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matoba 201211

 平清水にあるこの店では本格的な米沢ラーメンを食べることができるそうなので、勇んでトツゲキ。
 醤油ラーメン500円。
 まぎれもなく米沢ラーメン。この細縮れに、この喉越し。おいしいです。
 米沢ラーメンの真骨頂は、麺を啜ったときのほろほろ感と、ほとんど噛まずに飲み込むときの喉越しにあると思います。

 特筆すべきパーツなどはありません。それぞれがどんぶりの中で自らの役割を実直に務めていますから。
 小さめのどんぶり。微妙な酸味を感じるあっさりスープ。そしてあの麺。満足です。

 このたびは普通盛りにしましたが、米沢ラーメンの場合、普通盛りでは量が少ないことが多いです。麺好きな方、大食いの方はご注意を。

 この店の近くにはやはり細麺の名店「すぎ」があり、ここは細麺ストリート?

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marugo 201211

 市役所裏の「丸五そば」に久々に入店。
 いつもなら「もり天」700円ですが、寒くなってきているし、この日は「かけ天」700円にしてみました。

 ここの蕎麦は細めなのでかけ系にはあまりなじまないということには気づいていました。市内まるご系3店のなかでかけを食べるなら、荒楯の「そばのまるごまるご」が無難だと思います。
 しかし、市役所裏のほうが、つくりとしてはそこよりやや丁寧だし、盛りもいいような気がします。そして、こちらの甘いそばタレには中毒性があり、クセになるのです。

 それらの傾向は、もり系に限らずかけ系も同様。
 一口目のそばつゆなんて、なんじゃこりゃと思うほどに甘さが強いですが、なぜか食べているうちにしっくりしてくるのです。
 開口部が広く底の深さがあまりない、三々九度杯型というか、そんなどんぶりなので、写真には全景が入っていません。
 麺が整然としているビジュアルもいいし、ゲソ天の衣もつゆとなじみ始めていい塩梅だし、量も普通盛りで十分。ただし、急いで食べないと量が増えてくるような気がします。

 卓上の生卵を割り落とし、一味唐辛子を多めに振りかけて手繰り啜れば、極めて至福。
 ここの蕎麦は量が多いだけで邪道である――などとうそぶきつつ頻繁に訪れている人を知っています。きっとその人はすでに甘いタレの魔術にからめとられていて、本音と建前のはざまで苦悩しているのだろうと思います。

marugin 201212

 2度目の訪問。仕事で帰りが遅くなり、前回いい思いをしたので再度寄ってみました。しかし……。

 20時近くに入店したところ、魚介スープの醤油・味噌、肉そばは売り切れたと。
 では何があるのかと問えば、先日食べた昭和スープだけになると。
 ではしょうがあるまいと、その中から昭和ワンタン麺を所望すると、ワンタンは今月中旬からだと。
 むむむっ。ではではとたのんだのが、もやしあんかけラーメン650円。普段ならまず頼まないメニューです。

 で、待つことしばし。……どころか20分ほど待たされて、ようやく運ばれてきたと思ったら、その女性店員、いきなり客(ワタシですね)に向けてスープをこぼしやがってですね、かろうじて衣服までは到達しなかったからよかったものの、その店員は何を思ったかどんぶりをいったん厨房に下げ、おもむろにテーブルを拭いてですね、再度スープの減ったままの同じどんぶりを改めて運んで来られました。

 ……何をやっているんだか。
 黙って見ていましたが、そのラーメンは出来上がってから30秒以上は厨房前のカウンターに放置されていたんだぞ。その間、数人いるアルバイトの一部は内輪話に興じて動こうとしなかったぞ。
 出来立てをてきぱきと運んでくる美学が、この店にはまだ根付いていないようです。

 食事後店の外で涼んでいる時に、中から出てきた中年男女の連れ合い客が語っているのを聞けば、「ダメだダメだ」、「動作が遅くて」……と、同様の感想。
 開店一週間にして、漬物皿からはフルーツの柿が消え、メニューの大半がなく、配膳の手際はこのとおり。
 これ以上コメントしませんが、カウンターのちょうど肘が着く部分の塗装がべたついていて、ワイシャツの肘の部分が真っ黒になり、洗濯しても落ちなかったことは付け加えておきたいと思います。

netsuretsu 201211

 河北町内、R287沿いの「熱烈厨房」で、こってりラーメン(醤油)600円。
 背脂びっしりで濃厚。しかし、見た目ほどではありませんからご安心を。
 海苔2枚の陰にはミズナとネギがあり、それらが脂のしつこさをある程度相殺してくれます。
 ほかに厚みのあるチャーシュー、煮玉子半分、色鮮やかなナルト、メンマがトッピングされてこの料金ならば、お得なのではないか。

 量に関しては、どんぶりも大きいほうではなく、普通。
 実は、この店を訪れたのは、ラーメンがおいしそうだったからだけではないのです。
 一番の理由は、鶏唐揚げセット300円です。

netsuretsu2 201211

 ラーメン類にプラス300円で注文でき、ネギソースとマヨネーズ添えの鶏唐揚げ4個と半ライスからなります。
 唐揚げは、「国味」のものと大きさや味が似ていて、やわらかジューシー。箸で小分けにできるぐらいのふわりとした揚げ方です。
 それらがただ皿にのって出てくるわけではないのがいいところ。ソースやマヨをつけて食べるとうまいんだかんねという店側の考えやホスピタリティがきちんと伝わってきます。
 ラーメンとともに食べるのであれば、ライスはこの程度の量が適当。いや、チト多い。

 いずれにしても、このセットは秀逸です。
 体のことを考えれば、こってりではなく普通のラーメンをチョイスすべきだったと思うも、後の祭りでした。

hiroya 201212

 手打ちラーメンを食べに、久しぶりに「ひろや」へ。
 しょうゆラーメンの大盛り、600+100円。
 栃木県佐野ラーメンの青竹打ちのような純粋手打ちの麺が相変わらず最高です。
 手切りなので、いろんな形の麺が入っています。もっと上手に切りそろえるのはたやすいことなのでしょうが、多分わざと、このようにバラツキを持たせているのでしょう。

 その麺の食感は独特。口当たりや喉越しは他店の麺とは一線を画しており、口に運んでほとんど噛まずに喉に通してやるまでの一連の動作中におけるある種の快感は、他ではなかなか体験できないでしょう。

 反面、スープは、どちらかというとコクや深みが感じられません。あっさりしているというわけでもなく、けっこう油を含んでいます。
 トッピングも、それぞれ一応付いていますというレベル。

 それでも時々無性に「ひろや」のラーメンが食べたくなるのは、やはり麺に力があるから。
 この素晴らしい麺がたったの100円アップで大盛りになるので、必ず大盛りをいくことにしています。

 客のほとんどが手打ちのしょうゆラーメンの大盛りを注文。黙ってささっと啜り上げ、満足げな顔をして店をあとにする姿が見られます。
 比較的客の年齢層が高いような気がします。昔からの変わらぬ味だし、麺のしなやかな食感が高齢者の口に合うのかもしれません。

asunaro 201212

 しっかりごはんものを食べたいときはココです。
 あすなろ定食750円。この日の献立は、焼肉と温泉玉子、白菜煮。
 それぞれシンプルな表現ですが、食べてみればその充実ぶりは理解してもらえると思います。
 写真に写っているもののほか、どんぶりメシと、白胡麻をあしらった賽の目豆腐の味噌汁。全部写そうとするとかなり身を引かなければならないので、この二つはカットしてみました。

 温泉玉子の出汁づゆと白菜煮の煮汁がべらぼうにおいしく、全部飲んでしまいました。
 また、メインディッシュのたっぷりの千切りキャベツに添えられたいつものオレンジ色のドレッシングも美味。焼肉の汁とこのドレッシングを吸ったキャベツがウマいのだ。

monzen-shiten 201212

 富の中にある「門前つくも支店」を初訪問して、中華そばの大盛り550+100円を食べました。
 やや濁りを帯びたスープは、薄味でシンプル。塩を使って味をまとめているような印象です。
 それがどんぶりにたっぷりと注がれており、「自慢のスープを心ゆくまで味わっていってね」という声がどんぶりから聞こえてきそう。
 透明感を湛える自家製手もみ麺は、もっちりとしていて、いい喉越し感があります。

 素朴な味わいで美味。輪切りにしたナルトが2個。カップラーメンのようにも見えなくはありませんが、実力はイッパシだし、量も十分。
 ここでしか味わえない味、オリジナリティというものが、この一杯にはあったと思います。

mentatsu 201212

 昨年9月に訪問して以来、2回目。
 前回は鶏中華を食しましたが、ここは中華そばもウマいという情報があったので。

 中華そば大盛り、580+100円。
 確かにおいしい! グレードが極めて高いという印象でした。
 見た目が優れています。おいしいものは見た目である程度は想像がつくというもの。澄んだスープに新鮮な刻みネギ。各種トッピングの素晴らしさも、「見て」感じることができます。

 スープは、一口啜ってみて、「おや、やや淡泊?」との印象。ブラックペッパーでコクを加えてみました。
 麺が秀逸! 平打ちにシフトした太めでもっちりした麺が、しっかりと手もみされて縮れを帯びています。おそらくは自家製麺。
 淡泊なスープも、実はこの麺との釣り合いを考えて敢えて深みを抑えているのではないか――と思えるほどに、麺とスープがマッチング。そうだとすれば、もうほんの少しだけスープに添加する食味油を減らせばこの上ない味となると思いながら、堪能します。

 厚みがあって柔らかいチャーシューが2枚。繊維質の強い太いメンマが数本。スープに溶け出さない海苔。それらはひとつひとつがかなり吟味されてどんぶりの上にある、という印象。
 久々に格調の高いラーメンに出会えた満足感がありました。

 ココでは山盛りネギのトッピングが80円、ライス80円などリーズナブルなサイドメニューも楽しめるようです。
 次は、魚介・背脂系のとっつぁんラーメンというのを食べてみたいと思います。

isago 201212

 「いさご食堂」の親子丼はどのような感じだろうと思い、訪問。
 しかし、メニューを見たらなぜか味噌ラーメンが食べたくなりました。

 みそラーメンの大盛り、750+100円。
 ここは、野菜を豚肉とラードで炒め、そこに味噌スープを投入して野菜の旨みをそのままスープに移してしまうという、サッポロ味噌ラーメンのつくり方を採っています。
 サービス精神旺盛な「いさご食堂」ではそのときに生卵1個を丸まま投入していて、それが煮込み卵となって登場。その卵といったら奥ゆかしく、たっぷりの野菜たちに隠れて中のほうにひっそりと鎮座していました。

 味噌ラーメンといえばかつてはどこの店でもこういうつくり方だったと思うのですが、スープに味噌をぶっこんでかき混ぜ、炒めた野菜を乗せてハイできあがりという今のような製法が巷を席巻したのはいつの頃からなのでしょう。

 こういうつくり方なので、味噌スープは野菜の甘みがたっぷり出てまろやか。味噌そのものの味も丸く、今風の濃厚、激辛、オイリーなものとは対極にあるやさしい仕上がりになっています。

 野菜は、キャベツ、白菜、モヤシがメインで、タマネギ、ニンジン、青菜なども。もちろん豚バラ肉もたっぷり。
 子供時代は野菜の“芯”が苦手だったものですが、カットが大きく火の通り方が足りない部分が見つかると、そこから喜んで食べてしまう自分に気づきました。嗜好とは、変わるものなのですね。
 麺は、角のシャープな平打ちやや太麺で、味噌味にぴったり。

 ここは手打ちの中華そばが有名ですが、味噌も太鼓判。
 さらには、カツカレーやカツ丼などのごはんものもスバラシイ。
 そうそう、今度こそ親子丼を試してみることにしましょう。

katsuya 201212

 帰りが遅くなり、荒楯の「かつや」に寄って食べることに。
 ここは必要十分なカツ丼がメインなのですが、今夜はカツカレーを試してみようかな、ってなノリで。

 カツカレー+サラダ、619+105円。
 カレーはフルーツフレバーが感じられ、エスニックなテイスト。
 見た目がシンプルなのでワクワク感が少なめなのが残念。

 やはり食堂で食べるのならば、地域の人に愛されて長年地元でがんばってきたインディペンデント系の店がいいかも。
 724円支払う気になれば、独立系の定食屋やラーメン店ならばもっと充実感が味わえるもの。
 チェーン展開の店は比較的安いと思いがちですが、内容を比べてみれば、それほどでもないことに気づきます。

kinchan-shironishi 201212

 年末に、家族で入店。山形を離れた息子たちが帰ってきて、何が食べたいかと問えば、「金ちゃんラーメン」だと。
 ナルホド、彼らは彼らなりに郷土の味を知り、郷土の味覚を身に付けて成長したのだなぁと、嬉しく思う。

 彼らは醤油系を食べていましたが、自分は味噌ラーメンの大盛り660+120円を。
 2011年9月にやはりここの味噌ラーメンを紹介していますが、今回撮った画像はそのときといささかも出来に差がありません。この安定感は立派です。

 一方感じたのは、今回の麺が太くなっていたこと。
 かつてここの麺は、他の金ちゃん系列店よりも細く、その口当たりが絶品だったのです。
 しかし今回は、むしろ他店よりも太いかなと感じるほどの存在感。
 こういう麺になってしまったのか、それとも自家製なのでその日によってデキが異なるのか。
 できれば以前のような細麺も味わいたいところですが、これは「進化」あるいは「時代の要請」と受け止めるべきなのかもしれません。