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doujo 201110

 ある日の昼休み、あこや町の「どうじょ」を初訪問。
 背中が丸くなったおばあちゃんが切り盛りしている昭和レトロ風の店。

 中華そば大盛り500+100円を。
 おばあちゃんは、できあがったラーメンをテーブルに置くと、
「あけび、食うが」と。
「ごめんなー、あまり得意でないんだー」と言うと、
「好き嫌いって、あっからな」と言いながら、代わりににゅるっとしたスパゲティサラダの小皿を持ってきてくれました。
 お、おもしろいではないか!

 ラーメン大盛りは、自分としては適度な量。やや黄色みを帯びた太めの平打ちウェーブ麺。口あたりがやさしく、平打ち麺特有のひちゃひちゃとした感覚があります。この感覚、わかりますか?

 スープは濁っていてさほど見映えするものではありませんが、啜ってみると、味の丸みを追求するものとは対照的に、ちょっと荒削りな感じを漂わせるもの。これにブラックペッパーを振りかけると角が取れ、なかなかいい味になりました。
 濁りの原因はどうやらブシ粉のようで、ほんわりとカツオの香りが。トッピングのワカメがなぜかこのスープによく合うと思いました。

 各パーツもしっかりしていて、海苔の香りがよく、メンマは量、味ともに納得でき、ぐるぐる系のチャーシュー2枚も厚切りで美味。たっぷりのネギ、色彩的にもいい板かまぼこ。

 この麺、このスープ、このトッピングで500円。これは賞賛せずにはいられません。

 昼時なのに客は自分一人。たまたまなのか? かざらない雰囲気もいいのになぁ。
 隠れた名店。しかし、腰が痛そうなあのおばあちゃんは、いつまで店を続けられるのだろうか。
 いつまでもおふくろの味を提供し続けてほしいものです。

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mikouran 201110

 ボリュームたっぷりの中華丼が食べられるとのことなので、休日に天童市交り江にある「美香蘭」へGO!

 中華丼800円。
 心もち高め? いやいや、そんなことはありません。ラーメンに用いるどんぶりのような深~い器にたっぷりですからね。自分の場合これの大盛りなんてムリだな。

 ごはんも多いけど、比率的にはぐんと五目あんが多いです。
 白菜、チンゲン菜、花切りのニンジン、タマネギ、タケノコ、キクラゲ、シイタケ、豚肉、うずらの卵。海鮮系は入っていません。
 黒胡椒で味が調えられ、五目中華あんにありがちな甘さ、塩辛さをこれによってうまくコントロールしているなという印象。
 あんは、これまで食べてきた他店のものよりはややゆるめ。そうは言っても、ご飯に浸透していくほどのゆるさではありません。

 ライスの炊き具合が絶妙だと思う。水分が少なめなのか、米粒同士がくっつくことがなく、どんぶりの中で多めのあんに一粒一粒が散開行動を取り、あんと白兵戦を展開するような状況になります。
 炊き上がりの米特有のいい香りがあったので、もしかしたら新米だったのかもしれません。

 スープも、いかにも中華料理店で供されるような生姜の香りが際立つものでおいしかったです。
 近くにあったなら頻繁に通うだろうなと思わせる銘店でした。

atago 201110

 ここのから揚げ定食はスゴイ。
 これについてはあまりのスゴさのため、一度食べてその後自重しているのですが、ここのラーメンも旨いという話を聞いたので、行ってみました。

 王道の「中華そば」ではなく、塩系メニューで大きなハムやまるごと1個の卵、ぶつ切りの豚肉などが入るものがあるらしいので、ものは試しとタンメン700円を注文。

 ……あれ? でも、噂とちがうじゃん。
 胡麻油のいい香りがする塩ラーメンに、キャベツ、モヤシ、青菜、タマネギ、ニンジン、キクラゲ、豚バラ肉の細切れが入ったノーマルなもの。卵もないぞ。ハムもないぞ。

 ドウナッテイルンダ……と思いつつ、麺を掬うと、この地域にしては細麺の範疇に入るややウェーブのストレート。
 自分の場合、細くてまっすぐというのはあまり好みではなく、なんとなく意気消沈。

 こうなるとどうも、芳しくないところに目がいってしまいます。
 ニンジンは切り方が不揃いなため一部が半生、漬物はいろいろ混じっていてどうも美味とはいかない……。
 コストパフォーマンス、満足度ともに、先だって食べた一ばん分店の五目ラーメンにはかなわないという感じだなぁ。

 五目ラーメン……。ん?あれ??
 メニューをよく見ると、「五目中華750円」というのがある。ハム、卵、肉ゴロゴロはこれだったか!
 ……う~む、失敗。

 再度訪問してそれを食べてみるということもあるでしょう。しかし、あの麺ではどうなのだろうか。
 なんだかんだ言ってもけっこうおいしくいただいたわけですが、大袈裟に言えば、一生のうちで限られた貴重な食物摂取機会を1回無為に使ってしまったような気がしたのでした。……自分が間違っただけなのだけれど。

maruya 201110

 初訪問。
 まずはフラッグシップメニューをということで、味付けとり唐揚げ定食690円を。

 見た目なかなかいいじゃないですか。こんもりキャベツと、ごはんがてんこ盛りというのがそそります。

 唐揚げ定食の場合の常として、銘店の「国味」と比較してみると……。
 メシの量はほぼ互角で互いに満足のいくボリューム。
 メインディッシュは、キャベツの量は圧倒的に○屋の勝ち。和風ドレッシングをほどよくまとっていて、肉、ごはん、野菜と三角食べ(小学校の給食のときに教わった)ができます。
 国味とちがってレモンがついていませんが、自分には必須アイテムではないので気になりません。

 唐揚げは、肉質についてはいずれもジューシーで互角ですが、衣については国味がサクサク系なのに対して○屋はややもったり。このあたり、食べる人により好みが分かれるでしょうか。
 肉の量については、○屋が一枚上。国味は5個、○屋は4個ですが、○屋のほうが一つひとつが大きいです。

 味噌汁は、味もそうですが、量がやや少なめなところまで互角。
 なぜか瞬発力がないと感じた漬物は、国味が上。

 10円だけ○屋が高いですが、野菜たっぷりのアドバンテージで○屋に軍配を上げましょう。
 満足、満足。安い、うまい、多い、できたての大衆向けの定食屋がやっぱり一番ですね。

kanton 201110

 休日の午前中、所用で母親が我が家に。昼を過ぎて、どこかでラーメンでも食べて帰りたいというので、「廣東白山本店」に行きました。

 自分は、店頭の目立つところにサンプルが展示されていた酸辣湯麺。朝食をとっていなかったので、大盛りにして840+100円。

 正直言って、なんだかなぁでアリマシタ。
 甘酢あん自体はなかなか旨いです。ニンニクなどの細やかな隠し味も効いています。しかし、中華料理の老舗にしては問題が2点。

 ひとつは、あんに入れる材料が貧弱であること。モヤシ、ニラ、そしてあれはタマネギなのか? ほかにシイタケ、キクラゲ、少量の豚肉、そして溶き卵。
 スーラータンメンってそんなものだったかなぁ。やたらとシイタケは目立ったけれど、ほかは印象薄いものでした。
 母は五目中華を食べていましたが、豚肉が2切れだけ、魚介系は含まずということで、この程度の具材で670円だったら、そりゃ儲かるわなとひとりごちていました。

 2点目は、むしろこちらのほうが深刻な問題だと思いますが、麺の茹で方がムムム……なのです。明らかに茹ですぎで、大盛りの麺なんかもう、ダンゴ状態で、ソイツをよっこいしょと箸で持ち上げるとぶつぶつーと途中で切れ始める始末。あ~あ……。

 ここは格式高い本格中華の店というイメージがありましたが、こういうことであれば、今後はここではごはん類に集中せざるを得ないなぁ。
 たまたまなのかもしれないけれど、商売する上ではそのたまたまは時には大きく作用することもあるので、注意したほうがよいと思います。

honaka 201110

 以前から気になっていた、町の小さなレストランといった感じの「帆NaKa」を初訪問。
 ミックスフライ膳のごはん大盛り750+50円。
 いいんじゃないでしょうか。気に入りました。
 このクオリティで、しかも食後のコーヒーまできちっとサーヴされて、この価格。店の雰囲気、シェフの応対などもカジュアルかつ小奇麗。

 フライは、海老、ホタテ1/2×2、キス、イカゲソ、とんかつ×2の計7個。粗めのパン粉を用いて手づくり感を演出しており、海老やキスなどはまだ材料の透明感が残るような絶妙の揚げ加減。そして、それぞれ尻尾までパリパリと食べられてしまいます。あぁ、至福だなぁ!
 洋芥子が添えられていますが、できればタルタルソースが少しほしいところ。

 野菜は、サザンドレッシングがかけられた別添えのサラダ。加えて、メインディッシュのほうにもマヨネーズが網目状にかけられた千切りキャベツとたっぷり。

 ほかに、ぜんまいの煮物、むき海老の載ったミニ茶碗蒸し、漬物、ワカメスープ。

 ライスは、日頃行く大衆食堂たちと同等の満腹感を得ようとするならば、50円プラスして大盛りにすることが必須でしょう。まぁ、一般の方ならその必要はないでしょうが。

 とんかつや生姜焼き、ハンバーグなどの洋食系のほかに、ホッケ焼き膳とか鍋焼きうどん膳などの和風メニューもあるようです。
 小洒落た感じの小あがりもあるし、なんだかいろいろな用途で活用できそうな店だなと思いました。

kofuku 201110

 だいぶ前のことになる10月31日、父が入院している病院から、容態がよくないので心電図モニターを設置しますとの連絡が。
 そのことを母に伝えるため実家に電話を入れると、午前も午後も不通。なんだか不穏な雰囲気を感じていましたが、夕方には案の定、まず母が不整脈のため市立病院の緊急外来に向かったとのこと。すぐに病院へ。
 翌日再診することで実家へと送り届け、自宅へ戻る途中、腹が減ったので夜9時までやっているこの店に滑り込み、石焼ハンバーグ定食750円をたのんだところで、こんどは父の病院から危篤の報せが。
 結局その夜、父は息を引き取り、一人彼岸へと旅立っていきました。

 そんなことで急いでかっ込んだので、味もなにもよく覚えていないのですが、写真だけはこのように残っているわけで。

 深夜、亡骸を自宅へと搬送するため病院の外に出ると、一片の雲もない空に、天の川さえも目視できるのではないかと思えるほどの満天の星。
 あのぎらぎらとしたありえないような星空と、晩秋へと向かうこの季節でありながらむしろ爽やかなぐらいの夜風の肌触りは、これからずっと忘れられないものになっていくのだろうな。

wabisuke 201111

 10月末日に父が亡くなり、11月3日に葬儀を済ませました。
 喪主として無我夢中の日々を送っていたため、この間何を食べたのかもよく整理できませんが、握り飯や精進料理の折詰などがほとんどで、汁物は一度も食べていませんでした。
 なので4日は、残務整理のさなかの昼メシはラーメンを食べに行こうということで、家族とともに駅前の飲み屋街にある「侘助」へ。

 焼き干しラーメン大盛り、チャーシュー増し650+100+200円。精進落としは本来四十九日以降でしょうが、我慢できずに盛大にいっちゃいます。

 なかなかの器量よしです。
 ネギ、メンマ、ナルト、チャーシューの磐石トッピングに加えて、ワカメ、モヤシ、麩も。その上から白胡麻。
 チャーシューがおそらく3枚増えて200円増しというのはやや不満。

 手もみの太麺ですが、やや茹で時間が長すぎたと思われます。
 男性なら大盛りでちょうどよろしいかも。
 無料の背脂を少しだけトッピングしてもらいましたが、スープはその焼き干しが効いているのか、なかなかいい味でした。

 息子のたのんだ熟成醤油ブラックラーメンのスープも飲んでみましたが、こちらは焦がし醤油に揚げニンニクを擂ったものが加わった味で、なかなかインパクトのある旨みたっぷりのものでした。ただしこちらは中太麺のよう。

 店のお姉さんに訊くと、今のところ平日の日中のみの営業とのこと。なかなか来ることのできない店をひとつ体験したという意味でも満足です。

maruya 201111

 下の息子と、彼が欲しいというパソコンを見に近くの電気屋まで来た際、息子が腹いっぱい食べたいというので、あまり時をおかずに2度目の訪問となりました。

 今回は○屋定食690円をいってみました。
 この日は和風デミとんかつ。
 たっぷりのごはんと野菜には感心させられます。
 デミソースは格別優れたものではありません。とんかつ自体も肉、揚げともに一般的。しかし、この値段でこのボリュームならなにも文句はありません。ヨロコビを隠さずありがたくいただきました。
 添え物にも揚げ物というあたり、ある意味徹底していて、それもまたいいと思う。辛みソースのかかったミニメンチカツでした。

 息子も「そのボリュームで690円ってのはお得だよな」と感心していました。
 どうだ、腹いっぱいになっただろ。大盛りにしなくてよかっただろ。(笑)

kotobuki 201111

 がっつり食べたい息子たちと。
 初訪問ですが、家族たちは何度か行っている模様。ボリュームがある!というのがいいらしいのです。

 この日は休日だったため、名物のランチ820円はなく、レギュラーメニューのみ。
 五目やきそば、ハンバーグカレー、ハンバーグライスグラタンなどをそれぞれがオーダーし、自分はチーズハンバーグオムライス1,100円を。

 立派なデミグラスソースをまとったオムライスの上には、ちょっと見えづらいけどごろりとしたハンバーグがのっています。
 オム、ハンバーグ、チーズ、デミがいいハーモニーを奏でます。

 ケチャップライスは比較的薄味で、味クーターなものではありません。家庭的。外食としてならもう少しはっきりした味でもいいかなと感じました。

 これにニンジン、タマネギが加わった質感の高いサラダと、きのこの香りが漂うコンソメスープ。
 はじめはややお高いかとも思えましたが、食後の満足度から言えば、これは納得せざるを得ないでしょう。
 盛りのインパクト的には「ろかーれ」のほうがやや上でしょうが、ここもなかなか。
 やはりランチをいってみないことには軽々に結論は出せません。

sanko 201111

 ここのメニューはけっこう値が張ります。素材がいいからだ、などと息子たちはわかったふうな口をききますが、まあ、そういうことなのでしょう。

 息子が1,500円するどでかいとんかつ定食を食べるのを横目で見ながら、自分はラーメンとミニカレーがセットになったオリエンタルセット850円をいく。

 ラーメンは、醤油のほかに塩を用いて味を調えるタイプのスープ。「竹田家手打ちラーメン店」のスープを髣髴とさせるもので、ややオイリーな感じはあるもののなかなかのスグレモノ。
 麺は酒井製麺風の中細かっきり麺。洋食屋のラーメンなので手打ち、自家製とはいかないだろうと思っていたので、まぁ、予想通りといったところです。
 底が深いどんぶりで、それなりに量はあり。トッピングには、メンマはぜひ加えてほしいところ。

 カレーは、一般受けする業務用とは対極にある、スパイスの効いたオリジナル。香りがエスニック!
 そして、うまい!
 が、具が完全に溶けていて、カレースープのようになっているのが物足りません。
 本格派の方にとっては垂涎なのでしょうが、大衆食堂派としては、具がごろごろしていたほうが魅力的なのです。
 ライスは少ないように見えますが、型が使われて稠密になっており、これまた結構量あり。

 ということですが、自分としては河島屋食堂の庶民的なラーメン&カレーセットのほうが好きかも。
 でもまぁ、たしかにサラダとか山芋の千切りなどは新鮮でシャキシャキ。一枚上を行く店であることは間違いありません。

muraiya 201111

 つれあいが仕事のため帰りが遅くなるので、じゃあ夕食はあそこにでも行ってみっかと、子どもたちと近くの「村井家」へ。

 渓流系の味噌ラーメンがウリの店。
 ここの「中華そば」はどうなのだろう、食べてみようかと同行の息子たちに諮ったところ、失敗しないためにはその店の筆頭メニューにしておけと諭されました。ごもっともで。
 息子たちは味噌とチャーシュー丼740+180円を、自分は納豆みそ800円を注文しました。

 味噌系3杯のつくりは、納豆が入るかどうか以外は基本的に同じ。しかしどんぶりの形が異なっており、みそは口が大きくサイドビューが丸みをもった白い器なのに対し、納豆みそは逆三角錐に近い黒色と対照的。

 「渓流」の本家や「天狗山」などの他の系列店よりもあっさり感があって食べやすいですが、反面、投入される野菜等の具はややシンプル。
 納豆については、ねっとりとした独特の食感が加わりますが、60円プラスする価値についてはどうかなぁという印象。
 「オレは納豆がどうしてもほしいんだ!」という人以外はふつうの「みそ」で十分だと思いました。
 チャーシュー丼180円は、たっぷりの量があり、ハイバリューです。

yushoken 201111

 この10月にオープンしたニューフェイス。最近はやりの太麺、ブシ強め、「大勝軒」に類する店のようです。

 ここならばまずはこれと、特製もりそば中盛り750円にチャーシュー丼150円を添えてみました。

 もりそばは、麺は予想に近い重厚なもの。タレが秀逸。表面に油膜の皺がよるような濃厚なものでなかなかに美味。チャーシューもぶ厚く、リピーターの発生は必至だろうなぁと想像できます。

 至福の時間は麺を平らげた後の割りスープで頂点に。
 90度に設定された保温器から備え付けのお玉で1杯半ほど付けダレに注ぎ足し、ご自由にどうぞの新鮮な刻みネギを多めに加えて味わえば、アツアツ感が復活して、もうサイコー!
 つけめんはどちらかというと敬遠気味できましたが、これならばこちら方面にも力を入れていかなければならんなぁと思った次第。

 チャーシュー丼は、これで150円とはハイバリュー。しかし、しっかり味わう暇もなく、一緒に行った息子たちに大部分を食べられてしまいました。(笑)

saizaburo 201111

 このところ味噌ラーメンとかニューウェーブ系の店とかにばかり行っていたので、中華そばらしいラーメンが食べたくなりました。そこで、蔵王半郷にある「才三郎そばや」をチョイス。

 中華そば、とりそば、もりそばの3種類しかないメニューから、中華そば大盛り600+100円を。
 このルックス! 食欲をそそるではないか。非の打ちどころなし。

 スープは醤油の味がしっかりと伝わってくるシンプルなもの。それでいて味の深みも備えており、福島県桧原湖の五色沼のような濃い透明感があります。
 これに投入されたのは、硬めに茹で上げられた酒井製麺の麺。茹であげた店のオヤジに感謝。
 時間が経ってもダレず、スープはいつまでも透明感が失われません。
 麺の味わいもかっちりとした硬派な印象があり好感。量も満点!と言えるほどにたっぷり。

 中華はいろいろあるけれど、日本人ならば最後にはこういうものに戻ってくるものなのではないか。
 そして、ラーメンはやはり醤油だ!ということをも再確認。
 どんぶりの前でひざまずいて「参りましたっ!」と頭を下げたいような気になりましたな。
 後から入ってきたお客さん数名はいずれも「中華大盛り!」と注文していました。

gikai 201111

 あちこち食べ歩きをしている人にとってもココを知るヒトはそう多くはあるまい。
 県庁隣の県議会の建物には食堂があり、一般の方々にも開放されているのです。
 料金は激安とはいかないまでも純民間より安め、内容は社員食堂レベルよりは一枚上、といったところでしょうか。

 この日のレディズセットは回鍋肉と大根の煮付け。これで600円!
 日によってメニューは変わりますが、ライス、味噌汁はセルフサービスで、気立てのよい厨房のおばさんがたんと食べなさいと言ってくれ、しっかり食べることができます。

 議会開催中をはずせばそう混雑することはなさそうなので、ゆったりとした気分で食事ができることでしょう。

yoshitei 201111

 そばが食べたい。冬がそこまで近づいているけれど、山形人であるならばここは冷たい肉そばでいこうか。
 ということで、わざわざ寒河江までドライブ。西村山地域は肉そばのレベルが高いですからね。

 今回は「そば処吉亭」を初訪問。
 靴を脱いで、一面フローリングの広い部屋で食しました。いいですね、こういう店も。
 冷たい肉そばの大盛り650+100円。値段もリーズナブル。
 鶏肉の旨みがたっぷりの甘じょっぱいスープが秀逸。これがあるから肉そばを食べたくなるわけで。
 黒味を帯びた、長さのあるそばは、独特の弾力を有するいい食感の、おそらくは製麺所製。
 間口の大きくないどんぶりなので、一瞬これで大盛り?と不安になりましたが、底が深くて量はたっぷりでした。

 うまいなぁ!寒河江の肉そばは。しかし、肉そば自体がそういうものなのかもしれないのですが、店ごとの個性って、あまり感じられなかったりするもの。
 まぁ、どこでもおいしいから大きな問題はないのだけど、だったらわざわざあちこちを食べ歩かなくてもいいことになってしまう。
 う~む……。
 でも、そのあたりはもう少しいろんな店で食べてみないとわからんよな、やっぱり。
 ということで、「ひふみ」「ふもと」「鈴亭」「十三」など、寒河江の未訪問の肉そば屋にはそのうち行ってみなければなるまいと考えてオリマス。

asahi 201111

 中華そば大盛り550+100円。
 大盛りにしてはどんぶりが大きくありません。量が少なめかなぁ。

 ココの麺は特徴的。
 酒井製麺あたりと比べるともっちりしていて独特の食感があります。例えれば、うるち米のごはんともち米のそれぐらいの違いあり。
 ストレートっぽい、このあたりにしてはやや細いものですが、弾力があるのでしっかり度はけっこう高いものがあります。

 スープは牛ダシ。やや塩辛い感じがしますが、いい味出していると思います。
 少し胡椒を加えるとさらにおいしくなると思う。

 これでいっぱしのボリュームがあったなら、頻繁に訪れるのだけどなぁ。

ajikidou 201111

 晩秋の休日。この日も寒河江方面へ。
 オリジナリティに富んだラーメンを求めて、ラーメン味来道にお邪魔してみました。あじきどう、って読むんだって。

 肉らぁめんの大盛り700+100円。
 肉がゴロゴロ。予想はしていましたが、目の前にすると濃厚そうな雰囲気はいや増します。

 表面がほとんど脂のスープを一口すすると、おぉコレハ……。
 なんだか山形名物芋煮汁の味? いや、これは居酒屋で味わうモツ煮込みの味だ!
 なるほどね、肉らぁめんの「肉」は牛スジだったのだな。牛スジ煮込みラーメン。ならばそういう味がするわけだ。
 こってりのスジ。中には沖縄のソーキそばで目にするぷるぷるのナンコツなんかも入っています。

 これはラーメンとしてはアリなのか?と始めは思いましたが、アリなのですね、これが。食べ進めるとなかなかうまいではないか。
 口の周りがてらてらになりそうな脂を緩和するために大量に投入されたと思われる生レタス。これも合っています。店主の研究の成果?
 煮込みと思わせておいて、メンマが載っていたりする不思議。この一見ミスマッチ風も、ラーメンとして生きていく上では必要でしょう。
 麺も、卵の味がふんわりとただようものでグー。

 意外にも(失礼!)スグレモノでしたが、やはり問題は強すぎる脂。脂に負けない味付けをしたためか塩味が強いようで、その感じは食後に訪れ、唇がヒリヒリして喉が渇きます。
 若者にとってはうめぇうめぇの逸品でしょうが、ある程度の年齢になると、身体が脂負けしそうになり、口惜しい。

aichan 201111

 燕三条系ラーメンが食べられるというので、天童市の舞鶴山南東の北目地区にある「愛ちゃん」を初訪問。
 筆頭メニューのラーメン(背脂)590円を。
 いやぁ、びっくり! こりゃホンモノの燕三条ラーメンだ。
 背脂チャッチャの醤油スープに、幅7~8ミリはあろうかという少し茶色っぽくてぴらぴらの平打ち麺。たっぷりの刻み生タマネギがそそります。
 これは言うなれば、燕・三条系の代表格、燕市の「杭州飯店」の中華そばを倣ったものだろうな。

 この界隈でこれほどの燕・三条系が味わえるというのはすばらしい。スープのコクは深いし、チャーシューはいいものが2枚だし、もっと評価されていいはずの店だと思います。

 それに、サラダとフルーツがついてくるというのもすごい。こんなに馳走になってホントに590円でいいの?という感じ。
 お試しに軽く一杯のつもりでしたが、けっこう腹いっぱいになりました。
 麺が多少茹で過ぎでやや水っぽい感じがしましたが、許容範囲。自家製だというあたりはむしろプラス材料でしょう。

 もう一度行きたい店。そしてそのときは大盛りだな。