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yamamichi 201506

 未踏の店を着実に減らすべく、今日も活動。
 東根の「とんかつ山道」もそのひとつ。自分で食べてみなければわかりませんからね。

 店のおばさんに何がおススメか尋ねると、スタンダードは「山道かつ」840円だが、お肉が好きな人なら「ロースかつ」1,030円だと言います。そうですか。ならばせっかくだから「ロースかつ」にしてみましょうね。

 自分が一番乗りでしたが、その後3世代家族がやってきて、じいさんは大声、父親は子供に対してケンカ腰、子供は泣き叫び、母親は見境なくあやし。そのあとに来た客のばあさんは小さな子供ににぎやかに話しかけるし、阿鼻叫喚といった状態に。うーむ、おれは知らんふりを貫こう。

 しばらくしてようやく配膳。
 いやはや、とんかつ、でかっ! 面積にして普通サイズの2倍はあるかも。それに肉の厚さもかなりのもの。ロースなので適度に脂身があります。
 とんかつソースをだぼだぼと回しかけて、カラシをチョチョイと塗って口に放り込めば、アツアツかつジューシー、そして衣はサクパリで美味。

 添え物は、スパゲッティ、菜の花のおひたし、ふき煮。ホッとする付け合せと言っていいのではないか。
 六田に近いところにある店なので、ワカメの味噌汁の具には麩も。
 ごはんは残念ながら炊き立てではなく、おいた匂いが少ししました。

 我ながらよく食べて、満腹、満足、油酔い。
 精算時、値段はなぜか3%プラスで1,060円だとのことでした。メニューにはしっかり1,030円と書かれていたし、そもそも3%プラスってなんなの? メニューは消費税5%時代のものをそのまま使っているということなのだろうか。腑に落ちないけど、満足できたし、そのぐらいならどうでもいいや。

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sachitei 201506

 「My Bloom」利用の9軒目は、鶴岡市東原町の「幸亭(さちてい)」。もちろん初訪問。
 開店直後の訪問でしたが、「My Bloom」を手にした客が次々とやってきてたちまち満席に。1階だけでは足りず、2階の宴会場にも客を案内していました。

 鉄火丼とうどん、通常料金980円を540円で。
 この値引きなので、小さいどんぶりが2つ並ぶのかなと思っていましたが、うどんも鉄火丼もそれぞれ一人前とは言わないまでも、けっこうなボリュームです。

 鉄火丼はご飯の上に海苔が敷かれ、まぐろの刺身が5枚にネギトロ、玉子焼き、大葉に紅ショウガが添えられています。ごはんは酢飯ではありません。
 刺身を山葵醤油につけてごはんとともにパクパクと食べればうまし。

 うどんは、ワカメとネギがのったシンプルなもの。これに別皿の天かすと一味唐辛子を追加して食べました。
 先にお邪魔した「手打うどん麦や」のうどんにはかないませんが、食べ慣れている一般的なうどんなのでつるつるとイケてしまいます。

 980円なら高いが、540円なら格安――という価値判断をしましたが、価値は人によって異なるので、真偽のほどは自分の舌で確かめましょう。

gokuu 201506

 この日も「My Bloom」。これに掲載されているラーメン画像を見て、行かねばなるまいと思っていた店。酒田市大宮町、日本海総合病院近くの「悟空」を初訪問です。

 ネギマーボラーメン、700円のところ540円。
 どうです、これは旨いに決まっているでしょ。見た目でわかるよね。

 あんかけラーメンを食べる時の常として、はじめにレンゲでスープを数口飲んで、スープのあん比率を高めます。もうその段階でスープが旨い!
 麺はやや細めのストレート。きりっとした茹でで、細いのに最後までダレません。細麺好きというわけではありませんが、この麺は素直に褒めていいと思う。四川料理店の担々麺に使われるようなつくりのもので、「赤坂四川飯店」の麺に少し似ています。

 麻婆豆腐とネギのコラボもステキ。麻婆豆腐だけでもピリリとした辛さがあるのに、ネギの辛さもすばらしく、ネギ好きにはたまりません。
 しかも、かなりのボリューム。普通盛りでも麺は250gだと聞いて、さもありなんというところ。マーボもたっぷりで、満腹です。

 この店、立地条件には恵まれていないように思うけど、味は確かと見ました。五目あんがかけられる「悟空ラーメン」も旨そうだし、量的にも満足できるし、再訪可能性は高いです。

shunka 201507

 目的のラーメン店3店から振られてたどり着いた「しゅんか食堂」。何度か接近していますが、入店は初となります。パチンコ屋併設の立ち食いそば屋的な位置にある店ですが、中華そば専門を謳う実力店のようです。

 味噌中華の玉子入り、780+100円。
 深さのある縦長のハイカラなどんぶりに入って登場。白髪ネギに青海苔がさらさらと振りかけられて、見た目よし。

 「中華」を名乗るだけあって、くどさのないあっさりの味噌味。しかしスープにはうっすらととろみがあり、オリジナルの境地を築いています。
 麺は極太でもくもくとした食感。これを啜るというより咀嚼しながらわっしわっしと食べれば、とても美味。麺量は豊富です。

 メンマは細割きのものが多め、ネギも多め。モヤシもシャキシャキ、味玉も柔らかくて味が染みこみグー。
 難を言うならチャーシュー。ぐるぐるのチャーシューを炙ったかフライパンなどで焼いたかしたもので、一見凝っているように見えますが、しばらく前に焼いたもののようで、香ばしい香りがなく味も冴えませんでした。

 麺はいいし、全体としてハイレベルと言ってよく、再訪はアリです。

seihoen 201507

 酒田市新橋の「清宝苑」を初訪問。
 「My Bloom」の使用期限が残り20日間を切ったためか、今回も「食房一洋」の親父から今日は肉がなくなったから終わりだと言われ、「麺太錦町店」は売り切れで店を閉めた後で、2軒振られてたどり着いた店。開いててよかった。

 野菜ラーメン、700円のところ540円。
 スピーディーな配膳。その訳は、麺が細いので茹で時間がかからないため。
 塩味のスープを啜ると、ラードのコクがあり、胡麻油の香りがよく、塩辛さも適度で、いい仕上がりです。
 塩ラーメンは醤油や味噌よりもシンプルだという先入観があってあまり口にしてきていませんでしたが、野菜のほのかな甘さ、それに豚バラ肉の味わい深さが引き立っており、塩も悪くない、いや、かなりよいと感じました。

 そして珠玉だなあと思ったのは麺。酒田ラーメンの本流をいく店らしく、店主が小麦粉をのして打ち、それを製麺機にかけ、手で揉んで縮れをつけたものを供しています。
 細打ち、縮れのホロホロした麺の味わいはたまらない食感で、するりするりと喉を通ります。この感覚は正統派米沢ラーメンにも相通じるものがあります。
 しっかりした麺量ですが、これならば大盛り150円増しで味わいたいと思いました。

 再訪可能性高し。麺を食べたいときなら店名を冠した「清宝麺」、がっつりいきたいときならラーメンと酢豚のセットものあたりになるでしょうか。

yokohama-sakata 201507

 「My Bloom」の13店目は、酒田市のR7沿い、大町の「よこはま軒酒田店」。

 エビみそラーメン、800円を540円にて。
 夕刻の店内は、客は自分のみ。その後食べている間に3人入ってきましたが、わりと空いている感じです。

 甘海老の頭の部分でダシをとったという豚骨ベースのスープは珍しい。一口目、これは生姜か?と感じたのが実は海老の味だったのだろうか。プリプリのむき海老が2つ添えられて、これはエビだぞ、エビなんだかんなっ、とどんぶり全体が主張しています。
 全体としてまろやかで、豚骨の臭みも上手に消されています。

 ほかの具材はネギ、ホウレン草(拍手~♪)、薄めに切られたチャーシュー、それに板海苔が3枚も!(これも拍手~♪)。海苔って、店で買うと結構値が張るもの。それを惜しげもなく供しているところがエライです。

 麺は、いかにも横浜ラーメンのそれ。“もっちり”というよりも“むっちり”と言ったほうが適切と思われるやや太めのウェーヴ麺で、とてもグッドでした。

 よこはま軒はマイブルームを見ただけでもほかに2店掲載されています。ここは独立店舗でしたが、他の2店は商業施設に併設されているようです。

bussankan 201507

 ある土曜日、所要のため午前中に庄内を発たなければならない。
 普通の店の開き始める11時よりも早くから鶴岡市内でBloomメシを食べられるところはココ、「庄内観光物産館ふるさと本舗(ファーストフード味街道)」しかない模様。
 それではと、ちょっぴり逡巡しながらも初訪問してみました。物産館の軽食コーナーはあまり利用することがないものですから。

 辛みそ中華そば+半ライス、770円のところを540円で。
 はじめに支払いをし、番号札を持たされ、呼ばれたら取りに行き、自分で箸、レンゲ、水などをセットして自席に運んでくるタイプの、学食のような店。

 それぞれしっかりしたボリュームがあるところはグッド。
 しかし、スープが非常に辛い。辛さで食べる者を威嚇するような趣向の店をたまに見かけますが、そういう店は辛さで味を誤魔化しているのではないかと疑問視しているところであり、あまり好きになれず、進んで訪問することはありません。

 麺は製麺所製でしょうが、中華そばらしい味がするし食感も悪くなく、近時の製麺所製ラーメンのデキの良さを改めて感じます。
 白髪ネギが新鮮なところや、太くて繊維質のメンマがたっぷり入っているところなどはいいですが、2枚のチャーシューは薄く、このあたりにコストカットが見え隠れしています。

 麺をあらかた啜り上げた後、スープの中にごはんをどぼりと放り込み、おじや風にして汗をかきかき全部いただきました。食後は辛さで唇が2倍ぐらいに腫れ上がっているような感覚があります。(笑)

 540円ならかなりのナイスコスパですが、正価ならば、あの味が食べたくてもう一度となるかどうかはちょっぴり疑問でした。

midori 201507

 昼メシが早かったので腹が減った夜。それではあそこに行こうか。こういう時ででもないとあそこには行けないので。
 ということでチョイスしたのが、大盛りの食堂として有名な鶴岡市みどり町の「みどり食堂」です。

 ここには、子どもが小さかった20年前ぐらいに海水浴か何かで庄内に来た時に入ったことがあり、2度目の訪問となります。
 20時になろうとしている時間帯にもかかわらず、大勢の人たちで賑わっています。大衆食堂は客側が醸し出すこのような活気、元気、笑顔、絆……などというものあって初めて、大衆食堂と言えるのだなと思ったところ。

 「みどり食堂」ビギナーなので、まずはご飯ものメニューのいちばん上に載っていたかつ丼800円でエントリー。
 待つこと10分ほど。運ばれてきたものを見て自然と出てしまう苦笑い。
 デカいのですよ。
 画像からだけではそうでもないように見えますが、カメラから離れたところにある味噌汁は普通のお椀の倍ぐらいの間口があり、もう小どんぶりと言ってもいいぐらいの大きさがあるのです。ですからその隣のかつ丼の大きさを察していただけるでしょう。

 刻んだ海苔がかけられている以外はスタンダードな味をキープした、美味なかつ丼です。
 メニューに「こんなに厚いカツはみどり食堂だけ」とあるのはほぼ事実と言ってよく、ここまで厚いものはそう見かけるものではありません。肉質も悪くなく、赤身がしっかりしているし、端っこの脂身の部分も適度にあって旨い。衣もカリッとしています。
 玉子の量も半端でなく、タマネギや小さいニンジンとともにとろりとした部分をご飯とともにかっ込むのが楽しい。

 こんなに食べられないよと思って食べ始めましたが、ご飯の量は確かに多いけど具のボリュームほどではなく、ぺろりといけました。
 豆腐となめこが入った味噌汁や、2種の漬物が添えられるというのも上質感があります。

 空腹が昂じた時はここに来ればいいのだな。
 「みどり食堂」、いい店です。次はカレーかな。

seitennokaze 201507

 伊勢原町の人気店「晴天の風」を初訪問。
 食べログで見た極太メンマラーメンが旨そうだったのですが、それは期間限定のようで、今回頼んだのはしょうゆ辛味噌わんたんらーめん+メンマ、860+130円。

 見応えのあるビジュアル。これぐらい豪華なトッピングはなかなか珍しいかも。そして具それぞれがしっかりした質ですから、そのあたりが世間に受けるのでしょう。
 カイワレの量は添え物の域を脱していて、まとめて食べればさっくりとした歯触り、ワンタンは酒田のそれのような薄仕立てでたっぷり、チャーシューは大きくてジューシーなものが2枚。ほかにネギ、海苔、メンマ、辛味噌です。メンマはかなりの量になりました。

 麺は、縮れというよりも蛇のようなぐにぐにとした形をしており、ちょっと見インスタントラーメンのそれのようですが、これは製麺所でつくったもののよう。麺に対するこだわりはどうなのだろうな。

 このように全体として極めて充実度の高いデキになっていますが、個人的にはワンタンはスープの海を泳いでいてもらいたい。そうなるにはもう少し多くのスープが必要でしょう。

misono 201507

 鶴岡市みどり町の、数日前に行った「みどり食堂」の近くにある「お食事みその」を、「My Bloom」を持って初訪問。
 「みその」というと、「みそのそばや」というのが上山市にあったよな。

 チャーハン、830円を540円で。
 立派です、このセット。ワカメたっぷりの中華スープに新鮮なレタス、トマト、キュウリ、コーンにシーザードレッシングがかけられた新鮮サラダがついて540円は激安でしょう。

 チャーハンは、自家製のタレで味付けをしているとのことで、褐色に振れた色合い。椎茸が効いた和風テイストですが、豚肉の赤身を棒状にカットしたものと脂身の細切れとが入ってコクも同時に感じるものに仕上がっています。細切れの紅ショウガや緑色のネギも散見され、その上に錦糸卵と刻み海苔を載せてできあがりといったもので、この店ならではの味になっていると思います。

 量もあり、この店、気に入ってしまいました。
 定食類は4桁でチト高いけど、メニュー写真の野菜ラーメン830円、カレー中華830円などに興味がそそられました。

kahan 201507

 旧温海町、あつみ温泉街にある「河畔」を初訪問。
 昭和12年というから、1937年創業の店。70年以上変わらぬ味とのことで、期待度は高いです。

 中華そば600円。
 絵に描いたような中華そば。これは美味いなあ。
 澄んだスープは醤油香が独特で、シイタケか何かが効いているようで、和テイストの奥深い味わい。色は濃いですが塩辛くはなく、油分もほとんどないので、レンゲですくってすいすいと飲めます。

 麺は、細麺、太麺、平打ち麺から選べるようですが、中華そばは細麺が標準。細麺といってもやや細ぐらいのもので、多少茹での強い柔らかめの食感ですがそれも悪くありません。

 薄く焼きのばした三角形の卵焼きが入っているところが特徴。ひらひらなので添え物的ですが、これが河畔の中華そばであることを象徴しているように感じます。
 チャーシューもメンマも個性を主張するわけでなく、当然のようにそこにいるといった印象。この一杯は庄内人の朴訥さにも相通じるものがあるのではないかと思いつつ、大満足で完食しました。

2015.07.16 ☆庄内弁
shonaiben 201507

 6月中旬、「山形日和。」観光キャンペーンが開始されるのに合わせて、地元の観光団体が中心となって「庄内弁」の販売を始めました。
 「食の都庄内」親善大使の土岐正富氏のプロデュースによるもので、庄内の豊富な食材を活かしたものとなっています。
 ある日、職場で昼食用に取り寄せるというので、自分もお願いしてみました。

 庄内弁、1,200円。見た目がいいです。
・遊佐生まれのめじか鮭、つや姫、だだちゃ豆のめっこい巻
・庄内豚のすき焼風 庄内麩入り
・出羽の里 山菜おひたし 由良漁港小鯛だし風味
・庄内産 しそ巻
・焼畑 温海の赤かぶ漬
・民田茄子のからし漬
 という具合に、庄内産の美味しいところをぎゅぎゅっとひとまとめにした逸品。

 「めっこい巻き」は、庄内米の「つや姫」を使っただだちゃ豆ご飯を、高級ブランド鮭「めじか」のあみえび魚醤漬けで巻いたもの。
 「めじか」とは、遊佐の川で放流した鮭の稚魚がオホーツク海で大きくなり、川に戻ってくる前の脂の乗り切ったものてで、北海道で高級魚として水揚げされるものです。

 弁当に添えられたお品書きには、

 うんめぇごっつぉ くってもらいでくで こしゃたはげ
 このまま くってみれ
 「うんめの~」 っていわいるど もっしぇの
 きいつかってけで もっけだの

 と、心がほんわかする庄内弁が付記されていました。

 おいしい。これはもう弁当の域を超えていて、高級和食の創作料理の範疇です。
 JR鶴岡駅、酒田駅の売店で買い求めることができます。

sannanbo 201507

 未訪店をつぶすべく(笑)、まだ見ぬ強豪店であろう天童駅西口の「参男房」を初訪問。夜は居酒屋で、昼にはラーメン、どんぶり、定食などを供しているようです。

 みそラーメン780円。
 太めのもっちりウェーヴ麺が美味。製麺所のものでしょうが、このもっちり感は庄内地方ではそうしょっちゅう出会えるものではないので、喜び勇んでいただきました。
 豚もも肉のチャーシューは、厚いところで4mmぐらいあるものが2枚。はっきりした味付けで、自家製のものでしょう。
 シャキ感のあるモヤシがたっぷり。軽く茹でているのでしょうが、その加減が上手だと思う。
 ほかにはメンマ、青海苔、味玉子半分、ネギ。ネギは刻んだものを水にさらしていたような感じで食感イマイチですが、ほかはグー。

 問題はスープでしょうか。まろやかさよりも味噌のコクを強く打ち出そうとしている様子はわかりますが、ずいぶん酒粕の味が混じっています。
 メニューには、今回頼んだ「みそ」のほかに酒粕入り味噌味の「みそっかすラーメン」がありますが、単純味噌をオーダーしたのに粕の味がするというのはどうなのでしょう。自分の場合酒粕は嫌いではないのでおいしくいただきましたが、酒粕のダメな人には少々辛いのでは?

koumen 201507

 「My Bloom」掲載店めぐりの一環として初訪問。
 店の人は土日のマイブルーム使用は不可なのだと言うのだけど、そんなのどこにも書かれてないじゃん。
 まあいいやと、それではオススメは何かと尋ねると、あっさり系なら中華そばなのだそう。
 それではその中華そばの中580円をいってみよう。

 ナイスなルックス。
 どんぶりに「北川食堂」と書かれていますが、この店の前身の名称なのでしょうか。
 その名称がよく見えるようにして、チャーシューを手前に配置した形でのどんぶりの置き方は完璧。計算されている印象。

 スープは、個性的な醤油香が漂い、一口含むと伝統的な中華スープの味に何らかの煮干し風味が加わり、ちょっぴり魚臭さを強調したテイストになっています。
 麺は自家製。やや太めの多加水もっちり系で、反面どこかにぷりっとした食感もあり、オリジナリティの高いものに仕上がっています。
 2枚のチャーシューは大きくて厚切り。「米の娘豚」を使っているといい、確かにやわらかくて旨い。

 こう見目よくかつ美味であれば、マイブルームが使えなくともやむを得ないと思えてしまいます。むしろこの凝りようで580円ならすごく得した気分です。

sengokuya 201507

 鶴岡市大宝寺字日本国とはすばらしい地名。その日本国、鶴岡中央高校近くの「千石や」を初訪問です。
 この日は今季最高気温となった日でめちゃ暑。夕メシはつけ麺だよなと考えて、この店をチョイスしたものです。

 つけよくばりメン900円。
 つけ麺にはノーマルのもののほかにワンタン、チャーシューがあり、どれも食べたいという欲張りな人向けに設定されたのが、これのよう。

 見た目が涼やかでいいです。それはおそらく、ざるを使っているからでしょう。
 そのざるには一箸分ごとに盛り付けられた麺。つくりが丁寧です。
 で、意外にも細麺でした。自家製全粒粉のストレートで、麺につぶつぶが残っている独特のものです。
 トッピングはネギのほか、最上川ポークの分厚いチャーシュー、味付け玉子がまるまる1個。

 つけだれは、酢が強めに感じられる、多少甘口にシフトしたのもので、暑い日に食べるものとしてはサッパリ感があって秀逸。それにワンタン、穂先メンマ、角切りチャーシューなどが入っています。

 麺量はしっかりだし、スープも旨いし、納得のデキでした。
 おいしかったので、醤油ラーメンもそのうち食べてみようっと。

kaede 201507

 市内桜新町にある「お食事処 楓」を初訪問。
 以前ここの前を通ったことがあり、いい雰囲気の比較的新しい店があるなとチェックしていたところ。
 調べてみると、2011年7月の創業で、低価格で腹一杯になれる定食屋だというではないか。定食屋、大衆食堂フェチとしては、行ってみなければならないでしょう。

 チキン南蛮定食750円。
 これが一押しのメニューのよう。ライス大盛りはサービスだというので、そうしてもらって。

 いいボリューム。チキン南蛮であれば味が結構濃いであろうと考えての大盛り発注でしたが、それは予想どおり。唐辛子を加えた甘辛い南蛮ソースがたっぷりかけてあり、自家製と思しきタルタルソースもまたたっぷり。それらの味が強いのでごはんがどんどん進みます。ソースやドレッシング類をケチらず、惜しみなく提供してくれる店って大好きだ。

 チキンは、皿からはみ出るほど大きなフリッターが2枚。胸肉なので重厚感があり、それなりに脂のところもあるので、パサパサで食べ飽きるということはありません。
 キャベツときゅうりの千切りにはご自由にドウゾのフレンチドレッシングが容器ごと添えられるのもいい。大きめのグレープフルーツがつくところもスバラシイ。

 これに煮物の小鉢、漬物2種いろどりのニンジン添え、ワカメと麩の味噌汁。
 ごはんは炊き置きの感じがありましたが、このグレードで750円なら極めてリーズナブルでしょう。

 あとでちょっぴり喉が渇くことになりましたが、大満足かつ満腹。
 御夫婦とその母親と思われる3人で切り盛りされる小ぢんまりとした店内は、ゆったりできる和風の雰囲気。焼肉定食800円、ミックスフライ定食800円なども魅力的なので、間違いなく再訪することになるでしょう。

kenchan-sakata 201507

 酒田市ゆたかの「ケンチャンラーメン」を初訪問。
 「カレーの店ALBA」の向かい。この店が、県内外にいくつかあるケンちゃんラーメンの本家のようです。

 開店直後の時間帯、すでに各席は客であらかた埋まっています。かろうじて大テーブルの1席を確保して着席。
 周囲のお客さんはさあ喰うぞといった意気込み十分で、大盛りとか油多めとかを頼んで七味をざぁーっとかけたりしてパクついています。活気がある食堂って、いいよなあ。

 そんな中で、中華そば(小盛)650円をアレンジなしで注文。
 うむ、安定感のあるケンちゃんの味。麺は、ケンちゃん系列としてはそれほど厚みのない食べやすさを感じるもの。ケンちゃんマニアの中にはごわごわ感が足りないという人もいるかもしれません。
 スープも系列としては濃すぎないほうで、脂の量は普通で十分といったところ。チャーシューはごっついし、海苔もいいテイストを加えていると思う。

 自分も胡椒ではなく、唐辛子をドバッとかけていただきます。熱さはそれほどでもなく、汗は多くかかずに済みました。

 男女二人での切り盛りは、これだけ人気があるとかなりオーバーワーク気味。スバヤク注文して安心したい客と、調理・配膳で手一杯の店側との間で無言の緊張感が漂うシーンもあったでしょうか。

 「小」が普通の一人前の量なので、「大」を頼む場合はそれなりの覚悟が必要です。

taiyoken 201507

 上安町にある「本格手打ち」を掲げる「太陽軒」を初訪問。

 ワンタン麺750円。
 さっぱりした、麗しげな器量。スープの油はほとんどなし。蒸し暑さで弱り気味の消化器系にやさしそうで、これはいいではないか。
 まずは一啜り。ん、醤油とダシが素朴に混淆して旨い。少々ブラックペッパーを振りかけるとぐっと締った味に激変。わずかの胡椒で味が変わるほどにやさしい味のスープなのだな。

 表面を覆っているワンタンは、こんなにあっても全部で5つか6つ。肉を包んだ皮の裾の部分が広くて大きく、たっぷりワンタンを食べた気になります。
 ワンタンが多いので、その下にある大きいチャーシュー2、メンマがすっかり隠れてしまっています。

 箸を入れると、中央部分の刻みネギがスープに散開して、中からは自慢の手打ち麺が。もっちりとした食感がよく、小麦香が鼻を抜けるようないいデキ。手打ちにしてはめずらしいやや細めのもので、手もみがされていないほぼストレート。これもいいんじゃないの。

 この麺にこのスープと酒田らしいワンタン。この組み合わせには太陽軒の強いオリジナリティを感じます。
 近くに働く場所が多いためか、この界隈には「きんちゃんラーメン」とか「大来軒上安町支店」とか、けっこう店がありますから、またパトロールして新規店を開拓することにしましょう。

miuraya 201507

 カツ丼が食べたいけど、どこがいいだろう。
 第一候補の「後藤食堂」(鶴岡市)は不定休で、この日は休みのよう。それではと、同じ鶴岡市の長者町にある「そば処三浦屋」を初訪問しました。
 この店もMy Bloomで格安メニューを提供していたので混んでいたのでしょうが、その企画も前日で終わり、この日はのんびりムードです。

 カツ丼セット、1,000円。
 セットのミニ麺類は、ラーメン、そばなどから選べるので、中華をお願いしました。

 まずびっくりなのは、ラーメンが蕎麦屋のそれらしくなく、煮干し風味の強い香りとともに登場したこと。ラーメン専門店みたいです。
 麺自体も、長くて太麺のほぼストレートとユニークで、もっちりとした食感のものとなっています。
 この店には「中華そば」と「支那そば」があるようで、前者は醤油・塩の和風とんこつ味、後者は煮干醤油味だそうです。セットに付いてきたのは明らかに後者です。

 これが食べたくてやってきたというカツ丼は、甘辛い味が多少強めの、標準的かつ自分好みの味。
 しかし、トンカツは3切れしかないし、ご飯の量はほどよいと言ってしまえばそうかもしれないけど、少なすぎ。先に食べた「みどり食堂」のカツ丼と比べればカツもごはんも半分以下の量だと思う。したがって、ここのカツ丼に対しては深い感慨はありません。
 セットもので満腹になることを期待していたのだけどなあ。

ryuho-sakata 201507

 鶴岡店は既に訪問していますが、宮野浦にある酒田店のほうは初訪問。こちらもコスパの高いいい店でした。

 麺類を食べようと思って赴いたのですが、メニューのBセット980円の内容を見てこちらに変更。
 そのわけは、好きな酢豚が格安で食べられるから。
 支那そばと酢豚にライス、シュウマイにザーサイまで付いてこの値段。しかもそれぞれが旨いし、材料も惜しげなく使っているし、どう見てもこのコスパはすごいのだ。

 ラーメンはいかにも中華料理店のそれで、スープは陸上競技でいえば十種競技のアスリートのオールマイティといったところ。チャーシュー2枚にメンマたっぷり、それに海苔がついて、充実。

 酢豚も本格的で、甘酢だれの奥深い味には拍手を送りたい。一口では食べられない大きさの豚肉は4つ入っていたでしょうか。すごいでしょ。

 わざわざ行って食べたい店。千円ほどで腹いっぱい食べられ、大きな満足感が得られることと思います。
 メニューは鶴岡店と似ていて、ここでも五目ラーメン、焼肉ラーメンなんかがおいしそうでした。