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 Ummm…うまそう。
 「あすなろ食堂」は、速い、安い、美味い、熱い、多い、楽しい――という、大衆食堂が兼ね備えるべき黄金の6拍子をみごとなまでに具現化している店。

 メインディッシュは、ミニカツ(と言ってもフツーの店以上のボリュームあり)、それに小松菜の辛子醤油和えとチキンカレーの2つの小鉢(と言ってもそれぞれたっぷり)、豚汁、きゅうりのあさ漬け、透き通るようなあつあつご飯たっぷり――といった構成。上の画像は焼肉のパクリ画像で、それとは中身がちょっとちがいます。

 味や量についてはすでに一定の評価が得られているようなので、ここでは「楽しい」について書きます。
 なにが楽しいって、ここの店主と、その奥様と思われる女性の阿吽の呼吸が芸術的なまでにサイコーなのです。

 二人は特に客に愛想がいいわけでもなく、ともに会話を交わすでもないのですが、二人の間のアイコンタクトがスバラシく、カウンターから伏目がちに様子をうかがっているこちらにもその絶妙さが伝わってきます。

 そして、店主のプロ意識もなかなかのもの。客を長く待たせないという鉄のような意志があるようで、注文がマルチで入ったときなどの料理のつくり方は実に手際がいいです。
 そのかわり、注文が途切れたときには一人厨房の外に行き、タバコをくゆらしているようです。

 女房が「お待ち遠さまでした~」と出してくる味噌汁のお椀がくるくると回りながら出てくることもありますが、二人の様子を見せてもらうだけでも100円ぐらいの付加価値はあると密かに思っています。

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