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miyako 201608

 酒田市街から出羽大橋を南下してきた緑ケ丘にある「味也好」を初訪問。
 「みやよし」と読むものとばかり思っていましたが、「みやこ」が正しいようでした。
 建物は古く、格別交通量の多くない旧街道沿いにありながら客は多く、昼前にはほぼ満員になりました。客を裏切らない手堅い仕事をする店だからなのでしょう。

 こう暑いとあっさりといきたい。そう考えて、日頃あまり食べない塩系の五目タンメン770円をチョイスしてみました。
 この選択は正しかったようで、なかなかおいしいタンメンでした。適度な塩味。タンメンには胡椒がよく合うと思っているので、「白」を多めに振りかけていただきます。

 茹で野菜類はキャベツ、白菜、タケノコ、シイタケ、キクラゲ、ニンジン、ホウレン草。ふと思ったけど、タンメン系にはモヤシは使われないケースが多いのかもしれません。あれが入ると味が「モヤシ」になってしまいますから。
 ほかにワカメ、ハム、半熟卵1/2、大ぶりのむき海老、ネギ。そして、チャーシュー代わりにこれは形状、使用部位、味付け、仕上がりなどの面から判断して、沖縄のラフテーです。それが柔らかくてとても美味です。
 あまり大きくない丼を使っていますから、これらの具材が丼の表面をみごとに覆った格好になり、全体としての器量もバッチリです。

 麺は、自家製なのかどうか、太さもウェーブのかかり具合も標準的な見た目ですが、口に含んでみると、もっさりとした感じのある低加水麺。時間が経つにつれて徐々にスープに馴染んでくる感じの麺でした。

 ここもなかなかいい店。この店の品名「ヤキソバ」は一般的に言うと五目あんかけ焼きそばで、あんがたっぷりのおいしそうなもの。これを注文する人が多く、人気のほどがうかがえました。
 また、「エビチャーハン」を絶賛する向きもあり、これらについてもいずれチェックしてみたいと思います。

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tetsu 201608

 市内北部、R7沿いにある「こだわりの味噌工房らーめん哲」を初訪問。
 名前が長い店、そして能書きなどが店外に派手にディスプレイされているような店は要注意デアルというのが、永年のラーメン探訪から得た持論で、実はこの店、それに当てはまるのです。でも、そうばかり言っていずに実食してみなければなりません。さて、どうなることやら。

 一番のオススメらしい「おやじ味噌らーめん」の大盛り630+120円をチョイス。
 休日、昼の混雑時だったためか、待ち時間が長め。
 ようやく運ばれてきたものを一目見て、うーむ、華がない。ご覧になってどうですか、そうは思いませんか。

 見た目は置いておいて、実食。あっちゃあ、スープが濃すぎるぞ。えらくしょっぱいし、脂っこい。平日ランチタイムはライスサービスだそうですが、この塩辛さではライスは必要となるでしょう。
 そして、熱くないのだな、このスープ。いくら盛夏だからといってもそれはないでしょ、ラーメンなんだから。

 さらに言えば、具がしょぼい。メンマは質量ともに標準並みですが、ほかは小さいチャーシュー1枚、いつ刻んだのかわからないようなクチャッとしたネギが少量、野菜はモヤシだけ。
 こうまでさまざまなツッコミどころがあると、太めの範疇に属し味噌味に合うであろうストレート麺まで、どうも粉っぽく感じられてしまい、パッとしない印象となってしまいました。

 安めの価格設定ですが、大盛りでも普通盛り程度のボリュームしかなかったと感じました。そうなると決してエコノミーとは言えません。

 こういう濃厚なラーメンが好きな人もいるのかもしれませんが、このスープを完飲していると腎臓によくないと思いますから気をつけてください。
 自分にしては珍しくスープをかなり残し、コップの水を2杯のみ、店をあとにしたところ。
 もしかしたら味噌専門店らしいコク深い豊潤な味噌ラーメンが食べられるのではないかと思ったのですが、残念ながら思いのとおりとはいきませんでした。

santourou 201608

 東根市神町北の中華料理店「山東楼(さんとうろう)」を初訪問。山形県東根市にあるから「山東」なのでしょうか。

 五目あんかけ焼きそばもいいかなと思いましたが、しばし考えて、エビチリセットの大盛り850+100円にしてみました。
 エビのチリソースと回鍋肉が供されるお得なセット。全体の感想として、850円は価格的には良心的といえるでしょう。

 このところ自宅でも自作を試みている回鍋肉ですが、さすがに中華料理店のそれはよくできています。炒めるときの火の勢いが違うのでしょう、キャベツの火の通り具合がバッチリです。心持ち油を多めにするとおいしくできるのかもしれません。キャベツ、ピーマン、ネギのほかにパプリカを使って彩りを添えているあたりも高評価です。
 エビのチリソースは、エビが5尾ぐらい入っていたでしょうか。それに味付けを施した揚げシシトウが添えられていました。
 漬物はキュウリとナスで、漬け具合がよく美味。

 中華料理に大根おろしが添えられるのは珍しいように思います。これをどのようにして食べるべきだったのかは不明ですが、箸休めに少しずつ口に含めば中華料理特有の油っこさが緩和されていくようで、これはヒットだと思いました。
 スープは、溶き卵の入ったコーンスープでこれも美味。
 2品の料理とスープはきりりと熱く、漬物とおろし大根も含めてそれぞれに鮮度の良さを感じました。

 また、秀逸だったのはごはん。白くて艶があって熱くて、うまいのです。
 大盛りにしたので米1合近いぐらいの量はあったのではないかと思いますが、すべてたいらげました。
 おいしいおかずにたっぷりのおいしいごはんというのは、日本人の心をなんと幸せにしてくれることか。

 大いに満足して店をあとにしました。
 ここも再訪したい店の一つです。

tanakaya-hon 201608

 山形でのある週末、山形らしいラーメンを食べるとしたらどこだろうと考えて、数あるラーメン店の中からチョイスしたのが「俺の中華たなか家本店」でした。

 俺の肉中華シングルしょうゆ780円か、夏季限定俺の冷しラーメン830円かで悩みますが、店内の空調が程よく効いているので熱いほうの前者にし、それにまかない飯130円をプラスしました。計910円。
 これまでこの店では中華そばと味噌ラーメンを食べていて、肉増しの「俺の肉中華」シリーズは初めてかもしれません。

 ラーメン自体は安定した実力。醤油ラーメンなのに脂がスープの表面を覆っており湯気があまり立ちません。太くて手もみの入った縮れ麺は美味。普通盛りでも麺量はけっこう多いです。
 チャーシューがすごい。厚さを1cm基準にして切っていると思われ、分厚いことこの上なし。そしてデカい。それが箸でちぎれるほど柔らかく、こうなると肉好きにはたまらないのだろうなと思わせます。
 シングルの上にはプラス200円刻みでダブル、トリプルが設定されていて、どんどん肉が増えていくという趣向。でも、自分としては普通の中華そばの大きくないチャーシューで十分でした。ラーメンはチャーシューで食べるものではないのですから。
 千切りの白髪ネギ、メンマ、味玉、海苔などが乗っていて、とても丁寧なつくりです。
 全体として塩辛いのが、難点といえば難点。脂が強いにもかかわらずこれだけ塩辛いというのは、おそらく塩分はかなりのものでしょう。

 そしてまかない飯。安価なのに豪華なので、ラーメンだけで十分なのについ注文してしまう逸品です。ご飯にチャーシューの煮タレがかけられ、端肉の賽の目切り、ネギ、味玉1/2、刻み海苔をのっけたもので、基本ラーメン類のトッピングと大きく変わらないのですが、質感から言えば250円は下らないデキのものだと思います。これが、ちょっぴり値上がりしたとはいえ130円なら、欲しくなっちゃうんだよね。

 というわけで、満腹に。そして、山形ラーメンの実力に完全に屈してしまった感じで、満足度も極めて高いものがありました。

suzune1 201609

 仕事上の昼食どころとして寄った、錦町にある店。
 ランチタイムは「旬の天ぷら膳」、「煮魚膳」、「旬のお造り膳」、「和風ハンバーグ膳」、「角煮膳」が供されるようです。(「角煮膳」以外は1,280円+税)
 今回は「煮魚膳」が準備されていました。

 まずはご覧のような箱モノとごはんが登場。おかわりOKのようです。
 これだけでも立派だよなあと思って食べ始めていると、メインの煮魚が登場。おお、これはゴージャスではないか。
 でもって、写真を撮るのを忘れましたが、食後にはデザートにあんみつセットが供されます。
 ナチュラルベースでいうと2千円ぐらいは十分にあるクオリティでしょうか。

suzune2 201609

 客層は女性グループが圧倒的に多い模様。世の中で最も金銭感覚に優れた人々が集っているわけですから、間違いのない店なのだと思います。

ginka 201609

 2度目の銀華飯店。昼の混雑時、しばらく並んでからの着席です。
 前回は旗艦メニューのあんかけチャーハンを食べたので別のものをと、「五目ヤキソバ(什景炒麺)」610円をチョイス。
 しかしこの店、安い。今どきラーメン480円、チャーシューメン610円だもの。全体として昭和料金というか、現代の一般店よりも200円ぐらいは低めの設定になっています。

 五目ヤキソバは、運ばれてきたものを見てナルホドと。つまりは、あんかけチャーハンのチャーハン部分が軽く揚げた中華麺に代わったものでした。
 いやはや、ボリュームは見事。次々にやってくる客の大部分が若者から壮・中年の男性だというのも頷けようというもの。味のほうは、格別すごいというわけでもないけれど、この価格でこれだけ食べられることに喜びを見出している男性は多いのでしょう。

 野菜炒めが420円。これに150円のライスを付けて570円。こういう組み合わせもいいなと思ったところ。
 次回があるならばこれら炒めもののライス付きか、もしくは同行者が絶賛していた五目ソバ610円あたりが狙い目となるでしょう。

 この日の酒田は県下最高の32.5度。銀華飯店内は風がない分外より暑く、食べる前から汗ふきふき状態だったので、食後は推して知るべしの結果となりました。
 大将の特徴のある「あぁりやとぅ・・・」の定番セリフに送られて、店をあとにしたところです。

chinrai 201609

 鮭川村京塚にある「中華料理珍来」を初訪問。近年新装なったようで、新しくてゆったりした配席の店内になっています。
 オネーサンにおススメを尋ねると、スタミナらーめん700円デアルとのこと。ではそれをお願いします。

 回鍋肉定食にも使っているという四川醤系の味噌を使った濃い色のスープ。香ばしい味がして、自分としては初体験の部類に入る、インパクトを感じる独特のスープでした。
 トッピングには、ニラとタマネギを主とした野菜炒めがドドン。かなりの量があるぞ、これ。多めの豚バラ肉とともに、四川味噌、ラード、細かく刻んだ生姜などを用いて炒めたもので、素材のシャキッとした食感が残っています。

 麺は、野菜に比して茹でが強い印象がありますが、製麺所製のぷりぷり系というのが定番の「中華料理」店にしては珍しく、なかなか凝ったものになっています。
 太さがあり、ストレートに振れたつくり。これはひょっとしたら自家製麺なのかも。

 オリジナリティがあり、おいしく、価格も低めの設定で、総合的に高評価。飛び込みで入ったのですが大当たりでした。こういうことが起こるのが、食べ歩きの醍醐味です。

tsukasatei 201609

 午後2時近くの遅い昼食となり、では少々がっつりといこうかと考えて、通りがかりの「つかさ亭」で定食を食べることにしました。いつも混んでいる印象がありますが、この時間なら席も空いているだろうと思って。
 この店は2回目。初回入店は2011年9月だから、5年ぶりとなります。

 予想どおり、ピークを過ぎて席には余裕があり、カウンターでもテーブル席でもお好きなところをどうぞと。一人客はカウンターなどという杓子定規な判断をしていないところがいいです。
 数ある魅力的なメニューから「鶏南蛮定食」850円をチョイスし、ライスは大盛り無料なので、そのように。

 あすなろ食堂のような手際よさはなく、しばらく待つことになりましたが、運ばれてきたものを見て、すでにこの段階で満足、満腹になりそうな勢いです。
 鶏の唐揚げに甘酢だれとタルタルソースと青海苔をかけたもので、唐揚げはでかいものが5個。どこからかぶりつこうかと箸で持ち上げましたが、肉質が極めて柔らかく、これなら箸で切り分けるのも造作ない。ということで、時にはかぶりつき、時には箸で分けてという具合に食べ方を変えながら進めました。

 メインディッシュに添えられていたのは、赤のフレンチドレッシングを冠したキャベツ千切り、スイートコーンをまぶしたポテトサラダ、スイカ。
 冷奴の四川風?と漬物が別皿で。味噌汁は、前回と同様ワカメととろろ昆布。
 大盛りのライスは、米自体へのこだわりはないように思え、炊き具合の関係なのか、今一つの感じがないでもありません。

 いやはや、満腹。これだけ食べてしまうと、今夜の夕食は不要です。てか、これ以上食べられません。今夜は飲むだけにとどめることにしましょう。

washin 201609

 R47沿い、庄内町余目のメイン交差点の土堤下(という地名)にある「爽味旬風 和心」を初訪問。「和心食事処」といったほうがわかりやすいのかな。
 テナントがほとんど入っていない1階をスルーして、店のある2階へ。店内は食事をする部屋と厨房が別になっていて、角テーブル2、円形テーブル4のみの会議室のようなだだっ広いところに通されます。昼食どきにもかかわらずほかに客がいず、BGMもない不思議な空間でしたが、食べているうちに何組かの客がやってきたので少しホッとしたところ。

 平日限定の日替わりランチ、1,100円。
 すごい内容です。そして、充実のわりにはサーヴが早い。
 鯛めしに、具がたっぷりの芋煮汁。このあたりにしては珍しく醤油仕立てです。
 マグロとサーモンの刺身、鮭のちゃんちゃん焼き、蛸のマリネ、オクラと蛸の酢の物、野菜のかき揚げ、漬物。
 厨房で調理したものなのでしょうが、かき揚げに関してはどこからか調達してきた惣菜のように見えなくもありませんでした。
 食後にはドリンクが付きます。間に合わせではない、ちゃんとしたアイスコーヒーでした。

 ちゃんちゃん焼きの鮭の状況やごはんに入っていた鯛などは課題なしとしませんが、これだけの質、量のものを供してこの値段ならば、リーズナブルだと言っていいでしょう。
 第一、この静かなシチュエーションで、ゆったりとした気分で昼をいただけるというのがなんとも素敵。都会ではこの雰囲気はまず得られないだろうからなぁ。いや、山形市内だってむずかしいかも。

 再訪の機会があれば、ちょっぴり辛いけどクセになるという「和心ちゃんぽん」800円あたりを攻めてみようか。

asunaro 201609

 山形出張。14時からの会議で、昼メシをどこにしようか考え、ニューカマーの某ラーメン店と、今回6回目ぐらいのチャレンジなのにいまだに開いていたことがない定食屋に蹴られ、順当なところはやはりここかとあすなろ食堂へ。

 あすなろ定食790円。
 この日の献立は、焼肉、高野豆腐の煮物、春雨サラダ。

 焼肉はいつもどおりの安定感のあるもので、このごろは少しタレ味が薄くなったような気がしてさらに好感。
 煮物は肉厚のシイタケがごろごろと入っており、煮汁まで優しい味がしておいしい。
 春雨サラダは、小鉢の域を超えたボリュームで、他店の3倍級の量です。

 大満足のゴチソウサマ。
 なのだけど、昼にこんなに食べたら午後からの仕事に差し支えそうな気がしないでもありません。

mikawa 201609

 ある日、一人でふらりと5度目の訪問。昼メシは一人で好きなものを食べるのが、自分に素直な形でいいと思う。
 この店ではこれまでにカツ丼、チャーハン、カレーライスと食べてきて、今回は前回、「近日中にも挑戦してみよう」と公言したセットものの「カレーセット」650円を食べてみました。

 650円とは格安。中華そば(小)とカレーライス(小)のセットなのだけど、いずれも「小」と言うには立派なボリューム。かと言って多すぎるほどのものではなく、朝食が自分の胃を満足させていない日の昼にふらりと行くには最適です。

 カレーは、前回食べたものと同じもったりとした昭和時代の大衆食堂を思わせる懐かしい味。こういうつくりには馴染めない人もいるかもしれませんが、愛着があるんだよねぇ、こういう小麦粉カレーに。

 そして、ここで麺類を食べるのは実は初めて。多加水のプリプリ感のある麺は中太で手揉みが入っていて、なかなかのもの。スープのダシは、飛魚なのか、塩辛くなくて奥行きを感じるあの味です。きちんとチャーシュー、メンマ、ナルト、ネギが装備されていて、次回はしっかり一人前もしくは大盛りを食べてみたいと思わせるものでした。

 フレンチドレッシングの赤をまとったサラダが付くのも、お得感があります。
 たまたまなのかどうかはわかりませんが、麺類では広東麺を所望する客が多いようでした。
 厨房には男性もいるようですが、3人ぐらいいる店のおばちゃんたちがにぎやかで、このおばちゃんたちが切り盛りする店というイメージです。
 なじみ客も多いようで、これまでお邪魔した5回中4回も、ここで会った人がいます。つまりは、とてもいい食堂デアルということなのでしょう。

 しっかりエアコンが効いていて、これならば熱いラーメンも苦にならないだろうと思ったところ。もう少し涼しくなったなら、各種のラーメン類を攻めてみようか。

daian 201609

 ある日の夜、ラーメンが食べたいなぁということで、未訪店の中から城北町の「喜多方ラーメン大安食堂鶴岡店」をチョイス。
 喜多方ラーメンの基本の醤油ラーメン630円。それにプラス270円で焼き豚丼を付けて。

 チェーン展開の店なので、店員は女性の学生アルバイト風で厨房も若い男性。若いこと自体は悪いことではないのだけど、自分はやはり壮年ないしは老年の夫婦者がやっているような大衆食堂のほうが、アットホームな感じがして好きだ。チェーン店は店内こそ小ぎれいかもしれないけど、そこに漂う「気」のようなものがどうも希薄だと感じるのです。
 大衆食堂は言うなれば、店の人にとっては生活の場。一方のチェーン店は職場。そのあたりが両者を分けるファクターのような気がします。

 ラーメンは、大きくないどんぶりだけど、スープの表面にうっすらと背脂が浮き、ほぼ全面を豚バラチャーシューが覆っているルックス。これはなかなかそそるものがあります。
 多加水でもっちり感たっぷりの平打ち麺が喜多方ブランドであることを主張しています。
 喜多方ラーメンは久しぶりで、なかなか旨い。サイドメニューを頼まずにこれの大盛りにするべきだったかもしれません。

 それは、焼き豚丼がよくなかったという意味ではありません。こちらも味付けがよく、適度にタレの油が効いていておいしい。格別のお得感とまではいきませんが、全体として妥当な値段設定だと思います。漬物もどんぶり上にトッピングされています。

 ほかにはオレンジ味のゼリー。
 大きめのグラスに氷たっぷりのお冷がウレシイ。しょっぱいものを食べたあとにごくごく飲む水って、うまいんだよねぇ。

kaede 201609

 定食が食べたくなり、どこにしようかな~♪ あ、あそこがいいかな。ということで、鶴岡市桜新町の「楓」を14カ月ぶりに再訪。1回目は「チキン南蛮定食」を食べて納得し、再訪必至とブランディングしていた店でした。

 今回は「唐揚げ定食」750円をチョイス。ごはん大盛りはサービスとなっているので、大盛りで。
 鶏のもも肉の唐揚げが6個。衣の醤油味が効いており、どちらかというと竜田揚げの範疇でしょうか。何もかけずに食べてもけっこう塩辛めなので、ご飯は普通盛りでは足りなかっただろうな。なに、大盛りといっても他店の普通盛りよりやや多いぐらいの感じです。つまりは自分にとっては適量というわけで。

 メインディッシュの添え物は、キャベツの千切りとスライスレモン、グレープフルーツ。写真に写っているボトルはフレンチドレッシング。
 これにきゅうりの漬物と切干し大根煮と、熱くておいしい味噌汁。

 がっつりいきたいときの代表的メニューとなっている鶏の唐揚げですが、近頃はどこもレベルの高いものを供するようになり、味的には店ごとの差異がはっきり出ないようです。どこで食べてもそれなりにおいしくて安心だけれども、その反面目新しさや何らかの感動などは少ない気がします。

 ほかのメニューで興味をそそられたのは、まずはかき揚げうどん・そば650円。実食してみなければわかりませんが、安いのではないか。100円プラスで大盛りにして・・・。
 それと、天ぷら定食950円。値は張るけれども、他の客の食べている品物を見ると充実度は高そうです。
 次に、焼肉定食900円。メニューの写真写りがいいのです。
 もうひとつ、ミックスフライ定食800円。フライって、アパート暮らしだと揚げたてを食べる機会は案外少ないものなのだ。

 こりゃ、もう何回か行かなければナラヌな。
 新店開拓もいいけれど、一軒をじっくり攻めるというのも悪くないかもしれない。

ken-yuza 201609

 しばらくケンちゃんラーメンを食べていない。そういうことに思い至ると無性に食べたくなるもので。
 それではと、全10店ある店のうち未訪となっている遊佐、余目の両店から「遊佐」をチョイスして行ってみたところ。
 この界隈、山形県内8店に象潟店を加えた9店舗をわがテリトリーと考えて記事に書いていたところ、秋田市内にもあるんだぞとのご忠告もいただいてオリマス。

 中華そば(普通)750円。
 スープのダシは、他店よりも飛魚っぽい深みが感じられ、返しの醤油香が際立ち、自分としては好きなタイプになっています。濃さや脂をカスタマイズせずに「ふつう」で頼んだところ、背油の浮きはなく、ケンちゃんにしてはわりとスッキリめ。しかし、煮出しの脂で十分なコクを感じます。ケンちゃん各店共通で、塩味が強めです。
 あぁんまい! おーし、七味を投入して、本格的に食べるぞ。で、あとは「孤独のグルメ」の井之頭五郎さん状態に。

 オリジナリティに優れた麺は、ケンちゃんの他店比でいうと若干太さが優しめのような気がしますが、太さのあるもそもそとした平打ち激縮れ麺を、啜るというよりも口に運びやや咀嚼を多めにして味わえば、ケンちゃんの麺の秀逸さが記憶の底から鮮明化してきて、思わずサイコー!!と口走りたくなります。

 チャーシューは中型のもも肉が3枚。板海苔が磯の香りを添えていて存在感あり。3センチ程度に切り刻んだ割りばしのようなメンマもケンちゃんらしさがありました。

 さて、テリトリー内の店舗で未踏なのは余目店だけとなりました。9店舗制覇は時間の問題でしょう。

yuuwa 201609

 未訪店探訪はまだまだ続きます。今回は鶴岡市美咲町の「ゆう和」です。
 広東メン(あんかけ)780円。
 スープは醤油味で、上にかける五目あんは塩味というユニークさ。
 スープはダシ味に奥行きがなく淡白な感じ。日々凝ったつくりのスープばかり飲んでいると「あれっ?」と思いますが、本来の中華スープとはこういうものなのかもしれません。

 量が多めの麺は、製麺所製の細麺。ここはラーメン専門店ではなく、中華料理店にシフトしながらも洋食メニューだって供する「お食事処」ですから、それもまたアリでしょう。茹でが強すぎだったのが少々残念です。

 このメニューのポイントはおそらく五目あんの部分でしょう。薄い塩味と強めの片栗粉でまとめた餡は、ポッタリしていて極熱。スープよりも数段熱いぞ。いいんじゃないか、これ。
 白菜、タマネギ、ニンジン、ニラ、カマボコ、1個まんまの椎茸などに、肉類は豚バラ肉とハム、魚介系はホタテ、イカ、干し海老、むき海老と、使用具材がバラエティに富んでいます。
 その上にはきちんとメンマも。こういうちょっとした気遣いにもソソられるんだよねぇ。

 全体として優しい味で、含有塩分はおそらく他店の半分以下程度なのではないか。これを物足りないと感じるか、日常の味として歓迎したいと考えるかで、この店の評価が分かれることになるのでしょう。
 自分としては、こういうのも悪くないと思いますが、どちらかといえばしっかり味が好みなので、毎回だと物足りなくなるのだろうな。

 「あんかけ焼そば」850円が人気のようで、多くの客はこれを食べていました。
 あっさりいきたくなったときはそれを食べに再訪しようと思います。それもあっさりなのかどうかはわからないのだけど。

takoi 201609

 鶴岡市みどり町の「麺の香たこい」を初訪問。庄内地方には「蛸井」姓があり、その姓をそのまま使った店名でしょうか。

 味噌ラーメンが食べたいと考えていましたが、あれぇ、味噌が見当たらないぞ。
 ではまあ、ココのオリジナルメニューになっている白醤油らーめん750円にしてみようか。

 入店時、5人の客全員が配膳待ちだったこともあって、6人目となるこちらへの配膳まで20分以上はかかったと思う。
 「お待たせしましたー」と運ばれてきたのは、つくりが丁寧な一杯でした。
 自家製白醤油ダレに自家製エビ油を使用しているとのこと。よくわからないけど、白醤油って小麦粉からつくるの? 調べてみると、小麦粉と大豆を等量使って作る普通の醤油と違い、白醤油は小麦粉の比率を極めて高くして作られるもので、糖分が多く、琥珀色で透明な調味料デアルと。発祥地は江戸時代後期の三河国あるいは尾張国とされているそうです。

 塩味が強めだったためか、白醤油の特徴というものをしっかり感じ取ることができなかったのが残念。
 一方のエビ油については、格別のエビ風味は感じませんでした。しかし全般的にこの脂の存在感があっさりした風味を邪魔しているような気がしましたが、どうでしょう。

 麺は、自家製と思われ、幾分エッジの効いた低加水のやや細ストレート。見た目麺量が少ないかなと思いましたが、食べてみれば一般的な量は確保されています。
 トッピングは、小口切りと白髪ネギの2種、青海苔と茎ワカメ、もも肉チャーシュー2、極太で繊維の食感がよいメンマ3本と、なかなかに充実しています。

 とてもおいしかったですが、印象としては、オリジナリティを感じるものの値段が高めということもあり、これを食べたいと思い再訪に至るほどのインパクトまではいっていなかったと思います。

ajihei 201609

 北関東方面を4泊5日で旅する機会を得たので、昼と夜に食べたものをドキュメントしておきます。
 新潟県を南下、魚沼市あたりで昼になったので、まずはこの地でラーメンを食べます。

 食べログで「醤油一筋!魚沼地域を代表するラーメン」とのコメントを見て、魚沼市小出東町にある「味平ラーメン」をチョイス。
 各メニューには並、中盛、大盛があり、100円ずつ高くなっていく設定。ドンカララーメンや、店名を冠した味平ラーメンというのも気になりますが、メンマが好きなので、「メンマラーメン中盛」800円をいきます。

 カウンターの向こう側からドウゾとスープがなみなみと注がれたどんぶりがサーヴ。高いところから手元に下ろすまではスープをこぼさないように、熱さに耐えつつ慎重な手さばきが必要となりますが、それもおいしいものを食べるセレモニーと思えば楽しい。

 見た目は「ザ☆醤油」といった感じ。たっぷりのスープがうれしい。表面にうっすらと脂が張っていて熱々。動物系に振れたダシが優れていて、醤油の味が際立って、なかなかおいしい。

 麺は、中太のウェーブで口当たりもっちり。一般的な味で、山形の製麺所でつくられる麺群によく似ています。したがって、違和感全くなし。

 メンマがたっぷりなのはいいのですが、ほかに海苔とネギしかトッピングされていません。チャーシューやナルトを忘れたのかなと思ったりもしたのですが、品書きをよく見ると、メンマラーメンってラーメンと同料金じゃないか。つまりは、メンマが多い分、チャーシューがカットされたメニューだったのですね。
 うーむ。チャーシューを食えない喪失感は大きいぞ。
 ちなみに中盛は1.5玉だそうですが、大盛ほどの量的プレッシャーはなく、すんなりいけました。

 ゴチソウサマ。
 旅の立ち上がりはまずまずといったところです。

shirokiya1 201609

shirokiya2 201609

 第1日目の投宿地はJR前橋駅前。夜の居酒屋放浪は、いくつか店をリサーチしていて、上毛電鉄の中央前橋駅まで歩いてみようかと考えていたのだけど、あいにくの雨。ホテルの貸し傘をさして濡れそぼって訪ねる気もになれず、ホテルの目の前にあった「白木屋」で我慢することにしました。ここなら傘いらずで駆け込めます。

 日本全国のどの駅前にもあると言っていいような「白木屋」ですが、これまで一度も入ったことがなかったことに気づきました。それならば「いいじゃ、ないのぉ~」と日本エレキテル連合のノリで入店です。

 お通しの枝豆。
 白木屋ジャンボももむね焼(2本)。
 特製ニューコーンミートポテトサラダ。
 新名物海鮮とろ玉焼き。
 これに生ビール(中)を2杯。

 写真のポテサラは食べかけゴメン。
 いずれもイージー感はありますが、なにか食べて腹ふたぎをして適度に酔おうというのであれば、こんな感じで十分なのかもしれないな。
 会計2,500円。

furukawa 201609

 桐生は、産業遺産とひもかわうどんとソースカツ丼の街なのだそう。
 で、「ひもかわうどん」は一般的なうどんと違って2~10cmの幅があり、独特の食感と食べ応えがあるので名物グルメとしてメディアにもしばしば取り上げられているのだそうです。これは食さないわけにはいかぬでしょう。

 11時チョイ前の時間帯、桐生の市街地への道筋。おや、右手のそば屋に行列が。おお、こここそ幅10cmもあるひもかわを出すという「ふる川」ではないか!
 これはこの店に入れという神のお告げ以外のナニモノでもないと判断し、残り少なくなった駐車スペースにも運よく車を滑り込ませることができ、あっさり入店。

 何を頼むか考えたものの、自分の前の客が注文していた「カレー南蛮ひもかわ」970円がうまそうなので、それに決定。紙エプロンを渡されてスタンバイです。

 登場したどんぶりの大きいこと! こんな大きいどんぶりはラーメン店でこそ時折目にすることはあるものの、そば屋では初めてです。

 初のひもかわ体験は、正直びっくりです。これがうどんの仲間とはとうてい思えません。幅10cmはありそうなひもかわをティッシュペーパーのように2つ折りにされたものが8枚。びろんびろんとしているので、箸でつかんで口に入れようとしてもするすると逃げていくし、カレーが熱くて唇がやられそうだしで四苦八苦。でもこれ、楽しいじゃん。もはやこれはカレーワンタンのワンタン超デカバージョンやぁ!と言っていいよな。

 でまた、カレーが美味。厚みのある大豚バラ肉が堂々の5枚。これにタマネギの甘さとカレーのターメリック風味がマッチして絶妙でした。

 桐生に行ったならぜひ食べるべきユニーク麺でした。

oguraya 201609

 桐生でカレー南蛮ひもかわを食した同日の15時前ごろに、佐野市を通過。
 佐野? だったら佐野ラーメンは食べていきたいところ。自分は麺喰いで、店主が心と体力を込めて打つ青竹手打ちの佐野のラーメンが大好きなのです。
 佐野にはラーメン店がたくさんあるけれど、昼だけ、もしくは夜もやるんだけど中休みがあるよという店がほとんどで、この時間に店を開けている人気店はあそこぐらいか。
 というわけで、佐野市の郊外出流原(いずるはら)町にある「おぐら屋」に寄り道です。へえー、この時間でも結構客が入っていますね。

 ラーメン594円。
 見よ、この麺姿。味もそうだけど、ザ・中華!ですね。
 鶏ガラ味。獣系、魚介系のWスープみたいなものを食べ慣れてしまうと、このシンプルさがいいなと感じられるのだけど、正直言うとダシの奥行きに不足感を覚えてしまうのだな。困ったものだ。

 麺は、佐野特有の青竹打ちと思われる、平打ちに振れた手もみの極太。佐野ラーメンはこの麺だよな。うまいんだよ、これが。
 チャーシュー2、しっかり味が感じられる厚手のナルト、メンマ、ネギ。とりわけチャーシューは、噛むとじゅわっとした脂が感じられてうまい。

 あまり腹が減っていない状態で食べたので、店にとっては不利なインプレとなってしまったかもしれません。ご容赦のほどを。