fc2ブログ
goroubei 201705

 10か月ぶり2度目の訪問となる酒田市中町の「五郎兵衛食堂」。
 ここの定食500円はマーヴェラスです。さっそくそれを注文。

 じゃじゃ~ん♪ おかず8品! 堂々の刺身付き。右上はかつ煮です。ほかには鮭の切身のおろし大根添え、昆布と油揚げの煮物、ポテサラ、野菜とさつま揚げのマヨネーズ和え、卵焼き、漬物。卵焼きは納豆にもできます。
 これにどんぶり飯と巻貝の風味高い味噌汁。

 格別上品とは言えないかもしれませんが、大衆食堂で供されるものとしては極めてジョートーで大満足。ふつうこの価格でこの質と量はありえないと思います。
 昼食としては遅い時間帯の午後2時近くの入店でしたが、テーブル席では年金生活者と思しき男性一人客が幾人か、ビールや清酒をちびちびやりながら寛いでいる様子がうかがえました。そういう店なのでしょうね、ここは。自分もリタイアしたならお仲間に入れてもらい、同じようにぼんやりしていたいなぁ。
 ますます好きになりました。五郎兵衛食堂。

スポンサーサイト



ippinshubo kura 201705

 ランチもやっているとの情報を得て、寒河江市南町の「一品酒房 倉」を初訪問。
 玄関で靴を脱いで座敷に上がれば、テーブル席とカウンター。カウンターの前は厨房で、つくりはまんま居酒屋です。

 卓上のメニューなどはなく、カウンター上に貼られている短冊を見て注文品を決める仕組みのよう。
 その短冊を見上げれば、コロッケ、メンチ、カキフライ、A、B、Cなどの各種フライ定食、モツ煮込み、かき揚げ丼、和風定食、各種焼き魚定食、はてはラーメン、そば、うどん、餅まで、あらゆるものがあるのがすごいです。
 水とコーヒーはセルフでご自由に、さらには冷茶もよければドウゾと大サービスです。

 これだけメニューが多いので悩みましたが、店の女将?が真っ先に名を挙げたのが「マグロの中おち定食」750円だったので、それに決定。

 立派なんだよなあ。メインのマグロの量の多いこと。きりっと冷たいそれを箸でつまみ上げ、わさびを溶いた醤油にちょちょっと浸して食べればたいへん美味。

 小鉢類が5品というのもアプローズ。
 それらは、出汁巻き卵、ポテサラ、スイートポテト、筍・こんにゃく・さつま揚げの煮物、ふきの油炒め。いずれも手の込んだもので、酒の肴として見ればどれも秀逸な限り。「一品酒房」を冠していることに恥じないグレード感があります。

 加えて味噌汁は大ぶりの豆腐と麩が入っておふくろの味だし、ごはんはお代わりができます。
 食後のコーヒーまでいただいて、これで750円なら申し分ないでしょ。

 昼の時間帯でしたが、たまたまなのか客は自分のみ。寛げたのでよかったのですが、もっと流行っていてもおかしくない実力を備えた実質的な店だと思います。したがって、再訪する日は近いでしょう。

oyamanotaisho 201705

 健康診断があった関係で朝食を抜いてきたので、腹が減った。でも消化器系は脂っこいものは入れてくれるなと言っている(ような気がする)。となれば、昼メシは蕎麦かな。
 ということで、寒河江市のR112沿い、八鍬にある「そば工房お山の大将」を初訪問。

 げそ天そば(冷)の大盛り、780+110円。
 手打ちの麺にげそ天が付いて780円というのは格安設定で、蕎麦で大盛り110円増しというのも良心的。機械打ちでその価格というのなら特別安いとは言えないけれども、ココは手打ち。蕎麦を人力で打つのって大変らしいですからね。
 麺量は過不足なし。蕎麦の場合自分には普通盛りは少なく、かと言ってバカみたいな大盛りも不要。そんな観点からは絶妙なボリューム感です。

 天ぷらもショリリの仕上がりで、げそ天だけでなく山菜も。
 タクアン付き、ネギは少なめ、山葵はそれほど辛くないものでした。

 うっすらと適度に白濁した蕎麦湯が美味。
 蕎麦を食べる美学はこの蕎麦湯を飲むときにこそあるのではないかと、熱い液体を喉に流しながら思ったところです。

 コスパ高し。もう少し田舎そばにシフトしていたなら、なおよろし。

tairyukan1 201705

 山辺町の中央通り(というのだそうだ)にある「對龍館(たいりゅうかん)」を初訪問。
 居酒屋で、昼は出前もするラーメン・そば店のようです。立派なコの字型カウンターがあり、4人掛けのテーブルも。各席にはランチョンマット代わりの紙が敷かれ、その上に袋付きの箸が並べられていることに好感。それは居酒屋としての矜持なのかもしれません。
 愛想のいい亭主が「いらっしゃい」と。

 中華そばと天ぷら、630+110円。
 中華そばは多加水のおそらくは製麺所製のものが使われ、透明感がありプリッとした食感。
 スープは鶏ガラメインで、醤油と塩で味を調えましたという風な薄めの色をしています。自分が子供の頃に食べていた中華そばのスープはこういうものだったなと思い出します。具体的に言うと、七日町の「山川屋」や、今はやっていない「お食事処いなり支店」あたりの中華です。懐かしいなぁ。
 トッピングがしっかりしています。噛むほどに肉の味が染み出てくるチャーシュー、たくさんのメンマ、彩りの蒲鉾。デフォの胡椒を戴いた海苔。
 どこをとっても衒いのないオーソドックススタイルで、これなら出前でしょっちゅう食べても飽きずにおいしくイケるだろうと思ったところです。

tairyukan2 201705

 大方の客が注文するであろう「天ぷら」はゲソ天。衣は柔らかく、お好み焼きの生地にも通じるものがあるような感じ。これにちょっぴり醤油をかけてラーメンとは別に齧りつけば、これはこれで美味です。

 年季の入ったラーメンどんぶりに記された店の電話番号は、局番がひと桁。ということは、少なくとも30年ぐらい前からこの地で、このどんぶりで、ずっと営業してきたのでしょう。そう思うと、大きくもない体で店を守り続けてきたのであろう亭主がいとおしく感じられてしまいました。

ohshanghai 201705

 寒河江市若葉町の「中華料理凰上海(OH SHANGHAI)」を初訪問。山形県には「龍上海」だけではなく「凰上海」もあるのですよ。
 いかにも中華料理店といった立派な内装で、格式すら感じてしまいます。

 麺類や、チャーハンなどの飯もののメニューが豊富で、何にしようか迷いましたが、迷ったときはコレと、日替定食900円にしました。この日は「黒酢鶏肉団子」とのこと。

 メインディッシュから立ち上る黒酢の香りが独特で、中華料理店に来たんだなあと改めて思わされます。
 鶏肉団子はなんと1ダース。これって多いんじゃないの。それに黒酢をたっぷりとまとわせてパクリ。ナルホド、ここは中華料理店。
 調べてみると、店主は中国人で、元中国中長距離界のナショナルチームのコーチをしていた方で、横浜中華街や本場中国上海に行かなくても寒河江で食べられる本場の中華料理を提供したいと頑張っている人のようです。
 付け合わせは浅く茹でた小松菜が多めに。これにも黒酢をまとわせて食べればうまいのなんの。

 本場中国と言いながら、漬物は出来合いの福神漬で、小鉢は鰹節がかけられた和風の冷奴。そしてスープは、中華スープではなく大根とワカメの味噌汁。このあたりのアンバランスというか日中混淆の状態がおもしろく、ある意味好ましく感じます。

 ごはんは普通の量でしたが、おかわりできたのかもしれません。今回は自重したのでホントのところはよくわかりません。

bubei1 201705

 西川で昼。「六十里越ドライブイン」で月山山菜そばでも食べようかと向かいましたが、休業のよう。
 で、巡り会ったのが西川町睦合の旧道沿いにある「手打ち武兵衛(ぶへえ)」。ここに蕎麦屋があったのかという感じですが、ここで会ったが運命デアルと、突入です。
 昭和の雰囲気が漂う民家を店舗として使っています。

 板そばは「並もり」が800円。店のおばあさんに量のほどをうかがえば「少し足んねがもすんね」とのことなので、大もり1,000円にげそ天200円を付けてみました。

 まずはそばたれと薬味、焼酎用のぐい呑みのような猪口とともにきゅうり漬けが供され、それをつまみに待っていると、先のおばあさんが「今そばも持てくっからな」と言いつつ、げそ天を運んできました。ほほう、げそ天、うまそうじゃん。
 そして間もなく板そばが。おお、横に長い板です。

 蕎麦は、太さがきちんとそろった手打ち。蕎麦の実の粒々がはっきりわかるぐらいの粗引きの黒っぽいもので、つなぎはほんの少し入っているというけれども、一部は短めに切れており、あまりつながっている感じがしません。
 寒天でも入っているのかなと思うぐらいにつるりとしたところてん様の喉越しがあり、独特といっていい仕上がりだと思います。
 そば粉は寒河江市の宮川製粉のものを使っているそうです。

 げそ天も柔らかくておいしいし、たれもまずまず。漬物も美味で、満腹感も適度でよろし。
 ユニークだし、申し分ないんじゃないのかな、ここの蕎麦は。

bubei2 201705

yamasemi 201705

 大江町貫見の「そば処山せみ」を1か月ぶりに再訪。
 前回は板そばを食べたので、今回は蕎麦とうどんの「あいもり」にしてみました。

 注文品が配膳される前に、2種類のお通しが供されます。それらは、今が旬のわらびの一本漬けと筍と豚肉の煮物。すごいなあ。いずれも美味で、ここまでですでにかなりの満足度が得られます。

 前回も食した手打ちの蕎麦は変わらずに美味。一度に打てるのは15人分だそうです。朝のうちにそれを何度か繰り返すわけで、さぞかし大変だろうと思われます。
 こちらも人気があるといううどんは生麵で、きわめてコシが強いキコキコとしたおいしいもの。この弾力はすごい。
 店主の計らいで特別に山菜中心の天ぷらもいただきました。ワラビの海苔巻き、トウモロコシ、月山筍、こごみ、コシアブラだったかな。

 刻みネギのほかにおろし大根が添えられるところもポイント高いです。ご馳走様でした。

kashiwaya 201705

 久々にカツ丼が食べたくなりました。じゃあどこで食べようか?
 思考をめぐらせ、あそこの店では外看板に「かつ丼」と掲示していたなと思い出し、寒河江市西根の「柏屋食堂」を初訪問してみました。

 カツ丼740円。今どきこの価格設定は安めかもしれません。
 カツの揚げ方から始めたようで、出来立てのどんぶりはカツも熱々、ごはんも熱々。口の中を火傷しそうな勢いです。こういうところがカツ丼をかっ込む醍醐味です。
 カツは、肉自体は薄めかもしれませんが、衣の一部にカリッとしているところがあり、その食感がとてもいい。どんつゆはやや濃いめの味がします。
 ごはんは少なめの範疇でしょうが、その適度な量に多少ほっとしたところもあります。

 漬物は、しなっこく(方言です)なりかけのタクアンと、こちらはパリッとしたきゅうりの浅漬け。
 磯の香りが濃厚なワカメの味噌汁。熱々なのがよく、浮かせたネギの香もあっておいしい。

 配膳までに30分ほどの所要時間は、サラリーマンが昼休みに外食に出た場合を想定すると、かかり過ぎでしょう。
 客は自分を含めて4人しかいなかったのだけど、出前に出た様子もなかったし、どうしてそうなってしまったのかは不明なのですが・・・。

obanaya 201706

 尾花沢市内、横町にある「そば処尾花屋」を、リサーチなしで初訪問。
 壁に架けられた木製のメニュー札を眺めると、そば類が並んでいて「中華そば」はいちばん最後にありました。

 中華そばの大盛り、600+150円を注文して卓上のレギュラーメニューを見ると、全15種のうち14種は蕎麦、最後の一行にひとつだけ「中華そば」でした。

 見た目、味ともに「蕎麦屋のラーメン」を絵に描いたようなつくりです。
 スープが澄んでいます。仕上げ時にかけた油の浮きが少しありますが、飲み口は極めてあっさりで、味も濃くないのでついつい啜ってしまいます。レンゲが付かないので、両手でどんぶりを捧げ持って飲むことになります。
 返しの醤油の香りがよく、ダシは昆布が主役のように感じました。そのさらりとした味はラーメン専門店や中華料理店では味わえない、オリジナリティの高いものです。

 麺も一風変わっています。縮れのない中太のストレート、一般の中華麺とは一線を画した、蕎麦とうどんの間のような色合いと味です。自家の製麺機でつくっているのでしょうか。
 麺自体の塩味も薄いので、つかみどころがないような感じですが、口当たりはもっちりしていて、喉越し時の麺の存在感が強く、おいしいと思います。

 トッピングは、四角い海苔が2枚、モモ肉だけれどもあまりパサつき感がないチャーシュー1枚、これもまた薄味のメンマが6~7本、刻みネギ。
 添え物のキュウリと大根の漬物もパリパリで美味。

 白胡椒をかけてコクを演出しましたが、そういうことはしないでそのまま食べてもおいしかったのではないかと思いました。
 自分にとっては大盛りが適量でした。

yuuji 201706

 子どもが小さかった頃だからかなり前、家族で入店して大盛りをたのんだところかなりの量でマイッタ記憶があります。店主が「ウチの大盛りは2玉使ってっからな」と言っていたのを覚えています。おそらくその時以来、2回目の訪問となります。

 観光物産館駐車場内にある店は、黄色ベースの色とたくさんの幟、○○で紹介…の文字などでけっこう派手なつくり。外観の派手なラーメン店はいろいろな意味で要注意であることを体験上知っているのだけど、ここはどうかな。店から漂ってくるのは動物系の強い匂い。むむっ、いいんじゃないの。

 店長おすすめだという野菜みそラーメン800円。ところが精算時は864円。ん、800円じゃないの? どこに外税と書いてあったのだろう。まあいいけど。
 普通サイズのどんぶりに目いっぱいのボリュームで、食べ甲斐がありました。
 チャーシュー3枚に煮卵1/2も入って、モヤシ中心の野菜もたっぷりです。辛味噌、青海苔などがあとがけされています。

 意外な点が2つ。
 ひとつは、スープにかなり強めの酸味があること。味噌ラーメンというと、味噌の熟成した味や香り、そしてその奥にある甘みなどが魅力なのですが、ここの味噌スープには明らかに酢が入っていて、けっこう酸味がきついです。そのため、コクよりキレが際立ってしまい、やや違和感がありました。気にする人には気になると思います。

 もうひとつは、イカゲソの細切れがパラパラと入っていること。野菜を炒めるときに豚肉に代えて入れたものでしょうか。塩・醤油の海鮮系五目ラーメンならいざ知らず、普通の味噌ラーメンにイカとは珍しいと思いました。
 ああそうか、コクが薄いと感じたのは、ラードや豚肉が使われていないからなのかな。

 そういうことで、ここでしか味わえないかもしれないかなりユニークな味噌ラーメンでした。
 消費税は余計だと思いますが。

saraya 201706

 寒河江市の大衆食堂の代表格だと思っている本町の「皿谷食堂」を、2012年4月以来、5年2か月ぶりに訪問。
 ココの名物は中華そば。それが美味なのは重々承知しているのだけど、汗をかくのを回避したかったのと、ココの蕎麦を味わったことがなかったので、今回は「鴨蕎麦」の冷たいの、750円を注文してみました。

 店のおばさんはこちらが中華を頼むものとばかり思ったようで、「冷たい蕎麦はありますか?」と問うたのに対して真逆の反応をします。「中華ですか?」、「いや、蕎麦」、「冷たい中華?」、「いや、冷たい蕎麦」、「蕎麦ね。熱いの?」、「いや、冷たいの」といったとんちんかんなやりとりがありました。忙しいのはわかるけど、人の話はよく聞くようにね。(笑)

 鴨蕎麦はインパクト大。そば自体はノーマルですが、ざく切りした新鮮なネギが大量に入り、その辛みが最高です。薬味は大事です。鴨肉も厚みのあるものがごろごろと入っています。そしてこれまた分厚くて大きいどんこのシイタケがまるまま1個。中華でおなじみのLサイズの固ゆで卵1/2も添えられて、トッピングは充実の極みです。
 甘くて濃いめ、適度に鳥の脂が滲み出ているそばつゆもすごくおいしい。

 ああ、うまかった。
 名店。客の喜びそうなものを惜しみなく提供する店の真摯な姿勢こそが、商売繁盛の人気店になる王道なのだろうと思ったところです。
 ここの中華そばも食べたくなったなぁ。

yamaroku 201706

 ある日の昼食時、仕事の関係者に連れられて、西川町間沢、R112沿いの「やまろく食堂」を初訪問。
 その方が早めに手配してくれていたようで、着席後すぐに配膳されたのは、とんかつ定食でした。

 大きくて分厚いとんかつがメインで、それに手刻みのキャベツとキュウリ、トマト、ポテトサラダ、レモン、芥子などが添えられています。とんかつにレモンを絞りかけ、とんかつソースを多めにかけまわしてぱくぱく。いやはや、ボリュームがあって食べ応えのある肉だなあ、これ。
 ほかには山菜ときのこの煮付け、タクアン4切れの漬物、濃い口の味噌汁、ごはんどっかりで、充実の昼メシとなりました。

 店を出るときに店内のメニュー札を眺めても、「とんかつ定食」は見つかりません。訊けば、ふつうは出さない特別メニューなのだそう。そういうレア感もウレシイじゃありませんか。スミマセン、ご馳走になってしまったので、値段は不明です。

yagyu 201706

 元町の「柳生食堂」を初訪問。昔からの町食堂といった佇まいで、流れる時間のスピードがそこだけゆっくりとしているような印象があります。

 一人で店を仕切っている60代ぐらいのおばさんに、中華そば650円を注文。
 山形市域では老舗の蕎麦屋などで中華を注文すると、牛出汁、牛チャーシューのラーメンが供されることがありますが、ここ寒河江のこの店も牛出汁、牛チャーシューだったのでちょっぴり感動。
 うれしいかな、スープはたっぷり。牛独特の甘みとコクがあり、かっきりと熱いことも加わって極めて美味。ああ、久しぶりに食べるなあ、牛出汁のラーメン。

 麺は、多少くすんだ色をしたやや細めのもので、ぱっと見は米沢風。しかし縮れの度合いはそれほどではなく、エッジの立った麺線を持つ独特なもの。味わいにも喉越しにもオリジナリティが感じられ、よくできている麺だと思いました。

 生姜や砂糖なども使ってつくったのであろう牛チャーシューは、噛めば染み込んだ味がじんわりと口腔を満たして至福。
 メンマはたっぷり、海苔・かまぼこも標準装備で、グレード感のあるトッピングを形成しています。
 ネギは万能ネギを使用。

 というわけで、楽しみどころの多い一杯。老舗の貫禄でしょう。

 このところ蕎麦を食べる機会が増えています。村山の蕎麦はおいしいのです。
 寒河江市慈恩寺にある「手打そば東光坊」を初訪問しました。

toukoubo1 201706

 板そば1,050円。
 そばが運ばれてくる前にお通しが供されますが、これがすごい。3パーツになっている大きな器に、ささげとかぼちゃの天ぷら、筍の煮物と白菜の漬物、キクラゲともぎたてのさくらんぼがドーンと。これだけで瓶ビール1本ぐらいはいけそうです。昼なので飲めないけど。

 板の一面に盛られた手打ちのそばも、量的には十分で、かつとても美味。二八ぐらいでしょうか。
 そばつゆも、鰹節のいい香りが鼻腔をくすぐるスグレモノでした。

toukoubo2 201706

 これでこの価格は立派。
 間もなくさくらんぼ収穫のシーズンにつき、しばらくは不定期に臨時休業することになるそうで、利用する際はこれを見て電話してやっているか確認してねと、「寒河江そばの散歩道」のパンフレットをいただきました。
 声にハリのある元気なおかあさんの接客もバッチリです。

kotarou 201706

 「だめだしラーメンだんらん」、「大勝☆ケン」と変遷してきた店舗を居抜き、2016年12月にできた「麺屋小太郎」を初訪問。

 まずは基本をと、しょうゆラーメン(魚介・とんこつスープ)をプラス100gの「中盛」にしてみました。700+100円です。細麺・太麺を選べるというので、太麺をチョイス。

 でっかいチャーシュー、大きな海苔、きちんとメンマ(海苔の後ろ側)、ナルト、煮卵がトッピングされ、なかなかゴージャスです。
 背脂が入ってとろみすら感じられる濁度の高いスープはコク深く、奥に甘みも感じられて美味。明らかに東池袋大勝軒系のスープです。機械平打ちの太麺も同様に大勝軒を思わせるもの。

 ということはこの店は、「大勝☆ケン」が店名を変えてメニューを大勝軒寄りにマイナーチェンジした店だということなのかな。
 中盛のボリュームは自分にジャストフィットで、不足感はなくこれ以上は不要。味にも満足です。

bikkiishi 201706

 米沢市万世町桑山、R13沿いにある「ビッキ石」を初訪問。
 カツカレー1,030円。
 見るからにボリュームがありそうな第一印象。実際に食べ始めてみると、皿には想像以上の深さがあり、そこにカレールーが溢れんばかりに盛り付けられています。ややゆるめのルーですが、クミンの香りが濃厚で、匂いからしておいしいと感じられるものです。
 もともと精肉店が営業する店のようで、とんかつは大きくて厚いもの。肩ロースを使っているのか、縁の脂身が少ないのが惜しいですが、衣も厚めサクサクでとても食べ甲斐があります。
 カレーとカツのボリュームに比例して、ごはんの量もかなり多め。1合分ぐらいはあるのではないか。したがって、どなた様も満腹になることは間違いないでしょう。
 しかし、このような普通サイズでも満足できないという方には、さらにこの上に4人前ほどの量となるジャンボカツカレーやジャンボハンバーグも準備されていますので、そちらをドウゾ。(笑)

 サラダと冷水付き。
 値段が高いだけの充実度、満足度は十分に得られます。次回はこのとんかつを930円のかつ丼で食べてみたいものです。

 西川町大井沢にある「渓声庵」を初訪問して、これ一本で勝負している「月山山菜そば」1,200円を食べました。

keiseian1 201706

 まずは、赤こごみのおひたしと薬味のネギが運ばれてきます。
 そして山菜鍋がど~んと登場。これが3人前です。
 で、皿に盛られた蕎麦。
 山菜鍋をたっぷりと器に移し、これをタレ代わりにして蕎麦を浸して食べるという作法です。

keiseian2 201706

 このスタイルで食べる「月山山菜そば」は西川町のブランドになっていて、町内の何店舗かで食べることができます。
 たしか規格の一つに、町内の玉谷製麺所の蕎麦を使うことが入っていたと思いますが、ここの店の場合は食べた感じ手打ちそばのようです。
 関係者によれば、規格から外れても「月山山菜そば」と称して出している店はあるとのこと。

 山菜ときのこがすごい! おそらく全部、そうでなくとも大部分が地のものを使っているようです。
 そしてたくさん投入されていて、鶏肉のダシがこっくりとした味わいをつくりだしています。
 この山菜鍋を3~4回おかわりをして食べることになるので、麺量はノーマルですが、かなり満腹になりました。

ajikoba 201706

 旧「味処こばやし」が「そば!処あじこば」となってリニューアルしたのは去年の4月だったでしょうか。「あじこば」になってからは初めての訪問となります。店主は「紀の代寿司」寒河江店で修業した方のようです。

 肉そば+ミニ野菜天丼950円を。
 あらら、過去記事を探ってみると、「こばやし」のときも同じものを食べてるじゃん。

 肉そばは冷たいほうをチョイス。肉そばのつゆは甘いのが一般的ですが、ここのは特に甘さが強い感じ。鶏脂が多めなので、コクもバッチリです。
 そばは黒みを帯びた田舎そばで、自家製麺とのこと。太さがあるので啜り甲斐があります。
 トッピングのネギが新鮮なためかピンピンしていて、そばとともに口に運べばその端々が口のサイズからはみ出しますが、それもそばを啜る醍醐味のひとつで楽しい。

 ミニ天丼のネタは、レンコン、大葉、ナス、じゃがいも。海老などを使わないところが潔いと思う。これに若干の天かすが加わってどんつゆ少し、青海苔がふりかけられて、濃過ぎず油っこ過ぎずのいい添え物といった出来です。
 ぺそら漬けも大ぶりなものが3切れ付いてこれも塩梅よし。

 コップのお冷やをぐぐいと飲んでゴチソウサマ。
 日々食べるにしては若干量が多めでしたが、おいしかったのできっと再訪することになるでしょう。そのときは違ったメニューを食べるぞ。

suehiro-yamagata 201706

 飲んだ後の一杯が食べたくなり、駅前の一角のビルの地下にある「末廣ラーメン本舗山形駅前分店」を初訪問して中華そば(並)700円を食べました。

 末廣ラーメンは秋田に本店があり、東北の各地や東京高田馬場などで店舗展開していて、山形店のオープンは2016年の秋だったようです。
 かつて24時間営業の秋田駅前分店で朝ラーメンを食べたことがありましたが、あの味が山形でも食べられるようになったわけで、喜ばしい。

 屋台のラーメンと銘打って、どんぶり全体から窺える雰囲気はジャンキーな感じですが、スープの色と味の濃さ、そしてピラピラの豚バラチャーシューがこれでもかと入っているあたりに、深遠なる戦略性を秘めている一杯のように思います。麺は細めのストレート。

 そして、ココの一番のウリは何と言っても“ネギ入れ放題”。ネギ大好きなこちらとしては、どんぶり全体のバランスが崩れるぐらい、つまりは、ラーメンを食べているのかネギスープを食べているのかわからなくなるぐらいに、たっぷりとネギを投入していただきました。

 〆ラーは健康によくないことを知りながらついつい食べてしまい、深く反省。でも、食べれば満足なんだよナ。

iroha-bun 201706

 肉そばの「いろは」は、河北町に3店舗。谷地中央の「本店」と、R287沿い谷地月山堂の「支店」、そしてこの、谷地十二堂の「分店」です。ほかにも村山市の大久保にも「平野店」があるようです。
 「分店」は初訪問で、「本店」に続き「いろは」各個撃破の2店目となります。

 肉そば(冷)700円。
 麺は黒くて細め、鶏肉は薄切りでやや硬め。そばつゆはやや甘の標準型で、鶏油は少なめ。
 「本店」との比較で言えば、価格、麺、鶏肉、つゆは類似していますが、鶏油が心持ち少ない印象がありました。
 さすがは「いろは」、十分においしかったです。