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uzen-ya 201207

 市内旅籠町にある手打ちそばの老舗でラーメンを。そういうのも粋のひとつでしょ。
 中華そばの大盛り、600+200円。

 かけ系の蕎麦やうどんに用いられるような、口径が小さく深みがあり下膨れの形をしたどんぶりで登場。
 麺は、うどんに黄色を薄く溶かしたくらいの淡いクリーム色で、太さスタンダードのストレートに近い弱いウェーブといった形状。やや茹でが強い印象でしょうか。

 このあたりの蕎麦屋のラーメンらしく、牛骨ダシの牛肉チャーシュー。牛ダシの香りが漂い、いかにも地のものといった味わいです。
 メンマたっぷり。きちんと蒲鉾の味が味わえる厚みのある板蒲鉾。
 スープは刺激的ではありませんが実力はかなりあり。口当たりがマイルドで、獣肉臭さも気になりません。なので、どんぶりを両手で持ってずず~っと完食。

 大盛りだと言われれば、そうなのかと思う程度の量。これで200円増しというのはどうなのかな。
 お得感とか味とか量とかで傑出するようなところはありませんが、逆にそうだからこそ、山形の牛ダシラーメンをぜひとも賞味したいという外来者などには、その標準形を示す店として紹介するのにふさわしい店なのではないでしょうか。きっと喜ばれる店だと思います。

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ishikawa 201207

 数日前のこと……。
 あ゛づい。
 中華を食べたいが、熱いのを食べたら、この35度の気温の中ではおそらく汗がとめどもなくなってしまう。
 ではと、山辺町の「角のいしかわ」に赴き、冷たい中華の大盛り750+100円を食べました。

 冷やし中華のトッピングをそのまま山形名物の冷やしラーメンの上に載せてみました、という感じの独創性の高い冷やしラーメンです。
 具は、ボンレスハム、キュウリ、錦糸卵、キクラゲ、紅生姜……ここまでは冷やし中華系。さらにはチャーシュー、蒲鉾、メンマ、海苔、ネギ……これらはラーメン系。充実してますね~♪

 スープはまさにラーメンと冷やし中華の中間に位置するもので、醤油ベースの鶏ガラ出汁に甘みと酸味を加えて丸みと爽やかさを醸し出したもの。

 また、自家製だという麺は、細麺のストレート寄りで、やや茹でが強いものの、すげぇ量! 小ぶりのどんぶりに大量の麺が投入されているため、少々絡まり気味になります。
 紅花を練り込んだもののようで、白っぽいながらも暖色系が混じったような変わった色合いです。
 この中華麺に、カラシではなくなんと山葵をチョイとつけて啜れば、物珍しさも手伝ってか、不思議においしい。

 完食。汗もかかずに好物が食べられるシアワセ。満足です。
 ちなみに、冷やし中華が食べたい向きは、ちゃんと冷やし中華800円もありますので、ご心配なくどうぞ。

kareyasan 201207

 ある夏のホリデーに、カレーが食べたくなったので、天童にあるカレー専門店「カレーやSAN」へと赴きました。

 カツカレー850円。
 「大盛りってどうなんですかね?」と店の人に尋ねると、親切に「けっこう多いですよ」とのこと。
 今日はあまり多くなくてよろしい。じゃあ普通盛りだな。

 カレー専門店だけあって、盛り付けが美しい。
 ポークベースのカレーは、エキゾチックな香りの香辛料が効いており、なかなかいい深み。しかもそれって、日本人のカレーに対する固定観念を打破するほどの強引さはなく、邪魔にならない程度なのがとてもいいと思う。
 これをフツーとか家庭の味とか評するコメンターがいるとしたら、その人の味覚を疑わざるを得ません。

 辛さをチョイスできるようですが、ノーマルの中辛はなかなかの好バランス。
 煮込み過ぎなのか、かきまぜ過ぎなのか、肉までほろほろになってしまったルーには、もしかしたら賛否両論があるかもしれません。

 カツの揚げ方はスバラシイ。あまり厚くない衣がいつまでもサクサク。揚げ立てでハフハフだし。
 ごはんは、真っ白かつ艶々。カレー専門店にありがちな水分少なめのものとは異なり、ニッポンのカレーライスによく合う絶妙な炊き加減だと思います。

 量についても、店員さんの言うとおり、普通で十分でした。
 カレーも旨いし、トッピングの揚げもいいので、再訪の可能性は高いです。

kagura-wbp 201208

 8月初頭に壱岐・対馬をめぐり、山形に帰ってきたのが午後3時過ぎ。朝から食べていず、夕食まで若干間があるので軽~く食べようかと、麺屋かぐら西バイパス店に寄ってみました。

 中華そば550円。
 博多で食べた支那そばと同じ、逆三角錐型のどんぶり。こういうの、流行りなのか?

 一本一本角ばった形状のやや太、ほぼストレートの麺。存在感があってなかなかいいと思う。
 鶏ガラを中心に、生姜や野菜で味を調えたと思われる、少し濁りのあるスープ。これはこれでうまいと思う。
 ラフテー風のチャーシューが2枚。これもうまい。
 麺に白髪ネギをまとわせつつ食べれば、適度なシャキシャキ感があり、微妙に振りかけられた青海苔も効いている、と思う。
 これに海苔、メンマ、ナルト。

 軽く食べるのならばこの程度が適量で、ほかにサービスのゆで卵をパクつく程度で十分。
 もっと食べたい向きには、平日は100円からオーダーできるまかない飯とか半ギョーザとかいろいろある模様なので、それらをくっつけて。

 ソフィスティケイトされたヌーベルバーグ系に分類できそうですが、製造工程にはこだわりを持って臨んでいることがよくわかる店でした。

ryushanghai-yamadai 201208

 すっかりご無沙汰していた龍上海。2~3年は食べてなかったかも。

 赤湯ラーメンの大盛り、680+150円。
 好きな部類のラーメンなのですが、最近行かなくなったわけはやはりこの価格にあるのだと思う。有名店だからしょうがないのかもしれないけど、通い詰めるにはちと高いのです。

 ここの主力は辛味噌ラーメンですが、赤湯ラーメンというのはいわゆる醤油味。この醤油、なかなか侮れない実力を持っており、自分の場合ここではたいてい醤油を好んで食べています。

 いい味出しています。自家製麺はしっかりした食感だし、トッピング類はそれぞれスグレモノがたっぷりだし、醤油の生の味を活かしたニボシベースのスープは啜れば啜るほどにその美学が感じ取れます。

 今回久々に味わってみて、感じた問題点が2点。
 ひとつは、これは相変わらずなのですが、麺量が少なめなこと。大盛りでも他店の普通盛りよりもやや多い程度、といえば言い過ぎでしょうが、なんだかいつも物足りないのです。
 2つめは、今回だけだったのかもしれないけど、自慢のニボシギンギンのコク深いはずのスープが妙にあっさりしていたこと。スープづくりの際の投入物を節約しているわけではないでしょうが。

 一流店だからこそ、節約やごまかし、味のバラツキなどには細心の注意を払ってほしいと願います。

atago 201208

 以前ここでカツカレーを食べたことがあり、その時のカツの大きさとボリュームにうれしくなったことがありました。
 このトンカツならばカツ丼もきっと美味なのだろうなと考えたことを思い出し、このたびふらりと再訪してみました。

 カツ丼750円。
 もう、立派!というしかありません。
 他店よりもやや大きな器に卵をまとったデカいトンカツがこんもり。

 カツはカリッとした類のものではなく、どんつゆがたっぷりかけられてくったりした感じの仕上がりです。そのためフライの衣がカツからはがれてしまうということにもなり、もしかして人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、自分はその程度のことを厭うものではないし、このクオリティに達しているからには文句は言えないと思います。

 また、味噌汁については、諸手を挙げて賞賛すべきレベルです。
 きりりと熱くて、この汁をゆっくりとすするのが極めて至福感高し。大きくカットした賽の目形の豆腐、あまりの熱のためにややくたびれたワカメ、そして底のほうにはきのこのしめじまで入っています。

 ごはんもたっぷりで、目論見どおり充実の昼食となりました。

mikai 201208

 二口橋の東側、ラーメン天狗山⇒麺や小福があった場所に新しくできた店。

 ラーメンセット700円。
 ここのラーメンセットは、醤油・豚骨・台湾・塩・台湾豚骨の5種類からラーメンを選べ、炒飯・麻婆飯・天津飯・回鍋飯・中華飯5種類からごはんものを選べるというシステム。
 この中から今回は台湾ラーメンと麻婆飯をチョイスしてみました。

 なかなかのスグレモノ。
 台湾ラーメンは炒めた豚の挽肉とニラが入ってしっかり“台湾”しています。麺は、黄色みの強いやや太で、酒井製麺所の「やまぶき麺」を髣髴。いずれにしてもこの地域に存する製麺所のもののよう。
 麻婆飯は花椒と豆板醤が効いておりぴりりと辛い本格派。これはとてもおいしかった。

 うれしいのは、いずれも「半」ではなく、しっかりした量があること。特に麻婆飯は完全なる一人前。ラーメンセットと言いながら、メインはごはんもののほうなのではないか?
 これで700円ならお得だと思います。

 店員さんは台湾人のようで、コンセプト的には寒河江の「新中国料理山香菜房」と類似。
 夜12時までの営業で、無休というのがいいです。盛りだくさんの定食類が豊富に用意されているようなので、チョイスを変えたりしながら今後もお世話になろうかと思います。

benibana 201208

 天童市老野森の喜多方らーめん紅花を初訪問。
 裏手の駐車場に車を停めて、店へと直行できる裏口から入店。来る客来る客、みんな裏口からやってくるのが見ていておもしろい。

 いちばん値が張ると思われる、ホルモン焼き定食1,000円を。
 かなりのボリューム。画像を見て、ご飯の量が少ないではないかという向きもあるかもしれませんが、欲張ってはいけません。これでもう十分です。

 一人前の大どんぶりの喜多方ラーメンに加えて、たんまりのモツとたっぷりの玉ネギ、それにニンジン、ネギ、ニラが加わった一人前のホルモン焼き。そのほかさらに、茹で餃子3個+茹でモヤシごっそりにキュウリ漬。ぐぅぅ。

 ラーメンは、いかにも喜多方といった感じの太麺に、いい具合に生姜を効かせたスープ。特筆するものはありませんが、グレードはいっぱし。まずはこれに茹でモヤシを投入し、伸びないうちに啜り上げます。

 ラーメンが一段落してから、ホルモンに一味を振りかけて、ごはんとともに。タレの味が濃く、弾力のあるモツがシャキシャキ感を残した玉ネギと相まって美味。モツだけに、食後に若干のえぐみが残りましたが、気になるほどではありません。
 残ったタレをご飯にかけて食べたい衝動に駆られましたが、すでにご飯の残りは少なく、一方では満腹中枢が黄から赤信号を発し始めており、大満腹のうちに食了しました。

 こんなにたくさん食べたのは久しぶりでした。

mogamitei 201208

 お盆のある日、山形駅ビル、ホテルメトロポリタン山形の中にある「最上亭」にて、家族で昼食。
 老いも若きも、19歳から83歳までいるので、どこで食べようかしばし考えた挙句、高齢者のほうに合わせて店をチョイス。

 で、みんなは先付から始まっていろいろなものがちょびっとずつサーヴされる3,000円級のものを選んでいましたが、自分だけは偏屈にも「夏のそば御膳」1,200円というのをたのんでみました。
 こういう店って、B級グルマンにとっては圧倒的に量が少ないし、値段の割には満足度が高くない、ということを十分に自覚したうえでの行動です。少しずつの配膳だと写真が撮れませんからね。

 登場したブツはご覧のとおり見た目すごく立派。日本料理は目で楽しむものだからして。
 でも、蕎麦の量はしょぼく、3~4回手繰ればなくなってしまう程度。そして蕎麦そのものは色は黒いが細づくりで、なんだか乾麺を体よくしたようなもの。せっかく山形のどまんなかで蕎麦を供するのだから、山形らしい太くてごつい田舎そばを出してほしいのだけどなぁ。

 まあでも、それ以外は、「量」の問題を除けば充実しており、天ぷらはエビの透明感か失われない程度の見事な揚げ具合だったし、山形米をふっくらと炊き上げたごはんのおにぎりの中は鮭などのかやくがたっぷりですばらしかった。

 ほかに冷奴、おいしい漬物、蕎麦用の山芋、なめこ、おろし大根など。
 蕎麦のクオリティがもう少し高く、麺量が倍ならば完璧となり、ぱっとしない日本料理コースなどは軽く凌駕するものとなるのでしょう。

kametaro 201208

 1か月半ぐらい前に行った亀太郎でしたが、そのときに食べた「赤亀」がおいしかったので、今度は「黒亀」に挑戦です。

 黒亀大盛り、750+0円。大盛り無料というのがスバラシイ!
 黄色みがあってぷりぷりした感じの、断面タテヨコ2対1乃至3対1の自家製麺は、以前に食した赤亀と同じもので、たっぷり。問題はまったくなく、おいしい。

 スープは、アゴ(飛魚)出汁を強調した醤油味のものです。
 ダシを煮取る方法に加えて、盛り付け後にブシ粉を振りかけるという二通りのやり方が混在しているようです。
 とてもいい味を出していますが、どうも後がけのブシが強く、そちらのほうだけが目立ってしまい、それが安直なイメージを与えてしまっています。
 スープにきらきらと光るニボシ粉が見えることなどはけっして嫌いではないのですが、やはり正統的な煮取りを重視して、とげとげしくない全体のまろやかさ、バランスを出すことが大切でしょう。

 またこのスープ、山形名物鳥中華の――とまでは言いませんが、結構甘めの味付けで、これが独特。うまみ脂と相まって優れたオリジナリティを出していると思います。

 とろチャーシューが3枚も入るという大盤振る舞いで、ほかにワカメと分葱、海苔がトッピングされていますが、醤油ラーメンならばやはりメンマは何としても欲しいところ。
 ついでに彩りのナルトがあれば、見た目もぐんとよく“ナルト”思います。

mikai2 201208

 初訪問したのはついこの前のことですが、内容がとても充実していたので、この店が無休であるのをいいことに、お盆期間中のある日に再訪してみました。

 今回はラーメンセットの中から台湾豚骨と天津飯の組み合わせをいってみようと決めてかかったのですが、中国系の笑顔の妖艶な店のお姐さんによると、お盆中はセットものはやっていないとのこと。
 ではまあ、定食の中から「カニ玉子定食」980円をいってみようか。これならば、目論んでいたものと内容はそう大きく変わらないし。

 運ばれてきてから反省したのは、定食でもラーメンは台湾・醤油・塩・豚骨の4種類から選べたので、前回と同じ「台湾」とは別のものを頼むべきであったな、ということ。
 台湾ラーメンについては以前コメントしたので省略。

 で、この定食、多い!
 一人前のラーメンにたっぷりの蟹玉、黒胡麻の振りかけられたごはんは普通のごはん茶碗のてんこ盛りぐらいか。ほかに春巻、サラダ、漬物、デザートですからね。

 蟹玉定食を選んだのは、メニューに載っていた写真では蟹玉にとろみたっぷりのあんがたんまりとかかっていたから。でも、よくあることで、実際はそれほどのあんの量はなく、卵もこれといった具の入っていない、玉子焼きの上に蟹の身をふりかけたようなつくりだったのは、少々残念。

 メニューをよく見ると、エビチリとか酢豚もあって、これらも定食で980円。だったら、酢豚をいくべきであったか。

 印象に残った点を端的に記すと、
1 多い
2 台湾ラーメンにモヤシが入っていないのはなぜか?
3 台湾ラーメンのスープは、ほかのどのおかずよりも味が濃い
4 デザートの杏仁豆腐は、意外にも美味!
5 この店、雰囲気がほとんど台湾 (笑)
 ――といったところです、はい。

mansyuken 201208

 老野森にある「満州軒」を初訪問。この通りはけっこう多くのラーメン店がひしめいているんですね。
 猛暑だからなのか、厨房の火が強烈すぎるのか、店内は冷房が効いていず、空気が動けばむしろ暑い、という状況。そしてまた、暗く、古く、小ぎれいとは言えず、広くもありません。
 しかし、出前の注文の電話がひっきりなしにかかってくるという不思議な店。女性2人での切り盛りでしたが、それでは手が足りないのでは?

 塩ラーメンがいいと聞いていたので、塩ラーメンの大盛り550+100円を。
 「塩」はほとんど食べることがありませんでした。よく「塩」はスープのごまかしがきかない、ということを耳にしますが、裏を返せば塩そのものに醤油や味噌のような味の深みがないからそういうことになるのだ、というのが自分の考え。

 しかしながら、ここの塩ラーメンは違いました。あっさり、なんていう範疇からは完全に逸脱した旨みたっぷりのものでした。
 スープが澄んでいず、むしろ中の麺が見えないくらいにいろいろなものがたくさん乗っています。それらは多めの刻みネギ、コーン、ワカメ、メンマ、バター、青海苔。
 そして、表面に見えるベージュ色の浮きは、煮出したスープに入っていたダシ類の旨み部分なのではないか。

 ほんのりと胡麻油の香り。加えて、その濁り具合から察して、豚ガラ鶏ガラなどを惜しげもなく大量投入してつくったであろうスープが、荒々しいコクがあってとても美味。

 麺は、はじめのうちは茹でが強すぎなのかなと思って食べていましたが、もしかしたらこういう塩梅を考えて仕立てられた麺なのかもしれません。もったりしていて、食べ進めるほどにそのよさが感じられました。

 このクオリティであれば、550円は良心的料金なのではないか。
 行ってみてよかったか? もちろんYes。
 「塩」も、こういう濃厚な仕上がりのものなら捨てたものではないと再認識しました。

marugame 201208

 うどんは嫌いではありません。しかし、外で食べるとなるとどうしてもラーメンのほうに走ってしまいます。
 しかしこの日はあまりがっつりとはいきたくない。では……あぁそうだ、うどんでも食べようか。

 ってなノリで、嶋南にある「丸亀製麺山形店」へ。
 かけ(並)+小海老のかき揚げ、280+130円。

 「釜や本舗」とか「はなまるうどん」とか、ファストフード的なうどん屋が山形にもいくつかありますが、その中からあえて「丸亀製麺」を選んだのは、ズバリ、かき揚げがすごいから。
 画像ではわかりづらいかもしれませんが、円柱状のかき揚げなのですよ、これが。でかくて、揚げたてで、味もよい。ちょっと油っこいけど。(笑)

 うどんにはネギを多めに散らして、ご自由にドウゾの「つゆ」もたっぷりと。そして七味を多めに振りかけて、ずずーっと。
 いつもは天かすもたっぷりとかけるのですが、このかき揚げがあるときだけは天かすは不要です。
 つゆは、関西風ではなく、醤油の味が感じられるこちら風かも。

 食欲がイマイチの時などはこれで十分。油っこさについては十分以上です。

eika 201208

 およそ1か月半ぶりの「栄華飯店」で、今回は「鶏の唐揚げ定食」850円にしてみました。
 この店の名物メニューで、かなりの量とのこと。でも、前回食べた酢豚定食は、同じようなつくりでありながらすんなりといけた。
 ということで、多少の侮りと、やはり一度はという好奇心のもとにこのメニューをコール。

 で、一目見て愕然、戦意ガタ落ち。(笑)
 なんだ、この唐揚げのヤマモリ。デカいのが9個もあるぞ。
 そのアツアツをパクつくも、前後左右角がとれていて球形に近く、どこから齧ってもうまく齧れず、口内どころか唇を火傷しそうです。
 しっかりとしたムネ肉が使われているので、あっさりしてはいるものの、ほおばった口の中は少しパサつき状態。この肉質こそが、数々の大食漢を敗北に至らしめてきた一番の原動力なのだろうな。

 いつもなら、ごはんの量に応じておかずの減り具合を調整しつつ食べ進んでいく――というのが自分のスタイルなのですが、今回ばかりは主眼を唐揚げに置き、唐揚げの減り具合によってごはんをちょっぴりずつついばむという手法をとらざるを得ませんでした。微妙に見えて、意味合いは大きく異なるこの手法の違い、わかっていただけますか。

 定食として一般化するなら、唐揚げは6個あたりが妥当なところなのでしょう。
 自分の場合、実食してみて、4個食べたあたりで充足感はすでにありました。半分以上となる5個で満腹中枢からのイエローサインが出て、6個でほぼ満腹、7個目は惰性、8個目は無理矢理ツッコミ、9個目はグロッキー状態といったところ。

 かなり無理をして完食。なかば意地。

アナ 「いやあ、今回は苦しい防衛戦でした」
当方 「はい、こんなに強い相手はこれまでなかったです。最後は必死でした。こっちが倒れそうでした」
アナ 「さあチャンピオン、彼(唐揚げ定食)から再挑戦のオファーがあったら受けて立ちますか?」
当方 「いいえ。若いうちならいざ知らず、今後はもう彼とはやりたくありません。なんたって体が持たない。もしその時が来たら、そそくさと引退します。あ、でも、エキジビションマッチ(残しても可)なら、やってもいいです」