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tokedasoba 201108

 ウェブ情報をもとに、山形市郊外の南西、長谷堂集落内にある「たけだそば屋」に行ってみました。

 中華そば大盛り、というメニューが独立していて、500円。安い!
 中華そばなら400円! 中華そば以外のメニューは大盛り50円増し!
 仕入れ値を抑え、見た目でグレード感を高めて一儲けしようか、などという阿漕な店にありがちな思想はこの店には微塵もなく、その地道で真摯な姿勢には心を打たれるものがあります。

 おそらくはこうであろうと予想していたものがそのまま出てきたという印象。
 麺は酒井製麺所製の、おなじみストレート+ウェーブのプリプリしたもの。
 スープは牛骨を主にしてとったであろうもので、醤油だけでなく塩を使ってまとめたもの。
 具はこのあたりの標準形で、小さな海苔の上にホワイトペッパーがかけられていました。

 このパターンは山形市域の郊外店舗に共通する一般形。
 なぜそうなのだろうと考えつつ食べていましたが、勝手な想像をすると……。

 酒井製麺所は山形市の代表的な製麺所のひとつですが、かつてはこの地域で今よりもずっと大きなシェアを有していたはずです。なので、老舗の多くは今でも酒井製麺所の麺を使っているのではないか。
 そして、ダシの取り方や、醤油と塩の調合具合、盛り付けの仕方などについては、製麺所が指導したり講習会を開催したりしていたのではないか……と。

 だって、ホント、俗に「山形の東西南北の四天王」などといって取り沙汰される郊外の複数店舗(4店舗に限らない)の作り方や味は、驚くほど似ていたりするんだもの。

 ボリュームは、大盛りとはいっても、一般店の普通盛りプラスアルファぐらい。
 スープの後味は悪くなく、しばらくたってから生姜と思われるわずかの刺激感をうっすらと感じました。飲んだときは生姜を強く感じることはなかったのですが。これはスープの隠し味として評価したいです。

 この夏の高校野球の決勝戦を店内のテレビで観ていたのですが、そのゲームセットとぴったり同時に運ばれてきました。ラーメンの味とともにそんなことがこの店の印象として忘れられないものになって行くのでしょう。

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