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tsuboroku 201602

 先に訪問した羽後本荘市の名店「いときん」のカツ丼を思い出し、あれに勝るとも劣らないカツ丼って近くにないのかなあと。
 で、そこで急浮上したのが、寒河江市「つぼ六」。いいぞという噂を地元寒河江の関係者から聞いていたので、これは実食するしかあるまいと。
 「つぼ六」はほぼ2年ぶり3回目で、チャーシューメン、味噌ラーメンに次いでの3品目となります。
 厨房には耳の遠くなったおばあさんが一人。呼んでも聞こえず、なんとか気づいてもらって「かつ丼ね~」と告げても、「あ?ラーメン?」てな調子でした。

 かつ丼750円。
 くーっ、このボリュームに、胃や唾液腺をぐりぐりと刺激する大迫力。心は困ったウレシイ状態です。

 まずは味噌汁。
 これって「つぼ六」独特の味だよなあ。熟成した赤味噌仕立てで、具にタマネギや白菜を配して、甘めかつバタ臭い味付けなのです。これはもう、味噌汁というよりも味噌ラーメンのスープのようです。

 さて、カツ丼。
 カツは分厚くて赤身、脂身のバランスが絶妙なものが5切れ。このままだとご飯に到達できないので、端の一切れをいったんどんぶりの蓋に退避させてかっ込み始めます。
 どんつゆを含んだ御飯がおいしく、箸で掬おうとしてもうまくいかないので、えいっとどんぶりを持ち上げではくはくと。
 カツとご飯の間には、タマネギのほかに椎茸も何切れか。ははあ、この椎茸がつぼ六カツ丼の味の秘訣なのだな。
 味は、濃すぎることはないものの、やや甘いほうに振れていてしっかり。ラードが効いているので胃に重く来るものがあります。カツ丼ならこう来なくっちゃ。
 キャベツとキュウリの漬物だってこのとおり皿に山ほど。箸休めの範疇を逸脱しています。

 これはグレードの高い確かな一杯でした。このぐらいのものが食べられるならば、わざわざ羽後本荘まで赴かなくても十分です。おばあさん、やるではないか。
 しかし、この齢になってもカツ丼をわしわしとかっ込んでああ旨いと思えるって、健康でとてもシアワセなこと。カツ丼が旨いと感じるのもおそらくあと数年のことなのかもしれないな。ま、そうなったら脂ものを避けて、蕎麦でもたぐってグルメ探訪をしようと思っていますがね。(笑)

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