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itokin 201512

 由利本荘といっても市街地ではなく、国道105号をかなり東へと進んだ中田代というところにある食堂。
 わざわざそこまで行ったのは、たいそうなカツ丼が供されると知ったからなのです。
 行ってみれば、昼時をやや過ぎた時間帯だというのにほぼ満員状態。そう大きくない集落のはずれにあって、これほどの集客力があるとはオドロキです。

 カウンターに陣取って、カツ丼みそ汁付、700円を注文。なお、単品なら650円です。
 大勢の客の注文をさばきながら、トンカツを揚げて、それをタマネギを敷いたタレに乗せて火にかけ、調味料などで味を調えながらとき卵をかける――という過程を経るので、出来上がるまでけっこう時間がかかります。でもそんな厨房の様子を眺めながら待つのもまたオツなもの。

 ドン!といった感じで登場。見てよこれ、一面カツだぞ。白いご飯を覆うには豚カツ1枚では足りず、脇のほうに2、3切れ足していますね。
 その肉はかなり厚目で柔らか。塩味はやや強めで、豚のラードを使っているのかけっこう濃厚です。タマネギのカットも大ぶりで好感。
 ご飯もどんぶりにギュウ詰めで、これで満腹にならんヤツはどうかしている、といったほどの量。

 味噌汁は、豆腐、ワカメ、油揚げにネギが散らされ、味噌の味も田舎風で家庭の味がほっこり。プラス50円以上の価値があります。

 この一杯の実力はかなりのもの。山形の名店「とんかつちん豚」のカツ丼に比肩するレベルと見ました。
 はるばる行った甲斐がありました。大満足です。

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danmaya 201512

 秋田泊まり。暴風雪警報が発令中の大荒れの夜に、酒を飲もうと駅東口にあるホテルから川反まで歩いて行ったのだけど、雪がシャーベット状になって歩きづらいし、風が強くて冷たい。行くのはいいが、酔ってからの帰りは辛そうだ。
 というわけで、川端の手前で引き返し、駅前に近い中央通りに面した「だんまや水産」という店が海産物をウリにしているようなので、行き当たりばったりで入ってみたところ。

 カウンターもたくさんある、活気のある店、というのが第一印象。
 ビールは控えて、まずははじめの1杯190円のハイボールと鮪の中トロを頼みます。お通しと合わせて撮ったのが掲載の写真。この中トロ、すんげえトロリでちょっと嘘くさいと思えるほどの立派なもの。
 調子が出てきて、秋田大仙市の「刈穂」山廃純米超辛口と〆さばを追加して飲む。

 若い店員さんたちは、こちらがものを頼みたいときにぱっと気づいてくれるなどオペレーションがよく、とても居心地がよかったです。
 冷えた身体もすっかり元に戻ったので1時間ほどで切り上げて、所要額は2,300円あまり。
 飲みながらお品書きなどあちこちを眺めて知りましたが、この店って「養老乃瀧」グループなのですね。

suehiro 201512

 秋田駅前、ホテルα1近くにある「末廣ラーメン本舗秋田駅前分店」で朝ラーメン。
 ホテルのサービス朝食って、どうも好きになれないのです。あの混雑した中で飼育牛のようにうまくもない飼料、いや食物を一律に与えられるというのがね。ま、偏見ですけれどもね。

 券売機で中華そば700円の食券を買って、カウンター内のお兄さんへ。
 700円は高いですが、ココのウリはカウンターに置かれたボウル入りのネギが入れ放題なのです。ネギ大好きなので、こういう趣向ならばネギを大量に使うことで元は取れる。(笑)

 カウンター越しにサーヴされた中華そばは、濃い色をしたスープ、博多ラーメンのようなストレートの細麺、豚バラ肉のようなチャーシューの大量トッピング、というのが3大特徴。
 これに好きなだけネギを入れて食べてねというのだから、おいしくないはずがないではないか。
 てなわけで、朝からではあるけれど、うめぇうめぇと平らげさせていただきやした。

 店内に「末廣中華そばについて」という説明書きが掲示されていたので、引用しておきます。

末廣中華そばについて
 本店は秋田に御座いますが、昭和13年京都駅前に誕生した屋台中華そば「新福菜館」がルーツで御座います。この頃、日本にも初めて屋台中華が出現したとされ、「新福菜館」は日本で3本の指に入る古さと言われております。その後、戦争を経て屋台をたたみ、京都駅前東塩小路(たかばし)に「新福菜館本店」として店舗を構えました。
 末廣ラーメン本舗は、この味に惚れ込んだ先代が「新福菜館本店」ご夫妻のご厚意の下、その製法を伝授頂けたことから始まりました。その後、先代が雪国である「みちのく」の人々に合うようにと年月を重ね味の改良に取り組み、京都とは一寸違う現在の末廣中華そばが出来上がりました。
 この地はその昔「北前船」が現在の神戸は灘の酒造技法を秋田にもたらした事と似ております。そして当時「末廣」という屋号も「北前船」で秋田に伝えられたとの話を聞き現在の名前で商いを始めたのが末廣ラーメン本舗の創業で御座います。
 京都へ行かれる機会が御座いましたら、日本の屋台中華そばの原点である東塩小路の「新福菜館本店」へ是非お立ち寄り下さいませ。

kakitatsu 201512

 にかほ市象潟、「道の駅象潟 ねむの丘」の構内にある飯屋。
 強風と雪のため、昼の時間もあまり客がいない道の駅。でも、「カキタツ」で昼メシと決めていたので、客のいない店に入ります。開いててヨカッタ。

 この店のイチオシであり一番の売れ筋と思われるミックス天丼850円。
 牡蠣3、エビ1、穴子2、大葉1の天ぷらが乗った天丼。角に丸みのある四角いどんぶりがユニーク。
 ご飯に敷かれた刻み海苔の風味が際立ちます。天ぷらの揚げ方、ご飯の炊き方、タレの味、全体の出来栄えなどはいずれもソツがなく、おいしくいただけるのですが、ここが格別だ!というところが見当たらないように思えます。
 岩海苔と麩の入った味噌汁が、磯の香りを湛えてなかなか美味ではあるのだけれど。

 食べていて思ったのは、天丼ってやっぱり海老、キス、ししとう、カボチャ・・・といったノーマルのネタがいいのだなあということ。一般的な天丼には当然のようにそれらのネタが乗っている、ということは、それなりの完成度があるからなのではないか。
 むむむ・・・。天丼を食べながら、ノーマル天丼を食べたがる自分。そんなに油っぽいものを続けて食べると身体がやられますよ。

kagetsu 201512

 職場の親睦会で、仕事納めの昼に食べた弁当。
 特注品で、その価格を幹事に訊けば、驚きの大サービス価格! 自分が推定した価格のほぼ半値でした。

 でっかい庄内ポークのソテーがジューシーで秀逸。熱いところを食べたかったけど、弁当なのでやむを得ません。
 ほかにはサーモンのフリッタートマト添え、魚のすり身を白身の魚でくるんだもの、赤カブとタコの酢の物など。
 洋食店の弁当らしく、ポークソテー、サーモン、白身魚にかけられたそれぞれのソースがうまいのなんの。匠の技です。

 つくづく庄内というところは「食」がすごい。食材が豊富なことは論を俟たないですが、その上それらの食材を上手に使いこなす「人」や「店」が多様にそろっていることを見逃してはいけません。
 加えて、その価格が実にリーズナブルだということも付言しておく必要があるでしょう。

tojou 201512

 戸沢村名高にある「戸城(とじょう)」を初訪問。店の近くには村の公共施設がある程度集積している様子。そういうところで働いている人などの需要を一手に引き受けているのだろうと思われます。

 焼肉丼とミニラーメンのセット850円。
 セットものは、カツ丼、肉丼、焼肉丼の3種。カツ丼はついこの前秋田で濃厚なヤツを食べたので、このたびは焼肉丼をチョイス。

 伸びるといけないので、まずはミニラーメンから。
 その名のとおり「ミニ」で、だいたい一人前の半分ぐらいの量。味噌汁に毛が生えた、といえば言い過ぎでしょうが、沖縄の定食屋ならばこのぐらいの量はそばスープ(もちろん沖縄そば)として当然に付いてきます。きちんとチャーシュー、メンマ、ネギが入っているので納得はいくのだけど。
 焼肉丼の単品なら680円だから、こんなものなのかな。

 焼肉丼のほうは、つくっている時からいい香りがして、ニンニクのパンチが効いた食欲をそそる甘じょっばいタレがかけられたもの。豚バラ肉とタマネギをそのタレでジュジュッとやったシンプルなものが表面にたっぷりと乗せられています。
 それにしても、その下のご飯が苦笑してしまうほどに多い。このどんぶり、けっこう深いのよね。(笑)
 でもまあ、濃いめの味付けなのでどんどん腹に収まってしまいました。

 キュウリのぺそら漬けもたんと食べてねというぐらいにたっぷりで、添え物としての位置取りを逸脱していました。

 鄙にありながら、なかなかいい仕事をしている店でした。

daisen 201512

 2015年2月以来、5回目の大仙。
 これまでにカレーとラーメンのセット、らーめん&牛丼セット、汁なし坦々麺、味噌らーめんと食べてきて、今回は気になっていた牛すじらーめんを中盛(1.5玉)、730+100円をいってみました。

 表面を脂が覆っているためにほとんど湯気が立たない丼の姿をパチリ。熱い汁ものって、寒くなってくると湯気が邪魔して写真が撮りづらいのだけど、今回はそんなことはまったくありませんでした。

 甘い味付けの牛スジは、普通の肉とも臭みのあるモツとも違い、柔らかくて牛脂たっぷり。メンマや味玉のほか、スジといっしょに煮込んだ臭み消しのネギや、ラーメンには珍しい脂吸いの生レタスがトッピング。レタス入りのラーメンは寒河江の「味来道」の肉らぁめん以来になるのかな。
 これらの盛り付けはラーメンとしては邪道だと思うでしょ。でも、旨いんだよな、これ。「味来道」と比較すると、脂のコテコテ感はかなり抑えられています。

 麺は、「手打ち」というけれど、手で切ったような不揃いなものではないので、たぶん機械打ちではないのかな。
 普通盛りに慣れ始めている我が胃袋にとって、中盛はやや多め。一般男性なら適量でしょう。それでも足りない方には大盛(2玉)も準備されていますからご安心を。

shimizuya 201512

 主要交差点の角地といういい場所に立地した、昔からある店。メニューが平凡そうだし、お得感もあまりなさそうだったので、これまで避けて通ってきましたが、今回初訪問してみたところ。食わず嫌いはいけませんからね。

 特Bセット750円。ラーメンと半チャーハンのセット。
 ラーメンは、絵に描いたような山形ラーメン。スープの色が茶色ではなく、少し塩を用いて調整したような塩味。鶏ガラでしっかりダシをとりましたと言わんばかりの、市販の中華味調味料とほぼ変わらない仕立ての味。脂っこいチャーシューにナルト、メンマ、海苔の定番、黄金のトッピング。

 チャーハンも、チャーシュー、卵、ネギのみを取り込んだ、ザ・チャーハンといった風情のもので、やや薄めの塩加減がいい。仕上がりもぱらりとしていて、これは見事と言っていいでしょう。でも、もう少し具が欲しい。

 うーむ、なんだか予想どおりの店だったではないか。
 店内は明るくてこぎれいないい雰囲気だったことを付け加えておきます。

satake-nakayama1 201601

 久々の「中華そばさたけ中山店」。調べてみると2011年8月以来2回目のようです。
 カレーも食べたいのでメニューにない「半カレー」はできないか尋ねたところ、カレーライス650円から100円引きで出せるとのこと。なにぃ!?そりゃ高い。半値近くでなければ食べませんよ。
 仕方がないのでカレーはあきらめて、みそラーメンとどんどん焼き、750+200円にしました。

 みそラーメンは、スープがたっぷり。スープの海を麺が泳ぐような設えになっていて、すごくいいと思う。
 その味噌スープは、かつて山形市域を中心に店舗展開していた「五一ラーメン」のスープに酷似。白味噌が勝った合わせ味噌仕立てでにんにくのパンチが効いており、とても懐かしい味です。
 茹でキャベツとワカメもトッピングされており、チャーシューも柔らかく、これって「五一」だよなあと感心しながら食べました。

satake-nakayama2 201601

 山形県内陸人のソウルフードとして知られるどんどん焼きは、前回ここで食べたときよりもソースが濃くて多いようです。
 もっちりした食感がたまりません。幼少期に10円で買って食べていたものよりも数段厚みがあるしふわふわだし、どんどん焼きも時代とともに進化しているのですね。
 ソースをたっぷりまとわせて食べればボリュームたっぷりで、これって半カレーの量どころではないです。

 ああ、んまかった。味噌ラーメンもどんどん焼きも。至福感は極めて高いです。

rinsho1 201601

 中華系をガッツリ食べたい。ということで、天童の「林商」へ。
 2015年11月以来、2か月とあけずに5回目の訪問。
 ここって、暖簾はないし、入り口は殺風景だし、開いているのか閉まっているのかよくわからない店構え。だから知る人ぞ知るという感じになっていて、満員になるような場面にはまだ当たっていません。

 中華飯セット780円。
 まずは中華飯とザーサイ、杏仁豆腐が運ばれてきて、ラーメンは少々オマチクダサイとのこと。
 先に食べた「五目あんかけ焼きそば」の具の構成とほぼ同様のものがごはんにたっぷり。味付けは少しだけ甘めに振れているようです。
 飯量はしっかり。これだけで十分なボリュームです。皿の縁が欠けているのはご愛嬌。

rinsho2 201601

 ほどなくして運ばれてきたラーメンはご覧のとおり。
 メニューの写真とはずいぶん違って、すげえシンプル。麺量は2分の1なのか、かなり少量。言ってしまえばスープの大、麺入りといったところでしょうか。
 でもまあ、このラーメンもしっかり一人前だったら、中華飯のボリュームがあるので、多すぎてげんなりしてしまったかもしれません。
 一応チャーシュー、メンマ、ナルトが入って、きちんと中華料理店の中華そばの味がしました。

 これだけ食べて780円というのは優れたコスパです。
 「林」姓の人がオーナーのようです。

takehachi 201601

 尾花沢市新町にある「竹八」で昼メシ。
 四川風陳麻婆豆腐がおいしいと聞いていたのでそれを、と思ったのだけど・・・。それは「一品料理」の欄には850円と載っているだけで、麻婆飯とか麻婆定食が見当たらない。
 これにライスを付けて1,000円超えというのはどうにも納得できないので、まあいいやと、店側が人気NO.1だと自負する元気ラーメン650円を食べることにして、それに半チャーハン250円をつけてみました。

 元気ラーメンは、背脂チャッチャに焦がしニンニク風味を効かせたもので、なかなかの新しい味。どんぶりも逆三角錐型とニューウェーブ風です。
 麺が自家製風のもっちりタイプで、チャーシューもデカい。これなら人気が出るでしょう。

 半チャーハンは、量が多め。卵、ネギ、刻みメンマが入って、チャーシューは少しだけ。しかしジャジャッとやった香ばしさがあって美味でした。

 杏仁豆腐と漬物つき。
 ラーメンのスープがおいしく、塩辛めでしたがチャーハンのスープ代わりにして全部飲んでゴチソウサマ。
 店は満員で活気があっていいのですが、裏を返せばそれは、調理が追い付かず大勢の客を待たせているため。厨房内の店員さんの掛け声だけが忙しそうだ、ということのようでした。

mikazuki-imamachi 201601

 酒田市内で店舗展開している三日月軒の今町支店を初訪問。
 中華そば(大)550円。
 メニューはシンプルで、中華そばの小、大、大盛りと、中国ラーメン。
 「大」はいわゆる普通盛りなのですが、かなり量がありました。固茹での麺がスープを吸って増えていく感じがあり、そうなると大変なので、わしわしと食べ進めます。

 その麺、うまし。細めの縮れ麺はいかにも支那そばですといったホロホロ感があり、この食感は昔から続いているのだろうなと思わせるトラディショナルな風味でステキ。
 スープ、トッピングも簡素かつ素朴で、これらもまた支那そばとはこういうものなんだよと独りごちたくなるような塩梅です。
 チャーシューはモモのパサリとしたものが3枚。スープも飛魚系だけどそれに偏向し過ぎていないアッサリ系で、レンゲがついていないのでどんぶりを捧げ持ってこくりと飲めば古のラーメン特有の至福感が満ちてきます。

 テーブル2、カウンター席4ほどの狭い店という昭和の風情も手伝って、ノスタルジックな気持ちで食べました。
 これで550円というのは安いよなあ。

 三日月軒はこれで中町店、東中の口店、高砂支店に続いて4軒目。残すところは駅東店。三日月軒はいずこも客を裏切りません。いずれ駅東店も制覇しようっと。

tantan 201601

 道形町にある「たんたん」を初訪問。ラーメン、餃子なども手掛ける中華料理店ですが、定食もやっています。

 野菜炒め定食960円。少し高めかなと思いつつオーダーしましたが、サーヴされたものを見て納得。なかなかゴージャスです。
 メインディッシュの野菜炒めに生野菜、焼売2個においしい漬物、たっぷりごはんにこれもおいしい味噌汁。

 野菜炒めは、炒めダレが独特で、若干とろみを帯びており、見た目よりもあっさり系。自宅ではなかなか真似ができないかも。
 キャベツ、モヤシ、ニンジン、ピーマン、キクラゲのほかに、ヤングコーン、ユリ根、茎ニンニク、さやいんげん、ホウレン草、タケノコ、ニラなど様々なものが入っています。これらに豚バラ肉が投入されて味が整い、いい塩梅です。

 女将らしき人がいるのに、なぜか大将が一人で調理から配膳までやっています。そんなことなので、注文から配膳までにはけっこう時間がかかります。待っているうちに、なんだか大将の趣味の料理に付き合っている友人にでもなったような気になってしまいました。
 しかし、モノはたしか。時間に余裕がある時にまたお邪魔しましょう。

shichirou 201601

 仕事で遊佐へ。終わって昼前になったので、同行者3人とともに遊佐の有名店「中華そば七郎」を初訪問。

 何を食べるか考えて、ワンタン麺750円を。
 太麺と細麺はどうするかと訊かれたので、どういう感じか尋ねたところ、太麺はそうは言っても中太ですと。それがおススメのように聞こえたので、それではと太麺で。

 噂に違わずかなりうまいのだな、これが。
 麺はいかにも自家製ですといった感じの手もみ縮れ風。食感もよく、人気なのがうなずけます。
 スープも、やや甘めのテイストで、それが独創的でスバラシイ。
 ワンタンには格別のインパクトは感じなかったものの、麺とスープがよければもうそれだけで充分ではないか。

 同行者の一人が食べていた塩ラーメンの、山と盛られたアオサが旨そうだったな。
 食後にアイスクリームかコーヒーがサービスされるのもポイント高し。

 この店、再訪確定なので、そのときはアオサや岩海苔の入ったラーメンをいってみたいと思います。

misono 201601

 みその食堂は昨年7月以来2度目。
 ここはもともと40年ほど前にあった「美園グリル」という洋食屋の調理長が開いた店なんだって。

 チキンライス。久々に「My Bloom」の第3弾を使用して、830円のところ540円で。
 みたところも小ぎれいでおいしそう。ケチャップライスにはタマネギとマッシュルームが入り、塩味が程よく抑えられているうえ、炒め具合もさらりとしていておいしい。鶏肉とコーンがごはんの山頂にトッピングされています。サイドには福神漬。

 これにドレッシングがけの新鮮なサラダと、中華からやや洋風に振れているように感じるウマウマのスープ。これらをフォークとスプーンで食します。
 一見量的に足りるかなと思いましたが、なになに、十分過ぎるほど。
 食後にはご自由にドウゾのコーヒーでゆったりと一服できました。こういうサービスもいいものです。

 満足。前回もMy Bloomの第2弾を使っての訪問だったので、そのうち正規料金で恩返しをしたいと思っています。

kenchan-ohyama 201601

 庄内地方を中心とするケンちゃんラーメン若しくはケンチャンラーメン系列の店は自分の知る限り、山形、羽黒、象潟、酒田、平田、三川、大山、余目、遊佐の9店で、このうち大山、余目、遊佐の3店が未訪。ではそれをひとつつぶしておこうか。ということで、大山ケンちゃん。

 中華そば(普通)750円。脂の量、スープの味、麺の茹で具合などが調整できますが、そんな細々したことにはこだわらず、男は黙って供されるものを食べるべし。
 普通の量なら「小盛」ですとのことだけど、麺のおいしいケンちゃんなら多めでもイケルだろうと踏んで「普通」を。

 ここの支店も優れています。
 麺は、例の極太ビラビラ激縮れ。つるつるとか喉越しがいいとか啜るとかそういう範疇のものではないので、箸でぐいっと持ち上げてわしわしと口に入れるというワイルドな食べ方になってしまいます。ああ、んめっ! ケンちゃんはこの食感が食欲をそそるのだな。
 小口切りの新鮮な生ネギとともに食べれば至福感は否応なく高まります。その間鼻孔をくすぐるのは大きな板海苔の磯の香り。う~ん、タマラン。さあ、これらに卓上の七味唐辛子をざざっと振りかけて本格戦闘開始です。
 スープは、ケンちゃんにしてはあっさりめ。いや、庄内地方のケンちゃんはだいたいこうなのかも。
 チャーシューは、厚切りで大ぶりのものが2枚。適度な噛み応えがあり、豚肉らしい味がしてよろし。

 雪の舞う11時過ぎの開店直後とは言え、まだ駐車場に若干の余裕あり。並ぶこともなくこんなに旨いものに簡単にありつけるというのは、とてもシアワセなことなのではないか。地方生活バンザイ!

himawari 201601

 遊佐の西浜で開かれた「ゆざ町鱈ふくまつり」に行ったついでに初訪問。遊佐町の町内にあります。
 外観は喫茶店風。入口に暖簾はなく、「営業中」の札が下がっているのを見てオープンしていることを知ります。

 ピリ辛五目ラーメン680円。
 メニューには「ピリ辛五目ラーメン」の表記のほかに「五目ラーメン(辛口)」とも書かれています。まあ、同じもののことでしょう。

 どうです、おいしそうでしょ。
 あんかけラーメンの常として、まずはあんの下のスープの部分をレンゲで7~8口啜りますが、おお、このスープ自体も旨い。
 でもって、とろみが増したスープに麺をくぐらせてフハフハと食べれば、おお、麺もいいんじゃない。自家製風の中太麺で、手もみらしい縮れがいい具合にあんを持ち上げてくれます。

 あんは、ほどよい甘さを湛えて、いい味。白菜から出る甘さが秀逸です。唐辛子の辛さはほどよく、冬の季節に食べるにふさわしいと思う。あんもいいんじゃない。馬鹿みたいに辛くして存在感を主張する類いのものとは一線を画しています。
 具材は、白菜、豚肉、チンゲン菜、ニンジン、キクラゲの5種? うずら卵やイカ、エビなどの魚介類は入りませんが、それでも十分に美味。どろり強めが好きな自分としてはもう少し片栗粉が多くてもいいかなと思いますが、どうでしょう。

 この1杯、高く評価できると思います。近くにあったなら何度か通いたいほど。
 「みそラーメン」を注文するお客さんが何人かいたので、これが人気でしょうか。また、「カレー野菜ラーメン」730円というのにも興味あり。「なべやきうどん」750円って格安じゃん。丼物や定食もあり、なんでもござれの店のようでした。
 再訪確実でしょうね。

franbo1 201601

 連日雪が降ったので車に乗るのも面倒になり、食料が尽きてきました。これから買い物をして自炊をするというのも日程の都合上タイミングがよくない。ではまあ、今夜は外食にしようね。
 てなわけで、チョイスしてみたのが鶴岡市朝陽町の「コーヒー&レストラン・フランボワーズ」。
 ここは「夜のおまかせ定食」が1,000円で食べられるというのです。
 こざっぱりとした感じの、そう広くない店内。雪のためか客も少なく、とても落ち着けました。

 「夜のおまかせ定食」1,000円。
 いいんじゃないですか。どの皿もボリューム感はそれほどではないですが、夜ならばこのぐらいで十分だよなぁと思わせます。これなら帰宅後に酒も飲める。

 右上は、開いたエビフライのタルタルソース添えとドレッシングのサラダ。
 左上は、ソースをまとったチーズのせトンカツに舞茸のフリッター、ニンジンの甘煮、ポテト。
 洋食屋なのでいずれもソース系がしっかりしていて、そういうところがうれしい。
 ほかには、おふくろの味のぜんまい煮物、ポリポリのタクアン、豆腐・ワカメ・海藻入りの味噌汁にごはんです。

franbo2 201601

 これだけでなく、食後には充実のデザートと飲み物が付きます。
 ケーキとフルーツがキュートな盛り付けで登場し、運んできてくれた店のオバサンが「飲み物どうします?」と尋ねてくるので、コーヒーを所望しました。

 なかなかに至福な時間でした。いい店発見、といった感じです。

taki 201601

 天童市駅西の「そば処多喜」を初訪問。
 肉そばの「大盛」650+150円。内陸地方村山の人間は、寒い時期であっても時として冷たいコレを無性に食べたくなるものらしい。
 そして、食べればやはり旨い。
 レンゲが付かないのでどんぶりを持ち上げてタレを啜れば、鳥のダシと脂がにじみ出て甘じょっばい懐かしい味。ああこれこの味と、舌、脳、身体がヨロコビ始めます。

 鼻に抜ける蕎麦の香りがいい。新蕎麦というわけかな。おーし、それでは卓上の一味をかけて戦闘開始だ。箸で手繰ってそばを食べ、つゆを飲み、時折タクアンをつまみ・・・。
 鶏肉は、一部にコリコリとした食感が感じられていい塩梅です。
 肉そばを食べるときにいつも思うけど、この刻みネギの瑞々しさって何なのだろうな。水にさわしてでもおくのでしょうか。いいです、ネギ。

 150円増しの大盛りは値打ちモノ。かなり多いです。
 でも、とてもおいしいので、啜っているうちになんなく喉を過ぎて入っていってしまいます。つまり、食べているうちは適量ですが、食べ終えた後は多くて膨満感というコトですね。おいしい蕎麦を食べたときの常だな。(苦笑)

 おいしかったし、量もいいし、店内もわりかし広くてこぎれいだし、いい店でした。肉そばサイコー!

igarashi 201601

 中町、柳小路に面したところにある「五十嵐製麺」を初訪問。
 味噌ラーメン750円。

 はじめにカウンターで注文して支払いをしてから、運ばれて来るのを待つというシステム。
 登場した味噌ラーメンは、味付けした挽肉が真ん中にトッピング。その下に茹でたモヤシがあり、これらを混ぜれば立派に味噌ラーメンが出来上がるという趣向です。

 スープの味は、このあたりの味噌の味で、やや赤味噌が勝っている感じ。これに較べると挽肉の味付けはやや甘みがあり、この2つの味のハーモニーがいいです。胡麻油の香りもよく、食欲がそそられます。

 麺は、この界隈では珍しい白っぽいストレート。これってどの麺系列に属するのだろう。もっちり感があってうまいです。

 挽肉を残したくないので、レンゲでスープを掬って飲んでいるうちにほぼ完食となりました。