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kaname 201608

 JR余目駅前、「一幸食堂」と隣り合って建っている「かなめ食堂」を初訪問。
 暑い夏の昼どきなので、とにかく冷やしラーメンを食べようと決めて入店しました。
 暖簾をくぐって店内を見渡すも、メニューにそれが見当たりません。まあいいやと給水機から水をコップに入れ、厨房に向かって「冷やしラーメンをお願いできます?」と尋ねると、店のおばちゃんは「冷やし中華?」と。しかし調理を担当するおじさんのほうは「中華そばの冷たいヤツのぅ。つくってあげる」とにっこり。
 ははあ。内陸人は夏であれば食堂では必ず冷やしラーメンを出すと思っているけれど、庄内地方ではそうではないのかもしれないなと思い当たります。メニューにないものを注文してしまったようです。

 しばらくして運ばれてきたのは、なんだか斬新な冷やしラーメンでした。
 ルックスは中華どんぶりに入った涼しげな冷やしラーメンですが、そのトッピングはぐぐっと「冷やし中華」寄り。細切りにした生キュウリと錦糸玉子。それにチャーシューとメンマ、ネギ。びっくりぽんだったのはキュウリに添えられた辛子。こうなるとこれはやはり冷やし中華だよなあ。

 しかし、それなりに旨い。スープに酸味がないので「冷やしラーメン」の味になっています。色、味とも濃いめの仕立てに角氷が数個。それでいて脂の浮きはほとんどなし。加えて麺が自家製らしく、ぷりぷりとしてとてもうまい。
 食べていると、手の空いたおじさんが厨房から出てきて、「どうですか?」と。素直に「旨いですね」と答えると、にっこり笑って、見よう見まねでつくってみたというようなことをぼそぼそと話してくれました。
 会計時には「いくらもらっていいものかわからねぇども・・・」と、650円の請求でした。

 おもしろいなぁ、この店。店員も客も、店のつくりも差し込む光も、すべて昭和の食堂そのままという風情です。この雰囲気に浸りたくなって、きっと再訪することになるでしょう。

 なお、添えられた小鉢は、ナス、ピーマン、ネギ、タマネギ、豚肉の味噌炒め。レンジで温かくされた充実の一品でした。
 それと、氷入りの冷たい粉抹茶が供されたこともポイントアップです。

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