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pekin 201605

 山形大学前通りにある「北京飯店」をついに初訪問。
 ついにというのは、ここはよく通る道なので昔から知っていて、古いしもた屋風のため入るのに躊躇する雰囲気があり、駐車場もないために、「見てるだけ」にとどまっていたのでした。しかし数年前、店を建て直して新しく、明るくなり、店前に車を何台か停められるようになったので、入ってみたというわけです。

 お冷を運んでくれた女性にオススメを訊くと、五目焼きそばとか、暑くなってきたのでいためそばあたりですかね~とのこと。
 聞き慣れない「いためそば(醤油味)」というのにも興味が湧きましたが、ここはファーストアイテムの「やきそば(五目あんかけ)」730円にしてみましょう。

 でっかい平皿。五目あんがたっぷり。いいですねぇ。
 イカ、エビ、豚肉、ハムなどのほかに白菜を中心とした野菜類が入り、これができたての熱々。火傷を気にしながらフーフーして口に運びます。焦げ目のついた麺に絡むあんがたまりません。あんかけ焼きそばの醍醐味ここにあり、です。
 味は、格別凝ったものではなく平易。それが庶民性を感じさせ好感が持てます。

 中華スープは鶏ダシが効いたいかにも中華料理店といった塩梅のスグレモノ。これなら中華麺類もさぞかしおいしいことでしょう。
 価格も大衆的だし、数多くあるメニューを一つひとつつぶしていく楽しみもありそうです。
 そのうちまたお邪魔することにしましょう。

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40ban 201605

 よく仕事で一緒になる酒田市のAさんがこの店の特徴やいいところを紹介してくれたので、旧松山町の町内、新町にある「四十番」を初訪問。なかなかの名店のようです。

 中華そば(中)600円。
 中華は大、中、小とあり、その上にジャンボ。中が普通盛りらしいですが、そうは言っても盛りは充実、多めに感じます。
 特筆点は麺のデキ。このあたりの麺にしては太さがあるいかにも自家製であることが窺えるプリリとした固茹で。うまいのだ。その麺がさほど大きくもないどんぶりにたっぷり入って絡み合っています。それを箸でぐいと持ち上げて啜り込む快感。

 スープは、ある程度脂分はあるものの、醤油の量が抑えられていて、感覚としてはあっさり。塩味が少ないラーメンはともすると気の抜けたぼんやりとした味になってしまいがちですが、そう感じないのは優れたダシ味のなせる業なのでしょうか。

 昔ながらのパサ系チャーシューと主張をしないメンマ、それに刻みネギ。各パーツがどこも出っ張るところがなく、全体の統一感がすばらしい一杯だと感じました。

kikuya 201605

 職場の人間が、「きく屋」のエビラーメンが絶品だと激賞していたのを思い出し、初訪問。
 湯野浜集落の山手のどんづまりに小さな店がありました。厨房と4人掛けのカウンター。カウンターにいた先客と思しき人物は出前担当のおじさんでした。2階も使えるようで、あとでやって来たグループ客は狭くて急な階段を昇っていきました。

 噂のエビラーメン700円。
 予備知識なしで頼みましたが、ははあ、五目ラーメンの塩仕立てですね。
 大ぶりのエビが3個。これとともに白菜、ホウレンソウ、タケノコ、ヤングコーン、マッシュルームなどが片栗粉のあんでくるまれています。
 中華そば600円に100円足しただけでここまでグレードアップするってスゴイ!

 スープを数口啜って、塩味はどうしてもインパクト薄く感じられるので、卓上のラー油を少々、ブラックペッパーを多めにかけてみました。邪道かもしれないけど、自分がおいしければそれに勝るものなしなので。

 この店の真骨頂は、実は海老ではなく麺なのではないか。
 太めのものを手もみして、もっちり感ばっちりのいい食感。茹で加減は浅め。自家製なのでしょうが、この狭い建物のどこでつくっているのでしょう。この麺だったらシンプルな中華そばでも絶対にイケルはずです。

 出前の電話が頻繁にかかってくる様子や、ぱらぱらとやってくる客が海老のラーメン、海老のうま煮飯、海老焼きそばを注文する様子を見るにつけ、地元では評価され、定着している店であることがわかります。

nihonkaishouya-yama 201605
 山形駅内のホテルでの会合に出席。午後の開始時刻まであまり間がないので、昼メシは近くの「日本海庄や山形駅前店」にしてみました。居酒屋ですが、昼はランチを供すると聞いていたので。

 ワンコインどんぶりは売り切れたようなので、ならばできあがるのに時間がかからなそうなものをと、生姜焼き定食750円を。

 うーむ、本音を言いましょう。久々に納得できない内容でした。
 ご覧のとおり出来栄えに「華」が感じられず、ごはんは少なく、肉は量こそそれなりだけど唇がぬめるほどに脂身が多く、タレの味も月並み。添えられたキャベツも少なく、供するだいぶ前に皿に盛り込んでおいたもの。マヨネーズだけやたらと多いのは何を意味しているのだろうか。

 これで750円はけっして安くありません。その価格ならばこれに小鉢がもう1~2品ついてもおかしくない。
 この日は水曜。「あすなろ食堂」が休みだったのでやむなくここにきたということもあるのだけど、あすなろ食堂のあすなろ定食790円のほうが何倍よかったことか。

ajiwaishokudo 201605

 鶴岡市宝田の「あじわい食堂」を初訪問。
 旗艦メニューの「あじわいラーメン」800円を注文しました。

 おおっ、どんぶりがデカい! 大口径。だけど深さはあまりないというどんぶり形状です。
 それに野菜がてんこ盛り! さっと炒めた感じで、シャキシャキとした食感。モヤシ中心ですが、キャベツ、タマネギ、ニンジン、ピーマン、豚肉、赤唐辛子などで構成され、その量たるや、そこいらの野菜炒め定食よりも多いぐらい。

 その野菜たちに阻まれてなかなか顔を出してくれなかった麺は、箸でえいやっ!とほじくりだすと、見目麗しい玉子色。やや細、少し縮れ形状をした艶プリで、一見地味だが自制の効いたしっかり者の女子高校生といった風情が漂います。(なんのこっちゃ)
 食べた感じは自家製麺というよりも製麺所製っぽい印象でした。だからといって味が悪いわけではありませんので、念のため。プリプリです。

 スープが独特。ゴマ油風味があり、唐辛子の辛さも加わっていて、「庄内4大謎スープ」ともいわれるもののひとつのようです。やさしいけれどコクを感じ、酸味も感じられ・・・と、やはりこれは謎です。

 ここでしか味わえないオンリーワンの1杯。食べ歩きの醍醐味はこういうところにあるわけで。
 ゆっくり食べたのだけど、量がそれなりにあるので、結局は大汗。これからの季節、ビジネススタイルでの熱いラーメンは要注意だな。
 カツカレーもいいらしいので、そのうち再訪してみましょう。

mikamo 201605

 うどん・そばを供する酒田市駅東の「美鴨」を初訪問。住宅地の路地にあり、これはネット情報でもないとなかなかたどり着けないかもなあ。

 ねらいはミニ天丼セット850円。
 わかめそば・うどん(温・冷)、きざみそば・うどん(温・冷)、冷やしおろしそば・うどんのいずれかにミニ天丼をつけたもので、マイチョイスはきざみうどん。
 山形では「きざみ」というネーミングはほとんど見かけませんが、要は油揚げと長ネギを縦長に刻んだものが入っているもののようです。

 なお、「油揚げ」は庄内地方では内陸地方で言う「厚揚げ」を指すそうで、それではいわゆる油揚げは何というの?と尋ねると、それは薄いから「薄揚げ」ですよという答えが返ってきます。ほほう。(笑)
 つまり、うどんに入っていたのは「薄揚げ」デアル、ということになります。

 うどんの麺は、見た感じ稲庭うどんの形状をしており透明感のあるもの。しかし太さは稲庭うどんの太さを2~3倍にしたぐらいのボリュームがあり、県内他店ではあまり見かけない仕上がりになっています。
 麺自体にけっこうな塩味があり、煮込んでおいしくなるようなタイプかなと思いました。
 大阪の有名店「美々卯」の味と自負する「うどんすき」も供しているというので関西風なのかと思って啜ったダシは、けっこう塩辛く醤油の風味もしっかりで、想定外のサプライズ。

 ミニ天丼は、こちらのどんつゆも関東風のしっかりした濃い口。まあそれって、東漢(あずまおとこ)の自分の舌にはとてもしっくりくるのですけど。
 天ぷらは、海老、柏肉、サツマイモ、シイタケ、ナス、タラの芽の6種。立派です。柏肉というのも珍しいと思います。

 朝食を食べていなかったからか、格別多いとは感じず、おいしくいただきました。
 そうそう、セットのだし巻き卵もとてもおいしかったです。

ajiwai 201605

 ついこの前、鶴岡市内宝田の「あじわい食堂」を初訪したけど、そことは別の店で、同市の町はずれの井岡(いのおか)塔の腰にある「味わい」を初訪問。
 テーブルが1基ごとに大きく、ゆったりしたスペースで食べられるのがいいです。ここは鶴岡高専の学生需要もあるのかな。

 ラーメン650円、カツ丼900円、チャーハン800円などのほか定食類は4桁と、各メニューは相場よりも50~100円ほど高めの印象。ならば中身はどうなのか。
 写真メニューの最上段右側にあったので、このあたりが自信作なのかもと考えて、チャンポンメン850円をたのんでみました。

 結論から言って、まあ、マルでしょう。
 第一、このあたりで長崎風のちゃんぽんが食べられるのはステキです。
 クリーミーな豚骨スープが美味。ラードを使ってバタ臭い味を出していて、その奥に焦がしニンニクの風味が見え隠れするような仕上がり。あまりにおいしいので、最後はレンゲを除けてどんぶりを持って飲み干したところ。

 具も、キャベツやタマネギなどの甘さが引き立つもので、縁がピンク色の蒲鉾を短冊切りしたものやアサリなども入って本格的。豚バラ肉が多めに投入されるところも高ポイントです。紅ショウガも味わいと彩りにいい役目を果たしていました。

 麺は、本場のちゃんぽんで見かけるような太さはないものの、エッジの立ったストレート麺で、その食感は極めてもっちりの長崎ちゃんぽん風。独特な味わいでとてもおいしかったと思う。

higashitei 201606

 庄内に住んでいると、無性に冷やし肉そばが食べたくなる時があります。庄内地方にはこれを食べられるところが少ないもので。
 山形への出張の途中、さくらんぼ東根温泉至近の「東亭(ひがしてい)」を初訪問です。

 げそ天肉そば(冷)880円。
 肉そば(冷)680円にゲソ3本、サツマイモ1の天ぷら皿が付いてこの価格。天ぷらには温かい天つゆがつくあたり、ちょっぴりウレシイ。

 肉そば特有の甘い味で鶏油の旨みたっぷりのつゆが懐かしい。自分が内陸の村山漢(おとこ)だったことを再認識させてくれます。
 鶏肉は、親鳥にしては柔らかめのものが多めに入っています。肉そばの鶏肉は硬くなければ本当ではないという人もいるようですが、顎がつかれるほどでは困ってしまうし、ある程度食べやすいのも大事なことだと思います。
 蕎麦は、色こそあまり黒くありませんが、ある程度の太さがあって、しっかり田舎そば仕立てになっています。大きくないどんぶりが使われますが、そのどんぶりに蕎麦は想像を超えてたっぷり。普通盛りとしては量がある方だと感じました。

 写っていませんが、漬物はおみ漬と白いタクアンが人数分、一つの皿に盛られて登場するシステム。
 久々の肉そばに大満足でした。

mentatsu 201606

 昼時久々に山形の「麺辰」へ。麺辰は7回目?
 13時を過ぎてからの入店でしたが、間断なく客がやってくる状況で、人気店であることを認識します。
 ここでこれまでに食べたのは、特製鶏中華、中華そば、担々麺、とっつぁんラーメン、麺辰風まぜそば。ここならば中華そばがデラウマなのだけど、食べたことのないメニューに挑戦するというポリシーに基づき、今回は冷やし担々麺830円にしてみたところ。

 じっくりまぜまぜして食べれば、いやあ、これもうまい!
 定評ある自家製麺はそのものがうまいのに加えて、茹で方がきりりと硬めでサイコーです。
 これは担々麺というよりも、まぜそばの担々風味と言ったほうがしっくりきます。胡麻ダレ味で確かに担々麺ですが、キムチが添えられるところをとっても軸足は創作系のほうにある印象です。振り返りをしてみると、かつて食べた「麺辰風まぜそば」にもキムチが入っていたので、「冷やし担々麺」はその進化形なのかもしれません。
 挽肉も担々麺の雰囲気を醸し出しているし、味玉もけっこう醤油味が効いていておいしい。
 この節、汗もかかずに食べられて、とてもいい。

 満足して会計しましたが、脇のカウンターの客に運ばれてきたつけ麺もうまそうだったなあ。
 ここのつけ麺はまだ試していないので、再訪の機会があればその時はこれをいくべきなのだろうな。

zempouji 201606

 庄内地方の城下町鶴岡市北西に位置し、龍神様の寺として、約1,100年の歴史がある大祈祷道場、龍澤山善寳寺。このたび境内や建物の中を案内していただける機会を得て、精進料理をいただいてきました。

 厚揚げ・椎茸・昆布・人参の煮物、さやいんげんの黒胡麻ペースト添え、ぜんまい煮、漬物2種、豆腐のあんかけ、キャベツなどの酢和え、わらびのおひたし、フルーツ2種、それにごはんとなめこ・豆腐の味噌汁。

 あんかけ料理や厚揚げなど、庄内らしいものが並びます。
 みたらし風のあんや、さやいんげんにかけられる胡麻ペーストの味わいにホレボレ。煮物に入った結び昆布は黒ではなく深い緑色をしているのが美しく、柔らかくて美味。

 かつては精進料理というと肉類がないことに物足りなさを感じたものですが、今回食べてみて、こういうご馳走のほうがおいしいと思ったところ。

 団体での訪問だったこともあり、料金は不明。
 御祈祷を受けに来て、ここで精進料理を食べていかれる人もけっこういるのだそうです。
 ごちそうさまでした。合掌。

rokubei 201606

 名店を再訪。トラック野郎たちをターゲットにした店なので、ここの定食はガッツリでいてなおかつうまい。そして安い。プロのドライバーが贔屓にする店とはそういうところです。

 から揚げの甘酢あんかけセット。ひやあ、立派。これで780円?!
 メインディッシュは、丸い形の大ぶりの鶏の唐揚げが3個。これはもう、甘酢「あんかけ」というよりは「甘酢あん壺ドボリ落とし込み」といったつくりで、全身に甘酢をまとっています。中山町しんぼり食堂のソースドボリのたこ焼きを思い出しました。肉はやわらか。味がしっかりしていてご飯が進む逸品。
 それと、鯵フライのタルタルソースてんこ盛り。こういうのって、そそるんだよなあ。鶏肉料理に魚のフライが添えてあること自体、あれこれ食べたいという食べる側の気持ちをよくわかっていると思うし、ケチることなく好きなだけソースを絡めて食べてねという心遣いも見事です。
 千切りキャベツには和風だ味濃いめのドレッシング。ポテトサラダとゆで卵までついて、嬉しい限り。

 サブキャストも豪華。おふくろの味の代表格と言っていいヒジキの煮物。新鮮な漬物。薄味仕立てでダシの効いた味噌汁。どんぶりのめし。定食というものにこれ以上望むものはないのではないか。

 店の人も快活で、いらっしゃいませー、またどうぞーと、商売人の鏡のような接客。いい店です、「ごはん職人六兵衛」。

 多くの人が注文していた「とり唐揚げ定食」690円(安い!)は、チラ見したところ唐揚げ5~6個が俵を積むような格好で出てきます。これも価値がありそう。
 「さば竜田揚げ定食」690円というのもそそられるなあ。
 わざわざ行くには遠いけど、あちら方面に行く時にはこの店の営業時刻に合わせて行動することにしようか。

sakata-honami 201606

 麵屋酒田の名を冠する店は庄内地域に3店舗あり、酒田市の本店と、inみなとは人気店なので混んでいるだろうと、鶴岡市ほなみ町にある「麺屋酒田inほなみ」に行ってみました。初訪問です。
 開店時間の15分後ぐらいに行きましたが、こちらも混んでいます。幸い並ばずに着席できましたが、その後からは行列だったようです。

 券売機で岩のりラーメン700円の券を求めて、文庫本を30ページくらい読めたから待つこと20分ぐらい?
 見たところ充実の極み。岩海苔たっぷりだし、ネギもいい感じ。細割きのメンマもグー。でもこの店の場合、すごいのはなんたってチャーシューだよな。豚テキみたいなチャーシューがうまいのだ。

 そしてこの自家製麺。すごいよなあ。他にあまりないぐらいぶっとくて、このコブコブした形状がユニークではないか。中華麺の味わいとは半分ぐらいは喉越しの心地よさだと思っているけど、この麺はそういうわけにはいきません。ある程度の咀嚼も必要です。それもまたよし。

 澄んだスープは飛魚ダシに心血を注いでいると見えて、いい味が出ています。が、この極太麺に負けてはいまいかと思うのですが、どうでしょう。負けないようにするためか、塩分が強いのかもしれません。

 ボリューム満点で、食後の幸福感がいや増します。
 ここでは質・量ともに申し分なしのラーメンも、味噌ラーメンも、なんとワンコインの500円!
 すごいよねえ。リピート率が高いんだろうな、きっと。そうなるのはよくわかるし。
 半面思ったのは、岩海苔ってけっこう高価なものなのだろうなということ。これがトッピングされると200円アップだもんな。

 スープをほぼ飲み終えたどんぶりには「ありがどの」と書いてありました。いえ、こちらこそ。気持ちほっくり。庄内弁って、いいよな。
 さて、再訪の節はワンコインの味噌ラーメンにしてみようっと。

furinkazan 201606

 二郎系で人気の鶴岡市末広町の「ラーメン風林火山」を初訪問。
 開店時刻に合わせて訪問したのに、おお、2人ほど外で順番待ちをしているではないか。
 それぐらいの待ちならと、となりにある狭い駐車場にクルマを突っ込んで店へ。

 店内はカウンター席のみの7席。そこでは5人の客がラーメンを啜っており、待っている我々ははじめに食券を買い、ラーメンか油そばか、麺量(普通、中、大)はどうか、の2つを店員に告げて、カウンター席の後ろに用意された待ち席で待つことになります。
 ほどなく店員の仕切りで、次の方はここへと一人ひとり案内されてようやくカウンターに着席のはこびとなります。

 ラーメン普通、麺量250gで750円。
 麺が茹であがった段階で「ニンニク入れますか?」と聞かれるので、すかさず「野菜とニンニク」と増量依頼。んで、登場したのがコレです。

 むむう、山盛り。どこから食べればいいんだ・・・。
 これと同じ悩みはかつて沖縄・那覇の「波布食堂」で「肉そば」を食べて経験したことを思い出しました。
 モヤシ中心の野菜がてんこ盛りなので、麺に箸が届きません。二郎系で行われる業のひとつである「天地返し」をしようにもそのスペースがありません。やむを得ず野菜の一角からぼそぼそと食べ始めました。
 ようやく顔を出した麺は、こんなの見たことないというぐらいに太くて角ばっており、色が茶色に近い黄土色。その色と形状はケンチャンラーメンの細裂きメンマのように見えたので、はじめに麺を見たときは「うわぁ、メンマが大量に入っている」と思ってしまいました。それは全くの勘違いで、このラーメンにメンマは入っていません。そういえばネギも入っていません。もちろん海苔、ナルトも。

 シャキシャキとした野菜とともにメンマのような麺を啜れば、あれま、旨いよねぇ、これ。
 背脂も入って脂分たっぷりのスープは、焦がし醤油の深みのある味がして、おいしい。
 そして、午後からはオフなのをいいことに増量したニンニクが効いていて、ガツンとくる風味に仕上がっています。
 チャーシューもすごいの一言。厚さは確実に1センチ以上あり、それでいて箸で崩れるほどにホロホロとしているので、おいしくないわけがありません。

 ははあ、これならばリピート率は高いよな。
 いろんな食べ方ができるのも楽しみの一つでしょう。ある客は、アブラ、ニンニク増しの野菜マシマシで、またある客はアブラ以外全部マシで、という具合でした。
 油そばというメニューにも引かれます。
 今年、酒田にも同系列の店ができたようです。

yodogawaya 201606

 ある休日。早朝に町内会の除草作業に参加し、続いて背広を着て公式行事に参加。
 大汗をかいたし朝食も食べていないので、腹が減った。よーし、昼は久々にセットものに挑戦するぞ。
 ということで、鶴岡市睦町の「淀川屋支店」をチョイスして初訪問。
 「支店」だけど、「本店」は今はない模様です。

 カツ丼セット1,000円。
 カツ丼、ラーメン、生野菜、漬物のセットデアルとメニューにあります。千円は他店比でややエクスペンシヴ。だったら内容に期待だな。

 で、かなり待たされて登場したのはご覧のとおり。
 まずはラーメン。濃い色のスープは、啜ってみればかなり味が濃いめ。醤油の香りと味が際立っていて独特です。何十年か前のいわゆる支那そばといわれた時代のラーメンスープってたしかこんな感じだったと思え、懐かしさに舌が喜びます。
 麺はおそらく自家製の、やや細、手もみ、ホロホロ系で、庄内のものというよりもこれは米沢ラーメン系にも通じるものがあります。
 メンマ、チャーシューはしっかり一人前グレードですが、麺はやや少なめになっていたでしょうか。

 あらかたラーメンを食べ終えて、一方のカツ丼へと移行。
 カツは細めにカットされたものが4切れとややショボ感がありますが、こちらも味が濃いめで、卵とタマネギはたっぷり。なので、セットとしては適量と思われるごはんがどんどん進みます。
 カツは衣が薄く仕上げられているため、肉そのものの旨み、脂のジュワ感がしっかりあって、なかなかいいと思いました。

 生野菜はたっぷりで、ごまドレッシングが多め。
 漬物は、これは何かな、小ぶりのキュウリ?が4つで、初めて食べるものだったけどおいしかったです。

 いやはや満腹。だけど、全体として味が濃いめ。とりわけカツ丼を食べながら啜るラーメンスープが腎臓を刺激するような勢いでした。
 ココの名物は「特製カツカレー中華」のようです。再訪の機会があればコレでしょう。

dairai-chuo 201606

 酒田市中央東町の交差点角にある「大来軒中央支店」を初訪問。
 大来軒は知る限り4店。遊佐に1軒あり、酒田にある3店(中央、上安町、駅東)はいずれも「支店」と名乗っていますから、本店は遊佐なの?

 ワンタンメン700円。
 いやあこれ、独特。そして美味。
 まず麺に驚きます。自家製間違いなしのそれは、形状的にはやや太でエッジの立ったきりりとした麺線のストレートで色は薄め。驚いたのは、その麺を箸で持ち上げると、重量感を意識しなければならないほどの力感がある多加水のところ。重いのです。
 食してみると、うどんにも相通じるようなもっちり感が独特。味自体は小麦粉の味が薄く、麺の塩味は抑えられていますから、それもまた独特です。
 これって、癖になる人、たくさんいるのだろうな。

 スープは、油の浮きが全くない澄んだもので、高齢者でもおいしくいただけるであろうもの。ダシや返しの妙ではなく、醤油の香ばしい味わいで勝負するタイプのものです。麺が薄味なのでスープにはしっかりした塩味をつけているようですが、軽く飲み尽すことのできるスープです。

 ワンタンは、固形の部分がほとんどないので、箸で持ち上げようとしてもするりと逃げられてしまい、クラゲのよう。そんな状態なので、何個入っていたかは不明。量的にはたっぷりでした。

 ああ、うまかったな。これを酒田ラーメンと言うのかどうかわかりませんが、オリジナリティに富んだおいしいラーメンであったことは間違いありません。

 これで酒田の2店(中央、上安町)は経験したので、酒田の駅東支店と遊佐もそのうち攻めてみたいと思います。

tai 201606

 10か月ぶりに、鶴岡市覚岸寺の「ラーメン食堂泰(たい)」を再訪。
 ココ、ラーメン食堂を名乗っていますが、カレーもお得意で、これらの2枚看板で営業しているようです。
 今日はどうしてもカレーライスを食べたくなり、この店を思いついて訪問したというワケ。

 チキンカツカレー770円。
 立派ですねえ、どどーんとくるビジュアル。サラダが添えられリッチな感じも漂います。
 辛さが足りなければこれをちょっぴりかけてみてねという液状のスパイス、そして、好きなだけかけてねと添えられたドレッシング。こういうサービスがウレシイ。これに福神漬もご自由にドウゾだったなら、通っちゃう。ま、そこまで望むのは図々しいのだろうけど。

 コク深く香ばしいブラックタイプのカレーは秀逸。チキンカツももちろん揚げ立てで、脂身の少ない部位を使用しています。
 使っている米と、その炊き方にも、かなりこだわっているようです。艶があって、少し硬めの炊き上がりがもっちりしておいしいです。

 今日食べたいカレーが理想の形をしてそこにあった!というヨロコビ。
 感謝の心で、ごちそうさまでした。

kawamura 201606

 暑い日となったある日、冷やしラーメンが食べたくなって、余目町の「食堂川村」へ。去年4月以来2度目の訪問となります。

 冷やしラーメン650円。冷やしラーメンは今季初。
 ラーメン600円にプラス50円で「冷やし」に。今回は普通盛りだけど、大盛りにしてもプラス100円。いずれも良心的だと思う。
 余目の食堂って全般的に盛りがいいので、ここも大盛りにしなくとも量的に十分満足できます。

 甘めのスープが特徴的。ホワイトペッパーを多めにかけて味をカスタマイズします。
 チャーシュー2、メンマ多め、ワカメが添えてあり、刻みネギもしっかり。それに白胡麻がぱらぱら。

 冷やしラーメンは、熱いラーメンほど店の味が表現しにくいようで、ここがすごいとかはあまり感じません。でも、「食堂川村」のやることなので、どこを取ってもステディ感があります。
 麺が硬めの茹でで仕上げられており、シコシコしてとても美味でした。

 汗が出ないことが冷やしラーメンの何よりのメリット。暑い時期の勤務中の昼食にぴったりです。ほかにソッコーで食べられるということもありますか。

chinahouse 201606

 別の店を目指したところ臨時休業。じゃあ、近くで未訪の店としてはここかな。ということで、鶴岡市道形町の「チャイナハウス」を初訪問。

 メニューを見ると、五目焼きそば、五目中華飯あたりがウリのよう。うまそうだな。
 でも、今日は汗をかきたくない。冷たいものと言えば、今季はまだ冷やし中華を食べていなかった。では、それだな。メニューから目を離して店員さんに冷やし中華はあるかと問えば、イエスと。

 という経過があって、冷やし中華750円。
 どういうものが出てくるのか興味津々でしたが、おお、器が四角です。期待を裏切らないいい店ではないか。

 タレは醤油色ではなく白っぽい色なので、これって胡麻ダレかと思ったらさにあらず。胡麻風味はなく、醤油、酢などに加えてマヨネーズを使っているのかな、けっこう酸味が強いオリジナルな味です。

 麺はウェーブのかかった中細で、茹でが秀逸。きりっと締っていて、中華麺独特の強い弾力があります。この麺にたっぷりタレを絡ませて啜り上げれば、夏のシアワセとはこういうものであったなと思い出します。

 ロースでもボンレスでもないハムがユニーク。錦糸玉子やキュウリ、ハーブ系も入った生野菜に紅ショウガがトッピング。
 ノーマークで臨んだ今夏初の冷やし中華だったけど、けっこう満足しちゃったな。
 冷やし中華、いいよね。フツーの酢醤油味のものも食べたくなってきたぞ。

bimi 201606

 カレーが食べたいなと思い、陽の長くなったある日の夕刻、鶴岡市の小真木原陸上競技場近く、日枝宮ノ下にあるパスタとカレーの店「BIMI」を初訪問。
 店前のゆったりした駐車場にクルマを停めて入店すれば、どのテーブルでもご自由にどうぞの貸し切り状態。仕事を終えてリラックスしたい身にはこういうのもありがたい。

 普通のカレーやパスタとのセットなどがいいかなと考えての訪問でしたが、「焼きカレー」820円というのがあったのに興味が湧いたので、それを注文。

 焼きカレーは熱々の鉄板で供されます。ライスにとんかつがのって、その上にカレーとチーズをかけたものに「焼き」が入って登場です。
 黒い色が勝って見た目はあまりいいとは言えないし、チーズがとろーりと糸を引くので食べやすいわけではありませんが、ライスの量に比してトッピング類が多めで、味も濃いめなので、スプーンの動きが進みます。カレーを焼いたかぐわしい香りが鼻孔をぐりぐりとくすぐります。(笑)
 このカレー、けっこうフルーツが入っているんじゃないかな。単なるスパイシーなカレーではありませんでした。

 セットのサラダも充実。キャベツ、レタス、キュウリなどをフレンチドレッシングでまとめ、コーンとトマトのせ。その脇にマカロニサラダが多めに添えられています。

 日本のカレーライスのカテゴリーでは「焼きカレー」は変化球でしょうが、こういうカレーも悪くありません。

 先割れスプーンというのが難点。ファミレスではないちゃんとした洋食の店なのだから、スプーンは普通のものにして、サラダ用に加えてメインディッシュ用のフォークをもう1本添えるべきでしょう。

depon 201606

 庄内地方には「庄内DECクラブ」という洋食料理人同士の研究会があり、その団体がこの6月に「第20回庄内産食材キャンペーン」を実施しています。
 シェフたちが経営する12店舗が独自のメニューを設定し、庄内の恵みを使ったスペシャルランチを提供するという趣向です。
 それを聞きつけて、職場の女性軍を中心に参加店に行こうと相成り、お誘いを受けたので喜んで参加させてもらったところ。

 ビストロ・デ・ポンの期間限定ランチ、1,600円。
 まずは、いんげんと言ったか、黄緑色で豆の香りがかぐわしい温スープ。
 メインは地元白身魚(この日はアイナメ)のポワレ。スペルト麦とポテトサラダ添えです。
 これにライスまたはパン、チーズケーキとバナナシャーベットのデザートと飲み物(コーヒー、紅茶)が付きます。

 いつもはどんぶりや皿ひとつにがっつくように食べているサラメシですが、会話を楽しみながら時間をかけて寛いで食べるランチもいいなと思ったところです。