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kotobukiya 201502

 この店は、15年ぶりぐらい。
 ここでは山形のしっぽこ、もしくはすっぽこが食べられるというので、再訪してみたところ。

 すっぽこうどん900円。こちらの店ではそう呼ぶ習わしなのですね。
 去年も2月に「品川家」のしっぽこを食べましたが、それとはルックスが全く異なるものになっていました。

 一面片栗粉どろりの海。すげえなあ!
 で、このスープというか餡がとてもぽってりとしていて、まるでみたらしだんごのしょうゆのような感じ。まあ、そこまでしょっぱくはないけれど、かなりの存在感です。

 そのアチチの餡をしばらく掬っては食べを繰り返すと、中から茹でたうどんが餡と絡みもせず白さを保ったままで見えてくるのが洒脱というか不思議というか。

 具は、味出しの鶏肉が2個、紅白の蒲鉾が2枚、海老1尾、セリが少々とシンプル。
 品川家のしっぽこが京都の「卓袱うどん」の風情を多少は残しているのに比べると、こちらは卓袱本来の豪華さが薄れ、すっかり山形の風土になじんでもったりとした仕上がりになっているのが面白いところ。
 トップに添えられた柚子の皮の香りがほのかに感じられるあたりがわずかに見出せる都の味でしょうか。

 これが900円というのは高いような気がするけど、山形のすっぽこの存在自体の絶滅が危惧されている現在であれば、少々値が張っても今のうちに食べておかなければなりません。
 来年になるかもしれないけど、次は「羽前屋」のしっぽこを食べてみたいと思います。

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