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mikouran 201412

 天童市交り江の「美香蘭」には、ほぼ1年ぶり、3回目の訪問となります。
 ココではこれまで中華丼と角煮丼を食べてきており、今回は前から気になっていた麻婆老麺950円を攻めてみたところ。ひゃあ、立ち上る湯気が盛大で、写真が曇っていますね。

 この店の値段設定は他店比でやや強気ですが、おいしいのでその値段が許せてしまえます。
 麻婆ラーメンもその例に漏れません。野菜を使って臭みを消していると思われるいい香りのスープはいかにも中華料理店風。

 たっぷりの麻婆豆腐は、近時の超辛系、舌先ピリリといったようなものではなく、紹興酒を使って味をまとめたと思われる馥郁とした甘みを湛えたもの。挽肉の旨み、ネギの辛みなどが上手に活かされていておいしい。
 この麻婆豆腐を汁麺に乗せて食べるというのはもしかしたら邪道で、やはりご飯に乗せて食べるべきだと思いながら味わったところ。

 麺は、中華料理店らしい細麺。中華料理店のラーメンは、麺を愛でるというよりもそれにトッピングされるものが主になっており、その背景には、麺の茹でに時間なんてかけていられるかいという気風が感じられます。

 うまいスープに麻婆の餡が混じった絶妙の味を堪能しているうちに、スープも含めて完食。となれば自ずと満腹に。きっとこれを頼んだ客の誰もが同じ道をたどって満腹になって店を後にするのだろうな。

 この1杯を前にして、麺のデキの良し悪しを探ることからラーメンの食べ歩きを始めて、今ではどんぶり全体から醸し出される美学を追求する唯我独尊の境地にたどり着いたのだなと、一人感慨に耽ったところデス。

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