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ekimae 201312

 昼の時間帯に開かれたとあるパーティーに出席したものの、ほとんど飲み食いしないままに終わったので、ではまあと、山形駅前にある「駅前ラーメン」という店に入って遅い昼飯にしました。

 経営者は変わったのかもしれませんがこの店、かつて一度か二度入ったことがあります。当時この店は激安の「学生ラーメン」というメニューがあって、小遣い銭の少ない子供たちに貴重な外食機会を与えてくれていたのです。
 それはかれこれ40年ほど前のこと。大きな時空を超えて再入店するのはとても不思議な体験です。

 ラーメン560円。
 具はきわめてシンプル。海苔2枚、細裂きメンマ少々、ひらひらのチャーシューが2枚。しかしネギは、少なめですが長葱、分葱、そして焦がしネギが少々と、凝っています。
 麺は細めで手もみのないストレート。いかにも中華麺らしい味が印象的。
 スープは、今はやりの魚介系とは一線を画すもので、鶏と豚と野菜と――といった感じ。
 テーブル上の胡椒は白胡椒オンリー。

 現代風のラーメンに馴らされた人にとっては、もしかしたら退屈なものに思えてしまうかもしれません。しかし、自分はビビッと感じてしまいました。これってひょっとして、40年前のレシピをそのまま守り続けているのではないかと。
 派手なところはないけれど、かつて旨いと思ってむさぼり食べた学生ラーメンに似て、そこはかとなくいにしえの懐かしさを感じさせる名品だと感じました。

 ラーメンハンターならば一度は体験する価値ありです。麺量が多いというのもポイント高いです。

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