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ikkyuan 201412

 5年超ぶりに下条の「一休庵」を訪問。新しい店舗になってからは初めての入店となります。
 ここは冷やし肉そばがおいしいのでいつもそればかりを攻めていましたが、今回はラーメンの中からみそラーメン700円をチョイス。
 この店のラーメン類では味噌がウリらしく、メニューには写真入りで載っています。

 ウェブ写真では盛りがあっさりしている印象でしたが、どうしてどうして、ボリュームはしっかりしています。
 煮出したことでとろみが増したスープが独特で美味。スープの水位が高いので見た目損していますが、モヤシ、キャベツ、白菜、ピーマン、ニンジンを豚バラ肉とラードでコク付けした野菜がたっぷり。肉そばもいいボリュームしていますが、ラーメンも同様です。

 麺は、おそらく自家製の中太多加水麺で、手もみのウェーブがついたもの。もっちりした食感があって秀逸。金ちゃん系の麺にも相通じるものがあると思いました。

 かまぼこ、コーン、辛味噌が添えられ、器量もなかなかいいです。
 辛味噌は、喉にぐさりと来るような唐辛子系の刺激が強いもの。ちょいと溶かすと味がかなり変化しますのでご注意を。

 うまかった。今後は一休庵ではそばかラーメンかで悩むことになるかも。

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ohsho 201412

 15か月ぶり3回目。銀鮭の西京焼定食、下足みそラーメンときて、今回はカツ丼800円にしてみました。

 カツは、ロースの赤身が中心で、脂部分は少なめだけどそこがとてもジューシー。衣にカリカリ感が残り、なかなかいいデキです。ごはんはとても多め。
 これに味噌汁と青菜の漬物がつきます。青菜が天下一品。新鮮でパリパリ、もっと欲しくなるような、これだけでご飯を食べたくなるような。

 そして、卵か納豆どちらかひとつをご自由にドウゾというのがこの店の真骨頂。今回は生卵を1個もらいます。
 で、食べ進め方として最初のうちはカツの割合を高めて食べ、ご飯が多めに残り始めたところで生卵を投入。
 「カツ丼道」というものがあるならば、すでに卵とじがされているところに生卵の追い打ちをかけるという食べ方はまったくの邪道なのかもしれません。しかし熱々のご飯に卵をかけてトンカツとともに食べれば至福感が高まらないはずはありません。どんぶりの縁に口をつけてずずっと卵飯をかっ込みながら、目をつぶって天を仰ぐ姿勢になってしまったところ。
 一人井之頭五郎状態。孤独のグルメを堪能し、満足至極の昼のひとときでした。

charmy 201412

 1年半ぶりで訪問しましたが、ここのラーメン、いいです!
 山形味噌らーめん650円。
 ボリューム満点で大盛りは不要。豚骨風味が加わった味噌スープの中にエッジの効いた太麺がたっぷり潜んでおり、その上のトッピングがどれをとっても素晴らしい。
 大ぶりのチャーシューがたしか3枚と半分、しゃっきりモヤシの上には唐辛子をまとった白髪ねぎがこんもり。角材のようなメンマ、煮玉子まるっと1個、彩りのナルトに細切りキクラゲ。
 これだけのっかっての650円は価値があります。
 味もナイスで、非の打ちどころがありません。

 このラーメンに、焼餃子6個と半ライスがセットになった「焼餃子セット」を合わせてみましたが、これも280円と極めて良心的です。
 こんなに食べれば超満腹だよな。

oogiya 201412

 初訪問。休日の開店間際の時間帯に入店しましたが、そう広くない店内にはすでに客が5~6人。繁盛しているんですね。

 肉カツセット850円。肉そばか肉中華の温または冷に、ミニソースカツ丼を添えたもの。
 「冷たい肉そば」を冠する店なので、季節的には寒いけどここはトーゼン冷たい肉そばを合わせてみました。

 肉そばは、うまい! けど寒い。入口のすぐ脇に座ってしまったので、板戸一枚からの隙間風が寒い。でもうまい!!
 ミニカツ丼の蓋を取り払うと、カレー粉のいい香り。この香りを嗅ぎながら肉そばを啜るのは、山形衆としてのひとつの粋と言っていいのではないか。

 麺は角ばった棒状で、太さがあってなかなかグッド。肉は親鳥標準でコリコリめ、ネギは他店と比べてやや厚めの小口切りになっていて、ネギの辛味が残るのがいい。スープは甘じょっぱい、わりと脂分の少ないもので、どんぶりを両手で持ち上げて飲めばかなり美味。

 香り立つカツ丼は、カツの厚みこそさほどではないものの、脂の乗った部位を使っていて、それがからりと揚げられているのがご飯に絶妙にマッチ。ソースだれとカレー風味でかっ込みます。

 全体として、多すぎずちょうどいい量。女性でもイケそう。ご自由にドウゾの漬物もおいしかった。

agoya 201412

 少し前になるけど、仕事納めの日の夜、駅前の居酒屋で飲んだ挙句、そこから吹雪を衝いて歩いて行き、食べました。2012年10月以来の訪問。
 中華そば(並)600円。
 前回時の記事には「夜更けに仲間二人と共に」とありますが、今回も男3人での入店。おそらくその時と同じメンバーではなかったか。
 前回と比べると、板海苔が青海苔に変わり、ドロリ感が薄れているような印象です。

 「あっさり」と「こってり」から「あっさり」をチョイスしましたが、飲んだ後に食べるものとしてはこちらで正解。
 スープに旨過ぎるような独特のコクがあります。これがアゴ(飛魚)の特徴なのかなと思っていたところ、同行者の一人が言うには、ホントのアゴはクセが強くて好みが大きく分かれるもので、口当たりの良いこのスープはホンモノのアゴではない(!)という説を披露。へえー、そうなのか。

 というわけで、満腹至極の仕事納めとなりました。

mikouran 201412

 天童市交り江の「美香蘭」には、ほぼ1年ぶり、3回目の訪問となります。
 ココではこれまで中華丼と角煮丼を食べてきており、今回は前から気になっていた麻婆老麺950円を攻めてみたところ。ひゃあ、立ち上る湯気が盛大で、写真が曇っていますね。

 この店の値段設定は他店比でやや強気ですが、おいしいのでその値段が許せてしまえます。
 麻婆ラーメンもその例に漏れません。野菜を使って臭みを消していると思われるいい香りのスープはいかにも中華料理店風。

 たっぷりの麻婆豆腐は、近時の超辛系、舌先ピリリといったようなものではなく、紹興酒を使って味をまとめたと思われる馥郁とした甘みを湛えたもの。挽肉の旨み、ネギの辛みなどが上手に活かされていておいしい。
 この麻婆豆腐を汁麺に乗せて食べるというのはもしかしたら邪道で、やはりご飯に乗せて食べるべきだと思いながら味わったところ。

 麺は、中華料理店らしい細麺。中華料理店のラーメンは、麺を愛でるというよりもそれにトッピングされるものが主になっており、その背景には、麺の茹でに時間なんてかけていられるかいという気風が感じられます。

 うまいスープに麻婆の餡が混じった絶妙の味を堪能しているうちに、スープも含めて完食。となれば自ずと満腹に。きっとこれを頼んだ客の誰もが同じ道をたどって満腹になって店を後にするのだろうな。

 この1杯を前にして、麺のデキの良し悪しを探ることからラーメンの食べ歩きを始めて、今ではどんぶり全体から醸し出される美学を追求する唯我独尊の境地にたどり着いたのだなと、一人感慨に耽ったところデス。

maruyoshi 201412

 初訪問。この店を選んだのは、天ぷらが食べ放題だと聞いたから。食べ放題? それはすごいことではないか。

 肉そば(冷)+ご飯、700+100円を注文すると、しばらくして「天ぷらが揚がりましたぁ」の声があったので、肉そばがやって来るまでの間、小皿に天つゆと天ぷらをいただいて賞味。本日の天ぷらは、かき揚げ、ニンジン、ジャガイモ、麩。麩というのが東根らしい。これら以外にゲソ天などが食べたい場合は有料で食べることもできます。

 注文の品がやってきたところで、改めてご飯に天ぷらをいくつか乗せ、天丼のタレをかけて、さあ、いただきま~す♪

 肉そばは、店の特徴らしきものを敢えて全部取り去ったかのようなつくりで、スタンダードな肉そば。蕎麦は、細くもなく太くもなく、色も黒過ぎず白過ぎず、二八かな。
 鶏脂がたっぷりと添えられており、刻みネギは水っぽくないしっかりした小口切りで、ネギらしい味。

 天ぷらは、油が強めなので、このぐらい食べれば十分。ご飯の入った器が深く、ご飯の上にどうぞたっぷりと天ぷらを乗せて食べてねという心意気が感じられます。
 これで都合800円なら立派でしょ。

ibaraki 201412

 年末、家族にとって大切な人になるであろう若いお客さんが来たので、みんなで昼食を食べようと、訪問。ここに入るのはおそらく四半世紀ぶりぐらいになるのかな。

 彩々御膳、ステーキ御膳、天丼セットなど6人が思い思いのものを注文し、自分は刺身御膳1,500円+税=1,620円をいってみました。
 刺身5種のほか、酢の物、煮物、ポテサラ、穴子、玉子豆腐、香の物にご飯、味噌汁でこの値段なら納得。
 刺身の山葵が練り物ではなくホンモノだというのが嬉しい。

 食後に立派なコーヒー付き。
 適当な大きさの個室がそろっており、ちょっとした会合、打ち合わせにも使えそうです。

eika 201412

 2年4か月ぶりの栄華飯店。過去2回は定食を食べましたが、今回はあんかけ焼きそば(焼き麺)の大盛り720+150円にしてみました。

 予想に反して塩仕立ての餡。塩味の五目焼きそばは上品と言えなくもないでしょうが、見た目が白っぽいし、醤油の香ばしい香りもなく、個人的にはあまりそそられません。
 それに、いつぞやウェブで見たココの焼きそばの画像には縁の赤い蒲鉾やむき海老が入っていたのに、今回は入っていません。あの画像とは違いすぎるぞ。

 そして、使われる肉は鶏肉です。豚肉ではありません。
 メニューを見てみると、かつて食した酢豚定食が消えて鶏肉の甘酢あんかけ定食(酢豚風)になっていたり、カツカレーがなくチキンカツカレーしかなかったりと、人気メニュー(鶏の唐揚げ定食880円)に引きずられてか、鶏肉にシフトしたメニューになっていました。

 大盛りにしましたが、そう多くなく、普通盛りだったら足りなかっただろうと思われます。
 いい焼き色の麺や、麺量の割合に餡の比重が高い点などは評価できますが、全体として、膨らませ過ぎた期待を満足させるまでには至らないことは否めませんでした。

daiji 201412

 初訪問。
 ラーメン大盛り580+150円。
 スープが独特。香りだけなら単にまろやかな印象にとどまりますが、啜ってみると深みのある塩味があって、思わず唸るようなシロモノ。特別の塩でも使っているのだろうか。これはここでしか味わえまい。
 はじめから黒胡椒がまぶしてありますが、それがスープに合い、あとは何も足さない、何も引かないサントリー山崎状態でおいしくいただけます。

 もう一つの特筆点はチャーシュー。1枚しか入っていませんが、甘い味付けで、スープとは異なる味がします。これならチャーシューメンにすればよかったかも。
 ほかには、中国酒の味のするメンマと、ちょっぴりのワカメ、四角形の海苔、ネギ。

 自分以外に客はいず、出前の電話も鳴らず、厨房では高年の域に入ったご夫婦と思われる二人が夫婦漫才のよう会話をしていて……。そんなのんびり感満点の中華料理店でした。

sankosaibo 201501

 元日から元気に営業中の「山香菜房」。ちょうど1年ぶりに訪問です。
 中華飯セット756円。立派ですなあ、これで756円?

 まずは伸びないうちにラーメンを。万人の口に合いそうな素朴なラーメン。多めにホワイトペッパーをふりかけて味をカスタマイズしてからいただきます。
 麺は、この地方のメジャーである黄色の強いツルプリ系。台湾ラーメンを名乗ってはいても、使っている麺はこの地方の製麺所のものです。だから日本人の口に合うとも言えます。

 ラーメンもそれなりにおいしいけれども、これを前にするとそれも印象が薄くなる――と言っていいほど美味なる中華飯。
 しっかり熱く、具と餡と油の量が絶妙で、白菜を中心とした具がシャキシャキです。強火でジャッ!とやったのでしょう。いい味のする餡がご飯にほどよく染みて、たまりません。そのご飯も炊き方を工夫しているのか、艶がすごい。イカも海老もうずら卵も入って、この皿だけで一人前の量。ラーメンは添え物になってしまった感があります。

 満腹になって食後の杏仁豆腐を食べれば、口の中が爽やかになってこれも美味。
 台湾料理店があちこちにできてそう珍しくなくなりましたが、その中でこの店は、一日の長があるというか、清潔度やメニューの日本人受け度、料理の見た目の美しさなどの面で、一群を抜けているような気がします。

hayasaka 201501

 3度目の訪問。中華そば、辛みそらーめんときて、今回は店頭限定販売(出前はしないという意味)の味噌とんこつBabyの大盛り780+100円です。

 スープはしっかりとんこつ。これに当地区としては珍しい特製黒馬油がかけられており、コクの深い仕上がりとなっています。
 具の充実ぶりは驚嘆に値します。チャーシュー2、メンマ、煮玉子1/2はいずれも凝ったもので美味。それだけではなく、これらに加えて刻みキクラゲ、たっぷりのシャキシャキモヤシ、その上にネギ、チャーシューの切れ端がごそごそ、頂点に辛味噌、そしてどんぶりの縁に大きな海苔が船の帆のようになっています。
 うーむ……これは2015年の宝船だ。新年早々縁起がいいぞ。

 中の麺を引きずり出すと、これまた驚きの極太自家製麺。しっかりつかまないと箸の間でぶるんぶるんと暴れるようなシロモノです。ああ、うまっ!

 この充実した内容のものがホントに780円でいいのかという疑問も。
 こっくりとしたとんこつスープに含まれるチャーシューの切れ端をレンゲで掬って飲んでいるうちに、ほぼ完食。

 いやあ、満足。
 なんかもう、2015年の輝け!山形ラーメングランプリはこの一杯にあげてもいいのではないかと思うぐらい、完成度、充実度、満足度のチョー高い作品でした。
 店内に静かに響く矢沢永吉のロックもステキでした。

hanamaru 201501

 8年ぶりの訪問。丸亀製麺山形店が念頭にあったのですが、カレーも食べたいなと思い始めてこちらに変更。
 注文する段になって悩んでしまいます。カレーセット500円があって、これにはカレーライスに「小」のうどんがつくのですが、はじめから決めていた「かけ」が選べないようなのです。
 ではと、かけ(中)とカレーライス(小)を単品にして、これにヘルシーかき揚げを加えて230+350+140円、都合720円にしてみたところ。

 お盆の上の品々を見ただけで明らかに多すぎることがわかり、困り果てる。
 カレーの「小」なんて、どこが小なの? うどんをメインにと考えて注文したかけ「中」も、たんまりと麺が入っています。こうなるとかき揚げは余計だったかな。
 残すのがいやなので懸命に食べたものの、超満腹。ああ、失敗、失敗。

 うどんは湯切りが甘く、ダシの味がぼやけて茹で汁の味がします。要改善でしょう。
 また、ジャガイモやニンジンが形あるままに入って家庭的な味がするカレーは、ご飯が余るほどのルーの多さは好評価。でも、福神漬の上にまでルーがかけられて渾然一体となっています。独立店ならばこういうことはあまり見かけません。改善してほしいと思います。

suzuki-urushiyama 201501

 山形には似たような名前の店がたんとあるのでわかりづらいですが、今回訪問したのは市内北部漆山の「寿々喜そば屋」。鳥中華とにぎやかなオバちゃんで名を取っている店です。(笑)

 店内は、昼前というのにほぼ満員。繁盛しているんだねえ。
 2012年6月に初訪問した際はその名物・鳥中華を食べたので、今回は中華麺なら店のお薦めはコレというみそラーメン800円を食べてみたところ。コレを狙って行ったんだけどさ。

 いやぁ、スバラシイ! 味噌風味は極めてオーソドックスで万人向きと言えますが、炒めた野菜で煮出したスープが胃にやさしくてサイコーに美味。
 麺よりも多いのではないかと感じる野菜炒めは、モヤシとキャベツが中心ですが、それらに椎茸が入って微妙に和風味を醸し出しているところがいい。豚バラ肉もいい塩梅で、ラードは強くありません。心持ち煮出しが強いかなと思いますが、しんなりし過ぎずシャキシャキ感が維持されています。

 野菜の中から掘り出した麺は、細麺の縮れ。味噌に細麺はどうかという向きもありましょうが、これはこれでイケると思う。
 加えて、トッピングされたメンマの繊維質が、咀嚼するのにほどよい刺激がありクリーンヒット。なお、チャーシューは入りません。

 盛りもよく、大盛りは不要でしょう。

haruma-tendo 201501

 昨年6月に新規開店した「中華蕎麦春馬」を、夜に初訪問。休日の昼どきは激混みなので避けたわけで。
 ギンギンの煮干しの香りが入店前から漂い、今風です。

 まぜそば(並盛)800円。
 麺は300gと多め。この上に特盛400gがあるようですが、自分はここまで。でも、小盛200gでは少ないかも。

 ご覧のようなものを躊躇することなくぐにぐにとかき混ぜてパクつけば、全粒粉を使ったかのようなやや茶色系の太麺が美味。
 かっ込むときに注意が必要なのは、太麺が脂の飛沫をつくり、それが衣服などに飛んでくること。新しいネクタイに脂っこい飛沫がプルン! あ、やべっ。ナプキンで慎重に拭き拭き。

 うまいのですが、自分にとっては脂がきつく、後半はややツッコミ気味になってしまいました。
 汗をかくのを避けてまぜそばにしてみましたが、こうしてみると、いわゆるフツーの汁物の中華そばって、完成度の高い食べ物なのかもしれないなと思うことしきり。
 まぜそばを食べながら、醤油味のラーメンが食べたくなりました。

darumaya-honten 201501

 落合町の「だるまや本店」初訪問。入ってみて思い出しましたが、ここはかつて「札幌ラーメン味の時計台」だった店舗で、当時子供たちを連れて来た記憶があります。
 「だるまや本店」自体は2008年9月に大野目の旧店舗から移転してきたそうなので、入ったのは10年近く前のことになるのだろうな。
 チェーン展開している店には訪れる機会が少なく、その後この店も、そこにラーメン屋があることは知っていても、今日まで入ることはありませんでした。

 期間限定という野菜からしみそラーメン800円。
 トッピングが充実しており、野菜炒め、コーン、チャーシュー、メンマ、ナルト、ワカメ、ゆで卵と、およそラーメンに入りそうな具はすべて備えているゾとでも言いたげです。

 食べていて感じたことは、
・どんぶりが大きくないわりには、スープの中に思いのほかたっぷりの麺が入っている
・ということは、比較的スープの量が少ないということになるが、それは惜しい
・麺は製麺所製だろうか
・中辛を選んだスープは、けっこう唐辛子の刺激があるものの、ニンニクはあまり感じず、食後感はわりとさわやか
・野菜炒めのキャベツは、形として方形に近く、箸で麺とともに持ち上げてもなかなか口に入ってこない
・ワカメの磯の香りが食べる者の虚を衝く感じがあり、それもまた楽し
・ゆで卵って、煮卵とはまた違い、ソイツを口に入れて咀嚼して間をおかずに味噌スープを啜ると、旨いんだな、これがっ!
・チャーシュー、メンマもパーツとしては申し分なし
・だが、これだけ様々な具が入ると、全体としての焦点がぼけてしまうことにもなるようだ
 ――などでした。

momoyama 201501

 東根市羽入の「桃山」を初訪問。
 東京ラーメンとミニ掻揚丼500+300円。東京ラーメンが事前情報よりも100円安くなっています。

 Wikipediaによると東京ラーメンとは、「鶏がらをメインに野菜や豚骨(煮干しを使用する店もある)を加えて沸騰させずに煮出した澄んだスープに、合わせるタレは醤油の和風タレで、表面にうっすらと脂が浮く。麺は20~40番の中細で、スープが絡みやすい縮れ麺を使用する。チャーシュー、メンマ、薬味はネギ、色気はなると、青みはほうれん草を入れる。半熟卵や海苔を添える店もある。」――ということですが、これでは近時の東京ラーメンを捉えきれていないのではないか。

 「桃山」の東京ラーメンは、山形地方に住む者にとって、ああこれは東京スタイルだなと思わせるに十分なもの。濁りのある醤油スープに背脂、煮玉子が入っていて、どんぶりの縁に海苔といったビジュアルです。
 麺は黄色くて加水率の高くないぼそぼそ系で、平打ちのやんわり手もみ。
 なかなかおいしいし、煮玉子まで入って500円なら格安だと思う。

 期待していたミニ掻揚丼は、正直言ってはずれかも。つくりおきの冷凍品を揚げたもので、長ネギとゲソのこま切れはいいのですが、どんつゆに深みが感じられませんでした。

 店員さんたちのサービスがよく、途中でお茶を運んでくれたり、帰り際にご年始代わりの粗品をくれたり。
 入口にある食券機は入店時には使わず、精算時にお金を受け取った店員さんがこの食券機を使ってお釣りを渡してくれました。こういう不思議なシステムは初めての経験でした。(笑)

yabuya 201501

 3年5か月ぶりの訪問。
 わんたんめんの大盛り850+150円。

 味についての感想は、前回、らーめんの大盛りを食べた時と大きく違いありません。
 麺は、このあたりとしてはやや細のストレート。
 澄んだスープ、大きくないパサ系チャーシューが3枚、海苔、ナルト、メンマ、ネギに加えて、皮が薄く口触りがとろりといった感じのおいしいワンタンが8個。
 クセがなく、くどくなく、いい塩梅のラーメンです。

 大盛りにすると麺量がとても多くなり、どんぶりも大きいものに。前回、「大盛りは、自分としては適量。普通盛りではやや不足か」と書きましたが、今回の感想としては「大盛りは、自分としてはやや多い。普通盛りが順当か。」と変更させていただきます。

 しかし、ワンタンメン850円(ラーメン650円)で、これを大盛りにすると千円というのは、いかにも高い。
 休日の昼前の時間の訪問でしたが、滞在中自分以外に客がいなかったのは心配。街なかの老舗の蕎麦屋として今後もがんばってほしいものです。

nanakamado 201501

 庄内出張の折に寄った、鶴岡市田麦俣にあるR112月山道路沿いのドライブイン。民宿田麦荘に併設されています。

 げそ天もり1,000円。
 千円かあ。ドライブインだから少々高いのはしょうがないよなあ……などと考えて注文しましたが、どうしてどうして、なかなか充実した1食となりました。

 そばは細切りの二八ぐらいのもので、通をも含めた万人向け。天ぷらも立派。春菊が添えられたゲソ天は量が多く、ぷっくりとした女子高生の太もものようなゲソ(野卑な例えでスマヌ)が8本ぐらいはあったか。そしてそれらはそばつゆではなく天つゆで食べてねという趣向。
 練りではない本わさびとおろし大根、甘めのおみ漬け。こうなると蕎麦湯まで格別においしく感じられるから不思議です。

 千円の価値は十分にあり。さすが蕎麦王国山形。山中のドライブインであっても隅には置けません。