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tsuriaji 201205

 何十年ぶりかで、あのなつかしいつり味に行ってみました。
 高校時代はよっぽど小遣いに余裕のあるときでなければ行けなかった、当時の自分にとっての高級店でした。しかし、今ならフツーに行けるゾっと。

 焼きそば+餃子、550+300円。
 ココの名物は餃子。餃子定食550円にしようかとも考えましたが、焼きそばも食べたくなったので。

 その餃子は、大ぶりのものが6個。外はパリパリ、中はジューシー、なんていうのが一般的にはうまいとされていますが、ここのは皮も、もっちもち! キツネ色になっている部分だけがパリパリなのです。これは白眉だなぁ。閑静な住宅地にありながらも老舗として今日まで生き残ってきた理由がよくわかります。

 焼きそばは、麺は多少太めのストレート。溶いた卵が炒り卵状になって入っているのが特徴で、沖縄のチャンプルーに通じるものを感じます。キャベツなどたっぷりの野菜と豚バラ肉が混然一体。
 また、ソース味はついていず、テーブルのウースターソースをかけて好みの味で食べてねという趣向。この割り切りかたはなかなかおもしろい。

 同行者の一人が注文したラーメン500円は、量は少なめの印象でしたが、一口もらったスープは煮干しが効いていて、青海苔がかけられているあたりは、赤湯系?
 でも、麺はしっかり山形ラーメンのようでしたから、この店のオリジナルだということなのでしょう。そういう独立独歩的な発想はたいへんいいことでアルと思う。

 レバニラ、野菜炒めなど各種の定食や、「肉丼」などの丼もの、さらにはラーメン系メニューも豊富で、再訪心(というものがあるのかどうか…)がむずむずと刺激されるような店でアリマシタ。

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asunaro 201205

 あすなろ定食750円。
 毎度のことながら、充実した献立。
 この日は肉団子の酢豚風がメインで、小鉢はイカサラダと肉じゃがでした。

 おかず過多で、ごはんが不足気味。
 といっても、おかずの味が濃いわけではなく、ごはんが足りないわけでもないのです。圧倒的におかずが多すぎるのです。だから贔屓にしているわけですけれどもね。
 材料を惜しんでコストを抑えるなどということは、店主の念頭にはない様子で、庶民的なよい材料をふんだんに使って来客の空腹を満たしてあげようという、熱い心意気が伝わってきます。

 生野菜に添える彩りの刻みニンジンや、それにかけられたドレッシング、また、メインディッシュにさっと素揚げした緑色鮮やかなピーマン添えるあたりに、丁寧さを感じます。

 自分は、ここの料理に750円を出すことに、惜しいとかもったいないとか感じたことは一度もありません。
 ほかのどの店と比較しても、それらを凌駕するかなり高いコストパフォーマンスを実現していると思います。

katsuya 201205

 「カツ丼なら、おれはかつやので十分だ」とのたまわったヒトがいましたが、たしかにそうだよなぁと思いながら食べました。

 ここのいいところは、まずとても「熱い」こと。上に乗るトンカツ+卵はもちろんのこと、あれは丼つゆもごはんも熱いのでしょう。うっかり油断しようものなら、口内火傷になりそうです。
 それと、カツに使う豚肉が安定していて、当たりはずれがありません。脂身と赤身のバランスもいいです。
 これを日ごろから414円(割引券利用)で食べられるというのだから、立派です。

 反面、フロア係のアルバイトが足りず、混雑時の注文取りが行き届かないことが難点。訪れるたびにアルバイトが変わっており、要領を得ない者もいたりして、もしかしたら定着するにはきつい労働条件となっているのかもしれません。

 注文を受けてからできあがるまでに時間を要し、回転率があがらないことを思えば、利益率も牛丼チェーンのようにはいかないのかもしれません。

 ああ、なんだか心配になってきたな。(笑)
 がんばってね、アークランドサービス。

suzukisob 201206

 市内漆山の旧羽州街道沿いにある「寿々喜そば屋」を初訪問。
 ココならばコレという噂の鳥中華750円を食べてみました。

 たいへんに美味なる逸品でした。
 秀逸どころは、まず刻みたてのネギがたっぷりな点。ネギ好きならこれだけでなかば満足できてしまいます。

 そしてスープ。まったくの蕎麦つゆで、ラーメンのためにアレンジしましたぁ、なんてところはいっさいないのではないか。
 脂浮きのほとんどない濃いめの色合いで、味醂や酒を用いて醸し出されているであろう独特の甘みにオリジナリティを感じます。

 そしてその中には、脂身たっぷりの皮をまとった角切りの鶏肉がゴロゴロしています。加えて牛肉と牛蒡。これらが抜群のうまみを引き出しています。
 芋煮鍋や鴨鍋などに相通じるものがあり、この味を嫌う山形人はいないのではなかろうか。

 この地域にあって、細い縮れ麺を使っているのはやや意外。しかし、スープとのマッチングは悪くないと思います。

 地元の馴染み客で繁盛しているようで、彼らを迎え撃つ女将さんの大きな声と方言で話される話の内容、そして厚めの化粧には印象深いものがありました。(笑)

tsurutsuruka 201206

 米沢ラーメンを山形市にいながらにして食べられるというのでGO!
 中華そば600円。
 ご覧のとおり、極めてシンプルかつあっさり。

 特徴をまとめると、
 脂の浮きがほとんどないスープは、他店比でダントツの極あっさりの部類に位置づけられる。
 見た目がシンプルすぎてインパクトが薄い。
 スープの量が十分なことは、愛好者を唸らせるに足る。
 麺は細麺だが、米沢ラーメンのような黒めの色がなく、また、あの独特のほろほろ感を生み出すには至っていない。
 トッピングに関しては、良くも悪くも標準的で、特にコメントすべき点はない。
 油揚げ麺のような後味がスープに残り、これが好みを分けそう。
 ――などでしょうか。

 過去2か年にわたって米沢ラーメンを食べ歩いてきた者にとっては、これは確かに米沢ラーメンの範疇には入るのでしょうが、そのコアの部分に位置する店と同等かというと、どうなのだろうなぁ、というのが率直な感想でしょうか。

 また、あえて言うならば、あれこれ凝った材料を使わず、かつ、製麺所の麺を使う一般的な米沢ラーメンであるならば、500~550円の値段設定が妥当で、600円はどうなのか。
 大盛り150円増し、チャーシューそば(大)が4桁の料金になるなどは、ひょっとして“行き過ぎ”なのでは?

murakuma 201206

 ある休日。前の晩はメシを摂らず、酒も飲まなかった。この日の朝メシも食べていない。
 むむっ、ならば昼食は、この千載一遇のチャンスを逃す手はないのではないか。
 ということで、高カロリーの極みとも言える「くま丼」に挑戦してみることにしました。

 くま丼980円。
 これ、「むら熊」のオリジナル。カツ丼と牛丼が合体したようなもので、牛肉煮のアンダーにトンカツが潜んでおり、これに生卵をぶっかけて食べるというシロモノで、もう若くはない自分にとってはチト厳しいのではないかとある種の警戒感を持っていたワケなのです。

 配膳の段階で思わず「すげぇ迫力だなぁ…」と一人ごちたのを店のオバサンがスルドク察知して、「くくくっ」と笑いながら「いんやねぇ…。ほんでもお年寄りなんかもぺろっと食べでいぐんだじぇ」とのこと。
 ははあ……。

 で、まぁ、食べてみると、ごはんの量がさほどではないためか、たしかに容易に“ぺろっと”食べられました。なかなかうまいのだな、これが。
 牛丼の具のほうは、どこぞのチェーン店の骨からこそげとったようなしょぼい肉ではなく、厚手で噛み応えのある部分と脂身の部分が混然一体となったしっかりとしたものになっています。これ、セノ食堂(天童市)の牛煮込み定食に用いられていたものと肉質及び味付けが似ているなぁという感想。これに玉ネギ、糸こん、椎茸などがからんで秀逸です。
 トンカツのほうは、薄っぺらなものですが脂身は少なく、カラッと揚げられているので食感がよろしい。

 カツ丼630円、牛丼730円なので、980円はやや割高ですが、話のタネとして1回は食べてみていいのではないか。

 ココではいずれ長崎ちゃんぽん840円も食べてみたいと考えています。
 本場仕込みのものではなく、店が中山町「長崎」にあるからというダジャレから発生したようなのですが、これもまた話のタネにと。

nichigetsu 201206

 何年ぶりかで市内の小姓町で呑む機会があり、その二次会にて訪問。
 「日月」なあ……。ここもその昔、本町にあったとある麻雀屋での出前で何度もお世話になったものです。
 出前の品を運んできた気のいいオヤジさんが「毎度ありがとうございます」と言いながら、手牌を覗き込んでいたものでした。

 あれから幾星霜、そのオヤジさんも相応に齢を重ねていましたが、カツラをかぶった志村けんのような風貌は相変わらずで、元気そうだったのが何より。

 ビールや餃子とともにたのんだのは、日月めん600円。
 先ごろは呑んだ後に中華料理の品々を食べ過ぎて死にそうな思いをしたので、今回は4人で2つの麺類を仲良く分け合って食べました。

 酔った後のことなので細部についてはコメントできないのですが、ココの味は独特で、目隠しをして食べても匂いで「日月」のものだとわかるような強烈な個性があります。もしかしたらラードの効きが強すぎるのかなぁ。
 まぁ、そのことも、少なくともこの20年ぐらいは変化がないということであり、このオヤジさんの一貫性にはただただ感服してしまいます。

jintei 201206

 つれあいの帰りが遅くなるということなので、ある日の夜は一人メシ。

 さぁ、何を食べようか。ビジネススタイルのまま汗をかくのはいやなので、ラーメンは避けたい。蕎麦屋はこの曜日、休みが多い。ではまあ、ご飯ものだな。

 ということで、久々に「仁亭」を訪れ、チキンデミかつ丼760円をいってみました。
 デミかつ丼を提供する店はそう多くなく、自分の場合、城西町の「ごはんですよ!ふなやま」で食べて以来2度目、になるのかな。

 揚げたての鶏ムネ肉のカツが3つ。えらく熱い! でも、定食屋はこうじゃなくっちゃね。
 たっぷりかけられたデミグラスソースも、スタンダードな味で美味。

 緑の乾燥パセリが振りかけられた肉をつまみあげると、その下にうっすらとキャベツの千切りが敷きつめられており、そのさらに下にたっぷりのごはん。
 大ぶりのどんぶりなので、空腹はしっかりと満たされました。

azumaya 201206

 山形テレビのローカルラーメン番組でココが紹介されていたことを思い出し、久々に訪問。
 ここは蕎麦屋のイメージが強く、これまではもっぱら蕎麦を食してきましたが、さすがは山形の蕎麦屋、うまいラーメンを出すのだそうです。

 和風鳥中華 750円。
 簡潔に表現すると、そばつゆに入ったラーメンで、チャーシューが鶏肉に変わったもの、というところでしょうか。

 同行者が注文したノーマルのラーメンのスープと比較してよくわかりましたが、これはほとんどそばタレの味。ラーメンが野菜や生姜できりりと中華そばの味を出しているのに対し、こちらは甘めで鰹、椎茸、昆布風味。うむ、確かに和風だな。
 一見あっさりですが、天かすをトッピングしてコクを加えています。
 鶏肉のスライスが3枚。それに、ワカメ、厚切りのナルト、メンマらしいメンマ、ネギ。

 先に訪問した「寿々喜そば屋」の鳥中華は独創性が高いものでしたが、こちらはそれよりもずっと中華そばにシフトした出来ばえ。なので、鶏肉がチャーシューに変われば、ラーメンとして供されたとしても、他県から来たお客様などは驚かれるでしょうが、山形地方のヒトにはそう大きな違和感はないかもしれません。

sadasuke 201206

 河北町まで足をのばして、ラーメンがうまいとの噂の「定助そばや」へ。
 ここまで来たのなら名物の冷やし肉そばを食べるというのが一般的でしょうが、自分はまずはラーメンなのだ。
 伝統的で田舎風の店を想像していたら、内・外観とも立派でちょっと意外。

 中華600円。
 見るからにうまそうなルックスで、スープをすすってみると海苔や生姜の香りが感じられ秀逸。第一、澄んでいるものな、スープが。

 麺は、奥に備え付けた自家製麺機でつくってますと言わんばかりのきりりとしたもの。断面がほぼ正方形で、手揉みのない中太ストレート。つるりとした感じはないものの、中華麺らしい味がして秀逸です。
 なんだか東京風というか、このあたりの他店とは一線を画しているように思われますが、店主があの佐野実に師事したという話を聞けば、ナルホドそういうことかとうなずけます。

 チャーシューは入らず、代わりに肉そばに入っているものと同じ、味のついた鶏肉が3切れほど。さすが、肉そばのふるさと河北町谷地です。

tsuriaji1 201206

 ついこの前、何十年ぶりかで訪問した「つり味」でしたが、不思議なものでほとんど間を置かずに再訪の機会に恵まれました。

 肉丼、550円。
 前回、次はこれかなあと目星をつけていたものです。

 丼が小ぶりなので、一目見たときは量的にどうかなあと思いましたが、なかなかどうして、けっこうボリューミー。
 同行者が女性2名だったこともあり、ガツガツせずにゆっくり食べたのがよかったのかもしれません。メシというものはこのように食べれば、満腹中枢が反応するまでのタイムラグといい具合に折り合いがつく、ということなのでしょう。

 豚肉のほかタマネギとしめじを溶き卵でくるんだもので、比較的甘めの味付け。なんだか心から安心して食べられるような素朴な風味です。
 緑色のトッピングはささぎ(東北地域語?ささげ、さやいんげんのこと)。丼つゆもほどほどにご飯に染みとおっており、丼物としてはとてもいい塩梅です。

 これに付随する味噌汁も、漬物も、冷奴も、奇を衒ったところは微塵もなく、好感度が高いです。

 メニューを見て、とんかつ定食と鶏唐揚げ定食が同料金の750円というところが気になりました。一般的にはとんかつのほうが高価なワケで、ならば唐揚げのほうはかなりの充実度なのではないかとの期待感がフツフツと高まります。
 次回はこのあたりを探求してみたいなぁ。

tsuriaji2 201206

 3人で訪問し、それぞれメインメニューをたのんだほかに追加した焼き餃子、350×2円。
 以前、餃子のシングルをご紹介しましたが、二人前の盛り付けだとこうなる、ということです。

 あいかわらずふっくらしていて旨し!

 焼きそば用の卓上ソースはウースターで、見たところは醤油と区別がつきませんから、くれぐれも醤油とソースを間違えないようにして召し上がってください。

kametarou 201206

 久々の「亀太郎」。ここも十年ぶりぐらいかな。
 赤亀大盛り、750+0円。(大盛りサービス)
 大きいどんぶりにたっぷりのラーメンというのは、やはりそそるものがありますね。
 赤亀は味噌ラーメン。暑くなっても、時として味噌ラーメンを食べたくなることもある。すでに梅雨入りしていたこの日はなんだか肌寒さも感じられたもので。

 あれぇ、ここのラーメン、こんなにおいしかったっけ?というのが第一印象。
 白味噌にウエイトを置いたまろやかな合わせ味噌のスープにブシ粉、青海苔を加えてサーヴ。
 自家製麺は、2辺がおよそ1:2の長方形状の断面を有するきりりとしたもので、容易に伸びが来ないところがグー。
 鮮やかな色の鷹の爪を配したトッピングも見事。
 いいんじゃないのぉ、これ。

 野菜は、キャベツではなく白菜を使っているところには著しく反応。考えていますね、スバラシイ! ほかにはモヤシがたっぷり。
 そして適度に浮いた背脂は、濃厚さを出すうえで絶妙。
 角切りのチャーシューは野性的な香りがするホロホロ系で美味。

 あらかた麺を食べ終えた後のスープにはチャーシューをはじめとした様々なものが含まれており、これをレンゲで掬いつつゆっくり味わう時間がまたウレシかったりします。

 夏でも味噌は旨い! というか、夏こそ味噌なのではないか。大汗何するものゾ!
 赤亀のほかにアゴ(飛魚)出汁を前面に打ち出した黒亀などのメニューもあり、なにしろ大盛り無料なので、再訪の可能性はきわめて高いです。

tamayazero 201206

 ある晩に初訪問。
 あっさり味玉らー麺の大盛り、750+150円。

 どうなんだ、このスープは。ニボシやブシ粉の効いたこの店特有の香り。
 これのどこがあっさりなの?とツッコミを入れたくなるような濃厚さ。見よ!スープがどろどろとテカってるでしょ。

 なんだか見た目は米沢の「味噌屋三男坊」の和風味噌ラーメンに酷似。ピンクのナルトがそれを象徴しています。
 ラーメンづくりの求道者が行きつく先というのは概ね似たようなところにたどり着く、ということなのでしょうか。

 ココのトッピングはスバラシイ。
 チャーシューは、炙りチャーシューと低温加工のものとの2種。それぞれ味と食感が異なり、いずれも立派な大きさ、厚みをもち、適度な脂身を含んでいます。
 メンマが大量投入されている、というところも好感度高し。
 ラーメンにプラス100円で投入される味玉がきわめて絶品! その色を見ればだいたいは想像していただけることでしょう。

 麺量は、大盛りでも格別多いとは感じませんでした。男なら大盛りでしょう。
 レンゲが付かないので、両手でどんぶりを持ち上げ、ずずーっと濃いスープを味わい、満足の完食です。