど。ちらし寿司だってガリぐらい付くよなぁ。
 これまた一部の人には付いていません。
 ワサビとガリのない寿司を初めて食べたけど、味気ないモンです。(残念)

 器を回収に来た店の人に、職員の一人がそのことを告げたらしく、あとからお詫びにと立派なぶどうを2房、持ってきてくれました。
 あ、そういうつもりで言ったんじゃないのだろうけど……。

 でもまぁ、そういう信頼関係って大切だと思う。
 間違いを素直に謝罪できるかどうか。そこに商人の器量の大小が見え隠れする。
 損して得とれと言うじゃないか。すし源は、こういうことがあって雨降って地固まるで、これからもたびたび利用することになるでしょう。

rokare1 201109

 息子と二人で夕食をと、近くの巨盛り系レストラン「ろかーれ」へ。
 10年ぶりぐらいかなぁ。そのときはたしかに多いなと思いつつ、なんなく一人前を平らげたような記憶がありますが、その後に齢を重ねた今となってはどうなのだろう?

 カレードリア、1,050円をチョイス。
 息子はハンバーグカレーで、こちらが先に登場。おいおい、でかいぞ、これ。
 ドリアは時間がかかるのだろうと思っていると、比較的早く登場。
 うひゃあ、ナニコレ、でかいよ!多いよ!(嬉)

 たっぷりのチーズに見え隠れしているのは、大きくカットしたニンジン、トマト、ウインナーソーセージなど。よく見えないけど、たっぷりのマッシュルームが食べていて印象深かったです。
 食べ進めていくと、チーズの下から卵の黄身がとろりとろりとあふれ出すという趣向が。
 おおー、楽しいし、うまいっ! そして熱いっ!

 この店は、ドリアにしては比較的早い、洋食系にしては庶民的でうまい、ドリアだから当然熱い、非常に多い、隠しアトラクション的要素があって楽しい。
 よい定食屋の6原則のうち早い、うまい、熱い、多い、楽しいの5原則は達成していますが、惜しいのは値段。
 これだけのものを提供するにはこの値段になるのがやむをえないことは、痛いほどわかります。でも、1食に千円以上を費やすというのは、なにか特別の日とかでないと、ちょっと逡巡します。
 でもまぁ、それは昼食のことであって、夕食だからしょうがないかな。ま、ろかーれだから赦す!!(笑)

 味は申し分ありませんが、やはり多すぎて、最後のほうはグロッキー気味。息子が2~3口アシストしてくれてようやく完食でした。
 食前、帰宅したら二人でビールを飲もうと話していたのですが、どちらからともなくそれはキャンセル。もう飲めない。で、深夜まで満腹状態が続きました。

 写真は、夜に撮るとどうしても暗い。写真を見ただけで、これは昼、これは夜とわかってしまいますね。

oomiya 201109

 ウェブで見たココのラーメンの画像にそそられて、これは行かねばなるまいということで。

 ラーメン大盛り600+150円。
 漬物と乳酸飲料(!)がついて、いい彩りです。

 大盛りだからなのか、海苔3枚、かまぼこ2枚、チャーシュー3枚、メンマたっぷりと、たいそうなふるまいです。
 麺は、山形の定番、酒井製の中太ウェーブ。最近訪問した周辺部の店はほとんど酒井だな。この麺、最近酒井は生麺として市販しているのです。量は、大盛りの中でも多いほうでしょう。
 スープは、市販の中華ダシの味。この味、じつは家庭でも出すことができるのです。

 ということで、「オオミヤ食堂」でしか食べられない味、というわけではありませんが、感じたのは、このラーメンあたりがいわゆる“やまがたラーメン”と呼ばれるもののどまんなかに位置しているのではないか、ということ。

 麺もスープもそうだし、見てください、この盛り付け。
 パサ系のチャーシュー、シャキシャキ系のメンマ、それに小さく四角に切った海苔、彩りのかまぼこ、たっぷりのネギ。これらすべて、非の打ち所のない山形ラーメンを形づくっています。

 もしも、他県などから山形ラーメンの真髄を探し求めて訪れてくる人がいたならば、案内するいくつかの店の中に「オオミヤ食堂」を必ずエントリーするだろう、などと考えながらいただきました。

 スープが少し塩辛気味、店が古い、あたりがウィークポイントといえば言えるかな。

seno 201109

 気になっていた大衆食堂。日曜日、開店直後に行ってきました。
 清池(しょうげ)工業団地に近い立地とあってか、日曜日はほかに来客もなく、たまたまかとは思いますが、11時半頃に退店するまで貸切でした。
 きれいな店構えで、メニューもごはんものから中華、日本蕎麦まで豊富。実際に体験してみて、この店が人気店だというのもうなずけます。

 看板メニューの牛煮込み定食850円。
 威風堂々のビジュアルで登場!
 牛肉がた~っぷり! 写真では器の中全体が牛肉だらけのように見えますが、残念ながらというか当然というかそういうわけではなく、厚みをもった牛肉層の下は一口サイズのタマネギと味の染み渡った平こんにゃく、さらにその下にはパック詰めのものにして半丁ほどのボリュームの豆腐が入っています。

 味は、煮込み料理にありがちな極端な塩辛さはなく、食べていて安心できる程度の甘辛いもの。ぜんぶ飲んでしまったけれど、あぁしょっぱい!という感覚はありません。
 まぁ、芋煮会のダシの味――と形容する向きもあるでしょうが、それとやや異なるのは、多用されているタマネギからの甘みが加わっているとでも言えるでしょうか。

 小鉢類は、オクラと青菜の煮物、さやいんげんのおひたし生姜添え、紫蘇とミョウガも加わった白菜とキュウリの漬物。
 ごはんはふっくらのものが、働き盛りの男性にとってはちょうどいいぐらいの量でしょうか。

 この充実度でこの料金なら、割安という印象まではいきませんが、納得でしょう。
 再訪の可能性は、高いです。

marugora 201109

 しょうゆらーめんのギョーザセット800円。
 しょうゆらーめんが600円で、プラス200円でライス+サラダ+ギョーザというのは極めてお得です。

 ラーメンは、赤湯ラーメン系統を意識した魚介系ダシに太い麺。
 ダシは充実している印象があり、他店と比べてやや高めの600円はやむを得ないと思うものの、麺にはやや課題ありとみました。
 その麺、製麺所製とおぼしき平打ちやや縮れの太麺ですが、これだけ塩辛いスープにもかかわらず、どうもそのスープとの親和感がよくなく、スープと麺それぞれが別の方向を向いているかなという印象。

 また麺は、おそらく個別に茹でる小口のザルのようなものを用いているのでしょうが、それ自体悪いこととは思いませんが、多分、それを茹で上がりの時間が来るまで放置していたようで、麺がダンゴ状態になっていました。
 たまたまかもしれませんが、茹ですぎでした。もう少し、麺に対する愛情や思い入れがあればなおよかったと思います。

 しかしながら、チャーシューまでもがしっかり“赤湯”でジューシーだし、斜めに切ったナルトがでかくていい具合に彩りを添えているし、総合力では上位に食い込む力量は十分に有していると思います。

 特筆すべきはセットの充実度。
 羽根つきの餃子はきちんと6個、しかも中身がたっぷりで、はちきれんばかりのボリューム。
 そこいらの中身スカスカの餃子が高齢女性だとすれば、こちらはぴちぴちの女子高生のような感じかな……って、例えが悪い。
 サラダはこの野菜高騰の折にもかかわらずたっぷりだし、ごはんも器こそ小さいものの、しっとりとした炊きあがりで思いのほかたっぷりです。
 漬物のかわりに筍の煮物というのも独創的。

 800円でこの内容なら大合格、太鼓判です。

hamakko 201109

 夜しか開いていないという「浜っ子一番」に緊急潜入し、人気メニューと目される五目やきそば750円を賞味してきました。

 まず店。住宅が多い場所にあるので、どのくらい繁盛しているものか、ということも調査の一つでしたが、比較的若い年齢層の客でわりと繁盛していました。
 席の配置は大きなコの字型。そのまんなかでオジサン二人と若い姐さんが調理をしています。
 店内の天井をダクトのトンネルが走るややレトロとも言えるつくりですが、なんだか昭和の食堂の雰囲気があって、いい感じです。

 やきそばは、平皿に薄盛りで比較的少量。見た目は冴えない感じですが、味は濃密でグー。
 麺は手揉みの縮れがほどよく炒められ、焦げ目がついてカリカリとしているところもあり、いい食感。こういう焦げ具合が好きです。

 アツアツのあんはコシが強く、もったりとしていて美味。具材は、海老、イカ、豚肉、タケノコ、プレスハム、蒲鉾、キクラゲ、チンゲン菜、白菜、ニンジンなど。
 海老、イカなどは油通しの下処理が施されており本格的。チンゲン菜がたっぷりというのもウレシイ。一方、プレスハムや縁がピンク色の蒲鉾あたりはややチープ感を醸し出しているように思えます。
 そして、やや塩辛いようにも感じます。

 でも、これで750円ならたいしたものなのかも。
 求めていたどろり感については満足ですが、やはりもう少しボリュームがあればなおよかったでしょう。
 こういう店が、酒場が並ぶ繁華街にあったならば、呑んだ後に通うのだけどなぁ。

jigen 201109

 ああっもう。夜なので写真がピンボケだぁ。
 初訪問。新作系、創作系は敬遠していたのだけど、行ってみるものですね、おいしかったです。

 豚ごぼうラーメン醤油味大盛り780+100円。
 独特です。完全に中華そばの範疇から逸脱している別モノと言っていいと思います。
 しかしながら、立派なトロチャーシュー(2枚)やシナチクがラーメンであることを厳かに主張している、という感じです。
 トッピングは、フォワードが白髪ネギとミズナのツートップ。その下にモヤシと笹がきごぼうがミッドフィールダー。そして、長友のようなサイドバックが豚そぼろ?

 味噌、塩、醤油から選べるようですが、スープは明らかにごぼう味。隠し味というものではなく、笹がきがたんまり。こういうラーメンは見たことがありません。
 醤油といっても色はベージュ色で、甘みあり。
 カテゴリーという発想を無視してしまえば、なかなか美味しくて斬新だと思う。

 そして、さらに立派なのが麺。ぶっとくて、断面が四角のもちもち。この麺であれば、斬新さがなくたって十分に納得できるラーメンができあがると思うのだけどなぁ。つけ麺も、いいかもなぁ。

 スープが多いわけではないし、野菜系が中心なので、少しぐらい少食の人でも大盛りはいけるでしょう。
 ああ、うまかった。でも、ノーマルの中華も食べたくなったりして。