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seiryu 201705

 釜石には「釜石ラーメン」というジャンルがあり、そののれん会まであるようです。
 釜石ラーメンは、特別な統一基準があるわけではないものの、麺が極細の縮れ麺で、スープは琥珀色に透き通った醤油味なのだそう。
 今回入ってみた釜石市内、青葉通りに面した「青龍」もそのひとつ。居酒屋2件をはしごしてからの入店で、カウンターに着席してラーメン550円を注文しました。

 まさに絵に描いたような釜石ラーメンです。極細の激縮れ。
 なんだか見た目はカップラーメンの麺を彷彿とさせます。しかし、予想に反してしっかりとしたコシがあり、啜ればすんなりと喉を通り、飲んだ後に食べるラーメンはこういうのがいいと思ったところ。
 秋田の十文字ラーメンに相通じるものがあるような気がしますが、どうでしょう。
 量はほどほどといったところでしょうか。

 スープも美味。鶏ガラが勝るつくりはやさしくもあり、懐かしくもあり。近時のくどくどとしたラーメンスープは何か勘違いをしているなあと感じてしまう、秀逸なものです。
 この味、シンプルで普通だけど、これまで味わったことがないナニカが潜んでいます。それが何なのか考えながら啜りましたが、結局判明せずに飲みきってしまいました。

 極細麺なので、オーダーしてからものの2~3分で着丼。
 ある説によれば、釜石は古くから漁港が栄え、多少せっかちだが羽振りのよい漁師たちが闊歩していた繁華街では、「待たせないラーメン」が知らず知らずのうちに浸透していった――ということのようです。
 「はやい」は、いい食堂のひとつの条件ですから、それは大歓迎ですね。

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