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popura 201303

 初訪問。メインメニューはとんかつ定食的な「ポプラ定食」730円と、カツカレー700円。
 平日のランチタイムはそれぞれ700円、680円になるというシステムのようです。

 今回はカツカレー700円を。
 具がほとんどないスープのようなカレーですが、香りもしっかりしていて本格的。これをライスにまとわせて食べ進んでいくのは楽しい作業です。
 スープの表面高よりも3倍ぐらいの高さがあるライスは、カレーの海に浮かぶ白い大陸のよう。カレーが減っていくのに合わせて「大陸」のほうをじわじわと海側に移動させていきます。これ、カレーを食べるときの極意。こうすると皿をカレーまみれにすることなくきれいに食べられます。

 ライスを覆い隠すほどの威容を誇る、細く切られたカツも美味。厚さがあるわけではありませんが、このカレーとライスの量に必要以上、かつ十分なボリュームです。
 この充実したカツカレーがサラダ付き700円で食べられるならば、上出来です。

 これに単品で揚げ物の追加ができるようです。それらはたとえばコロッケ130円、エビフライ150円、ヒレカツ250円など。揚げ物をガッツリいきたい方はドウゾ。

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yamakawaya 201303

 実家が近かったので、小さい頃は中華そばといえば「山川屋」で育ちました。出前でしか食べたことがなく、エラの張った小柄で実直そうな店主がカブに乗って運んできてくれるのを今か今かと待っていたものです。
 当時その店主は出前のため近所中を走り回っており、頻繁にその様子を見ていたので、店主の顔は今でも鮮明に覚えています。
 あれから何十年。店で食べてみる必要があるだろうということで、初訪問してきました。

 12時過ぎというのに店には客がいるでもなく、出前の電話がくるでもなく。
 店番をしていたのは60代とおぼしきおばさんが一人。

 中華そば550円。
 見た目はよさげですが、こちらの体調もあるのだろうと思いますが、正直言って、内容が伴うものではありませんでした。
 スープは、醤油が効いていず、味が薄く、コクもありません。茹で汁の味がします。湯切りが甘いために茹で汁が相当量入っているのではと疑ってしまいます。

 麺の茹ではOKですが、これは酒井製?
 また、麺の量は、この1~2年食べている中では最少だと思います。
 メンマも保存料特有の味を感じてしまったし、ラーメンを載せているお盆もきれいではないし、ちょっと参ったなぁという感じ。

 思い出というものはそのままにしておいたほうがよいこともある、ということでしょう。
 現実を目の当たりにして、かなりの幻滅感を味わってしまいました。

syuchan 201303

 中華そば580円。
 駅前で友人と深酒をし、日付が変わったあたりの時間帯に食べたものです。
 「アダチフーズ」と書かれた麺ケースから取り出した袋麺を茹で、飲み屋街にふさわしいシンプルな仕上がりにつくりこんだもの。
 具材もイッパシの形で勢ぞろいしているし、この時間としては、量もこの程度で十分だし、まったく文句はありまへん。

 酔いのために味の詳細は判断できかねますが、酔っていてもスープから立ち上ってくる魚介系の深い香りが十分に感じられ、あなどれません。
 あれだけ飲んだのに、ここでもまたビールを飲んでしまう我々。
 もうやめようよ、もう若くないんだからさぁ……。

iseya 201303

 安価にたっぷり蕎麦を食べさせてくれそうな未踏の店はないか調べ、流通センター内にある「伊勢屋」を初訪問。
 あい盛り天の大盛り、730+100円。

 充実のボリューム。
 左上から時計回りに説明すると、まず揚げたての天ぷらは、かぼちゃ、春菊、かき揚げ、それと食べやすく細切れにしたゲソ天がいっぱい。ゲソ天は衣に多少味がついています。天ぷらの量はまるごそばあたりよりもずっと多く、出色と言えるでしょう。
 あい盛りは、蕎麦は細めで白っぽいもの、うどんは太くてコシのあるもの。このアンバランスが食べる者にどう食べ進めるべきかを考えさせます。
 卵は、麺類1食に1個サービス。2個目から100円なのだそう。
 タレは、まるごの甘じょっぱいものほどのインパクトはなく、万人向け。
 ネギは少量。もっと欲しい。縁に練りワサビが付いています。
 漬物は、中国産の緑色のキュウリ。
 ポットに入れられて登場するそば湯は、きりりと熱くてグッドでした。

 開店直後に入りましたが、昼休み時間が勝負となる場所柄、13時半を過ぎると大盛りが無料になるのだそうです。

 量は、自分にとっては十分過ぎました。蕎麦だけならそうでもなかったでしょうが、うどんが……。あと、天ぷらは瞠目モノでした。

kinchan-kami 201303

 金ちゃんラーメンの味噌が食べたいと思い、上山店をチョイス。
 みそラーメン大盛り、650+100円。
 ここの麺はサイコー! 自家製の中太で、手もみの効いた縮れ麺。縮れ具合がステキで、口当たりが素晴しい。
 城西の金ちゃんラーメンもかつてはこのような麺でしたが、製麺機が変わったのか、麺を揉む職人が変わったのか、このごろは太めでウェーブ状のもっさりしたものになってしまい、嘆いていたところ。かつての風味が上山店では十分に味わえます。

 トッピングのネギは、輪切りではなく乱切りにしているのがユニーク。たっぷりのメンマとコーン、しっかり味のナルト、ワカメ、そして青海苔。辛味噌もほどよし。
 チャーシューは3枚。これが城西店のような肉厚のものだったなら、通い詰めてしまうことでしょう。

 ラーメン500円というコスパにも惚れぼれしますが、プラス100円で得られる麺量にはもっと惚れぼれ。おいしい麺を一杯食べていってくれという、店側の心意気を感じます。
 大満足で、ゴチソウサマ。

asunaro 201303

 外でごはんものが食べたいなと考えると、ついここに落ち着いてしまう、「あすなろ食堂」。
 あすなろ定食750円。

 この日のメニューは、焼肉、白菜煮、春雨サラダ。
 ごはんと味噌汁を省略して撮影してみました。
 たっぷりキャベツの上に焼いた豚細切れを載せたものがメインディッシュ。わりと頻繁に供される、あすなろ定食の主力メニューです。
 小鉢にこんもり盛り付けられた2品は、もうこれだけでどんぶりメシが食えるほどのボリューム。

 標準的な食堂のおかずとごはんの比率を5:5とすれば、ここの場合は優に6:4を超えており、よほど調節して食べないとおかずが余るか、またはごはんが足りないという事態になります。
 味は全体的にマイルドで家庭料理のようだし、野菜類を多用していますから、食後に脂にやられるようなことはありません。しかし、量は多いのでご注意を。

ishiyama 201303

 初訪問。イチオシメニューの味噌ラーメン700円を。
 大盛りを注文したのですが、天井から水漏れがするとかで店の方々があわてていたようで、普通盛りが運ばれてきた模様。

 結論から言うと、極めて上等な味噌ラーメンでした。そう考える理由は、
1 スープがサッポロラーメン系のつくりで、炒めた野菜とともに煮出したもの。なので、野菜とラードの深いコクが感じられること。この正統的なやり方を採用する店は、市内では「札幌ラーメンどさんこ駅前店」、「いさご食堂」などで、少数派かもしれない。
2 味噌は自家熟成のマイルドなもので、芳醇をそのまま味と香りにしたようなスグレモノであること。
3 麺は、自家の製麺機でこしらえたものと思われ、太さのある弾力たっぷりのものが手もみされて、ほどよくウェーブがかけてあること。蕎麦屋の中華麺だと侮ってはいけない。
4 野菜の炒め具合がちょうどよいこと。
 などが挙げられます。

 食べ終えてすぐに、もう一度味わいたいと思わせるような出来。
 ギトギト系の味噌ラーメンとは一線を画し、だからといってパンチ力がないわけではなく、食べる者を頷かせるのに十分な総合力です。

 この頃は意識的に味噌ラーメンを選んで食べていますが、味噌系は、基本の中華そばよりもずっとバリエーションに幅があることがわかってきました。
 いろいろな店の中華そばの微妙な違いを解明するのも楽しいですが、各店のオリジナリティを楽しむという面からは、味噌ラーメンを極めてみるというのも面白いのではないかと考えています。

daiou 201303

 以前から気になっていた店でしたが、訪問するまでには何度か逡巡しました。住宅街にある、古くて入りにくそうな構えだったりするので。
 でも、今回初訪問。昭和レトロだという雰囲気をぜひとも味わってみたくなって。

 開店時間直後に訪問すると、営業中の看板は出ているものの、店には誰もいず。大きな声で「こんちわぁ!」と呼べば、すぐ隣の部屋から返事をするおじさんの声。なんだよ、近くにいるんじゃないか。
 出てきたのは70代とおぼしきおじいさん。
 チキンカツ定食600円を所望すると、それじゃあ始めっかといった風情でおもむろに調理台に火を入れます。なるほどなぁ、確かに昭和だなぁ。しかもそうとうに初期の。

 L字型のカウンターに10席弱。火を入れてからだから20分以上かかって注文品が登場。
 カリカリの衣に包まれた鶏の胸肉のカタマリが4つ。トマケベースでガーリック風味が鼻腔をくすぐるしょっぱめソースがたっぷりと施されています。
 よくぞこれだけしっかりと揚げたものだというような焦げ茶色のカタマリにかぶりつけば、アッチッチで至福感は極めて高い。

 これを「こんなに美味なるチキンカツは食べたことはない!」などと褒め称えるヒトはまずいないと思いますが、空腹に大量のメシと合わせてつっこんだときの幸せといったらありません。きっと濃い味のソースが食欲を痛烈に刺激するのでしょう。

 メインディッシュはこれにちくわのフリッターマヨネーズ添えとたっぷりレタス。ほかには青菜漬けと、ひらひらに切った豆腐、ワカメ、高野豆腐の味噌汁がどんぶり仕立てで登場します。

 食後は舌がひりひりする塩辛さがあります。
 なお、ハンバーグと豚カツのジャンボメニュー850円がありますが、自分は普通のメニューでも十分満腹になれたので、おそらく一生頼まないで終わることでしょう。
 順当にいけば、自分の一生よりも、じいさんの一生、もしくは大王食堂の一生のほうが先に終わりが来るのかもしれないし。

 じいさんは作り終えたらさっさと先ほどの部屋に襖を閉めて戻ってしまうし、ほかに客は来ないし、退店するまで終始一人の食事でした。
 でも、再訪問の機会をつくりたいと思わせる何かがこの店にはある感じ。
 その時は何を食べようかな。カツ丼か豚カツ定食かな? 麺類もいいな。

mizusawaya 201304

 楽天イーグルスのホームゲームを観に行く途中に寄った、JR仙山線の陸前落合駅近辺にある店。
 同行者の一人が言うには、「ココは行列ができる有名店です」と。で、11時過ぎに着くと、11時30分の開店なのに早くも駐車場が埋まりそう。大慌てで駐車スペースを確保し、並びます。10人ほどが並んでいました。

 煮卵入り中華そば(大)770円。
 麺が激細なのですね。白石うーめんの中華版といった趣。ソイツを大盛りで頼んでしまったのは果たして正解だったのだろうか。
 懸念したとおり、どんどんのびが出て、食べても食べても減らないという状態に。同行者全4名のうち一人はギブアップ。細麺は苦手だったようです。

 とろ~り煮卵、厚切りチャーシュー、正統派のメンマは高グレードですが、みじん切りのネギと彩りのさやいんげんにはやや不満。ネギは小口切り、彩りはナルトが正しいだろ。緑がほしいなら海苔とかホウレン草。

 おいしいと思いますが、やはり山形の人間は、中太縮れの口当りにラーメンの神髄を感じます。
 そして、細麺を扱うにしては店員の茹で上げから盛り付け、配膳までの手際がよくなく、食べる前から疑問を感じました。

 こういうコンセプトのラーメンは、山形ではウケるのでしょうか。多くの客はむしろ、チャーハンとか特盛りそばのようなジャンク系を狙ってきているのかもしれません。

ryu-en1 201304

 初訪問。
 「中華とギョーザを」と女将にオーダーすると、この商売を限りなく誇りにしていますといった顔で「は? ラーメンとギョーザですか?」と、今忙しいんだよ風に訊き返します。
 うふふ、張り切っていますね。でも、ほかに客は二人しかいないのだけどね。(笑)

 改めて店に貼り出してある品書きを見ると、ラーメンは「中華ラーメン」と書いてありました。
 ギョーザとともに運ばれてきた中華ラーメン550円は、たっぷりとしたスープがいい。
 意外にも、と言ったら失礼ですが、すごく上等のラーメンでした。
 スープのデキが秀逸です。油分が強く、表面部分をレンゲで飲むと唇にぺたぺた感を感じるほどに濃厚。そして、これだけオイリーなスープなのに、醤油のいい味がしっかり感じられるのだからすごい。ダシの味は違えども、スープの通奏低音は、「龍上海山大医学部前店」の醤油ラーメンとよく似ていると思います。
 そのスープとともに浮いている刻みネギを少々レンゲで掬って味わえば、こっくりとした至高の幸福感が得られます。
 この店はギョーザが有名ですが、たっぷりのスープには、その餃子とともにスープもとことん楽しんでくださいねという店側の心意気がこもっているのかもしれません。

 しかし、油分が強いと他の味も強めなければ負けてしまうもので、中盤あたりからけっこうな塩辛さに辟易し始めることになります。旨さと強さとの二律背反にどう折り合いをつけるか。このあたりが課題でしょうか。
 ひとつのアイデアとしては、つけめんの割りスープのようなサービスがあったりしたらどうでしょうか。そうすればこの美味なるスープを残さなくても済むのではないか。

ryu-en2 201304

 ギョーザは350円。
 この店を訪れたのはこれを食べたかったから。みてくれからして申し分ありませんね。(笑)

 予想を上回っておいしい餃子でした。
 かなりの大ぶり。1個を1口でいくのは困難で、確実に2口分です。
 こころもち厚手の皮はもっちりで、キツネ色の部分はカリカリ。それを齧ると中にはたっぷりの具が入っていて、ほどよいニンニク臭が鼻腔を駆け抜けます。
 具は、ジューシーとか肉汁ジュワーとかのほとばしり系ではなく、きめの細かい具が稠密に詰まっていて、たっぷり感が抜群。全体から醸し出されるイメージは「豊穣」とか「ふくらみ」とか「弾力」などでしょうか。芸能人の女性で例えるならば、柳原可奈子といったところかな。

 350円の価値、十分にあり。
 ギョーザのほか、チャーハン、焼きそばなども得意とする「焼き」系の店なので、店内は油のぺたぺたでお世辞にもきれいとは言えませんが、またギョーザを食べにくる可能性は極めて高いです。

kiryu 201304

 上山の弁天交差点付近から国道458号を北側に入ったところにある、隠れ名店系の店。
 ラーメン大盛り、550+0円。店内で食する場合はいつでも大盛りサービスのようです。
 麺を味わいに来る店なのだなと思わせる、極太、縮れの自家製麺。山形の「ひろや」や「たわら屋」、「ケンチャンラーメン」系の店と形状に類似性がありますが、味わいはそれらとはまた別物です。存在感が大きく、喉越しもよく、極めて美味。クセになる系の麺です。

 スープにはオイリーな感じを醸し出すためか揚げ玉が浮かんでいます。邪道かとも思いましたが、他店でも最後に旨み添えのために油を足すところもあるわけで、これはこれでアリなのかなと。
 しかし天ぷらというのは、味を和風方向にもっていく力があるもの。ダシ自体は中華風ですが、なんだかそば屋で鳥中華でも食べているような気になりました。

 具も立派。たん焼きの舌触りのチャーシューが2、溶ける海苔、メンマもたっぷり、ネギ、そしてゆで卵。
 丼は、一見かけそば用かと思わせる小ぶりのもの。この器ならば、大盛りにしたって量は知れています。なので、迷わず大盛りにすべし。この麺はたっぷり味わいたいし。
 いずれにせよ、これが大盛りで550円ならば文句はありません。

nojiya1 201304

 「さわばた」があったところに昨年12月にオープンした「のじ家」を初訪問。
 初ものなので、看板メニューの横濱家系ラーメンの並650円を注文。
 味の濃さ、油の量、麺の茹で方を3段階でカスタマイズできるシステムですが、面倒なのでオール「普通」でいってみました。

 これで普通なのかと感じるぐらいとんこつの脂が強くて、えらく塩辛いです。基本スープは全部飲むのを身上としているけれども、ここまで濃いとそれは無理。
 それ以外については、なかなか充実。メンマが入らないのは惜しいにしても、具材も一つひとつ立派だし、このあたりではあまり類を見ない家系ストレート麺もイケました。

nojiya2 201304

 ラーメンとともに注文した、チャーマヨ丼250円。
 刻みネギがからんで絶妙においしく、個人的には麺よりもこちらを評価したいです。
 ごはんの量がたっぷりで、これだけでもけっこう腹がくちくなります。そういう意味では価格も良心的と言えます。

 ただ、ラーメンと同様にこちらもチャーシューが塩辛い。
 麺と丼の相乗効果で喉が渇くというか、水が大量に欲しくなりました。

sapporo 201304

 市内北町にある「さっぽろ」は、古くから手打ち麺の店として知られ、米沢ラーメンのような細めの縮れ麺は醤油味の中華そばで食べれば最高。麺好きにとってはたまらない逸品です。
 が、今回はそこのみそラーメンの大盛り700+150円を食べてみました。

 野菜炒めの煮出しスープ系。淡泊であっさりしていて、炒め野菜に加えられた塩味のほうが強いぐらいです。そのスープに、おばさんが持ってきてくれた辛味噌をちょっぴり加えると、味が締まってまたうまい。

 野菜に隠れた麺は、中華と同じ細縮れ。大盛りなのでこれがたっぷり。のびないうちにと急ぎ加減で食べます。
 これが味噌味と合うのかと問われればすこし考えなければなりませんが、ココの場合、麺は麺として味わっているので、大きな違和感はありません。

 麺と野菜をあらかた食べ尽くしてからは、レンゲをのけてどんぶりを持ち上げて美味なるスープを堪能。底に残る炒め油がわりの挽肉も残さず、完食。
 それでも胸焼けがするではなく、喉が渇くでもなく、後味すっきり。ここまで体にやさしい味噌ラーメンは珍しいのではないか。あと50~100円安ければ、多少距離があっても通うのだけどなあ。