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shojiya 201810

 山形の蕎麦屋の名店中の名店であろうと思っている幸町の「庄司屋」。おそらく30年ぶりぐらい、平成初期に食べて以来だと思います。
 いつも激混みで近寄りがたく思っていましたが、夜ならばそれほどでもなかろうと、平日の夕刻に訪問。その目論見は正解でした。

 板そば1,450円。
 店のお姉さんに量を尋ねると、「お好きな人は一人で食べられています」とのこと。
 そのとおり、必要にして十分な量でジャストフィット。

 いい蕎麦です。きりりと固茹でで、蕎麦らしい香りがあります。切りも太くなくて食べやすいです。たれのつけ方はほどほどがよさそうです。天ぷら? この蕎麦なら不要でしょう。
 蕎麦がいいと蕎麦湯までよくなることがわかりました。

 こういう蕎麦を食べ慣れてしまうと、機械打ちで格安な蕎麦屋などでは物足りなくなるのだろうな。
 安いところのゲソ天そばでもおいしくいただけるように、こういう味も値段もいい店はときどきぐらいにとどめておくことにしましょう。

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toukarou 201810

 飯田西の、「上海料理」を標榜する中華料理店「桃華楼」を、およそ6年ぶりに訪問。この前行った「レストランろかーれ」のすぐ近く。
 ここは五目焼きそばや五目うま煮ごはんなどのあんかけ系がおいしい店です。ほかにも麻婆焼きそばもウリにしているそうなので、それを。
 麻婆焼きそばを出す店は庄内地方には少なからずあったけれども、内陸ではそう見ないような気がしますが、どうでしょう。

 麻婆焼きそば880円。
 細めの中華麺を軽く焼き、焦げが入ったところがおいしい。それにどどんとたっぷりかけられた麻婆豆腐は、唐辛子の刺激がほどよく感じられ、量もけっこうあります。
 ただ、麺といっしょに四角い豆腐を箸で持ち上げようとすると、五目あんのようにはうまくいきません。したがって、麻婆豆腐の多くは麺をあらかた平らげた後にレンゲですくって食べることになりました。そういう意味でもマーボにはやっぱりご飯が合うのかな。
 このあたりの違和感さえ気にしなければ、とてもおいしい食べ物だと思いました。
maizuru 201811

 米沢市御廟、矢来踏切近くの「まいづる食堂」を初訪問。そば、うどん、中華、丼物など各種取り揃えた老舗風。地域に根ざすこういう店にはこれからもがんばってもらいたいと日頃から願っているところです。

 店内のメニュー札のトップには「冷やし中華」800円が堂々と掲げられています。ここは冬でも冷やし物が食べられるのかもしれません。
 じゃあそれかといったんは頼んでみたものの、卓上の品書きには「中華冷やし」700円というのもあるではないか。
 なんだかよくわからなくなったので店のおばさんに訊けば、「中華冷やし」は和風だしのスープ仕立てのものだとのこと。つまりは山形でいう冷やしラーメンのことでしょう。ではそれを所望しようか。

 矢来製麺所製の細縮れの米沢ラーメンが「冷やし」でも美味。
 カツオと昆布が効いたものにちょいと酸味が加わったスープも美味。この味は「材木亭」の冷やしラーメンのスープの味とよく似ていたと思う。
 具材はラーメンと同じでしょうか。
 普通盛りでは量的には不足です。男性なら100円増しの大盛りがいいと思います。

 11月になってから食べる冷やしラーメンは体にブルッときますが、寒い時に食べてもおいしいものでした。
chamu 201811

 長井市今泉の「茶夢」を初訪問。
 「ちゃむ」って読むの? 喫茶店みたいな名前だけれどもれっきとした食堂で、ラーメン、丼、定食などがメインの店です。

 ラーメン類もよさそうだけど、今回はコレと決めてきた、カツ丼900円。
 少し前に食べた某店のかつ丼はカツが3切れしかなくてショックを受けましたが、こちらはそんなことはなく、どんぶりの表面をカツが覆っています。それだけでウレシイ。
 肉は薄めだけれども、脂身の部分にわずかに感じられる野性的な味がよく、ごはんが進みます。
 丼物の常として下のごはんが熱々なので、はくはくしながらがっつくことになります。それがどんぶりを食べる醍醐味なんだよナ。

 やや甘めに振れた適度な濃さの丼つゆがまんべんなくごはんに沁みて美味。
 薄切りのタクアンが5切れ、皿に「立って」のっています。
 ワカメとねぎの味噌汁は少し味が濃いめだけどすごウマ。

 900円は高めだと思うけれども、満足できたのでノープロブレムです。
 たまたま持参していた本「町中華とはなんだ」(北尾トロ・下関マグロ・竜超著、角川文庫、2018)には、町からどんどん姿を消している「町中華」の店とは、中華を名乗りながらカツ丼がうまい店だという記述がありましたが、まさしく「茶夢」もそういう店でした。

asunaro 201811

 4か月ぶりの「あすなろ食堂」。
 今回のあすなろ定食は、マーボーライス、スパゲティサラダ、コロッケ。(ボードにチョークでそう書いてあります)
 充実しているなあ。これで790円だものな。

 麻婆豆腐は、豆腐に比して挽肉の比率が極めて高くなっていて、麻辣よりも甘みを奥に湛えた、おいしさが強調されたもの。この一皿だけでかなりの価値があります。

 改めて思ったのは、小鉢のボリューム。スパゲティサラダは器から溢れそうなぐらいの盛り付け。色が同じなのでわかりづらいけれども、中には大きくて柔らかい白イカも多めに入っています。
 コロッケのほうは、はっきりと器からはみ出ています。熱々で衣がサクサク。今揚げたの? すげぇな。

 味噌汁は麩と大根で、コク付けに豚肉も少々投入され、充実。
 キャベツの塩もみ浅漬けにはわずかに生姜も入ってこれも美味。
 おいしいものをたっぷり提供してもらい、いつもありがとう、あすなろ食堂。

kuniaji 201811

 名店「国味」が2018年11月いっぱいで店仕舞いするという衝撃的な情報を得て、手をこまねいていることができずにある日の夜に訪問。

 今のうちに食べておきたいいくつかのメニューの中からメンチカレー700円をチョイス。
 うーん、すごい。たっぷりのライスだけれども、カレーはそれよりも多い感じ。ふつうに食べているとルーのほうが余るぐらい。オーソドックススタイルの味で、とろみもいい。
 カレーライスだけでも満腹になりそうですが、メンチカツもでかい。そのメンチ、ジューシーとは言えない脂の少ないヘルシー方面に振れたつくりだけど、カレーとともに食べるものとしてはマッチングがいいと思う。
 ああもう、満腹。アッチチだったので口内上顎の皮が剥けたゾ。

 このカレーやメインメニューの鶏の唐揚げ定食などが食べられなくなるのかと思うとすごく残念で、喪失感は大きいです。
 この店には本当にお世話になりました。
 いつも揚げを担当しているおっとりした大将と、厨房をくるくると動いている奥さんの姿を見られなくなるのは寂しい。長い間お疲れさまでした。
kuniaji2 201811

 名残り惜しくて、前々日に続いて連チャン訪問の「国味」。わずかに空いていたカウンター席にすべり込んで、今回は味噌ラーメン650円を食べました。
 20人以上は軽くいる客の中で麺類を注文しているのは自分だけ。ほかは全員定食、親子丼、炒飯などのごはんものです。

 何度も通った「国味」でしたが、ここで麺類を食べるのは焼きそばを入れてもまだ3回目。やっぱ定食だよな、「国味」は。
 調理時間を考慮してか、麺は細仕立てウェーブの短めのもの。
 味噌スープは薄味ですが、ラードのコクが感じられて美味。
 豚肉多めのキャベツ、タマネギ、モヤシの炒め物がドン。
 コーンとメンマもトッピング。

 店内が暑いので、食後は大汗。
 ここで食べる麺類は最後。営業は今月末まで。カウントダウンが始まった感じです。
aitei 201811

 JR村山駅の駅舎内にある軽食処。「あいてい」? 山形北部の「愛庵(めごあん)」とはもちろん無関係なのだろうな。
 きつねそば+天ぷら、370+90円。
 そばとうどんがあり、村山市は蕎麦どころである山形県の中でも随一と言っていい土地柄なので、ここは蕎麦だろうなと。

 その蕎麦は、機械打ちではあるけれども、食べている間は伸びずに然るべき硬さを保っていたし、それなりにおいしく食べられるもの。意外と量があり、この価格ならリーズナブルだよなと思いました。

 きつねもいい味だけど、別注のかき揚げが大きく、サクサク感も残っていて、お得感が高い。90円ならプラスするのが妥当でしょう。天ぷらはなくなった時点で終わりで、日曜日はなし。つまりはどこからか取り寄せて使っているものなのでしょう。

 つゆも、立ち食いそばにありがちなバカみたいな塩辛さはないので、つゆに拡散したかき揚げの残りとともに啜っておいしくいただきました。
shogetsu 201811

 「愛亭」でそばを食べたけれども、少し足りない。では、もう一杯、軽くラーメンでも啜ろうか。いや、最初からそういう目論見なのだが。
 ということで、計画どおり楯岡晦日町の「松月(しょうげつ)」へ。昔からある町の蕎麦屋といった佇まいで、店に入ればいい年齢のおばちゃんたちが厨房などで立ち働いている様子が窺えます。

 中華そば600円。
 おお、おみ漬けたっぷりと飴ちゃん3つが付いている!
 小さなどんぶりに細い麺が稠密に入っています。油断していると伸びそうなので、さっそく啜り始めますが・・・。おおっ!これは牛ダシではないか!!
 すきやき鍋のようなコク深い味わいがあり、味醂なのかどうか、ふっとした甘みも感じられて、スープがうまいのなんの。タマランなぁ、牛ダシは山形ラーメンの特徴の一つでもあったはずだけど、最近はめっきり行き当らなくなっていて、この味わいは久しぶり。それに村山の地で巡り合えたことがうれしい。
 厚切りのチャーシュー2枚も牛。噛み応え、味わいともに十分です。

 あまりのスープのうまさに、「愛亭」に続いてここでもしっかりスープを味わい、納得、満足。
 どちらも少量の範疇でしたが、2杯続けて、しかもつゆもあらかたいただいてとなれば、極めて満腹です。

hairamen akayu 201811

 「ハイらーめんデス赤湯店」を初訪問。
 かつてはR113の南陽市役所入口交差点付近にあったように記憶していますが、今は旧R13の赤湯温泉街入口交差点にあります。
 こういう家族的な雰囲気の名前をもつチェーン店はどちらかというと敬遠気味なのですが、ココは大盛り・特盛りが無料だというので。

 最大の焦点は、大盛り、特盛りのどちらにするかということ。かつてなら無料であればすんなり特盛りだったでしょうが、今ではちょっとねぇ。
 店の女性に訊くと、特盛りは2玉とのこと。おーし、それならいってみるか。

 こってりらーめんを特盛で、700+0円。
 でかいどんぶり。背脂が表面を覆っているため湯気が上がりません。鰹節と思われるしっかりとした魚介風味が脂に負けずに主張しているおいしいスープ。
 チャーシュー2、メンマがざっくり、板海苔、ナルト2、ゆで卵半分、刻みキクラゲに多めのネギ。デカどんぶりの表面を隙間なく彩るこのトッピングは立派です。
 自家製手もみだという中太の麺は、少し置いて麺に透明度が出てきたもので、なかなかイケる。

 おいしいので、麺もスープも難なく平らげることができましたが、食後しばらくしても膨満感は解消せず、特盛のすごさを再認識したところ。
 でもよかったなぁ、この店。多いだけではなく内容を伴っていたし、「当たり」です。満足度価格でいえば4桁なのだけど、700円でホントにいいの?
 低価格で腹いっぱいラーメンを食べたいときはここがいいかもしれない。味噌、豚骨、坦々、塩、それに涼味と味も各種そろっているし。

katsumi minamidate 201811

 半年ぶりに「とんかつかつMI山形南館店」を再訪。
 前回は海老フライ&とんかつカレーを食べたので、今回は主力品種のかつ丼をいこうと思って入店。しかし、急にとんかつ定食が食べたくなって変更。こういうことってよくあるんです。

 ロースかつ定食、680+税=745円。
 とんかつにしては低価格。肉質を云々するレベルではないけれども、からりとした揚げがよく、おいしくいただけます。
 また、カツ丼の90gよりも多い130gの肉量なので、“肉食ってる感”が高いです。

 生キャベツもたっぷり。これに備え付けの胡麻ドレッシングを好きなだけ回しかけて食べるのが楽しい。
 漬物2種と味噌汁付き。

 とんかつは上を見ればきりがないけれども、この価格でもとんかつらしさは十分に得られるので、高級品はたまに食べることにして、ふだんはこれでいいかなと思っているところです。
eisuke yamanishi 201811

 栄助寿しには何度か行っていますが、あかねヶ丘の山形西店は2回目になるのかな。いずれにしてもしばらく行ったことがありませんでした。
 かっぱ、スシロー、はまなどよりもちょっと高級。タッチパネルのない従来型の回転寿司店です。

 するめいか軍艦三昧190円、季節限定の生さんま190円と蒸しがき320円。(税別)
 さんまがうまい。しかし、最も期待していた蒸しがきは残念レベル。

 もう少し頼もうかとも思ったけれども、価格が高いうえにメニューが限られている印象があり、どうも食べたいものが見つかりません。注文するのにいちいち声を上げるのもかったるいし。
 この程度のところでも切り上げることができるのが回転寿司のいいところ。ちょっと足りないけれども、勘定だな。

 3皿で756円也。ネタはいいのだけれども、高いよね。
 こうなると、千円ほどでたくさん食べた気になれてサイドメニューも豊富なかっぱ、スシロー・・・のほうが魅力的かもしれません。
hanamaru yamatetsu 201811

 回転寿司で3皿食べてから、5か月ぶりに訪問。
 チェーン展開のうどん店では、安くて一番好きな「かけ」ばかり頼んでいるので、今回はカレーうどん(中)とコロッケ、530+120円にしてみました。

 作り方はチープですが、おいしい。
 じゃがいもやニンジンがごろごろ入ったカレーは日本の家庭風のもの。
 カレーを食べた翌日の昼、冷凍うどんを茹でて残りのカレーをかけてつくる我が家のカレーとそう大きく変わるところはありません。つまりはふつうにいつもの気分で食べられるものになっているということ。

 しかし、かけうどん(中)が230円だから、カレー部分だけでは300円。それって高くないか?
 いや、「かけ」がサービス料金だと考えるべきなのだろうな。

men isshin 201811

 流通センターの建物内にある「麺一心」を初訪問。かつて盛りのいい蕎麦を供する「伊勢屋」があったところにできた店です。
 本当は同じ建物内にある「パスタ&ランチ151A」の欧風カレーライスに狙いを定めていたのだけど、「麺一心」にはまだ入ったことがなかったので予定変更です。

 カレーが念頭から消えなかったため、ラーメン・ミニカレーセット850円をチョイス。
 まずはラーメン。黄色みを帯び、ぷりっとした製麺所の麺。少し塩辛いものの、魚介風味を湛えたいい塩梅のスープ。
 きちんとほうれん草が入っているところがいいです。小さなチャーシュー3枚は、既製品なのかな。
 量はまあまあ。おいしいのだけれども、出来合いのものでつくられている雰囲気がそこはかとなく感じられましたが、どうなのでしょうか。

 ミニカレーは、小さいけれどもジャガイモやニンジンが入っているのが見え、香辛料の香りがしっかりしていておいしい。
 底の浅い皿なので量はミニ。でも、もう数口欲しいこのぐらいの量がむしろ絶妙なのかもしれません。食後に満腹で苦しい思いをせずに済みましたので。

 ラーメンメインなので「醤油」のカテゴリーに入れてみました。
darumaya kaminoyama 201811

 上山市金生西の「だるまやラーメン上山店」を初訪問。
 「だるまや」は県内各地に店がありますが、FC展開なのでしょうか。ファミリー向けの店だという認識があり、あまり足しげくは通っていません。
 中でも「桜田店」のオヤジは態度がまったく商売人らしくなく大嫌い。客に対する感謝の念がなく、食べさせてやるといった姿勢がアリアリです。もう30年以上は行っていないというか、ここだけには行くまいと心に決めています。あのオヤジ、もう引退していてもいい齢ごろだな。いなくなっていればいいのだけどな。(きっぱり)

 上山店はそういうことはまったくないので、安心して入店できます。
 レモンみそらーめんというものにもそそられますが、それより120円安いみそらーめん(辛味なし)と餃子ハーフセット、680+250円を注文しました。辛味噌の刺激の強さもこの頃は不必要になってきています。

 やさしい味の味噌ラーメン。ちゃんとメンマもチャーシューも入っています。もやしは炒めずに茹でたものなのか、オイリーな感じがなくしゃっきり。ワカメやニラも入り、すり胡麻などで味を調えています。
 麺も自家製風の手もみ入りで、プリプリなのに口当たりがやさしい感じ。

 餃子は特徴を出すことを抑えた普通のもので、ふりかけをかけて食べるごはんが炊き立てのようでおいしかった。量についても過不足感はありません。

 ああ、んまかった。
 やはり客層はファミリー、グループが多いようで、昼前になって急に混み始めました。
ramen13gou 201811

 R13沿い、天童市東長岡の「ラーメン13号」を初訪問。しばらく空き店舗になっていた建物を居抜いて2018年5月に新規開店した店です。

 「豚二郎」「牛二郎」「牛骨醤油」「豚骨魚介」「豚骨しお・味噌・醤油」などなどさまざまある中から、牛二郎890円をチョイス。
 塩と醤油、極太麺と普通の麺から選べるとのことなので、醤油の極太麺でいってみました。

 二郎系。生ニンニクが2個、自分でつぶして食べてねと付いてきます。
 ひとつの寸胴でいろいろな素材を同時に炊くことはせず、牛なら牛だけで牛骨スープをつくっているとのこと。しかしスープはそれほど牛ダシの香りがしません。チャーシューも豚だしなぁ。
 その代わり、焦がした背脂の存在感が優れており、焦がし醤油の風味が食欲をそそります。このタイプのラーメンだと大量のもやしが生臭かったりするものですが、この焦がし背脂とともに、また、時に卓上のカレー粉を振りかけて食べれば、それも気になりません。
 ぶつ切りの長ネギ、刻んでいないキクラゲもいい仕事をしています。

 麺は超極太の自家製で、見た目は伊勢うどんのようだと言ったら大袈裟でしょうが、市販の玉うどんよりも太いもの。茹で時間に8分かかるというのもうなずけます。麺に小麦の粒々が残る全粒粉系で、ごっつい食べ応え。んまいなあ、極太麺。これが250gありますから、大量のもやしとともに腹にずしりと来ます。

 麺に負けないようにするためか、スープはかなり濃いめ。これがおいしく、焦げ風味に加えてブラックペッパーを多用してスパイシーに仕上げています。
 つい多めに啜ってしまい、食後にはお冷もごくごくと飲み干しました。

 この店にはここでしか食べられない強いオリジナリティが感じられ、しばらくたつとまた食べに行きたくなるような気がしています。

tamaya zero 201811

 市内青田の「らー麺たまや零式」を、6年5か月ぶりに再訪しました。通りかかったところめずらしく駐車スペースが空いていたので。

 唐突に訪問したので、券売機を前にして何を食べるかしばし悩みますが、「本日の限定」として油そばがあったので、それを。
 小・中・大が同料金の750円ならば当然大でしょうよと深く考えずに注文しましたが、そうと知っていれば注文しないだろうなというようなすごい量。麺がどんぶりいっぱいに盛り上がっているではないか!

 まいったなぁと思いつつ食べ始めましたが、これが熱くてうまい。稲庭うどんを少しだけ細くしたような角ばった麺線をもつ麺は全粒粉のようで、しっかりした小麦味で美味。したがって、苦もなく完食。少な過ぎてがっかりするぐらいなら、多くて苦しいほうがずっといいだろ。(ホントにそうか?)

 というわけで、全体としてはかなり塩辛いのでフィニッシュに冷水をコップ3杯ごくごくとやり、満腹になって退店。
 この店は実力満点です。

acchanma 201811

 この10月、東本町にオープンしたばかりの「あっちゃんまっちゃん」というラーメン店を初訪問。
 空き店舗を居抜いての開店でしょうが、これまでは飲食店ではなかったと思われ、リノベーションした店内は明るくきれいです。

 味噌ラーメン750円。
 塩ラーメンとともにチャレンジ(数量限定)ラーメンなのだそう。つまり本業は醤油だということでしょう。
 そういう店で味噌から入るのは邪道なのだろうなと思いつつ待っていましたが、厨房からは野菜を炒める音とともに香ばしいラードの香りが漂ってきて、むむっ、コレハ!と期待大。

 で、味噌ラーメン登場。大ぶりカットのキクラゲやキャベツなどがたっぷりと乗って見目麗しい。
 豚挽肉をたっぷり使っており、スープのコクが極めて深い。甘辛い合わせ味噌の味もよく、秀逸です。
 予想をいいほうに大きく覆すこの味はよく口に合い、この数年間に食べた味噌ラーメンでは自分にとってはナンバーワンです!

 一方、味噌味に合わせるにはこの地域としては細めの、城北麺工っぽい味がする麺は、店の特徴を出すまでには至っていず、もう一工夫欲しいところでした。

 めぐり会えた極上のスープは一滴たりとも残すまじとどんぶりを掲げて飲み、ゴチソウサマ。
 普通盛りで量も十分。そしてこの味噌スープで750円なら、近くにあったら通っちゃう。
 今後ともがんばってほしい店です。
seishoen 201811

 上山市金谷、R13の街道沿いにある「清松園立喰そば屋」を初訪問。
 すぐ裏手にパチンコ屋があり、駐車場も広く朝9時からやっているので、パチンコ店利用者や業務用車両運転手などが利用するのでしょう。
 立喰いそばとはいってもちゃんと椅子や座敷があります。供するメニューそのものが立ち食いそば的だということのようです。

 天たまそば500円。
 天ぷらは、すぐに汁を吸ってそばつゆ全体に拡散するタイプで、さほどではない大きさ。プラス50円は相応でしょうか。生卵もプラス50円。
 黒々とした田舎風の蕎麦はもちろん機械打ちだけど、この地域で食べるものとしては安定感があってまあまあなものだろうと思う。

 先に訪問した村山駅舎内の「愛亭」と比べると、特に天ぷらが大きく格落ちし、かけそば自体のベース価格も「清松園」のほうが90円も高いので、行司軍配は「愛亭」方に上がります。
bunko 201811

 米沢市大町界隈にある「そばや文子(ぶんこ)」という蕎麦屋の蕎麦がおいしいと、ある蕎麦通の同僚から聞いたのが1年半ぐらい前のこと。おいしいと聞かされて試さないというのはないだろうと、米沢に行く機会に恵まれたので行ってみました。
 スナックビルの1階の一区画で、入ってみると、ここもかつてはスナックだったことがよくわかります。
 ライティングも当時そのままで薄暗く、写真がきれいに撮れないのが困りものです。

 そばとミニ天丼セット1,000円。
 そばは上品な更科系ですが、更科だけに特徴が出ず、まあこんなものかと。
 天丼は、ご飯がちょっぴりですが天ぷらが豪華。しめじ、アスパラ、ナス、カボチャ、シイタケ、ししとうのほかにも、アボカドのようなものも。さらに海老天も1本入っています。

 それぞれおいしいのですが、量が少なく、このセット一品だけでは足りません。
 加えて、蕎麦湯こそがそばを食べる醍醐味の一つと考える者にとっては、そばつゆも蕎麦湯もこの倍の量は欲しいところ。だってどちらも小さな猪口に1杯分しかないんだもの。

 カウンターの隣席では今起きてきたばかりのような水商売と思われる中年女性が無化粧かつガラガラの大声でしゃべっており、その相手をするママさんもお水系なのかなあ。
 かしましくて本が読めないではないか。蕎麦は静かに食べさせて。